【緊急取調室5】7話のネタバレと感想|人生の片付け

緊急取調室 2025秋ドラマ
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【緊急取調室 5th SEASON】7話「赤い殺意」のネタバレと感想をまとめています。

片付けコンサルタントとして名を馳せた女性が自宅で死亡し、24歳年下の夫が逮捕される。全ての状況証拠が夫を犯人だと示すが、夫は完全否認をする。有希子は夫から供述を引き出すために、大胆な手法を使い……。

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【緊急取調室5】7話のあらすじ

片付けコンサルタントとして名を馳せた赤沢秋絵(加賀まりこ)が、自宅で亡くなっているのが発見される。死因は毒によるもので、被疑者として24歳年下の夫・赤沢譲二(藤本隆宏)が逮捕された。

殺害に使用されたのはアカネオボロ草というもので、譲二がネットで購入した記録が残っていた。だが、夫は自分は殺していないと容疑を否認。真壁有希子(天海祐希)たちと真っ向勝負をすることになった。

小石川春夫(小日向文世)は秋絵の家の食器棚がやけにスカスカなのが気になり秘書の山本里香(佐津川愛美)にきくと、ボランティア団体に寄付をしたという。

さらに亡くなる一週間前、以前は全財産を慈善団体に寄付するとあった遺言状が、譲二に全財産を譲ると書き換えられていて……。

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【緊急取調室5】7話のネタバレ

秘書の里香に有希子が聴取すると、秋絵に言われて嘘の証言をしたという。実は夫の譲二は里香と不倫関係にあった。そのことを秋絵は気付き、さらに2人がメッセージのやりとりで、自分を殺害しようと自転車に細工していたことまで知る。

夫は秋絵が全額慈善団体に遺産を寄付するのを最初から知っていたが、裁判に訴え出れば配偶者なので半分はもらえることを分かっていた。そこで秋絵は自分が殺されると思い、もしそうなった場合夫に財産がいかないように細工を始める。

里香には夫と共謀して自分を殺そうとしたメッセージのやり取りが入ったUSBを見せ、自分がもし死んだら、夫が怪しまれるように証言するよう迫り、その見返りとして1000万渡した。里香は金を受け取り、だから譲二に不利な証言をしたと有希子に明かす。

財産を得るために危害を加えて刑に処された場合、その人物は財産を相続することはできない。秋絵はそれを狙い、夫を被疑者にしようとしていた。

そのために自らアカネオボロ草をわざと夫の携帯で購入し、殺害方法の検索履歴も夫の携帯に残し、そして自ら命を絶つことに決める。当日、煎じた茶を飲むとすぐに、毒の入ったポットはすぐにすすぎ、リサイクル団体に送った。つまり、秋絵の死は自殺だった。

そのことが証明されると夫の譲二はこれで財産は半分手に入ると高笑いする。だが、有希子がまるで秋絵が憑依したように譲二に語りかけると、譲二は怯えて自転車のブレーキに細工したことを認めた。

これにより譲二が殺人未遂の罪で起訴されたら、相続権は失われる。最終的に秋絵の願い通りに片付いた。

事件発生

事件は元ラグビー選手の赤沢譲二(藤本隆宏)が、妻・赤沢秋絵(加賀まりこ)を、毒物で殺害した容疑で逮捕されたことから始まる。犯行日とされるのは8月21日。譲二は一貫して犯行を否認しているが、警視庁が誤認逮捕をしたと強硬に主張し、磐城和久(大倉孝二)のもとへも連絡が入る。弁護団が正式に訴えを起こす前に真相を突き止めるよう、キントリに調査命令が下される。

部署内では事件の概要が共有される。被害者は赤沢秋絵、被疑者は夫の赤沢譲二。譲二はかつて名の知れたラグビー選手で、引退後はパーソナルジムのトレーナーとして働いていた。1年前に秋絵と出会い、3か月の交際を経て結婚した。世間では“疑惑の逆玉”とも噂され、2人には24歳の年齢差があった。

事件が発覚したのは8月18日。秋絵が自宅リビングで倒れているのを秘書の山本里香(佐津川愛美)が発見する。死因はアカネオボロ草による中毒死で、毒物はテーブルに置かれていたカップに入っていた。捜査の過程で、譲二がネットでアカネオボロ草を購入していた記録が見つかり、疑いは一気に彼へ向けられる。

さらに遺言書の存在が重くのしかかる。当初の遺言書では秋絵の全資産を慈善団体へ寄付すると記されていたが、事件のわずか1週間前、全財産を譲二に譲る内容へと書き換えられていた。動機を裏付けるかのような変更が、彼を追い詰める材料となっていた。

出会いのきっかけ

真壁有希子(天海祐希)と菱本進(でんでん)が譲二の担当として事情を聞く。譲二は冒頭から、自分は殺していない、警察に強引に逮捕されたのだと強く訴える。有希子はまず2人の出会いから確認する。

1年前、秋絵は自転車で転倒し骨折。そのリハビリ目的で譲二が働くパーソナルジムを訪れた。当時ジムはスマホで予約する仕組みだったが、秋絵は操作が苦手だった。譲二が教えていくうちに、彼女は次第に彼を頼るようになったという。

その流れで、譲二は秋絵の自宅まで出張トレーニングに行くようになり、食事を共にする時間も自然と増えていく。関係はゆっくりと恋愛へ変わり、やがて結婚へと至った。譲二は秋絵を心から愛し、尊敬していたと語る。

しかし、結婚からわずか7ヶ月後、秋絵は殺害された。世間が疑う「遺産目当て」という動機についても、譲二は強く否定する。秋絵は遺産を慈善団体に寄付するつもりだったのだから、自分が狙う理由などあるはずがないと主張した。

あの子

携帯の解析が終わり、捜査は大きく動き始める。死因となった毒物・アカネオボロ草を譲二がネット購入していた事実は既に掴まれていたが、さらに「アカネオボロ草 毒性」「確実な殺し方」「ネットで入手できる毒物」といった検索履歴が複数見つかった。いずれも深夜に行われており、秋絵が寝静まった後に譲二が調べていた可能性が高い。

さらに、秋絵名義の通帳やカードの一部が譲二の車内から発見される。秋絵は譲二のジム運営を資金面で援助していたものの、通帳やカードを渡したことは一度もないという周囲の証言と矛盾していた。

秋絵の携帯からは、夫婦が別れ話で揉めている録音データが見つかった。再生すると、秋絵の「“あの子”のこと好きなんでしょ。私に死んでもらいたいと思ってるんでしょ?」という追及に続き、譲二の荒げた声が入っていた。「だったら何?当然だろ。どけよ!」という怒声、そして秋絵の「痛い、痛い」という悲鳴。暴力を示唆する内容だった。

これらを突きつけられた譲二は、秋絵が最近嫉妬深く、他の女性と話すだけで疑うようになっていたと主張する。検索履歴については購入した覚えは認めつつも、アカネオボロ草を受け取った事実はないと断言し、「あるなら証拠を見せろ」と強気に出た。

有希子は、なぜ携帯操作が苦手な秋絵が録音を残したのか疑問を抱く。そして秋絵の口にした「あの子」とは誰なのかを考え始める。少なくとも秋絵自身が面識を持つ女性である可能性が高い。

その候補として浮かぶのが秋絵の秘書・山本里香だった。秘書が譲二のジムに何度も訪れている姿を目撃した者もいる。しかし秘書には完璧なアリバイがあり、事件当日は会社におり、他の社員と共に秋絵のもとを訪ねていた。

それでも、秋絵が“あの子”と呼べる存在であることに変わりはない。有希子の中で、秘書の存在が静かに輪郭を帯びていった。

赤い服

小石川春夫(小日向文世)と菱本が秋絵の自宅を訪れ、生活ぶりを確認していく。秋絵は転倒事故の後も自転車に乗り続けていた。環境への配慮から車を使わず、自転車移動を貫いていたためだ。また、赤い服や小物を身につけることが多かったが、それは苗字の“赤沢”にちなんで赤が好きだったからだという。

秘書によれば、秋絵は普段なら朝9時までに会社へ来る。しかし事件当日は秋絵から「今日は大事な用があるのよ。3時頃に会社に行くわね」と電話があったという。用件の内容までは教えてもらえず、秘書自身も何をするつもりだったのかは把握していなかった。なお、秘書は社長の紹介で譲二のジムに通うようになった経緯がある。

一方、監物大二郎(鈴木浩介)と渡辺鉄次(速水もこみち)はジム側へ聞き込みを行う。結婚後、秋絵はジムに一切姿を見せなくなっていたという。その代わり、秘書が時おりジムを訪れ、トレーニングをするわけでもなく、譲二と長時間話し込む姿が目撃されていた。

その関係性は、秋絵が抱いていた“あの子”への疑念を補強するように浮かび上がっていった。

殺害計画

菱本たちが秋絵の自転車を確認すると、フレームに新しい傷が複数ついていることに気づく。最近転倒した形跡があり、事故の事実が裏付けられた。その時、偶然現れた里香がいずれバレるだろうからと「実はあの人と付き合っていました」と告白し、譲二との関係を語り始める

里香によれば、譲二が結婚してしばらく経った頃、食事に誘われるようになり、そのまま親しい関係へと発展したという。しかしある日、ジムで話している最中、譲二は突然「“あのばあさん”が死んだら大金が入る」と口にした。秋絵の遺産は全額寄付と書かれていても、裁判を起こせば半額は手に入るはずで、その半分でも数億はある。とにかく死んでくれればいい、そう遠くない未来だろう――。譲二はそんな不穏な言葉を口にしたという。里香には意味がわからなかったが、強烈な恐怖だけが残った。

翌8月22日、部署では情報の整理が進む。秋絵が亡くなった時に着ていたカーディガンは、彼女が最も好んでいたものだった。その日の朝、秘書に電話で「大事な用がある」と伝えていたが、その後の通話履歴は空白のまま。夫である譲二とも通話は一切ない。

玉垣松夫(塚地武雅)は「なぜ譲二は検索記録を消さなかったのか?」と疑問を呈するが、小石川は別の点に注目していた。秋絵は最近、使用していた食器を大量にリサイクルに出していたという。小石川の脳裏にはひとつの可能性が浮かぶ。秋絵は自分が“殺されるかもしれない”と薄々感じ、身の回りを整理していたのではないか――。

見え始めた本音

有希子と玉垣は、再び譲二の取り調べに臨む。譲二はこれまでと同じく、身に覚えはない、警察が勝手に疑っているだけだと主張を繰り返す。2人は反論せず、ただ淡々と事実を突きつけていく。アカネオボロ草の検索履歴、車内から見つかった通帳やカード。譲二はどれも「知らない」「身に覚えがない」と突っぱね続けた。

その頃、モツナベから梶山勝利(田中哲司)に連絡が入る。秘書を尾行してみたところ、高級マンションの購入相談をしていたという。梶山はすぐさま任意同行を求めることにするが、直後、里香が突然叫びながら逃げ出してくる。何かに怯えているようで、現場は一時騒然となる。

取り調べ室では、譲二が徐々に本音を漏らし始めていた。秋絵との結婚について「ボランティアみたいなもんだ」と吐き捨てるように語り出す。しかし同時に、「殺してはいない」とだけは強調し続ける。その矛盾した態度には、嘘とも本音ともつかない複雑さが滲んでいた。

別室で取り調べの様子を見ていた梶山は「あいつは最後まで“愛してる”と言い通さなかった」と語る。譲二の言葉よりも、その“言わなかった部分”が真実味があると、梶山は直感していた。

見えた未来

秘書への聴取が始まると、里香は開口一番「実はお金をもらって嘘をついていました」と自白した。譲二との関係を隠すよう、社長から命じられていたという。

秋絵はすでに、譲二と里香の関係を突き止めていた。ある日、里香にUSBを見せ、「ここにあなたと彼のメールのやり取りが入っている」と告げた。さらに秋絵は、自転車事故が“殺害計画”だったと語り、ブレーキに細工されていたと里香を追及した。ただし、里香自身は細工をしていないと断言する。

秋絵には里香に提示した条件があった。「もし私の身に何か起きたら、彼の様子が不審だったと警察に証言してほしい。彼に殺されたってことよ。証拠不十分で罪に問われなかったら、私は死んでも死にきれない」その見返りとして1000万円を提示し、「証言できないならこのUSBを警察に出す」と迫った。

里香は金ではなく、USBが警察に渡ることを恐れた。譲二に不利な供述をしたのも、秋絵の指示に従っただけだった。マンションの下見をしていたのは、1000万円を安全に保管する場所を探していたからだという。

菱本は、「秋絵さんは死んでいるのだから、言わなくてもバレないのに、なぜ今さら告白した?」と問いかける。里香は震えながら答える。「怖くなったんです。ショールームの鏡に社長が映っていたんです」

小石川は、秋絵が大量の食器を処分していた理由について、「殺される覚悟で身辺整理をしたのではないか」と考える。里香も「そうかもしれません」と答えた。菱本が調べたところ、事件当日の午前11時、食器の詰まった段ボールをリサイクル団体に送付していた事実が判明する。

秋絵は、自分が「殺される未来」を確実に予感し、行動していた。その痕跡が、静かに、しかし確実に浮かび上がり始めていた。

別の可能性

里香の証言を聞き終えると、梶山はすぐに聴取を打ち切り、捜査本部での再検討を指示する。譲二とは異なる“別の可能性”が明確に浮かび上がったためだった。

秋絵が事件当日の午前に送付した食器類について、リサイクル団体から引き上げて調査した結果、ポットから微量のアカネオボロ草成分が検出された。ただし、その量は生命に危険が及ぶものではなく、意図的な摂取に至らないごく低レベル。さらにポットには秋絵自身の指紋が残されていた

ここで浮かび上がるのは、秋絵が自ら毒物を扱っていた可能性だった。小石川は法的な観点から重要な一点を指摘する。財産を得る目的で被相続人に危害を加え、刑事処罰を受けた場合、その加害者は相続権を失う。

つまり、誰かが秋絵を殺害して財産を得ようとした場合、その罪が立証されれば相続権は消滅する。逆にいえば――秋絵自身が、自分に危害を加えた者に“財産を渡さないため”に、何らかの策を講じていた可能性すら示唆された。

事件の真相

小石川と有希子は、8月23日、譲二に対して再度の取り調べを行う。二人は、ここまでの証拠と供述から導き出した“事件の全貌”を、淡々と語りはじめた。

7月25日。秋絵は自転車のブレーキが利かなくなり転倒した。譲二と知り合うきっかけとなった転倒に続き、これが2度目だった。不審を抱いた秋絵は、譲二の携帯を調べ、秘書との間でやり取りされた“ブレーキ細工”の計画を知ることになる。さらに、2人が隠れて付き合っていたこと、自分が死んだ後に遺言を無効化する裁判を起こそうとしていることも把握した。

裏切った譲二に財産を渡したくない――秋絵は強くそう考えた。だが、このまま死ねば、遺言にどれほど譲二を排除する文言を書いていても、法律上“夫”である譲二に財産が渡ってしまう可能性が残る。そこで秋絵は、悲痛な選択に踏み切った。計画は周到だった。

まず、アカネオボロ草を殺害方法に選び、譲二のスマホに検索履歴と購入履歴を残した。検索が深夜ばかりだったのは、譲二が寝静まった後に彼のスマホを操作したからだった。

喧嘩の録音は、動機を強化するための“演出”だった。わざと里香との関係を疑う言葉をぶつけ、嫉妬と怒りを引き出し、暴言を記録に残した。さらに、通帳やカードを譲二の車に置き、疑いをより強固にする布石も抜かりなく打った

そして決定打として、遺言状を“全額を譲二に相続させる”内容へ書き換えた。そうすれば、譲二が財産目当てに自分を殺したと受け取られやすくなる。加えて、里香に1000万円を渡し、譲二に不利な証言をするよう約束させた。

事件当日。秋絵は自らアカネオボロ草を煎じたポットを水ですすぎ、他の食器とまとめてリサイクル団体へ送り、身辺を整えた。その後、お気に入りの赤いカーディガンに袖を通し、「ありがとう。さようなら」と言葉を残して茶を飲み、静かに命を絶った。

秋絵の死は、他殺ではなく自殺だった。譲二に殺されたように見せかけることで、譲二の相続権を失わせ、財産が彼の手に渡らないようにするための、極限まで追い詰められた末の選択だった。

憑依

小石川は家の中の食器棚が不自然に空いていたことから追跡を行い、リサイクル先に送られた食器類を調査した結果、アカネオボロ草の成分が検出されたと説明した。

すると譲二は「片付けなんかしなきゃ、バレなかったのにな」と高笑いする。秋絵が“片付けアドバイザー”として成功していたことを思えば、私物を整理せず死ぬことは彼女のプライドが許さなかったのだろう――小石川はそう静かに語った。

その間、有希子はずっと譲二の表情を観察していた。譲二は「勝手に死んだってことだろ。笑えるよな」と吐き捨てる。その瞬間、有希子がようやく口を開いた。

「秋絵さんは、あなたの裏切りをどうしても許せなかった。だから――やっぱり、あなたが殺したと言えるんじゃないですか?

自転車への細工が事実だったことは、譲二の態度からも明らかだった。有希子は机上のペンを取り上げ、まるで秋絵が憑いたかのように語り始める

「ありがとう。さようなら……あなたを気持ちよく処分するために、私は壮大な計画を練ったの。あなたに“ありがとう”“さようなら”を言うために。人生を楽しむ合言葉はただ一つ――ありがとう、さようなら」

その不気味なほど澄んだ声に、譲二は動揺し、「俺は……自転車の細工しかしてない!」とうろたえた。だがその瞬間、小石川が淡々と告げる。「今の発言で、あなたは相続権を失いました。殺人未遂で刑に処されれば、相続は認められません。最初にも言ったようにこの取り調べはすべて録音・録画されています」

譲二は「罠にかけたな」と叫ぶが、有希子は静かに返す。「秋絵さんは最初から、こうなることを分かっていたんですよ。誰よりもあなたを見つめて、愛していたから」

小石川も続けた。「あなたは、秋絵さんの愛情を侮りすぎたんだ」

譲二には、もはや言い返す言葉はなかった。自分を守るための嘘が、今しがた自らの口で崩れ落ちたと悟ったからだった。

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【緊急取調室5】7話の結末

事件解決後、副総監は上機嫌だった。有希子が見せた“秋絵の声のものまね”が決定打となり、譲二の自白を引き出せたのだからと、清めの酒代として封筒を渡してきたという。

玉垣は「命をかけてまでお金を渡したくなかったなんて、信じられない」と首を振る。しかし有希子は静かに言う。「秋絵さんは、お金が惜しかったんじゃない。自分の愛情が裏切られたことが許せなかったのよ。どれだけ譲二のことを愛していたか、わかる気がする」

梶山は遠くを見るような目で、「人生には、片付けられないものもあるんだな」とつぶやいた。

その後、有希子がひとりでいると、不意に秋絵の姿が現れた。「ご迷惑をおかけしました。私……自分で自分の人生をお片付けしたかったの」

有希子はそっと答える。「完璧なお片付けでした。でも、ご自身まで片付けてしまったのは残念です。生きて闘ってほしかった」

秋絵は穏やかに微笑み、「もう十分闘ってきたもの。生きている間にできることなんて、限られているのよ」と言い残し、静かに消えていった。

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【緊急取調室5】7話のまとめと感想

遺産を夫に渡したくないため、夫を容疑者に仕立て上げようとして、妻は自ら命を絶ったという話でした。

ドラマを見終えて真っ先に思ったのが、離婚すればよかったのではないか?ということです。しかしそれを言い出すと物語が始まりませんので、気にしないことにします。

次に思ったのがせっかく加賀まり子さんがゲストだったので、有希子との直接対決が見たかったです。やっぱり往年の女優VS有希子という、三田佳子さんや桃井かおりさんの時のようなものを期待してしまいます。

とはいえ、有希子に秋絵が憑依して敵を討つという図式は、まるで落語のようで痛快でした。

【緊急取調室5】7話のテープラベル

赤い殺意

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