【科捜研の女19】の秋シーズンが今回から始まりました。前後編に分かれていて今回では完結しません。銀行強盗に来た犯人がマリコの住むマンションの一室に立てこもり、マリコも最終的には人質になってしまいます。そして、ラストシーンで蒲原刑事が大変なことに…
【科捜研の女19】17話のあらすじ
京都市内で銀行強盗が発生。犯人の男たちは、赤と青の風船を並べたような不思議な形の爆発物を持って逃走した。一方、榊マリコ(沢口靖子)が休みの科捜研では、橋口呂太(渡部秀)たちが防犯カメラの映像を確認するものの、それだけでは爆発物の特定はおろか本物かどうかも分からない状況だった。
公式HPから引用
犯人グループは車で逃げている最中、よそ見運転の為に危うく小学生の杉原卓海(浅海翼)に衝突しかけてしまう。急ハンドルでよけた結果、車はパンクし、走行不能に。卓海を人質にとって母の杉原穂奈美(大脇あかね)に車を要求するが、浄水器の営業をする夫が仕事で使用中だという。犯人たちは車が届くまで杉原家に潜伏することになるが、そこはなんとマリコも暮らすマンションだった!見知らぬ男たちと一緒にいる卓海とエレベーターで乗り合わせたマリコは、銀行強盗のニュースを見て、もしやと思い、エレベーターから指紋などを採取。そんな折に、杉原家のある上の階から悲鳴が…!
マリコからの情報をもとに、土門刑事(内藤剛志)らはマンションのそばからパンクした車を発見。マリコが検出したものと合致する指紋などが検出される。
前線の責任者として京都府警から来たのは、捜査一課・被害者対策班の玉城詩津香(浅野ゆう子)。所轄の警察官で夫の玉城雄一(山崎銀之丞)が、現場マンションにおり、愛人と不倫していることも承知で自ら志願した。その愛人の正体とは…!? 一方、“対爆包囲網”が敷かれて住民の避難は進められるが、液体爆薬の成分が分からない以上、爆発物処理班も手が出せずにいた。科捜研では様々な策を検討するが、成分を知るには杉原家を訪れる以外にない。そこでマリコは雄一と夫婦のふりをして犯人との接触を試みることに。マリコは爆発物の成分を突き止め、最悪の事態を回避できるのか…!?
【科捜研の女19】17話のネタバレ
- 銀行に三人組の男たちが強盗に入って金を奪う。行員の一人がナンバーを記憶して、すぐに警察に通報をした
- 強盗は車の運転中に子供がいることに気付かず慌ててハンドルを切る。子供は無事だったがタイヤがパンクしてしまい、子供を人質にして親の所へ向かう
- マリコは非番で外から帰って来たとき、強盗犯と子供と一緒にエレベーターに乗る。違和感を覚えたマリコは自宅にあった指紋採取キットを使用し、エレベーターのボタンから指紋を取ったり、下足痕を集めたりする
- 強盗犯は2手に分かれ、1人は子供を連れて廃材置き場に向かい、残りの2人は子供の家へ行って車を寄越せと要求する
- 妻が夫に連絡してすぐに車に乗って戻ってくるよう言い、マリコの部屋に浄水器のセールスをしに行く
- 身に覚えのないマリコは間違いだといい、何かあったか様子を聞くが夫はそのまま家へ向かう。マリコは土門に電話をし、逃走した車がこのマンション近くまで来ていたことが分かる
- そこにいた強盗に襲われ車の鍵を夫が渡す。それに乗って行こうとしたところ、警官の制服を来た玉城雄一を見て戻る
- 警察に情報が入り玉城の妻である特殊犯捜査係の詩津香に、夫が不倫相手のところに行っていて戻らない結果、事件の起きた部屋の丁度下の部屋にいることが知らされる
- 詩津香は夫の雄一がいる部屋へ向かい、そこに丁度居合わせたマリコもなぜか室内へ入れられてしまう
- 不倫相手がマリコだと勘違いしている詩津香と、ちゃんと説明をしない雄一のせいで妙な状態に
- 犯人が二液式爆弾を持っているのは分かったが、それが本当に爆発物なのか、成分が何なのかが分からない。マリコはサスピクトという画像解析ができれば、爆発物かそうでないかの判断ができるという
- そこで詩津香は上の階に行ってカメラを設置するための作戦を考える
- 水漏れが起きたという理由で上に行こうとするが、こっちが行くといって犯人が来る。しかし、雄一が外にいた警官だとバレ、マリコと一緒に上の階へ行った時に拘束されそうになる。マリコは急いで持って来たカメラで爆弾を映し、科捜研へ映像を届ける
- その結果、爆発物であることが判明し、さらには粘度判定から爆薬も特定された
- 詩津香は部屋に突入するが、マリコを人質にとって犯人たちは逃げ出す
- 一方、廃材置き場にいた犯人と子供のところも、土門たちが包囲していた
- 逃げ出した男たちが廃材置き場のほうへ向かい、マリコが人質に取られているのを見た土門は銃を向ける。しかし、犯人が発砲し撃たれてしまう
- そこに詩津香が駆けつけ犯人の一人を撃つが、爆弾は起動し液体が混ざり始める。急いで爆弾処理班が中和剤を注入し事なきを得る
- もう一つの爆弾を持って逃げる犯人に蒲原が立ち向かう。男は爆弾を落として逃げたところに、置いてあったターレに乗った来て爆弾を引いてしまう
- 袋が破裂して中の液体が飛び散り、蒲原に思いっきりかかってしまう。混ざったことで爆発する可能性があり、絶叫するマリコ。その後、爆発音が聞こえた
【科捜研の女19】17話の感想
秋シーズンが始まった科捜研の女は前後編の構成で、今回の話だけでは完結しません。
愛人と間違えられたマリコと妻の詩津香とその夫雄一、この3人のやり取りがコントのようにずっと勘違いしたまま続きます。まるで愛人と本妻が一緒になって事件に挑む、そんな話になっていました。
色々突っ込みどころはある展開なのですが、最後のシーンで蒲原刑事がどうなってしまうのか?そんな感じの終わり方をします。
撃たれた土門さんは恐らく大丈夫です。予告にもいましたし、元々防弾チョッキに当たっていると思われる箇所を撃たれていたので。
今回は次回蒲原の生死についての考察と、マリコと詩津香と雄一の面白いやり取りをまとめました。
蒲原の生死について考察
爆弾というとプラスチック爆弾のような四角いものか、ダイナマイトのような筒状のものを想像します。今回出て来た爆弾はそういった形状ではなく、二つの液体が袋に入ってぶら下がっているものでした。
この爆弾のことが分かると、蒲原はもしかしたら生きているかも?という可能性が考えられます。どういったものか、ドラマ内の説明を元にまとめました。
- 信管のスイッチが入ると同時に電磁弁が開く
- 赤い液体と青い液体が混ざる
- 飽和状態になると爆発
赤い液体と青い液体というのは、ドラマ内で分かりやすく色づけされているものです。この二つの液体が混ざることで、飽和状態を起こして爆発という仕掛けになっています。
この液体がアストロライトなどの場合、床や布に付着しただけでも爆発すると宇佐美は言います。そのため、爆弾処理班が持って来たチャンバーは効果がないことになります。
中和剤を持って来てはいるが、液体がわからないと注入できない。サスピクトは爆発物かどうかは判断できるが、成分までは判断できません。
そこで、マリコが決死でカメラに爆弾を映します。揺れていたものだから、粘性が分かり粘度検査をすることができました。その結果こうなります。
- Aの液体:ニトロメタン
- Bの液体:エチレンジアミン
これを見て宇佐美はPLXだと判断します。では、PLXとは何か?それが分かれば蒲原の生死も分かるかもしれません。
PLX(Picatinny Liquid Explosive、通称:ピカティニ)は液体爆薬の一種である。
wikipediaより
ニトロメタン95%とエチレンジアミン5%を混合した、わずかに黄色がかった液体である。運搬時には別々の容器に保存しておき、起爆する直前に混合する。
この状態では詳しいことがわかりません。そこで以前実際に起きた事件で、2006年8月11日にイギリスで航空機爆破未遂事件があります。その時、使用されたのが液体爆弾でした。
読売新聞が伝えたABCの報道によると、この計画では液体の爆発物の上にスポーツ飲料を入れて飲まされてもいいようにし、機内に持ち込み、使い捨てカメラのフラッシュで爆発させる予定であった。同じくCNNの報道によれば、携帯電話や音楽プレーヤーを起爆装置にする計画だったとの情報もある。
wikiニュース
ドラマでは混ざった途端に爆発するような印象を受けますが、このニュースで分かるように“起爆装置”が何かしら必要です。
ドラマ内では爆発音自体は鳴っていました。と、いうことは何かしら爆発はしているでしょう。もし蒲原が生きているのだとすれば、どういう状況か推察してみました。
- 爆発はターレで踏んだ爆弾のみだった
- 蒲原に液体はかかっているが、起爆はしておらず無事
という状況が可能性として考えられます。
爆弾の起爆以外にも蒲原生存の最も強い根拠があります。それは、ルヴァンプライムの新CMです。
科捜研の女を見ていると、スポンサーであるヤマザキビスケットのルヴァンプライムというお菓子のCMが入ります。このCMには科捜研の女用にわざわざ作られたCMというものがあります。
今シーズンから新バージョンのCMが始まり、その内容はルヴァンプライムがなくなったのは、呂太が食べたからではないか?と蒲原が取調べで尋問するものです。このシーンは冒頭から始まって、マリコが実は食べたと分かるまでの間続きます。
これだけ長く尺を取って登場している人物が、初回で殉職してしまうのか?次回からはいない人物を使って、新CMを作るだろうか?とスポンサー立場になって考えてみると疑問が浮かびます。
ちなみに風丘先生バージョンも作られたようです。こちらの記事に今回のCMの詳細が書いてあります。
『科捜研の女』メンバー出演「ルヴァンプライム」CM、新バージョン登場 | ORICON NEWS
結論
- 液体がかかっただけでは爆発しない
- 蒲原はルヴァンプライムの新CMに出ている
以上の理由から蒲原は生きている可能性が高いと推察しました。もちろん、過去に殉職している刑事はいるので、絶対に死なないとは言い切れません。いずれにしても次回が楽しみです。
本妻vs愛人?
今回ゲストの浅野ゆう子さん演じる玉城詩津香とその夫雄一、なぜかマリコのことを愛人だと勘違いしたまま話が進みます。マリコもはっきりと否定しなければ、雄一も否定しません。当然詩津香は勘違いしたまま、マリコが愛人だと思って話します。そのやり取りが面白かったです。
雄一の愛人の家に来た詩津香が、マリコと夫の前で一言
詩津香「少しは悪びれなさいよ。妻が愛人の家に乗り込んだのよ」
マリコ「愛人?」
マリコはポカーンとしてよく分かっていない様子です。しかし、否定もしません。
マリコは残すが雄一は帰れに噛み付く
詩津香「あなたみたいな警官はさっさと退職届を書くべきね」
雄一「ついでに離婚届も書いてやろうか?」
マリコ「私の事で喧嘩しないで!私もここに残ります」
詩津香「彼女の安全は我々特殊犯が…いいえ私が守ります。妻が愛人を守るなんて癪だけどね」
この会話は全部科捜研のメンバーにもダダ漏れです。それを聞いた亜美と所長は驚き、マリコが愛人なのかと勘違いします。
爆発物を奪いに行く案に揉める
詩津香「妻と愛人2人っきりにするのはそんなに嫌?」
雄一「爆弾で死ぬより怖いね!」
詩津香「彼女には事件解決後にいろいろと聞かなきゃならない事がありそうね」
マリコ「なんでも聞いてください。必要なら書類にします」
マリコのとぼけた返答に聞いていた所長は「その冗談面白くない」とツッコみ亜美は怯えます。家にほとんどいないマリコが不倫なんてしている暇あったのか?と亜美は考えますが、所長はそういうのに疎いマリコのことだから妻帯者だと知らなかったのではなんて言います。
マリコ単刀直入に聞く
マリコ「あの別居してると言ってましたが原因は?」
詩津香「あなたがそれ聞く?」
マリコ「あっすみません…私には関係ない事でしたね」
詩津香「関係ないはずないじゃないの」
マリコ「は?」中略
雄一「そんな嫉妬深い夫は、家を出て愛人と幸せに暮らしましたとさ。めでたしめでたし」
詩津香「相変わらずふざけた男。こんな男のどこがいいの?」
マリコ「あの…時々話がわからなくなる…」
いよいよ勘違いされているのかも?と気付き始めたマリコが何か言おうと思いますが、それどころじゃなくなってしまい結局言えませんでした。
マリコは今回愛人疑惑を晴らさずに終わります。と、いうか旦那もなぜ愛人ではないと言ってやらないのか?マリコが綺麗だからこのまま愛人にしたいのか?謎です。
【科捜研の女19】17話のその他気になったこと
- マリコの部屋はやっぱり雑然としている
- 自宅にも科捜研の道具があるマリコ
- 車を奪うのに人の家に行くという謎の発想をする犯人たち
- 冷静に「今はそれどころじゃない」と答える子供
- 叫び声が階下までよく聞こえる構造のマンション
- 一連のマリコたちの会話は科捜研にも警察にもダダ漏れ
- サーモカメラを搭載したドローンの名は“サーモドローン”とドヤる呂太
- もっと砂糖食えと差し出されるスティックシュガー
- 犯人に銃を渡しに行ったような雄一
- 「そんじょそこらの奥様ではないようだな」と言われるマリコ
- 部下に「班長無線を聞いてください」と言われる詩津香
- ドアのチェーンを銃で切る詩津香
【科捜研の女19】17話のまとめ
全体的に犯人も警察もなんでそうなるかな…と思う展開です。
さらに、マリコと雄一に至っては愛人であることをまったく否定しないため、詩津香は一人で勘違いしたままという、コントみたいな状態です。
そんなバタバタした感じの話ですが、最後の最後に蒲原がどうなるんだ?というような展開になります。
今回だけで話が完結しないため、次週になればどうなったかは分かりますが、果たしてどうなるのか?
長寿シリーズドラマなため、出演者の入れ替わりは何度もしています。しかし、どうせ辞めるなら最終回ではないのか?と思いもします。
次回は今回の話の完結編で、10月24日20時に放送予定です。