【科捜研の女19】の第15話「女神のぬか漬け」は、ぬか漬けから犯人を特定するという話でした。やたら出て来るぬか漬けに寿司回同様にぬか漬けが食べたくなる回でした。
【科捜研の女19】15話のあらすじ
“ぬか漬けの女神”として有名な料理研究家・森本雪絵(森口瑤子)の夫で、所属事務所の社長でもある純一(戸井勝海)が、オフィスで殺害されているのが見つかった。
公式HPから引用
榊マリコ(沢口靖子)らが鑑定したところ、死因は後頭部を丸い形状の凶器で殴打されたことによる脳挫傷と判明。胃の内容物から、死の直前にニンジン、ミニトマト、ズッキーニのぬか漬けを食べたことが明らかになる。
夫の死を知らされても雪絵は顔色ひとつ変えないばかりか、純一が最後に食べたぬか漬けは自分が作ったものではないと主張する。雪絵はぬか床の管理を徹底するため、純一の実家である古民家に暮らしていて、夫とは別居中。ここ数日間、顔を合わせていないというのだ。
ぬか漬けは発酵食であるため、たとえ同じ材料、同じ工程で作ったとしても、かき混ぜる人間の手についた微生物によって違う味に変化することを、雪絵から聞いたマリコ。ならば、ぬか床の微生物の“組成比”から犯人を特定できるのではと思いつき、社員たちがそれぞれ管理している“マイぬか床”を調査することに…。すると意外な人物が捜査線上に浮かび上がって…!?
【科捜研の女19】15話のネタバレ
【科捜研の女19】15話の感想
ぬか漬けの効果がよくわかる回です。そしてぬか漬けが食べたくなる飯テロ回第2弾でもあります。発酵食品の場合、恐らく結構な割合で特定できるんだろうなぁと、個体差があることがわかります。
純一は疎遠な妻をダシに使い詐欺っぽい商品を売ろうとします。番組内でも言っているように1000円程度で売っているスキレットに、ただ刺繍をしたハンドルカバーをつけてなんと1万円で売ろうとします。さすがに詐欺っぽい商売です。しかもそのハンドルカバーがダサくトホホな商品です。
よっぽど雪絵のちゃんと作った漬物を、数量限定で高い値段で売ったほうがいいです。純一はそれさえ大量生産に踏み切り、どうせ素人にはぬか漬けの味なんてわからないんだから大丈夫、といい、雪絵の名前だけ使ったぬか漬けを売ろうとします。経営者としてポンコツな純一です。
よくスーパーとかで“○○監修”と名前がついて売っているものも、同じような道理で売られているのではないかと思いたくなります。売るほうはいいでしょうが、名前を貸したほうはとんだとばっちりです。金に目がくらんで下手に名前を貸すと、結局自分の評判を落としかねません。雪絵はぬか漬けに関しては譲りませんでした、誠実な人物です。
ぬか漬けの女神とは?
ぬか漬けやぬかを使った料理を作るカリスマとして、番組内では描かれる人物です。冗談のような設定ですが、ぬか漬けと科学も結構密接な関係があることもわかります。
雪絵の出版物などはこんな感じです。
ぬか床の小宇宙\1600(税別)
従来の基本的なぬか床の作り方や育て方から、ユニークな食材のぬか漬けの無限に広がる可能性に、あなたもきっと魅了される
- ぬか床の小宇宙DVD
- ぬか漬けの女神・森本雪絵がぬか漬けの魅力をとことん語る
- 今日から始められるぬか漬けライフ!
- ぬか漬けの女神が教えるクッキングDVD
- 雪絵の米ぬかレシピで体の中からキレイに!
- 森本雪絵のぬか漬けキット\4600
- 国産の米ぬかを使用したぬか床は自然な環境で発酵させているため、簡単にプロの技を再現することができます。
- 新鮮な野菜を選んで水洗いして下さい
“小宇宙”です。聖闘士星矢かと思うようなタイトルのつけ方です。ぬか漬けというものが、千差万別であることその中に入れることで化学反応が生まれること、そういったことを含めての小宇宙なのでしょう。
マリコはコスモを感じたく、このぬか漬けキットを購入していました。自らの常在菌がぬか床で増えていくのは、まるで自分の分身が増えるようだと興奮していました。科捜研の女、萌えるポイントがやはり違います。
女神ブランド展開
そんな雪絵の人気にあやかって純一はブランド展開を考えます。その内容は詐欺っぽいぼったくり商品でした。
- 食器
- 特別な手触りと安心の使いやすさ
- 第1弾 大皿・中皿ペアセット
- 台所用品
- 丈夫だからずっと使える。料理が変わる
- 第1弾 ハンドルカバーつきスキレット
- 衣料品
- キッチンにワンポイントのおしゃれを
- 第1弾 ブランドロゴ入りエプロン
- 食品
- 雪絵のぬか漬け
- きゅうりや茄子、大根、人参、カブなどの定番のぬか漬け数種類
- 京都府産の野菜を使用し、「新鮮」「地元地域貢献」を全面的にアピール
- 1年以内に全国500店舗へ展開を目標
品名 | 発注数 |
雪絵のぬか漬け キュウリ | 3000食 |
雪絵のぬか漬け 茄子 | 2800食 |
雪絵のぬか漬け 大根 | 2400食 |
雪絵のぬか漬け 人参 | 2400食 |
雪絵のぬか漬け カブ | 2800食 |
まずこのスキレットは雪絵も言いますが非常にぼったくりで、1000円程度で買えるものに雪絵の名前を刺繍したハンドルカバーをつけて1万円で売ろうとします。また、皿も縁に名前が小さく書いてあるだけの、白いありがちな皿です。
ぬか漬けに至ってはもっと酷く、雪絵は一切何にもせず、野菜を工場で大量に漬けるだけという商品です。これにはさすがに雪絵も怒ります。ぬか漬けをナメ過ぎだと思ったのでしょう。しかも1年以内に500店舗、13400食とかどこから弾き出したのか謎の目標を立てます。
会社が倒産するかしないかの瀬戸際と言いますが、そもそも純一の経営に問題があったのでは?と考えたくなるような酷いアイディアです。雪絵が稼いだ金を“会社ごっこ”して食い潰しているようにしか見えません。
ぬか漬けの効果
ぬか漬けには色々な効果があって、科学的に見ても面白いものだったようで、マリコは興味津々です。
- 手で混ぜる事でぬか床は、最もふさわしいものに進化していく
- ぬか床は同じ材料同じ工程で作っても、みんな違う味になる
- 野菜や家、土地についた微生物で変化する
- 毎日かき混ぜる人の手についた微生物の種類によって、全く違うものに変化する
- 鉄の成分が変色を防ぐ
「野菜と私の手についた微生物が熟成と発酵を繰り返して変化し、私だけの菌が増えていくの」とマリコは恍惚とします。1時間ごとに観察したり、ぬか床を持って散歩したりと、まるで子供を可愛がるように扱います。
しかし、味については無頓着というか、そもそも味には興味なく“菌”に興味があったようで、科捜研のメンバーは変色したナスを見てげんなりしてました。
【科捜研の女19】15話のその他気になったこと
- ズッキーニをナスと言って呂太に突っ込まれる亜美
- 夫が死んでも動じなさ過ぎな雪絵
- マイぬか漬けが置いてある会社
- そのため昼食時はぬか漬けタイム
- 生で食べたほうが美味いといわれる彩花のぬか漬け
- 普通の野菜を漬けることがダサいことになっているぬか漬け業界
- マリコの漬けたナスが映る時の妙な効果音
- ぬか床にスキレットを入れる荒業
- 高級感の欠片もないハンドルカバー
- 取調べ中にずかずか入ってくるマリコ
- なぜかソファの指紋は拭かない犯人
【科捜研の女19】15話のまとめ
色々と文字で書いてみてもトンデモな話なのですが、映像で見てみるとさらにそのおかしさが倍増します。ぬか床からスキレットが出て来るシーンなどは、さすがにコントを見ているような画面です。ですが、こういうところが科捜研の女らしいです。
ぬか漬けがやたらと出て来るので、食べたくなります。最近は変り種も多いらしく番組内では、肉や魚、チーズや豆腐なんてものも漬ける紹介がされていました。発酵させるということなので、味噌漬けや粕漬けと同じといえば同じなのでしょう。
次回は風丘先生が人質になってしまう回のようです。今回の終わり際、死亡フラグのような終わり方をしていましたが、どうなってしまうのか?次回も楽しみに視聴したいと思います。