2020年1月16日に放送された【科捜研の女19】26話「待ち人、来る」のネタバレと感想をまとめました。
土門刑事が異動になって代わりに堀切刑事が入ったかと思ったらやらかしてしまいます。そして土門刑事が戻ってくるのか?
【科捜研の女19】26話のあらすじ
新年を迎え、初詣に訪れた神社で、榊マリコ(沢口靖子)ら科捜研メンバーたちは、宮司の妻・深守教子(平井三智栄)の遺体を発見!
公式HPより
教子は御神燈(石灯籠)の台座の一部で頭部を殴られ死亡したとみられる。凶器となった石から指紋は出なかったが、代わりに手袋痕が検出された。
今回の事件は捜査一課ではなく、広域サイバー捜査係の蒲原勇樹(石井一彰)と堀切徹(中村俊介)が担当することに!事件の起きた神社に住み込みで働く浜内詩帆(高田里穂)の動画がネット上で拡散された後、彼女を狙う悪質な人物による脅迫文が神社のホームページに書き込まれていたからだ。
書き込みをした人物により、詩帆と背格好や髪型の似た教子が間違われ、殺されたのではないか?
実は、夫からのDV被害に悩み、神社にかくまってもらっていたことを打ち明ける詩帆。一方、夫でトラックドライバーの浜内通彦(山根和馬)は、ネット調査会社に詩帆の調査を依頼していたらしい。妻を狙うストーカーと化した夫の凶行を物語るように、現場からは大型車用のエンジンオイルが染みた布も見つかっていた。
嫌疑は十分な通彦だが、下手に接触して刺激をすれば、詩帆を危険にさらしてしまう…。さじ加減の難しい捜査を蒲原はどう乗り切るのか?
やがてマリコは重要な手がかりをつかみ、大きく真相に迫る!! 科学鑑定により見えてきた、事件の背後に隠された恐るべき悪意の正体とは…!?
【科捜研の女19】26話のネタバレ
深守教子殺害犯
浜内詩帆
動機
宮司の深守兼信と不倫していたため、妻の教子が邪魔になり殺害した。さらに別れてくれない夫の浜内通彦に罪を着せさせ、自殺に見せかけて殺害しようとした。
逮捕の道筋
DV被害を夫である浜内に受けていたという詩帆の話を聞き、マリコたちは捜査をする。ネット上にあった書き込み「俺のことを悪く言う連中も同罪だ」という言葉に引っかかりを覚え、調べたところ詩帆の部屋から盗聴器が発見された。その盗聴器には教子の指紋がついていたのだった。
さらに教子の遺体を風丘先生が調べたところ、後頭部を打ったことが原因で前頭葉も損傷したことが分かる。当初、詩帆と教子を間違えて殺害したのではないかと推理していたが、人違いではなかったことがこれにより分かった。
その後、浜内は詩帆に会いに向い、詩帆もどこにいるか分からなかった。以前、盗聴を調べに行った時、偶然呂太がGPS探知モードに切り替えて発見したのは、詩帆の車に設置されていたGPSだった。その信号のログを調べ、詩帆の車のGPS信号をキャッチする。詩帆は恵方が丘展望台へ向かっているのが分かり、マリコたちも追いかけていく。
展望台で浜内と会って話す詩帆は、浜内を展望台から落とそうとしていた。駆けつけたマリコや堀切たちが詩帆を取り押さえ現行犯逮捕する。
詩帆の話ではそもそもDV被害などなく、浜内との結婚生活に飽きて、深守の神社に転がり込んだのだった。浜内といても先が見えている、もっといい生活がしたいという詩帆は宮司の深守といい仲になる。それに気づいた教子が盗聴器を仕掛けたのだった。
ネットで詩帆を探す依頼をしたりネットへの書き込みをしたのも、浜内に罪を着せさせるための詩帆の自作自演だった。詩帆は教子殺害当日、浜内を呼び出してアリバイを無くすと同時に、浜内のトラックからオイルのついた布を盗った。そして教子を殺害し、現場に遺留品として置いた。
詩帆の手袋から教子の血液と浜内のトラックのオイルが検出され、動かぬ証拠となった。
堀切の処遇
GPS装置を裁判所の許可なく車に設置したことが違法捜査となり、広域サイバー捜査係の運用は再検討となる。堀切はその後、訓戒処分となるが、サイバー犯罪対策課の解析係として警察には残る事になった。
【科捜研の女19】26話の感想
2020年になり冬シーズンの【科捜研の女】が今週から始まりました。土門刑事が異動になった後、登場したのは堀切刑事でした。このまま、土門さんはしばらく出て来ないのかと思いきや、今回で堀切刑事は別の部署に異動となってしまいます。
そして、蒲原は捜査一課に戻り、なんと土門さんも異動で捜査一課に戻ってくることが最後に分かります。殉職ではなかったので時々登場はすると思ってはいましたが、もう戻ってきました。
演じる内藤さんのスケジュール上の関係で、異動になっていただけじゃないのか?そんな気がするぐらい短期間での復帰です。テレ朝のやめるやめる詐欺は今に始まったことではありませんが、さすがに毎シーズン何かしらのドラマでこんなことが繰り返されると辟易してきます。
ともあれ次回からは通常の【科捜研の女】に戻ると思われます。今年はもしかすると、昨年年間通して放映された関係で、今のシーズンしか放送がないのかもしれません。
ネタバレの詳細となります。未見の方はご注意ください。
事件のトリック
今回の事件はいつもの回よりもちょっと凝った話でした。シーズン最初と最後は【相棒シリーズ】などの脚本を手掛けてきた戸田山雅司さんが大体手掛けていて、この人が脚本の時はちょっと凝った話になることが多いです。
今回の話もずっと詩帆は被害者として話は進行していきます。しかし、真実は違うというものでした。トリックが優れているというよりも、ずっと視聴者を欺いて進みつつ、細かい謎を回収していくのが見事です。
ツッコミ始めたらキリはありませんが、全体的に良い出来だったのでトリックと謎の解明について、一つずつ詳細を記載します。
トリック
- 大勢の参拝客の来る初詣で御朱印を書き、ネットに上がるようにした
- ネットディテクティブリサーチに詩帆を探すよう依頼する
- 神社のホームページに脅迫文を書き込み
- 事件当日、浜内を神社近くのドライブインに呼び出す
- 殺害を実行
- 再び浜内を展望台に呼び出す
謎の解明
- DV避難者なら自分の顔がネットに上がるかもしれないリスクは避ける
- ネットからの依頼なので誰が依頼したかはバレない
- 自分がDV夫からつけ狙われているように偽装
- 浜内のアリバイをなくし、証拠となる品物を入手
- 夫になすりつけようと入手した証拠を落とす
- 飛び降り自殺をしたように偽装しようとした
手の込んだ殺害計画を考えていた詩帆ですが、結局浜内殺害は未遂で逮捕されます。そして、教子殺害の証拠なんてないとシラを切りますが、手袋に教子の血液と浜内のオイルがついていたことが分かりそちらも証明されます。
動機は身勝手なものでして、最後、堀切刑事に説教されます。
あなたを諭す言葉は、我々にはもはやありません。
あなたに必要なのは、あなたが犯した愚かな罪への、純然たる法の裁きだけですから。
被害者にも加害者にも寄り添う刑事である堀切が、身勝手な動機に対して諦めと突き放す言葉を投げて終わります。堀切刑事は結構いいキャラクターだったので、今回で登場しなくなるのはもったいないです。また、登場してくれることを期待します。
おみくじの結果
今回冒頭で科捜研メンバーでおみくじを引きに行きました。その時、全員分ではありませんが、分かった人のものを面白かったので載せます。
- 呂太:大吉・失せ物すぐ出る、旅立ち良し
- 亜美:末吉
- マリコ:凶・会うは別れの始め・待人来る、瓢箪から駒の出るが如く
マリコはおみくじを科学的に分析し、大吉は約20%だから5人で引けば1人出るといいます。そして凶も10%入っているから別に問題ないと言い切ります。
マリコの待人は土門さんだったのか、番組最後に嬉しそうに「当たった!」と言っていました。
逆に呂太の“旅立ち良し”が気になります。旅立ってしまうのか?と思いましたが、今回は特に卒業っぽい雰囲気はありませんでした。最終回で旅立つのか?やめるやめる詐欺再びかもしれません。
【科捜研の女19】26話のその他気になったこと
- 御朱印をお守りと勘違いしている呂太
- 書初めは“レガシー”
- 2020年最初の目力ビームを発するマリコ
- 胡散臭いネットディテクティブリサーチの人
- DVをしてそうなヤバめに見える夫
- 土門さんに忠実な蒲原
- 効果音をいちいち口で言う亜美
- 意外と力持ちな詩帆
- 神職にあるまじきスケベな宮司
【科捜研の女19】26話のまとめ
冬シーズンの初回は土門刑事の復帰と、堀切刑事の失態から始まりました。来週から土門刑事が復職すると思われます。堀切刑事のキャラが良かったので、このまま定着でも個人的にはアリかなと思ってました。また登場してくれる日を楽しみにしています。
事件としてはちょっと凝った展開で面白かったです。見るからに悪そうな風体でDVをしているといえばそんな気がする夫と、綺麗でか弱い女性な詩帆、その2人の証言のどちらを信じるかと言えば詩帆を選びたくなります。人は見かけによらないなと、改めて考えさせられる内容でした。
次週は1月23日20時からの放送予定です。フレンチレストランで殺人が起きるようです。