【完全無罪】最終回のネタバレと感想|真犯人の正体と登場人物のその後

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WOWOWのドラマ【完全無罪】最終話のネタバレと感想をまとめています。

発見された白骨遺体は21年前、行方不明になった少女だった。その遺体に平山の毛髪が付着していたという報せに、千紗は姿を消した平山を捜す。やがて千紗にもかかってきた謎の電話が、真実が知りたければ来いと、指定した場所はあの監禁現場で……。

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【完全無罪】最終回のあらすじ

古井戸から発見された白骨遺体は、21年前に姿を消した高木悠花(有田麗未)と判明する。しかも遺体には平山聡史(北村有起哉)の毛髪が付着していた。ニュースは駆け巡り、講演中の平山の耳にも届くと、そのまま会場を出てどこかへ姿を消してしまう。

平山の家の前で張り込んでいた松岡千紗(広瀬アリス)のもとに、有森義男(奥田瑛二)から電話が入り2人は会って話をすることにした。有森は謎の人物から電話があったこと、さらに平山の毛髪を置くよう言ってきたことを明かす。だが、自分はやっていないという。

有森は謎の人物から、廃墟の家へ来るよう言われ、誰にも言わずに向かう。やがて千紗のもとにも謎の人物からの電話が入る。真実を知りたいならあの家にと言われた千紗は、覚悟を決めてかつて自分が監禁された廃墟の家へ向かう。

千沙が家に着いた時には、有森が先に到着していた。その足元には今井琢也(音尾琢真)が血を流して倒れていて……。

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【完全無罪】最終回のネタバレ要約

3行でネタバレ要約

有森も千紗も廃墟の家に謎の人物に呼び出され、行くと今井が血を流して倒れていた。

そこに現れた平山が自分が今井を刺したと話す。さらに目撃者だった川田が死の間際に、自分が一連の誘拐事件の犯人だったと告白する動画を見せる。

平山は有森と今井に死んだ妹の復讐をするため、謎の人物になって電話をしていた。

500文字ぐらいでネタバレ要約

古井戸から発見された白骨遺体は、21年前に行方不明になった高木悠花だと判明する。遺体に平山の毛髪が付着していたことを知らされた千紗は、講演中のはずの平山の姿を探すが既に会場を後にしていた。

千紗は平山の自宅そばで張り込んでいると、有森から電話がかかってくる。有森は謎の人物から電話があり、3回目の電話で指示された場所に行って遺体を発見したという。平山の毛髪を置けと指示されたが、しなかったと語る。

謎の人物に廃墟の家に行くよう指示された有森と千紗は、そこで腹から血を流して倒れている今井を発見する。現れた平山が自分が刺したと告白し、なぜなら借金を肩代わりするから毛髪を置くよう指示したら、迷わず置いたからだった。

平山は目撃者だった川田が死の間際、自分が一連の誘拐殺人の犯人だと告白する動画を、千紗と有森に見せる。川田の告白を聞いた時、平山は殺害しようとするがやめた。

全ては亡くなった妹の復讐をするためと語る平山は、駆けつけた警察に銃撃されてしまう。だが、無事一命は取り留めた。

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【完全無罪】最終回の詳細なネタバレ

遺体発見

山口(山崎潤)が電話を受け、遺体に付着していた毛髪のDNA型が平山聡史(北村有起哉)と一致したという情報が伝えられた。これを受けて、刑事たちは平山の身柄を確保するために動き出した。

その頃、平山は香川弁護士団のシンポジウムに出席しており、熊弘樹(風間俊介)も一緒に参加していた。会場では松岡千紗(広瀬アリス)も席に着いて話を聞いていたが、香川県警捜査一課から電話が入り、発見された遺体の服が高木悠花(有田麗未)の失踪時のものと似ていると伝えられた。

この情報はすぐにネットニュースでも速報として報じられ、会場の観客たちは騒然となった。会場にいた記者が、悠花と思われる白骨化した遺体が見つかったと発言すると、平山は突然壇上を降りて会場を出ていってしまった。「おい、逃げるんか!」と叫ぶ観客を無視し、平山はそのまま立ち去った。

千紗が刑事と話している最中、刑事は「平山は近くにいるか?」と尋ねたが、既に平山は会場を後にしていた。千紗も毛髪が平山と一致したことを聞かされ、刑事たちが会場に到着するころには、平山は既に車に乗って別の場所に向かっていた。

その後、悠花の両親である吉太郎(河屋秀俊)と公子(山下容莉枝)が発見された衣服を確認し、それが間違いなく悠花のものであると答えた。しかし、平山は既に行方が分からなくなっており、熊も「信じられないよ」と失望を露わにしていた。千紗は平山が自殺を図るのではないかと不安に感じた。

有森の告白

千紗は車の中で平山の帰りを待っていた。その時、有森義男(奥田瑛二)から連絡があり、平山について話したいことがあるという。どうやら、謎の電話がかかってきていたらしく、3回目の電話で井戸のことを教えられ、中を見たという。

千紗は実家のうどん屋で有森と会うことにした。有森は毛髪を付着させるように言われ、正直迷ったと話した。そして「殺したのが池村明穂でも高木悠花でも同じではないか」という言葉には魔力があったと告白したが、結局そうしなかったと続けた。信じてもらえないかもしれないが、それが本当のことだという。有森の言葉に対し、千紗は「信じます」と答えた。

有森は全ては電話の主が行ったことだと推測し、犯人は平山ではないと断言した。自分が毛髪を付着しなかったために、犯人が自らそれを行ったのだろうと推測していた。電話の主は毛根から取れる毛髪を入手することができる人間だという。有森は千紗に誰か心当たりがないか尋ねる。

千紗はふと、東京での出来事を思い出した。あの時、乱入した女性(三枝奈都紀)が、平山の髪の毛をわしづかみにしていたことが頭をよぎった。犯人は確信犯であり、偽名を使ったり足がつかない者を送り込んでいるのではないかと有森は推測した。千紗は来場者を調べてみると約束した。

同時に千紗は電話の男が、平山を殺すのではないかと心配していた。有森も自殺に見せかければ、全て平山に罪を押し付けることができると警告した。そして、有森は「また連絡ください」と頼んで店を出ようとした。千紗は「有森さん、勇気に感謝します」と感謝の言葉を伝えた。

有森は「私は大きな間違いをしていましたね。多分、娘と女房を亡くしたからです。犯罪被害者への思いは、実は娘を亡くした自分自身への思いだったんですね。いやあ、どうしようもないですね、私は」と言って帰っていった。千紗はそれを悲痛な顔で見送った。

その後、有森が歩いていると、携帯が鳴り響いた。例の人物からの電話だった。有森は早く自首すべきだと言うと、平山の居場所を知りたくないかと持ちかけられる。有森は「教えてくれ」と頼み、誰にも言わないよう約束した。電話の主は、綾川町にある廃墟の一軒家に行くよう告げた。

千紗の覚悟

千紗の実家の店に熊がやってきた。彼は東京での会の来場者リストを持参しており、その中で平山に罵声を浴びせた女性が「野崎薫」と名乗っていたことを伝えた。さらに、熊はリストの中から「この男が怪しいんじゃないか」と言って今井琢也(音尾琢真)を指さした。しかし、千紗は「自分で平山を釈放させておいて、もう一度平山に罪を被せるのは変だ」と言う。

熊は今井が金に困っており、そのことで相談を受けたことがあったと話した。熊は「千紗ちゃん…僕は言わなきゃいけないことがあってね」と切り出したが、「またにする」と言って帰っていった。残された千紗は、リストを見ながら考え込んでいた。

その時、公衆電話から千紗の携帯に着信が入り、謎の人物からの電話がかかってきた。「松岡さん、真実が知りたければこれからあの家にくればいい」とだけ言って電話は切れた。千紗はすぐに出て行こうとしたが、心配して母(池谷のぶえ)が「いいかげんにしろ」と止め、自分を大事にしないと壊れてしまうと忠告した。

千紗は一瞬立ち止まったが、「うん…でも行かなくちゃ。明穂ちゃんも悠花ちゃんも死んじゃったんだよ?私だけ生きてるんだから…だから、せめて犯人を見つけださないと」と言い返した。そして、「お父さん、お母さん。ありがとう、行ってくる」と言って、決意を胸に家を出ていった。

真犯人の正体

千紗は例の廃墟に到着した。そこにいたのは有森であり、その足元には腹から血を流して倒れている今井が横たわっていた。傍らには血のついた包丁が転がっていた。千紗は有森に「今井を刺したのか?」と問いかけたが、有森は何も答えなかった。千紗はすぐに警察と救急に電話をかけた。

その時、平山が現れ、自分が今井を刺したと告白した。「どうしても許せなかったんですよ、こいつらを」と平山は言い「私は…私の本心は…獄中の21年間、ずっとこいつらに復讐したい。それだけだったんです」と続けた。

千紗はその言葉にショックを受け、「あなたの復讐のために、私は…」とつぶやくと、平山は「そうだ」と答えた。それを聞いた千紗は「ふざけないでよ」と怒りを込めて返した。

しかし、平山は冷静に「私はふざけていますか?」と言いながら、スマホの動画を千紗に見せた。その動画には川田清(五頭岳夫)が映っており、彼は「池村明穂と高木悠花を殺したのはわしや。松岡千紗を誘拐したのもわしや」と語っていた。

川田はさらに続けて「天罰が下る。わしは生き地獄を味わい、死んでも地獄へ落ちていく。そう思ったらいても立ってもいられんようになって、平山さんに手紙を書いたんや。全部告白して謝りたい。楽になって死にたい。ごめんなさい、ごめんなさい…」と泣きながら詫びていた。

平山はその話を聞いて激怒し、「死は季節の変わり目か?お前の殺した女の子たちもそうか?俺の妹も?」と川田に詰め寄り、彼の首に手をかけたが、結局殺すことはしなかった。

平山の恨み

動画を見た有森と千紗は、大きなショックを受けていた。平山は「馬鹿らしい。こんなに近くに犯人がいたのに、警察は一体何をしていたんだよ」とぼやいた。千紗が「なぜ警察に通報しなかったのか?」と尋ねると、平山は冷ややかに「なんで?私はこの21年間で完全に怪物になっていたんですよ」と答えた。

平山は有森と今井を試す絶好の機会だと思ったため、2人に対して「高木悠花ちゃんの遺体に、平山の髪の毛を置いて犯人に仕立てろ」と指示したという。今井は借金を肩代わりしてやると言われると、自分の髪の毛をすんなり置いてきたと平山は語り、「全く反省していない。全ては金、あの告白だって金のためだった」と非難した。「クズですよ、ホンットのクズだ」と平山は吐き捨てた。

さらに平山は、「こんなことをしたのは冤罪になったからじゃない、そんなことはもうどうでもいい。妹を殺されたからだ」と言い、包丁を握りしめた。「あんたらが殺したんだ。私は殺しも誘拐もしていない。でもそれは…永遠に佳澄には伝わらない。どうしてくれるんですか?佳澄は私が殺したと思ったまま…自殺した。何ができるんだ、復讐しかないだろう、佳澄のために」と平山は泣きながら訴えた。

その場で有森は土下座をして「すまない」と謝罪した。千紗は今井が置いた毛髪を回収しなかったことに激怒し、「また疑われ、悠花ちゃんを死後も貶めるようなことをして、ご両親の気持ちを弄ぶなんて、ふざけないでよ!」と叫んだ。平山は泣きながら包丁を手から落とし、「佳澄の命を返してくれよ…私はもういいから、佳澄を返してくれよ」と泣き叫んだ。そして「有森さん、あんたが殺したんだ、返せよ」と平山は絶望の中で訴えた

その瞬間、銃声が響き、平山が倒れた。警察が一気に突入してきて、有森と千紗は平山に駆け寄り、何とか助けようとした。有森は「なぜ急に撃ったんだ」と憤り、現場は混乱に包まれた。

狂気

千紗は真山健一(鶴見辰吾)のもとを訪れ、憮然とした表情で「事務所を辞めます」と告げた。しかし、その前に一つ聞いておきたいことがあると言い、なぜ綾川事件を手掛けようと思ったのかと問いかけた。真山は「冤罪を晴らすのに理由が要るのかな?」と返し、正直無理かと思ったが、君は奇跡を起こしたと称賛した。

しかし千紗はそれに納得せず、「それは違います。今井が告白したのは必然だった。彼は最初からそうするつもりで、それが彼にとってのビジネスだった。自ら裏切って全てを話すことで、自分は苦しい立場に追い込まれるが、テレビ出演や公演、出版で儲けるつもりだった。でも、それが問題じゃない。これは今井が考えたことじゃなく、熊さんが今井に持ちかけ、その戦術を教えたのはあなた、真山さんですよ」と非難した。

そして千紗は再び問いかけた。「結果的にひどいことになりました。もう一度聞きます、どうして綾川事件を手掛けようと思われたんですか?」と。真山は笑いながら「瀬戸口(堀部圭亮)を失脚させようと思ったんだよ。そして彼はこの事務所を辞めた」と話した。それを聞いた千紗は「そんなことで…」と呆れたが、真山は冗談だと言い、事務所を辞めたのは本当だが理由は別にあると続けた。

千紗が「じゃあ、なんなのか?」と問いただすと、真山はこう答えた。「前にも言ったよな、弁護士の正義なんて何にも解決しない。裁判官や検事の正義も。まずは自分が信じる正義を放棄してみるんだ。再審が難しいのは当たり前だろう。それぞれの正義がぶつかりあった結果、一度は結審しているんだ。綾川事件もそうやって結審した。獄中から再審を訴える受刑者は大勢いる。君も知ってるだろうが、そのほとんどは再審にたどりつけない。それがこの国のルールだ。

ある日、綾川事件と同一犯だと思われる未解決事件の被害者が、うちの弁護士にいることが分かった。その人は何を思う?君のことだ、分かるだろ?誘拐された3人の少女のうち、君を除く2人が死んで、君は生きている。正義では収まらない何か、狂気といってもいいものが、君にはあったはずだ。誰とも同調しない、公約数化もできない、その人だけが感じる気持ちだよ。

平山聡史が死んだ妹を思う気持ち、あるいは有森が被害者遺族を思う気持ちもそうだ。それを僕は狂気と言ってるんだ。それを利用していると、瀬戸口に注意されたがね。やり過ぎだって。でも、狂気に触れないで解決できないだろう。どうしようもない愛と憎しみと怒りと悲しみが、犯罪を起こすんだろう?人間だから。そこに触れないで弁護士なんて面白いかい?君はそのことに半分気がついてる。申し訳ないが、瀬戸口や熊君は良くも悪くもただの弁護士だ。それで君はどうする?私と今後も仕事するかい?」と千紗に問いかけた。

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【完全無罪】最終回の結末

千紗はフェリーの甲板で熊と会った。熊は東京には行かないと言い、今井も平山も順調に回復していると報告した。その後、千紗と熊は平山の見舞いに行き、平山は微かに「ありがとう…ございます」とつぶやいた。

一方、有森と池村敏恵(財前直見)は二人で、犯罪被害者家族のカウンセリングに取り組んでいた。彼らは、被害者家族たちに寄り添いながら、その心の傷を癒すために力を尽くしていた。

千紗は熊と車の中で話をする。千紗は結局、フェアトンで働くことに決めたという。「私にしかできないことがあるんじゃないかと思うの」と千紗が言うと、熊はまた入れ違いになってしまったことにがっかりした様子だった。「僕は千紗ちゃんのことが好きなんだよ。でも…難しいでしょう?だから応援するよ、これからも」と熊は告白し、応援することを誓った。

千紗はその言葉に「ごめんなさい。ありがとう…熊ちゃん」と感謝を伝えたが、熊は「なんだか泣けてくるな…」と涙を流しながら車を走らせた。その様子を見て千紗は「前が見えてるか心配になる」と思ったが、熊は「人生の前が見えない…」と嘆いていた。

その後、自宅で寛ぐ千紗に両親が調子はどうかと尋ねると、千紗は「大丈夫」と答えた。その返事に安心した母は、千紗をそっと抱きしめた。

夜中、千紗がふと目を覚ますと、部屋には誰もいなかった。再び目を閉じると、まるで成仏した悠花と一緒に眠っているような、穏やかな気持ちで千紗は眠りに就いた。

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【完全無罪】登場人物のその後

登場人物たちが最後どうなったのか、分かっている人たちについてまとめました。

  • 松岡千紗:東京に戻り、フェアトン法律事務所で継続して働く
  • 平山聡史:銃撃されるもその後回復する。罪は不明
  • 有森義男:池村敏恵と一緒に、被害者家族のカウンセリングを始める
  • 熊弘樹:千紗に告白するが実らず、結局香川に残る
  • 今井琢也:平山に刺されるが一命を取り留める。罪は不明
  • 瀬戸口規夫:フェアトン法律事務所を辞める
  • 池村敏恵:有森と一緒に、被害者家族のカウンセリングを始める
  • 真山健一:千紗の特別な才能を見抜き、共に働くことを誘う
  • 川田清:平山に罪を告白し、その後死亡
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【完全無罪】最終回のまとめと感想

連続誘拐事件の犯人は川田で、平山は刑事たちに復讐するため、電話で指示をしていたという話でした。

二転三転してようやく事件は解決しました。平山も千紗も有森も犯罪被害者、または被害者家族でした。

千紗は唯一の生き残りだったため、他の2人の無念を晴らすべく奮闘しました。有森の犯罪被害者への思いは、実は娘を亡くした自分自身への思いでした。平山は妹の敵を討つため、21年間も屈辱に耐えました。そんな3人の強い思いが入り混じり、物語は混沌を極めます。

真山が語る最後の長ゼリフが見せ場で、このドラマの本質だと思います。どうしようもない感情が狂気となり、物語を悪い方へと引っ張っていきました。

ずっと薄暗い雰囲気で、千紗を演じる広瀬さんは、回が進むに連れてどんどんやつれていきます。また、映像でミスリードするシーンが結構あるので、真相に至るまで誰が犯人なのかころころ変わります。

一応物語として勧善懲悪といえばそうなのでしょうが、もやもやと暗い気持ちが残ります。最後に熊と千紗のちょっとした掛け合いが、気分を和ませてくれたのがせめてもの救いでした。

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