【完全無罪】3話のネタバレと感想|無罪だが無実ではない

WOWOW
記事内に広告が含まれています。

WOWOWのドラマ【完全無罪】3話のネタバレと感想をまとめています。

再審が決定し平山は釈放された。だが千紗は彼の様子を見て、気になるところがあった。一方、世間から悪者扱いされてしまう有森だが、それでも犯人は平山だと信じて疑わなかった。真実は何なのか?千紗は自ら真犯人を探そうとするが……。

スポンサーリンク

【完全無罪】3話のあらすじ

再審が決定し平山聡史(北村有起哉)は釈放された。その結果、不正を働いた刑事として有森義男(奥田瑛二)は世間から一転して悪者扱いされてしまう。

松岡千紗(広瀬アリス)は平山の様子を見て、どこか気にかかっていた。そこで別の誘拐事件で、平山を目撃したという人物を訪ねることにする。だが、彼は寝たきりの状態で、強く問い詰める千紗は逆に介護者に止められてしまった。

平山が犯人だと信じて疑わない有森は、罪を告白した今井琢也(音尾琢真)の足取りを追う。すると、今井に借金があったことを知る。

直接今井に平山が犯人だと思うだろうと同意を求めるが、今井は彼は無罪だという。納得いかない有森が更に問い詰めると、今井は驚くべき事を話し……。

←2話4話→

スポンサーリンク

【完全無罪】3話のネタバレ要約

3行でネタバレ要約

再審が決定し、平山の無罪が認められたが、彼の無実を信じるかどうかで関係者たちは揺れている。

取調べを担当した有森は、それでも平山の犯行だと信じていたが、世間から悪者扱いされていた。

平山から告げられた言葉に、千紗は動揺を隠せなかった。

500文字ぐらいでネタバレ要約

綾川事件の再審が決定し、平山聡史は無罪を勝ち取ったが、彼の無実については疑念が残ったままだ。千紗は真犯人を追求しようと奮闘する一方で、有森や今井など事件の関係者たちはそれぞれに葛藤を抱えている。

有森は依然として平山が犯人だと信じており、今井も自らの過ちを認めながらも、平山は無罪だが無実ではないと語った。

平山彼自身が「ありがとう。こんな人殺しを無罪にしてくれて」と告白し、その言葉に千紗は動揺を隠せなかった。

スポンサーリンク

【完全無罪】3話の詳細なネタバレ

再審決定

松岡千紗(広瀬アリス)は平山聡史(北村有起哉)に、今井琢也(音尾琢真)が過ちを認めたと報告した。しかし、平山はどこか納得いっていない様子だった。

その後、綾川事件の再審開始が決定した。この知らせを聞いた有森義男(奥田瑛二)は池村敏恵(財前直見)に電話をかけたが、敏恵は電話に出なかった。なので留守番電話に「すいません…」と短く一言だけを残した。

千紗は田村彪牙(夏生大湖)と面会した時の事を思い出す。田村は激しく喚き散らしていたが、千紗は何も言わず黙っていた。田村は「俺があのガキを殺したんだよ」と言い、もし実刑にされたらこの事実をマスコミに暴露すると脅し、絶対に勝たせろと要求した。

それに対し千紗はようやく口を開き、「申し訳ありません。あなたの弁護人を辞めさせていただきます」と言って立ち上がった。すると田村は慌てて「冗談だよ、冗談。あんたが俺を疑ってどうすんだよ」と言って千紗を引き止めた。

誹謗中傷

有森はマスコミに囲まれ、もみくちゃにされていた。一方、テレビには姿と声を隠した今井が出演していた。今井は、上からの圧力でそうするしかなかったこと、本当はしたくなかったが、一緒に取り調べをしていたベテラン刑事から「お前しかいないんだ」と言われ、心に決めたと話していた。その番組を有森は自宅で見ていたが、突然窓ガラスが割れた。同時に中垣内(菅原大吉)という既知の記者が訪ねてきたため、有森は彼を家に招き入れた。

中垣内は「いや~ホントに嫌な社会ですよ。一度落ち目になると、その人間が今までどんなに頑張っていても、これでもかってほど叩かれるんですから」と嘆いたが、有森は「自業自得、同情はいらん」と答えた。中垣内は「真実を見失っちゃいけない。平山が犯人じゃないなんて、思えない」と続け、さらに川田という目撃者が、中垣内の取材で「高木悠花を連れ去ったのは平山だ」とはっきり証言していること、平山が犯人だという新たな証拠をつかめばいいと言う。そして「再審でも有罪にできる。前代未聞の裁判にしてやればいい」と言い、有森を励ました。有森は「平山はやっている。間違いなく人を殺している」とつぶやいた。

有森の家には誹謗中傷の落書きがされ、ゴミが散乱していた。彼は支援者センターへ向かい、職員に敏恵が来ているかを尋ねたが、無視された。しばらくすると小林という女性が怒って「帰る!」と叫んでおり、その後を「待って」と追いかける敏恵の姿があった。心配になった有森は顔を覗かせたが、敏恵は軽く会釈するだけでそのまま立ち去ってしまった。有森は後を追い、敏恵に深々と頭を下げたが、敏恵は無視してその場を去った。

釈放

平山は釈放され、千紗と一緒に車に乗った。支援者の下嶋(原金太郎)が運転しながら、千紗は幼児突き落とし事件でも無罪を勝ち取っていて凄いと話した。平山は無言で窓の外の海を見つめており、千紗はじっとその様子を見つめていた。

事務所に到着し、千紗は平山を連れて入ったが、そこには今井が待っていた。今井は平山に対して土下座して謝罪したが、平山は見るなり出て行ってしまった。千紗は今井に「再審ができたのはあなたのお陰です」と感謝の言葉を述べた。その後、事務所に届いた感謝の手紙の数々を千紗は見ていたが、中には「殺人犯を外に出して、また殺人をしたらどうするんだ」という手紙もあった。

テレビに有森が出演し、犯人は平山だと訴えていた。それは中垣内が有森を訪ねた際、実はカバンの中にカメラを仕込み、盗撮を行っていたものだった。

千紗は熊弘樹(風間俊介)に目撃者の住所を教えて欲しいと頼むと、熊に「それを聞いてどうするの?」と言われるが、千紗は気に留めなかった。「車の中で海を見つめている平山さんの顔を見ていたら、本当にこの人じゃなかったのかって思ってしまったんです」と千紗は語ったが、熊は「考えすぎだ」と返した。それでも千紗は「真犯人を見つけないと。そうすれば平山さんに対する見方も変わる」と譲らなかった。

一方、東京では真山健一(鶴見辰吾)のもとに、再審を知った瀬戸口規夫(堀部圭亮)が訪ねてきた。瀬戸口は「満足ですか?私のことが憎いですか?」と問いかけ、綾川事件の再審を行った理由を探ろうとした。

さらに「あなたが裏で何本も糸を引いているんでしょう?」と迫り、「彼女のやり方は弁護士として失格だ。自分自身の怒りや憎しみで法廷に立っている」と非難した。そして「こんなやり方で法曹の正義が守れますか?」と訴えたが、真山は「全くわからないな」と冷たく答えた。

瀬戸口はさらに「あなたは今回やりすぎています。抑えられない人間の思いが、膿のように吹き出てきますよ」と忠告したが、真山は「行きなさい」と言って瀬戸口を追い返した。

目撃者

千紗は高木悠花(有田麗未)が誘拐された公園に足を運び、その後、入り組んだ路地を抜けて川田清(五頭岳夫)の家を訪ねた。そこに現れたのは上田(小林千里)という女性で、彼女は川田の介護をしている人物だった。

川田は寝たきりになっており、千紗が事件の話をしても、「そんなこともあったな」と曖昧に答えるだけで、ほとんど覚えていない様子だった。千紗は自分もその時に誘拐された人物だと語り、さらに平山が釈放されたことを伝えた。

そして、平山が盗撮で疑われていたことを知っていたのではないか、だからその男を平山と見間違えたのではないかと問い詰めた。川田は何か言おうとするが、言葉が出てこない。千紗が執拗に問い詰めると、上田が止めに入った。

釈放された平山は誰かの墓参りに行っていた。一方、有森は今井の家を訪ねたが不在だった。次に有森は今井が行きつけだった「ひまわり」というお店を訪れる。店のマスター(荒巻全紀)は今井の行方を知らないという。警察を辞めた今井はキャバクラを経営していたがうまくいかず、ギャンブルに手を出して借金を抱え、最終的に闇金に手を出して逃げ回っているという。借金の額は3000万から4000万にも達していたらしい。

今井は今回の件で『正義という名の罪』という本を出版していたが、マスターはその内容が嘘ばかりだと言う。だがその本は売れたため、少しは借金の返済に役立ったのではないかとマスターは皮肉交じりに語り、「ある意味、捨て身のビジネスだったってことじゃん」と言い、今井にしてはよく考えたと付け加えた。

無罪だが無実ではない

今井を裁判所の駐車場で待っていた有森は、彼に「平山が無実だと思っているのか?」と問いかけた。続けて、「再審請求審のことは水に流すから、答えてくれ」と迫った。「綾川事件では、俺たち捜査員の感触は、平山はクロやった。なあ、お前もそう思うとるやろ?」と詰め寄ると、今井は突然笑い出した。有森はタバコの煙を今井に吹きかけた。

今井は「俺は平山聡史が冤罪だって思ってますよ。俺たちのせいであんなことになった。真犯人は別にいるって」と答えた。それを聞いた有森は、「弁護士に同情して本当のことを喋ってしまったというのが、お前の芝居なんだろ?」と問いかけたが、今井は「そんなわけない」と否定した。有森は「どっちみち借金で破滅するのだから、真実を言ってヒーローになったほうがいいと思ったのか?」と詰め寄ったが、今井は「そう思うなら好きにしたらいい」と言い、その場を去ろうとした。

しかし、有森は今井の肩を押さえて「俺と一緒に真実を追いかけてくれ」と頼んだ。そして「本心では平山が犯人だと思っているんだろ?」と再度問いかけたが、今井は有森の手を振り払い、「平山は無罪ですよ。無実やないが」と耳元で囁いた。それに激昂した有森が怒りを爆発させると、今井は「助けてくれ!」と叫びながら有森を倒し、さらに蹴りつけた。

誰のための正義

有森は遺体発見現場の用水路で手を合わせていた。すると、水路を挟んだ反対側に敏恵が現れた。有森は「本当に…すいません」と頭を下げた。敏恵は「私が憎んどるんは、明穂を殺した人だけです」と静かに返した。

有森は続けて「私のせいです。私が悪かったんです。私は今でも平山がやったと思うています。もう一度平山を追い詰めたい。この命を差し出してもいいとさえ思っています」と語った。しかし、敏恵は「有森さん。それが間違うてたんやないの?あなたの思いなんてどうでもええです。私はただ、本当の犯人を捕まえてほしい。それだけなんです」と厳しく言った。

有森は「自分も同じだ」と応じたが、敏恵は「平山は無罪になったじゃないですか?」と問い返した。そして、「あなたは、被害者である私のために言ってるんですか?犯罪被害者である自分のために言いよんのですか?それとも、刑事という正義感がそう言わせとるんですか?」と問い詰めた。

涙ながらに敏恵は、「あなたは、自分のことよりも…人のことを思いすぎる。せやから、間違うてたんやないですか?」と訴えた。有森は黙ってその言葉を聞いていた。最後に、敏恵は「もうわからん、わからんの…ごめんな、明穂…」と呟きながら、その場で泣き崩れた。

スポンサーリンク

【完全無罪】3話の結末

東京で『平山聡史さんの無罪を祝う会』が催され、今井も招待されていた。その席で真山が千紗に「有森が騒いでいるが、完全無罪の特効薬は真犯人を見つけることだ」と話した。そして「思う存分調べて、綾川事件にけりをつけたら、あとのことを考えたらいい。地元で弁護士として働くのも悪くない。席は空けておくから、いつでも戻ってくればいい」と、彼女に対する信頼を示し、「君はうちの事務所のスターだから」と励ました。

その後、熊が現れ、真山にフェアトンで働いてみないかと誘われたという話を千紗にした。千紗は「それってトレードみたいですね」と言い、自分は香川に戻るかもしれないと伝えた。熊が「なぜ戻るの?」と尋ねると、千紗は「自分と向き合うためです」と答えた。熊は「千紗がいるからというのもあって…」と続けたが、千紗は気に留めず、「熊さんならフェアトンでもうまくやっていける。応援しています」と告げた。

その時、突然女性が「何が冤罪よ!人殺し!こいつは人殺しよ!」と叫びながら平山に絡んできた。女性は「みんな犯人だと思っているくせに、何かあったら責任取れるのか」と凄んだが、警備員が来て彼女を連れ出した。平山はその場でうずくまり、その後、問題なく会は進行したが、女性も冷静になったということだった。

会が終わり、千紗と熊は歩きながら帰る道すがら、先ほどの女性が事件には関係のない人だったと話していた。熊はこれからも千紗のことを手伝っていきたいと語り、ホテルに誘ったが、千紗はそれを断った

階段を下りる千紗の背後から平山が声をかけ、千紗は足を止めた。平山は「礼を言いたかったんですよ。まだ言ってなかったんで」と話し、千紗は「十分気持ちは伝わっています」と応じたが、どこか緊張していた。

すると平山は「ありがとう。こんな人殺しを無罪にしてくれて」と告げた。千紗はその言葉に思わず固まったまま、平山が立ち去るのを見送った。

←2話4話→

スポンサーリンク

【完全無罪】3話のまとめと感想

再審することになった平山が実は犯人かもしれず、千紗が凍りついたという話でした。

再審請求が通ったのはいいものの、平山の様子がおかしいことを千紗は気にかけ、自ら答え合わせをするように目撃者に話を聞きに行きます。

一方、有森は途端に悪者にされ、家に石まで投げ込まれる状況です。平山も放免されますが、犯人だと信じている人に襲われます。この事件を再び世に問うたことで、様々な感情が燻り始めました。これが恐らく瀬戸口の言っていた、「抑えられない人間の思いが、膿のように吹き出てきますよ」ということなのでしょう。

瀬戸口は真山が全てをコントロールしていると思っています。きっと千紗が誘拐被害者なのは好都合で、再審を勝ち取れると分かっていたのでしょう。となると、真山の目的はいったい何なのか?事務所の評判はあがるかもしれませんが、あまり金にはならなさそうです。何かしらの意図が隠れているのか。

また、平山は千紗を誘拐した人物なのか、それとも違うのか?もし犯人だった場合、千紗は個人的に復讐しに行ったりしないか、非常に心配ではあります。

←2話4話→

タイトルとURLをコピーしました