【怪物】5話のネタバレと感想|動き出した怪物

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WOWOWのオリジナルドラマ【怪物】の5話のネタバレと感想をまとめています。

富樫が柳へ新たにメッセージを送ろうとするが、美緒の携帯はどこかに消え、代わりにメモが残されていた。その場所は凛子の母親が失踪した場所だった。一方、警察は殺人犯を無理矢理誰かに仕立てあげようとし……。

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【怪物】5話のあらすじ

柳美緒(久保史緒里)が失踪した晩、富樫浩之(安田顕)は柳辰夫(小手伸也)の家に行って美緒のことを探していた。しかし、美緒は発見できず、代わりに見つかったのは切り落とされた10本の指先だった。富樫は美緒を必死に探すが見つからない。そこに柳から電話が入り、富樫は必死に平静を装って応対した。

富樫は美緒の携帯からメッセージを送ろうとすると、代わりにメモが残されていた。書かれていた場所へ行くと、そこにいたのは松田凛子(剛力彩芽)だった。携帯を返すよう求めるが、凛子は嫌だといって断る。

柳は凛子の店を訪れると、緑色のタオルを置いていく。タオルの中を見た凛子は驚愕した。その中にあったものとは……。

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【怪物】5話のネタバレ

富樫は25年前の事件も、凛子の母親が失踪したのも、全て柳の仕業だと考えていた。捕まえたくても遺体がないため、逮捕することができずにいた。そこで柳に揺さぶりをかけるため、美緒の携帯からメッセージを送る。

柳は凛子の店に行き、美緒の首を絞めた緑色のタオルに、凛子の母親の髪留めとメモを挟んで置いていく。メモには母親が埋まっている場所が記されていた。

凛子は富樫に自分が殺されたら柳を捕らえてくれと頼み、葦原に行って指定された場所を掘る。すると誰かがやってきた。凛子の前に現れたのは田所だった。

一方、富樫を捕らえようとする真人だが、富樫は真人に凛子の身が危ないといい、一緒に柳の家に行く。すると柳は丁度美緒を床下から出そうとしていたところだった。真人は死体遺棄の容疑で柳を現行犯逮捕した。

富樫の失態

3年前、富樫浩之(安田顕)は相棒の室井(武田航平)と張り込みを行っていた。富樫が単独で被疑者に接近したが、姿はすでに消えていた。戻ると室井が腹を刺され血を流して倒れており、室井が「これでやつを捕まえられる」と言い残した直後、富樫は背後から殴打されて意識を失った

次に目を開けたとき、上司に起こされた。逃走を許したと告げられ、地面には大きな血溜まりだけが残っていた

後日、富樫は再び単独で被疑者に迫り、背後から首を絞めて組み伏せ、馬乗りになって繰り返し殴打した

あの日のこと

富樫は柳美緒(久保史緒里)から届いたメッセージを読み終えた、柳辰夫(小手伸也)の表情を注視していた。

美緒が失踪した当日、帰宅した彼女は自宅で柳と鉢合わせる。その夜、富樫は遠藤翔子(真飛聖)から電話で呼び出され、焼肉店へ向かう途中で美緒に連絡を試みる。だが、ちょうどその頃、美緒は柳に緑色のタオルで首を絞められており、まもなく気を失って拘束された。隣では柳が包丁を研ぎ、やがて美緒の上に振り下ろす。犯行を終えた柳は松田凛子(剛力彩芽)の電話を受けてビール配達に出向き、走行中の車を富樫が目撃する。

柳の店の前に着いた富樫は美緒に電話をかけ、返しに来た美緒の鍵で店内へ侵入する。奥へ進んでも美緒の姿はなく、床に置かれた緑色のタオルを目にする。再度電話をかけ、着信音を追って携帯を発見すると、そこには切断された美緒の指が並べられていた。富樫は店内を駆け回って美緒を探すが見つけられず、指の並ぶ机に崩れ落ちて叫ぶ。

やがて柳から電話が入り、富樫は平静を装って応答する。美緒の所在を尋ねると、柳は「死んだように眠っている」と告げる。富樫は嗚咽をこらえつつ110番通報を迷う。遺体がなければ迷宮入りになると考えたからで、室井の件でも遺体は見つからなかった。

思い直した富樫は外へ出て、偶然、八代真人(水上恒司)のSである不法滞在外国人が持っていたスマホを発見する。その端末も柳の犯行を示す手掛かりと察し、富樫は乾いた笑いを漏らす。そして焼肉店に向かい、平然を装いながらも柳を凝視し続けた。

その後、富樫は柳に揺さぶりをかけるために、美緒の指を柳の店の前にある机に並べた

異常な行動

富樫は母・紀子(内田慈)が入所する施設で眠っていたが目を覚ます。母の呼吸を確かめていると真人が現れ、屋上で話す。真人によれば、柳から「思い出したことがあるので来てほしい」という連絡があったという。

富樫と真人は柳のもとへ向かう。柳は「凛子が約1時間、店にいなかった」と語る。2人は凛子に確認しに行く。凛子は「2階で寝ていた。10:00頃に上がり11:00には降りた」と説明し、柳がそう言っているのかと問い返す。

なぜならメッセージが届いたとき、凛子は柳に緑色のタオルを返していたという。メッセージが来たのなら美緒が生きている可能性があるかもしれないからだった。君の母も生きているのではと柳に問われ、凛子は頷いた。柳は「今度ゆっくり話そう。お互い大切な人を失った者同士」と笑ったが、そのときの柳はいつもと違い、凛子には正直恐ろしく映った。

犯人をでっち上げる

中橋陽平(橋本じゅん)はイメージが悪くてマンションが売れないと八代正義(渡部篤郎)に訴えた。連続殺人のイメージが拭えないと嘆く中橋に、正義は犯人が捕まらない限り印象は変わらないと言い放ち、誰でもいいから早く逮捕されれば済むと断じた。

一方、稲葉(長谷川朝晴)は遠藤優(入江甚儀)を参考人として呼び出そうとし、課長の森平三郎(光石研)は激怒していた。その矢先、事件当日の目撃者が現れる。富樫は優に「あったことを全部正直に話せ」と促して送り出す。やがて田所幹男(藤森慎吾)が自分が美緒を最後に見た人物だと証言して優を解放した。

今度は田所が代わりに取り調べを受けることになり、あの日は自分が美緒を家まで送ったと述べた。富樫は上層部が誰でもいいから犯人を求めていると悟り、真人に作為的な空気を指摘して笑った。

富樫は取調室の田所を訪ね、缶ビールを分け合う。留学話で互いに腹を探り合い、富樫が「真人はお前を疑っている」と告げると、田所は「疑われても仕方ない」と受け流す。最近は鹿の夢ばかり見て寝不足だと語る田所。富樫に翔子から連絡が入り、また新たなメッセージが柳に届いたと告げられた。

復讐

柳のもとに「お父さん、痛いよ。私を出して」という美緒名義のメールが届く。最後に美緒のスマホが発信した位置はこの近辺と判明し、翔子たちが捜索に向かう。真人と富樫も加わるが、富樫は柳の様子を観察したあと店裏の物置を開け、内部にあったメモに「芦曳山神社」と書かれているのを確認する。

富樫が神社へ赴くと、そこで待っていたのは凛子だった。凛子は「携帯をあんな場所に隠すなら、もっと安全な場所を教えたのに」と告げ、富樫が店を出た直後にメールが届いたため不審に思い、物置からスマホを回収したと明かす。メールを送ったのは凛子自身で、柳を動揺させるためだった

凛子は富樫に「犯人は柳だ」と断言する。25年前の事件や妹の失踪、さらには凛子の母の行方不明も柳の仕業だと富樫は推測する。富樫が証拠不足を理由に携帯を返すよう促しても、凛子は「自分の手で決着をつけたい」と拒み、富樫が到着する前に柳へさらに一通のメッセージを送っていたことを告げる。

この神社は凛子の母が失踪した場所であり、凛子は涙ながらに「動揺してぼろを出す、あいつを捕まえて!これは復讐よ」と訴える。

凛子は「お父さん、バイバイ。もう出ていくわ」と柳に送信。翔子が柳へ連絡し、芦曳山神社だと伝えると、柳は「ああ、あそこか…」と笑った。

母の行方

五十嵐(早乙女太一)はバーで真人に凛子の母が失踪した際の資料を渡した。彼は柳に再び届いたメールの発信場所が芦曳山神社のあたりだと告げ、資料を見た真人は母親の失踪現場と一致することに気づき、不穏な直感を抱く

そのころ柳は包丁で豚肉を何度も叩き、内部からあるものを取り出していた。真人が柳の家を訪ねて手がかりを尋ねても、柳はすべてとぼける。床に落ちた肉片を拾った真人に、柳は豚肉だと言って処理を終えた。

柳は凛子の店を訪れ、緑色のタオルを差し出して「美緒はもう帰ってこない、殺されたんだ。君の母は無事だろうか」と笑った。凛子が電話応対で目を離す隙に柳は去り、慌てて鍵を掛けた凛子はカウンターに置かれたタオルを発見する。タオルの中には母が愛用していた髪留めとメモが挟まれていた。そこには「羽多川近く葦原に入って10メートルの石柱の横 早くお母さんを出してあげて」と記されており、凛子は慟哭した。

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【怪物】5話の結末

真人は富樫の自宅を訪れ、自分の推理を突きつけた。凛子がメールを送ったのは、母の失踪に柳が関わっていると確信しているためだと語り、富樫がそれを知りながら柳を庇っているのではないかと追及した。富樫が黙していると、真人は「黙認は共犯だ」と激昂した。

その最中、富樫に凛子から電話が入る。羽多川近くの石柱の横を掘りに行くと告げ、「富樫さん、あいつが私を殺したら必ず捕まえてよ。お願い」と言って切った。真人は富樫を逮捕しようとするが、富樫は「凛子が危ない、俺を信じてくれ」と懇願した。

凛子は指定の場所を掘り進める。足音に振り向くと、現れたのは田所だった

一方、柳は自宅で「美緒、望み通り出してやる」と呟き、テーブルをどかしてゴザと床板を外し始めた。そこへ真人が現れ、死体遺棄の現行犯で逮捕すると宣言する。柳が「一人か」と問うと富樫も到着し、柳に言うべきことはないかと問う。柳は高笑いし、富樫は涙を流しながら同じように笑い返し、最後に柳の胸ぐらを掴んだ。

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【怪物】5話のまとめと感想

美緒を殺害したのは父親の柳で、富樫が揺さぶりをかけ続けた結果、とうとう柳は逮捕されたという話でした。

今回は話が一気に動きます。今まで誰が“怪物”なのか、はっきりとは示されていませんでしたが、今回で柳が美緒を殺害したと分かります。遺体が出ないと迷宮入りすることから、富樫は美緒の指を柳の店の前のテーブルに並べて揺さぶりました。

さらに美緒の携帯からメッセージを送り、柳はいよいよ追い詰められました。そうして床下に隠した遺体を、出そうとしているところに真人と富樫が2人で踏み込んでようやく逮捕しました。

しかし、この時点でまだ半分の5話です。つまり、まだ隠された謎があるということになります。すべては柳の仕業なのか?それとも別の人物も関わっているのか?今後もまだまだ目が離せません。

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