【遺留捜査6】4話のネタバレと感想|マドラーに隠された謎

2021冬ドラマ
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【遺留捜査シーズン6】4話のネタバレと感想をまとめています。

今回の遺留品は“マドラー”です。殺害された被害者が胸に抱くように持っていた遺留品、マドラーだと思っていたが実は別のものだと分かり……。

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【遺留捜査6】4話のあらすじ

バー「縁」のママ中松里香子(朝海ひかる)が店内で遺体で発見される。第一発見者はバーのオーナーの梶木邦昭(小林勝也)だった。糸村(上川隆也)は彼女が握り締めていたマドラーが気になった。神崎は被害者の顔を見て指名手配犯だと気づく。彼女の本名は川端葉子といい、22年前に福岡で殺人を犯し逃亡していた。

糸村は村木(甲本雅裕)に頼みマドラーの鑑定をしてもらう。凶器のナイフには微量ながら被害者以外の血がついていた。恐らく刺した時に犯人は怪我をしている可能性があった。

殺害現場となったバーを見ていると、冷蔵庫に小川深春(朝日湖子)という人物の名刺が貼ってあった。そこで彼女の営むネイルサロンへ話を聞きに行く。里香子のことは詳しくは知らないといい、マドラーについても分からないというが彼女は手を怪我していた。一方、雨宮(永井大)沖田(戸塚純貴)は22年前の事件関係者に話を聞きに福岡へ向かう。

糸村は店の常連だった前田勝弘(中村優一)というコンサルの男に話を聞きに行く。交際相手からもらったマドラーを使っていたら、葉子が欲しがったのであげたと証言した。その頃、雨宮たちは福岡で22年前の事件被害者の母親である、内藤和代(白川和子)に話を聞いていた。彼女が京都で目撃されていたと伝えると、葉子の店に行き話をしたことを認めた。だが、彼女を殺すことはできなかったという。なぜなら、警察に出頭しに行くと言っていたからだった。

さらに、前田を巡り葉子と深春は揉めていたという情報も入手した。糸村の話では前田は彼女たち以外にも、複数の女性と交際しているという。すると、葉子の遺体から深春の指紋が検出され、痴情のもつれが動機かもしれないと裏を取ることに。

糸村はマドラーの鑑定結果からアボカドが検出されたのを見て、葉子の自宅にヒントを探しに向かった。そこで目にしたのはアボカドの成分が入ったシャンプーだった。

深春を聴取するものの、決定的な証拠もないため釈放した。そこに丁度福岡から戻ってきた雨宮たちの話を聞くと、葉子は出頭すると言った際に「私が警察に行かないと、あの男を捕まえる事ができないんです」と言っていたという。あの男とは一体誰なのか?そして遺留品の謎は?

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【遺留捜査6】4話のネタバレ

4話のネタバレは3つです。

  1. 容疑者逮捕
  2. 事件の真相
  3. 3分タイム

結論から言うと、葉子殺害犯は店のオーナーの梶木です。

なぜ葉子は殺されてしまったのか、そして遺留品に込められた思いはいつも通りに切ないものでした。

1.容疑者逮捕

葉子の言う“あの男”が誰なのか、前田ではないかと考え、雨宮たちは彼がコンサルする店へ向かった。すると二課の連中が店に入って行くのを見て、前田が何をやっていたのかが分かった。それは、クレジットカードのスキミングだった。

前田は自分がコンサルしている店のカードリーダーに、スキミングの機械を取り付けていた。店の人は何も知らず、前田が用意した機械を使用していた。別の店もあたるとそこもスキミングの機械が仕込まれていた。

そこで雨宮たちは前田を確保に向かい、佐倉が取調べを始める。手口を説明しても前田はシラを切るが、防犯カメラの映像を見せると前田は凍りつく。削除したはずの映像が、科捜研の手により復元されていたからだった。映像には前田がカードのデータを抜き出しているところがバッチリ映っていた

一ヶ月ほど前に京都府警に、前田がスキミングをやっているという告発文と一緒に店のリストが同封されていた。送ったのは筆跡から葉子だったことが分かった。警察に告発しようとしているのを知られ彼女は殺された。そのことを前田に伝えると、自分ではない深春がやったと主張する。それこそが前田の筋書きだった。あの晩、深春に店に行くよう指示し、店に指紋を残させて警察の目を彼女に向けさせた。

深春は前田のことを恩人だと思っていたため、彼の言うことを何でも聞いていたという。だが、手の怪我は前田から暴力を振るわれたためだと神崎は見抜いていた。どこかで彼を信じきれなかった深春は、削除するよう言われていたメッセージのやり取りを残していた

凶器に付着していたDNA鑑定の結果、前田のものではなかった。開き直る前田に「いつあなたが殺したって言った?」と、殺人の罪で捕まえたわけじゃないと教えた。

クレジットカードのスキミングを前田はやっていた

2.事件の真相

DNA鑑定の結果、凶器に付着した血液は「縁」のオーナーである梶木のものだった。梶木は数多くの不動産を所有している資産家で、カードのスキミングが行われていた店は全て梶木の物件だった。手口はこうだ。

  • 前田に店を開かせる人物を見つけさせる
  • 自分が所有する物件で店を開かせる
  • スキミングの道具を前田に渡す
  • 前田にスキミングをさせる

というやり方でクレジットカードをスキミングしていた。葉子の告発で前田が捕まれば捜査の手が自分のもとに伸びてくるそれを恐れた梶木は葉子のことを刺し殺した。そして前田に身代わりを用意するよう指示し、前田は深春を店に呼び出した。

なぜ資産家である梶木がこんなことをしていたのか?それは、人助けが生きがいである梶木だが、慈善事業をするには金がかかるからだった。

梶木が前田に指示をして詐欺をしていた

3.3分タイム

糸村はマドラーだと思っていたものが、実は“ジーファー”という沖縄のかんざしだったと気づいた。だが、葉子はなぜこれをかんざしだと知っていたのか?糸村はそこが疑問だった。

そこで、深春のいた乳児院の院長に話を聞きに行く。このかんざしは深春のおくるみの中に入っていたという。葉子は深春の母親だったのだ。糸村は深春にそれを伝え、3分時間をもらい真相を話す。

22年前、葉子は交際してた相手を事故で亡くした。そんな時に近づいてきたのが、葉子が当時働いていた料亭の板前である内藤伸二だった。内藤は葉子にしつこく言い寄るが、葉子は内藤の思いに応えることはなかった。ある日、彼に襲われそうになった葉子は殺してしまった

交際相手との子どもである深春が、おなかにいることに気がついたのはそのあとだった。悩みに悩んだ深春は警察へは行かず1人で産み、彦根にある乳児院に向かった。沖縄で育った葉子は幼い頃にもらったジーファーを肌身離さず持っていた。ジーファーは女性の分身とも言われていた。よって自分の分身としてかんざしをおくるみに入れたのだろうと糸村は考えていた。

その後、思わぬ形でジーファーと葉子は出会った。前田が持っていたのを見て、深春の店がオープンしたお礼でもらったと聞き、悩んだ末に店に行く。深春とお揃いのネイルにしてもらい、葉子は非常に喜んだ。しかし、ひと月ほど前に深春が犯罪に巻き込まれていることを知った。今度こそ自分の手で深春を守る、そう決意した葉子は前田と別れるよう言いに行くが揉めてしまう。

葉子は亡くなる時、ジーファーを胸に抱いていた。きっと、最期のその時まで深春のことを思い続けていたのだと思うと糸村は深春に告げた。しかし、深春は「そんな母親の事、認めて許せとでもいうの?」と、捨てられた憎しみもあったため告げる。

そこで糸村は深春に「いつ頃からこれが幸せを呼ぶものだと思っていましたか?」と問う。深春は小さい頃誰かに教わったと答えた。5歳の頃深春は一度迷子になっていた。その時、とある女性が見つけて、これを持っていると幸せになれると教えた。そう教えた人物、それは葉子だったのではないかと糸村は語る。

葉子は恐らく長い間、捨てた娘に会ってはいけないと思いながらも、それでも様子をうかがいにくることを繰り返していた。そんな時、偶然迷子になっている深春を見つけた。葉子はこれまでもずっと、深春を見守り続けていたんだと糸村は思った。

そのことを思い出した深春は、ようやく母の思いを知って涙する。「だったらちゃんと、言ってほしかった…」と、ずっと見守ってくれてた今は亡き母への思いを呟いた。

葉子は深春の母親だった

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【遺留捜査6】4話のまとめと感想

かつて産んだ子どもが犯罪に巻き込まれそうになっているのを知り、告発しようとしたら黒幕の男に殺されてしまうという話でした。

指名手配犯だった葉子の起こした殺人事件はあの時出頭していれば、もしかしたら正当防衛だったかもしれないものでした。しかし、子どもを産むため葉子は警察に行かず逃亡してしまいました。子どもを産んだはいいものの、結局乳児院に預けてしまいます。その時に自分の身代わりとして託したのが、沖縄のかんざしジーファーでした。

深春は物心ついた時からそのかんざしを大切にし、幸運を呼ぶものだと思っていました。それを教えてくれたのは、実は幼い頃に出会っていた女性=母親だったと最後の最後に分かります。自分を捨てたはずの母親に自分は救われていた。ちゃんと母親だと名乗り出てくれたら良かったのにと、葉子の死後に後悔のような念が渦巻きました。

刑事ドラマなのに事件を解決に導く部分のほうがオマケであり、最も重要なのは遺留品に込められた人の思いという、異色の刑事ドラマです。

次回は2月11日20時から放送予定です。

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