【遺留捜査6】2話のネタバレと感想をまとめています。
今回の遺留品は“パペット人形”です。被害者のバッグから出てきた遺留品にどういう意味があるのか?糸村がその謎を解き明かします。
そして今回から岩田刑事に代わり、新刑事として戸塚純貴さん演じる沖田悟刑事が加入しました。
【遺留捜査6】2話のあらすじ
全国居酒屋チェーンを展開する外食産業の社員、姫野美那子(加藤貴子)が自社のキッチン工房で頭から血を流した遺体で発見された。被害者のバッグの中にあったパペット人形を見つけた糸村(上川隆也)は、早速気になり始める。姫野には子どももいないのになぜ人形を持っていたのか、糸村は科捜研の村木(甲本雅裕)に鑑定を頼む。
遺留品の手帳に鞍馬酒造社長と打ち合わせと記されていたことから、神崎(栗山千明)は酒蔵へ聞き込みに向かう。社長は野澤ひかり(阿部純子)という若き女社長だった。2年前に先代の父親が亡くなった後を継いだばかりだった。姫野が来た時、業務提携の話を持ちかけられたが断るつもりだったという。
一方、雨宮(永井大)と沖田(戸塚純貴)は姫野の会社である京和ダイニングに聞き込みに向かう。姫野から交渉が難航していたという話を聞き提携先を変えようかと思っていたが、彼女は「切り札がある」と言っていた。
村木が人形を調べた結果、15年ほど前に作られたものだと判明した。糸村は人形を作った作家に会いに行く。だが、姫野の名前に心当たりがなかった。そこで、顧客ノートを見せてもらうことにした。
雨宮と沖田は鞍馬酒造に酒米を卸している丹羽雄介(吉田輝生)のところに行って話を聞く。姫野から色々頼まれたのではと問うと、先代からの付き合いで簡単に裏切るわけにはいかないという。
その後、酒屋の迫田の所へ雨宮たちは向かう。鞍馬酒造が出している御所車という酒の味が変わったと迫田は語る。鞍馬酒蔵の中村尚(浅田祐二)にその話をすると、お得意様からも味が変わったと指摘があったという。そのことは姫野も知っていた。
ひかりは姫野が酒米を丹羽から買い取ろうとしていたのを知って怒った。雨宮はひかりが姫野を殺害した可能性を感じ、事件の晩のアリバイをたずねる。するとひかりは急に呼吸が荒くなり、その場で倒れてしまった。
その頃、糸村は顧客リストから富樫雄大(野田晋市)というセラピストの所へ行っていた。パペットセラピーなる治療をしていて、15年ほど前に岩永純(栗田倫太郎)という少年に人形を渡したという。自己肯定感が低く悩んでいた彼は不登校になり、その治療をしていた時に使っていた人形だった。だが、彼は16歳の時に事故で亡くなっていた。人形は姫野の息子である純の形見だった。
病院に運ばれたひかりはかつて心臓の病を患っていた。先代から酒蔵を継ぐといったものの、あまり無理ができない体だった。しかし、父が亡くなったことで、彼女なりに酒蔵を守ろうとしていた。生き残るためには業務提携しかない、だが自分の力で何とかしたいという思いもあった。
殺害現場付近の防犯カメラを調べた結果、酒蔵の杜氏である肥後平助(中西良太)が映っていた。そこで佐倉(戸田恵子)は肥後を聴取するが彼は何も話そうとしない。それは誰かをかばっているからではないかと佐倉たちは考えるが……。
【遺留捜査6】2話のネタバレ
2話のネタバレは2つです。
- 事件の真相
- 3分タイム
結論から言うと、姫野美那子殺害犯は酒米を卸している丹羽雄介です。
なぜ彼は殺害したのか?そして遺留品の謎は何だったのか?
1.事件の真相
黙秘を続ける肥後にひかりは事件当夜、ちゃんとアリバイがあったと教える。彼女は古酒を作るため、酒造の従業員と一緒に他の酒造へ見学へ行っていた。だが、ひかりは失敗を恐れてみんなに言えなかった。彼女のアリバイが証明されたことで、肥後は話を始める。
あの日、姫野がひかりを責め立てているのを見た。その晩、ひかりがいないことに気づき、京和ダイニングへ様子を見に行った。キッチン工房の明かりが消えていたので安心して帰ったが、翌日遺体が発見された。それでひかりが関わっているのではないかと、思い込んでいただけだった。
その後、酒屋の迫田がよその酒蔵で平安錦を使った酒があると聞いて、姫野と話をしていたという。そこで科捜研で丹羽のところにある米を調べてもらうと、約10パーセントほど全国で大量生産している酒米が混じっていた。丹羽は産地偽装をしていたのだった。倉庫から姫野殺害に使用された凶器も発見され、佐倉は丹羽を取り調べする。
姫野はよその酒造会社が平安錦を使った酒を使っている、という話を聞き調査を始めた。そして、丹羽が鞍馬酒造に卸すはずの平安錦を横流ししていたことを掴んだ。御所車の味が変わったのは、他の酒米を混ぜた平安錦を使っていたからだった。
姫野はこのことを鞍馬酒造へ報告し、酒米の鑑定をしてもらうと告げた。すると、丹羽はなんとか黙っていてもらえないかと追いすがる。しかし、姫野は「恥を知りなさい」と相手にしなかった。丹羽はそこにあった肉叩きハンマーのようなもので姫野の頭を殴って殺害した。
先代が死んで鞍馬酒造に卸す義理もない、自分で作った米をどうしようが勝手だ。あんな小娘が継いだところでうまくいくはずがない。と、丹羽は偽装を始めた動機を語る。それを聞いた佐倉は、鞍馬酒造の人たちは御所車の味が変わっても、丹羽のことをまったく疑っていなかった。なぜなら、彼を信頼していたからだ。そんな人たちの思いをあなたは裏切ったと怒った。
丹羽は酒米偽装を姫野に気づかれたため殺害した
2.3分タイム
その後、ひかりは京和ダイニングと業務提携することにし、経営は中村たちに任せることにした。糸村はひかりに3分だけ時間を欲しいといって、遺留品のパペット人形にまつわる話を始める。人形は姫野の亡くなった息子の形見であること、そして息子の純は交通事故にあったことを話す。
純は臓器提供のドナー登録をしていたため、脳死状態になった今、父親は彼の願いを叶えてあげたいと思い移植手術をした。その時、純の心臓を移植したのはひかりだったのだ。姫野は息子の心臓をひかりが受け取ったことを知っていた。
姫野はひかりが古酒を造りたいと知り、自ら古酒を製造する酒蔵に出向いていた。さらに、宅配メニューのスタッフに古酒に合う料理の開発も内密に発注していた。パペットについていた珍しい調味料の数々は、その料理の開発をしていた時に付着したものだった。
姫野がひかりを説得する切り札と言っていたのは、この古酒に合う料理のことだった。ひかりを叱咤した時も、それはきっとエールだったに違いない。ひかりの夢である古酒を造りたいという夢を、勇気を持って追って欲しいと姫野は思っていた。それは、自分の夢を見つけることなく、死んでしまった息子の分までと。
ひかりの夢を応援するのが姫野の願いだった。なぜなら、彼女の体の中では今も息子の純が生き続けているからだと糸村は語った。遺留品のパペットはそんな姫野にとっての、心の支えだったに違いないと。
亡くなった息子の心臓がひかりに移植されていたのを知り、姫野は彼女の夢を応援したかった
【遺留捜査6】2話の感想
息子の心臓を持つ女性の夢を叶えるために、陰ながら応援していた女性の話でした。
息子は夢を持つことができずに亡くなってしまいます。ひかりは夢はあるものの、勇気を出せずにいました。そこで姫野がお膳立てして、背中を押してあげようとしていたのです。しかし、不正を働く酒米卸業者により殺害されてしまいました。
姫野のやり方はどうにも分かり辛く、ひかりは嫌がらせをされているのではないかと思ってました。ですが、実際は彼女を応援していたという、最後の最後になって糸村から聞かされて分かります。そして真意を知って涙を流すというおなじみの展開となります。
新しく加入した沖田刑事は、署に来る前に神崎と婚活パーティーで会っていたという設定です。基本的に雨宮と一緒に組んで行動してましたが、もしかしたら神崎とも一緒に行動するのかもしれません。どちらにしても糸村は何らペースを乱されることなく、相変わらず好き勝手に動いていました。
次回はどうやら佐倉にまつわる人物の話のようです。1月28日21時から放送予定です。