【イグナイト-法の無法者-】最終話のネタバレと感想をまとめています。
事故の証拠を確保しに向かうが、既に石倉たちに手を回され消去されていた。石倉は直接宇崎と純子に裁判を取り下げるよう頼むが2人は断る。すると純子に身に危険が迫り、宇崎の心は折れてしまうが……。
【イグナイト】最終回のあらすじ
最終回6月27日金曜よる10時
— 《 イグナイト -法の無法者- 》4月期金曜ドラマ【公式】 (@ignite_tbs) June 20, 2025
#イグナイト-法の無法者-
最終回SPOT
真実を求め、"ピース"たちが一つになる!
迫りくる巨悪の手…
戦いの果てに待っているものとは…#間宮祥太朗 #仲村トオル #上白石萌歌 #三山凌輝 #りょう #及川光博 pic.twitter.com/PYRMiRtfCR
轟謙二郎(仲村トオル)はGIシステムの元社員である、望月鈴華(清水葉月)に話を聞くことができた。自動運転システムでエラーが起きるとそのログが、GIシステムと当時システム監査していた会社に送られる仕組みだと聞かされるが、既にデータは石倉庄司(杉本哲太)が手を回して消去させていた。
宇崎凌(間宮祥太朗)が家に戻ると石倉が直接家を訪ね、純子(藤田朋子)に訴えを取り下げるよう頼んできた。だが2人は断る。すると純子の身に危険が迫り、宇崎はすっかり意気消沈して裁判を諦めようとするが……。
【イグナイト】最終回のネタバレ
母親が何者かに刺され、裁判をやめようと思い始める宇崎だったが、轟の説得によって裁判に挑む。
システムの監視会社のエラーデータも削除されていたはずだったが、轟が今まで得た報酬を投入して、その会社を購入する。そして公判前にデータを復旧し、裁判でエラーデータを証拠として提出した。
さらに当時の解剖医を闇カジノ摘発で捕らえ、見逃す代わりに陳述書を書くよう求めた。そこには裕生の体内から当時薬は検出されていなかったことが記されていた。
これにより民事裁判は勝訴し、世にバス事故の不祥事が隠蔽されていたことが明らかになった。そして内閣支持率低下の責任を取り、石倉は辞表を提出した。
証人を探せ
GIテクノロジーズの元社員を探し続けていた中、高井戸斗真(三山凌輝)が戻り、事故直前に開発のコアメンバーが退職していた事実を突き止めた。轟謙二郎(仲村トオル)はシステム暴走の証拠を手に入れようと意気込む。
一方、石倉庄司(杉本哲太)は千賀光一(田中直樹)と面会し、バスに残っていたデータは火災によりすべて失われたことを確認する。会社側に残るエラー記録についても、証拠となり得る人物と物はすでに処理済みだと千賀は語る。
その後、千賀は社長の宝田(田中幸太朗)と話し、事故当時の詳細を知るのは自分を含めたごく一部の社員だけだと明かした。
新たな証人
轟は事務所で、元GIテクノロジーズの社員である望月鈴華(清水葉月)と村井(細井じゅん)から話を聞く。二人は事故の2ヶ月前に退職しており、望月は社長の方針についていけなくなったと語る。当時はエラーが完全に解消されないまま、システムを早く世に出すことが最優先になっていたという。
高井戸がエラーを証明できるのかと尋ねると、望月たちはホワイトボードを使って説明を始める。自動運転システムにエラーが発生すると、その情報は実機とシステム会社に送られる仕組みだった。さらにもう一つ、外部の監視会社にもログが記録されていた可能性があると話す。
この監視業務は当時MOBILLINO(モビリノ)という会社に委託されていたが、事故後は社内で管理されるようになったと村井が補足する。轟は望月に対し、法廷での証言を依頼し、望月はそれを引き受けた。
一方、伊野尾麻里(上白石萌歌)は執行官と共にモビリノに向かい、証拠保全を試みる。しかし監視記録はすでに存在せず、伊野尾は電話で轟にその旨を報告する。モビリノの社内は人も少なく、活気が感じられない様子だった。
まさかの訪問
石倉が宇崎凌(間宮祥太朗)の弁当屋を訪れ、訴えを取り下げてほしいと持ちかける。これに対し宇崎は、国益のために泣き寝入りしろというのかと激しく反発する。純子(藤田朋子)もまた、金のために裁判をしているのではなく、夫の無念を晴らすために戦っているのだと訴える。
石倉は「残念です」と言いながら、本当にそれでいいのかと念を押すが、宇崎は逆に覚悟を持つよう言い返した。石倉はそれ以上何も言えず、店を後にするしかなかった。
高井戸が車内で待機していると、浅見涼子(りょう)が乗り込んできた。浅見は久野宣幸(山崎潤)が闇カジノに出入りしていたという証拠写真を見せる。
折れる心
純子は宇崎にメッセージを送った直後、何者かにぶつかられ倒れた。腹部から血を流し、そのまま意識を失う。連絡を受けた宇崎は病院へ駆けつけ、遅れて轟も到着する。
轟は自分のせいだと悔やみ、宇崎もまた自分の責任だと語る。宇崎は大切なものを守るために弁護士になったはずなのに、結果的に母親を傷つけてしまったと涙をこらえながら後悔を口にする。
「俺もう失いたくないです。なんも失いたくないです」と、宇崎は轟にそう言って頭を下げた。
暗雲
伊野尾のスマートフォンに望月から連絡が入り、証人として出廷することを辞退したいと申し出があった。宇崎の母のような目に遭うのではないかという恐怖からの決断だった。
これを受け、伊野尾と高井戸はいてもたってもいられず、事務所を飛び出していった。ほどなくして浅見が姿を現し、宇崎の母の件について聞いたと語る。そして「この組織も一度壊れるべき時が来ているのかもしれない」と、どこか虚ろに呟いた。
伊野尾と高井戸は望月のもとへと直接会いに向かっていた。
ハートに火をつけろ
轟は自宅にいる宇崎を訪ねた。巻き込まれた裁判だからこそ、やめる権利はあると認めつつ、「でもな宇崎、真実をつかみ取るまで、あと少しだよ」と語りかける。そして、「そのために俺たちの仲間が、今も戦ってくれてる」と続けた。
宇崎が事務所に加わってから、確かに空気は変わった。「お前が、俺たちを焚き付けたんだよ」と轟は言う。さらに、「まだ一人、お前の親父さんのために戦える人間が残ってるよな? 最後は、お前がやるんだ」と説得を重ねた。
「お前の中にある、その真っ直ぐな正義にだけは、絶対に嘘をつくな」――その言葉に、宇崎は両親の姿を思い浮かべながら、静かに、そして力強く立ち上がる。「轟さん。俺、やります」と涙を流しながら誓った。
裁判開始
裁判が始まり証人席には望月が姿を現し、伊野尾による尋問が行われた。
望月は、湊市で実車による走行データの収集を行っていたことを明かし、全てのエラーを解消できていなかったと証言する。中でも、突然自動運転モードが作動するという深刻なエラーが存在していたと語り、事故の原因としてそのエラーが関与していた可能性があると述べた。そして、「まだ世に出すべきではなかった」と、当時の開発状況の危うさを強調した。
続いて千賀が望月に対する反対尋問を行う。千賀は望月の証言は退職前のものであり、事故当時にもエラーが残っていたと断定はできないのではないかと指摘する。これに対し望月は「そんな簡単に修正できるようなものではない」と反論した。
さらに千賀は、望月がスケジュールの遅延を理由に事実上解雇された過去を持ち、そのことで会社に対して因縁を抱いているのではないかと問いかける。証言は私怨に基づくものであり、会社への恨みから誇張している可能性があるのではと、疑念を呈した。
証拠発見
続いて千賀は社長の宝田に対する尋問を行い、開発段階でエラーが存在していたのは事実かと問いただす。宝田は、エラーの存在は認識していたが、解消に向けて全力で取り組んでいたと答えた。
すると千賀は、作業報告書を証拠資料として提出。そこには、テストによりエラーが解消されたと記載されており、「問題はこの時点で解決している。事故車両に搭載されたシステムにはエラーは存在しなかった」と強調する。さらに、「事故は運転手の過失によるもので、システムとは無関係だ」と主張した。
続いて、高井戸が宝田への尋問を行う。まず、エラーコードの記録が自動で消去されることはないと確認を取ったうえで、モビリノに送信されていたエラー記録を証拠として提出する。実は、高井戸たちは失われたとされていたそのデータを復旧させ、手に入れていたのだった。
奥の手
宝田はその事実に驚き、「どうやって手に入れたのか」と問う。すると、轟が「モビリノを自分たちの会社にした」と明かし、データの取得に至った経緯を示した。
実は、轟は事前にモビリノの買収計画を桐石拓磨(及川光博)に打ち明けていた。モビリノの社長はイグジットを狙っており、GIテクノロジーズとの委託契約を打ち切られて以降、業績が低迷していた。轟は、これまで得た賠償金をすべて投じてでも買収を進める覚悟を示していた。
その後、桐石がモビリノを訪れ、社長の大久保(ヤマダユウスケ)と直接交渉。買収を成立させた。そして桐石は、吉野潤一(濱正悟)を使ってかつての監視システムに残されていたエラーデータの復旧を進め、証拠の取得に成功した。
改ざんの証
再び法廷の場に戻り、轟が宝田への尋問を行う。エラーコードが自動で消去されないのであれば、「誰かが意図的に消したということになるのではないか」と鋭く追及する。裁判官からさらなる証拠の有無を問われた轟は、「あります」と答え、席に戻ると宇崎の背中を送り出すように叩いた。
続いて宇崎が立ち上がり、証言に立つ。事故当時の司法解剖では被害者の体内から薬物が検出されたとされていたが、それは事実と異なると述べ、法医解剖医による新たな陳述書を提出する。その文書は久野によるものであった。
実はその裏で、高井戸が闇カジノに出入りしていた久野に接近し、賭博にのめり込むよう誘導していた。そして、タイミングを見計らって浅見が現場に踏み込み、久野を捕らえた。浅見は久野に対し、「解剖結果が虚偽であると認めれば見逃す」と取引を持ちかけ、久野は虚偽の解剖結果について供述することを承諾したのだった。
真実
久野は陳述書で、実際には被害者から薬物反応は検出されなかったと証言した。虚偽の解剖結果が用いられた背景には、自動運転システムの不具合を公にしないための意図があり、その中心に石倉の存在があったのではないかと轟が追及する。
さらに宇崎は、GIテクノロジーズの株主構成を提示。最大株主は石倉の妻が経営する会社であり、同社は近々上場を計画していた。自動運転技術の成功によって、株価上昇とともに石倉に資金が流れる構図ができあがっていたと指摘。
また、事故が起きた湊市は、国内初のモビリティシティとしての計画が進んでいた場所だった。事故発生後、警察と湊市関係者に働きかけ、真実を隠蔽し、宇崎の父・裕生(宮川一朗太)に責任を押しつけた――それが「湊市バス横転事故」の裏で進行していた真実だったと、宇崎は力強く告げた。
裁判の結果
轟は宇崎に尋問を行い、「宇崎裕生はどんな人だったか」と問いかける。
宇崎は少し間を置き、「父は、厳しい人でした」と語り始めた。しかし続けて、「一生懸命やったことをちゃんと褒めてくれる優しい人でした」と、父の人柄を噛み締めるように話す。
事故以降、実家には誹謗中傷が相次ぎ、家族は深い苦しみの中にあったという。そんな中で宇崎は、「大切な人を本当の意味で守るために弁護士になりました」と、自身の決意を口にした。
轟が「真実が明らかになって、いま何を思うか」と問うと、宇崎は涙をこらえながら言葉を絞り出した。
「父を、親父を返してほしいです。たった一人の親父を母ちゃんのもとに返してほしいです」と。そして、それがかなわないことも理解していると前置きし、「だからせめて、父が仕事にまっすぐで、立派な人間だったことを証明したい」と訴えた。
最後に宇崎は、「家族を批判してきた人たちに、この世界の全員に、親父は最高の人間だったと言いたいです」と強い思いを込めて語った。
直接対決
轟と宇崎は料亭で石倉を待っていた。やがて石倉が姿を現す。内閣の支持率が急落し、その責任が石倉に向けられつつある中、彼は幹事長に面会しようと思って料亭に来たのだった。
石倉は終始余裕の態度で、「未来を見据えている」と語り、今回の件を「小さなことに騒ぎすぎだ」と一蹴。目の前の問題にこだわる轟たちを、木しか見えず森を見ない者だと見下した。
その言葉に、轟は怒気を含んだ声で反論する。
「目の前の一本の木を守れねえやつに、森は守れねえよ。目の前の誰かを守れないやつが、国の未来なんてものを思えるはずがない。あんたが言ってる大層な大義は、結局ただの自己満足だよ!」
そう言い放つと、「これで心置きなくやれます」と立ち上がり、席を後にしようとする。
石倉はなおも冷静を崩さず、「そのうちきっとわかる時がくる。自分たちが間違っていたということを」と言い残す。
だが宇崎は一歩も引かず、鋭く睨みながら啖呵を切る。
「そんなの、わかってたまるかよ。国の利益?未来?俺たちはそんな話をしてるんじゃない。事故で亡くなった人たちの命の話をしてるんだよ。あんたがどんだけ偉くなろうとも、俺、地獄までつきあうからな」
静まり返る料亭の中、宇崎の言葉は重く、鋭く響いた。
【イグナイト】最終回の結末
ニュースでは、石倉が辞任を表明したと報じられた。民事裁判での敗訴と、それに伴う内閣支持率の低下を懸念しての判断だという。待ち構えるマスコミの前に姿を現した石倉だったが、一言も発することなくその場を去った。
一方、浅見は変わらず捜査会議へと向かい、桐石は妻の綾(映美くらら)と食事を楽しみながら、オーロラを見るための航空券を差し出す。ようやく穏やかな時間が戻りつつあった。
宇崎は、退院した純子と共に父の墓を訪れていた。そこへ轟が現れ、「親父さんの誇り、守れたな」と言葉をかけ、「宇崎、ありがとな」と深く礼を述べた。宇崎も轟に感謝を伝え、轟は「やっと前に進めそうだ」と静かに語った。
場面は変わり、轟たちは田んぼのそばに立ち、村長(坂口進也)と話をしていた。向かいに見える工場からは、化学物質が流れ込んできているという。村長に訴訟を提案すると、戸惑いを見せるが、宇崎はにっこりと笑いながら言った。
「争いは、起こせばいいんです」
登場人物は最後どうなった?
- 宇崎凌→裁判勝利後、父の墓参りに行く。ピース法律事務所に勤務し、争いを焚きつける
- 轟謙二郎→裁判勝利後、宇崎に礼を言う。相変わらず争いを焚きつけていた
- 伊野尾麻里→裁判勝利後、ピース法律事務所に勤務し、争いを焚きつける
- 高井戸斗真→ピース法律事務所に勤務し、争いを焚きつける
- 桐石拓磨→妻と食事をしながら、妻が願っていたオーロラを見に行くための航空券を渡す
- 浅見涼子→闇カジノ摘発後も、左遷されることもなく変わらず捜査一課に在籍
- 宇崎純子→負傷後、無事退院し車椅子で夫の墓参りに行った
- 石倉庄司→裁判敗訴後、不正が明るみとなる。内閣支持率低下の責任を取り、官房長官の職を辞した
【イグナイト】最終回のまとめと感想
自動運転システムが搭載されていたことが明かされ、ついにGIテクノロジーズを訴えることにした、という話でした。
今回は冒頭から法廷のシーンで始まります。証拠がつかめないなら、裁判で直接尋問して聞き出せばいい。といった調子で、宇崎は所長を半ば脅し、自動運転システムが搭載されていたことを言わせます。
これにより、整備不良での過失ではないことが証明されますが、公の裁判記録にGIテクノロジーズ社製の自動運転システムが、搭載されていたことが記されました。
つまり、宇崎たちの狙いはここにあり、裁判は負けても構わなかったのです。
次週で最終回になりますが、どういった終わり方になるのか?石倉を罪に問う事はできずとも、宇崎たちの勝利で終わって欲しいとは思います。
お前の中にある、その真っ直ぐな正義にだけは、絶対に嘘をつくな。