ドラマ【螢草 菜々の剣】5話ネタバレ感想|菜々に迫る危機と新登場の人物たち

2019夏ドラマ
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【螢草 菜々の剣】5話「希望の光」は新登場の人物たちが出てきたと思ったら、菜々の身に危険が迫ります。今までと違って展開が速く、希望と危機が同時にやってきてしまうような回でした。

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【螢草 菜々の剣】の5話あらすじ

江戸送りとなった市之進と引き裂かれた菜々。子どもたちを守ってひとり奮闘するが、そんな菜々のもとにはひと癖もふた癖もある仲間たちが集まって……。後半戦、スタート!
野菜を売って生計を立て始めた菜々(清原果耶)。湧田の権蔵(宇梶剛士)一家に因縁を付けられるが、ひょんなことから親しくなる。一方、江戸での詮議で日向屋(本田博太郎)と轟(北村有起哉)の不正に触れ怒りを買った市之進(町田啓太)だが、老臣・柚木(イッセー尾形)の助けで沙汰は据え置きとなる。父の遺品を調べた菜々は儒学者・椎上節斎(石橋蓮司)の協力で不正の証拠を発見。だが轟がそれを奪いに乗り込んで来る。

公式HPより
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【螢草 菜々の剣】の5話ネタバレ

  • 野菜を売っているとショバ代を寄越せといちゃもんをつけられる。菜々はいわれのない金は払わないといって断った。そこに大きな男、湧田の権蔵がやってきて、野菜を乗せていた荷車を持ち上げる。驚く菜々だったがとよは落ちたネギを拾い、権蔵に向けて「お百姓に謝りなさい」と怯まない。その姿を見て権蔵は何を思ったか荷車を下ろし、手下たちに命じて野菜を元通りに片付けさせるのだった。
  • 一方市之進は江戸で詮議の最中だった。轟襲撃を命令したのは市之進という証言を得ていると言われるが、市之進は轟と日向屋、そして安坂の話まで出して反論をする。しかし構わず“切腹”だと先代の藩主勝重は命じる。
  • だが、柚木が不正の証拠があるとか以前安坂から聞いたという。切腹した後にもしそんなものが出てきたら一大事だと言い出す。
  • 市之進は座敷牢に入れられ、とりあえずの難は逃れる。しかし、勝重は安坂の証拠を探すためゆかりの者を調べ上げろと命じ、菜々に危機が迫り始める。
  • 権蔵がやってきて菜々たちのボロ屋を治し始める。菜々は断るが権蔵には理由があった。以前娘がいたが病で亡くなってしまい、とよはその娘の生まれ変わりなんじゃないかと、あの時思っていたのだった。とよは本を持って来てらくだに似ていると指摘し、その言葉に権蔵も一緒に笑った。
  • 座敷牢にいる市之進のところへ轟がやってくる。自分は市之進の祖父に当たる風早市左衛門が、日向屋の女中に産ませた子供だと告げる。そして安坂は金になびかない男だったため、濡れ衣を着せたことも教える。安坂の娘が菜々である調べは既についていることも告げる。
  • 菜々の元に桂木がやってきて、不正の証拠が見つかったら教えて欲しいという。菜々は再び父の書物を確かめていく。
  • 桂木は実は轟に脅され、市之進が首謀者だと証言していた。もう勘弁して欲しいという桂木に轟は“裏切り者”として生涯生きるしかないと突き放す。
  • 菜々は書物の表紙の裏の紙を剥がし、そこに文字が書かれていたのを発見する。慌てて椎上を起こしてその意味を教えてもらうが、どうやら関係なかった。光にかざしてよく見てみると何かが表紙の裏に挟まっているのが見える。表紙の裏をもう一枚剥がしたところ、そこに一枚の紙が挟まっていた。それはまさしく不正の証だった。
  • 菜々は急いで桂木の元へ向かう、しかし桂木は菜々のひたむきな姿と、裏切った自分との差に苦しくなり受け取らずに行ってしまう。
  • 座敷牢に訪ねて来た柚木は、安坂の一件を当時目撃していたにも関わらず、何も言わずにいたことを悔いる。武士の誇りを取り戻したい、そう願う柚木は自分にできることはないかと市之進に言う。
  • 血まみれの桂木が菜々の家にやってきて、轟が来るから逃げろと警告する。逃げる間もなくやってきた轟、そこに権蔵が来て立ち向かうが返り討ちにあう。菜々が文書を出すまで一人ずつ殺すと、桂木に刀を向けるのであった。
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【螢草 菜々の剣】5話の感想

展開が一気に速くなりました。らくだの親分こと宇梶剛士さん演じる湧田の権蔵と、イッセー尾形さん演じる柚木弥左衛門が初登場します。と、思ったらもう轟がやってきて、大変なことになってしまいます。前回までのゆったりとした流れから急展開となり、あと2話でドラマは終わりです。

菜々がどうやって轟に勝つのか?現時点では全く見当がつきません。しかし、市之進側にも菜々側にも協力者がいます。この人たちがどう菜々や市之進を助けてくれるのか?あと2回でそれがわかると思います。

菜々にしろ市之進にしろ真っ直ぐに生きている人を見ると、そうでない人は恥ずかしさを感じたり、轟のように憎しみを感じたりします。正しいものを正しいといえる人のそばには、自然と手助けをしてくれる人が集まります。逆にそうではない人の周りにいる人は、金の切れ目が縁の切れ目のような関係です。

桂木になぜそこまで?と問われた菜々は「約束しましたから」とだけ答えます。ただ約束したから?と問い返す桂木に「はい」と答える菜々、桂木と菜々の約束に対する考え方の差がはっきり出ます。それだけのことで子供たちを預かり野菜を売っている菜々と、轟に脅されて嘘の証言をする自分との差が。見ていて身が引き締まります。

今回は初登場の人物たちのわかったことと、轟の新たなことがわかったので掘り下げます。

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新登場の人物

今回は権蔵と柚木以外にも、藩主や前藩主など新登場の人物が多かったです。菜々の手助けをしてくれる権蔵と、市之進の手助けをしてくれる柚木、それぞれキャラが立っている人物でした。

湧田の権蔵

  • ヤクザの親分
  • 4歳の娘がいたが8年前に流行り病で死別
  • 酒飲んで喧嘩して相手に大怪我をさせた
  • ほとぼりが冷めた頃戻ってきたら娘はもういなかった
  • 女房にも愛想尽かされ出て行かれる
  • とよは死んだ娘の生まれ変わりだと思っている
  • とよに“らくだ”に似てると言われる
  • あだ名は“らくだの親分”になる

通りで野菜を売っている菜々にショバ代を寄越せと絡みます。菜々が手下をやっつけたところ現れた権蔵です。大きな体で荷車を持ち上げる怪力の持ち主です。

菜々が危ないと思ったとよは、ネギを手に取って立ち向かいます。そして「お百姓に謝りなさい」と毅然とした態度で言います。その小さな体で権蔵相手に一歩も引かず、野菜を育ててくれたお百姓に失礼だと言います。

権蔵はその姿を見て持ち上げた荷車を下ろして野菜を元に戻します。その後、とよのことを“お嬢”と呼び、亡くなった娘のように思ったみたいです。その理由は、どうしようもない自分に、唯一娘だけが叱ってくれたといいます。家を直してくれたり、とよのつけたらくだというあだ名も受け入れてました。

しかし、出て来たばかりなのに轟に襲われた菜々たちを助けに行き、斬られてしまいます。多分、一話で死ぬことはないと思うのですが、次回いないなんてことはあるのか?無事であって欲しいです。

柚木弥左衛門

  • 鏑木藩の家老
  • 14年前安坂が詮議されている場にもいた
  • 酒を飲んでばかりいる
  • 安坂の一件で保身に走った自分を悔いてる

酒臭い状態で市之進の詮議の場に来ます。切腹を申し付ける勝重に、安坂の件を持ち出して不正の証拠があるらしいといい、何とかその場をしのぎます。市之進は座敷牢に入れられてしまいますが、時間稼ぎはできたでしょう。

安坂が濡れ衣であることはその場にいた人はみんなわかってました。しかし、何かを言えば自分も酷い目にあうと思い誰も何も言いません。柚木もその中の一人でした。

その後の柚木はその時の後悔からか、酒びたりになってしまったようです。何かできることはないかと市之進にいい、「取り戻したいのだ。武士の誇りを」と協力を申し出てくれます。安坂は救えなかったが同じような状況の市之進を救い、なくした武士の誇りを取り戻そうと考えているようです。

その他の新登場人物として現藩主の鏑木勝豊、前藩主の鏑木勝重、江戸家老の斉藤清兵衛などが登場します。この江戸家老が日向屋から江戸屋敷に直接運ばれた金を差配している人物となります。

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轟の正体

以前も書きましたが轟と市之進は血縁関係があります。女中の子と言ってはいましたが、今回もっと具体的な話がわかったのでまとめます。

  • 市之進の父は腹違いの兄弟
  • 祖父の風早市左衛門が日向屋の女中に産ませた子
  • 兄である風早嘉右衛門は風早家の当主になり執政まで出世
  • 風早の敷居をまたぐことも許されなかった
  • 母親は日向屋に自分を残して消えた
  • 轟の家に養子に入った
  • 轟の家は身分が低いので出世は無理
  • 日向屋の金を使って大殿に取り入る
  • 安坂は金で転ばないから邪魔なのでハメた

要するに市之進から見ると轟は叔父にあたります。日向屋と仲がいいのは、轟の養子に入るまで日向屋にいたからのようです。日向屋にそのまま養子になってもよかったような気もしますが、日向屋は「立派な武士になってわしに恩返しをするんだ」と子供の頃の轟に言います。

恐らく藩に仕えてもらってそこから繋ぎをつけて、内部に取り入ろうと考えていたようです。その企みは成功し日向屋は大殿に金を渡して取り入り、轟と一緒になって甘い汁を吸います。

ただ、轟がなぜ強いのか?については今のところわかりません。

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【螢草 菜々の剣】5話のその他気になったこと

  • 大根一本に小判を出す雪江
  • 木刀折るほど怪力な権蔵
  • とよには甘すぎる権蔵
  • 太った馬と言われる権蔵
  • 安坂に名前を出されそうになると大声出して妨害する轟
  • 隅々調べるがいやらしい意味にしか聞こえない轟
  • 痛めた桂木の脚を扇子でグリグリする轟
  • お骨さんより怖い顔をしているというとよ
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【螢草 菜々の剣】5話のまとめ

真っ直ぐに生きている人とそうじゃない人が、はっきりと明暗わかれる回でした。結局その場を保身でやり過ごしても、悔いを残したまま生き続けなければなりません。柚木と桂木の2人はその後悔の念があったせいで、日々苦しい思いをし耐え切れなくなります。

柚木は酒で誤魔化していましたが、これが誇りを取り戻す最後のチャンスと思って市之進に協力します。また桂木も最後の最後は菜々を助けようと知らせに来ます。裏切り者のままでいたくない、そう思ってのことでしょう。

あと2話で終わってしまうのが残念でなりません。もっと仲間の人たちと菜々の日常が見たかったです。お舟、椎上、壇浦、権蔵とどれもよいキャラなので、たいした話でなくても十分楽しめるはずです。残り少ないですが来週も楽しみに視聴したいと思います。

今回の良いセリフ

宝物はすでに己の手の中にある。それは私の妻だ。

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