【ほんとにあった怖い話2024 25周年スペシャル】全5話のキャストとネタバレ感想

スペシャルドラマ
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2024年8月17日に放送された【ほんとにあった怖い話2024 25周年スペシャル】全5話のキャストとネタバレ感想をまとめています。

今回は『共作結界』『真夜中のチャイム』『視える!?』『暗澹の部屋』『見知らぬ同僚』の5話構成となります。

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第1話「共作結界」

キャスト

  • 木下政志…坂口憲二
    入院患者
  • 謎の女…門脇麦
    自称霊能者
  • 牧村智寿子…小林きな子
    看護師
  • 和重…北野秀気
    木下の同僚
  • 看護師…中川紅葉
  • 脚本:三宅隆太、穂科エミ
  • 演出:森脇智延

3行で要約

木下政志は病院に緊急入院するが、そこで異様な現象に遭遇し、霊能者の助けを借りながら恐怖の夜を過ごす。

霊たちを退けるために彼女と協力し、呪文を唱えて結界を作り、何とか霊たちを追い払った。

翌日、彼女からスカウトされるが木下は女性の誘いを断り、結界が解かれた病院を急いで後にした。

詳細なネタバレ

岡山県のある市で、3年前の夏のこと。木下政志がクライアント先に向かう途中、激しい腹痛と貧血に襲われ、緊急で病院に運ばれることになった。今思えば、あの病院に絡め取られていたのかもしれないと木下は思った。

検査入院することとなったが、病院には異様な雰囲気が漂っていた。廊下の端で黒尽くめの女性がうずくまっているのを見かけ、声をかけたが無反応だった。通り過ぎた瞬間、「みつかった。あんた見つかっちゃったよ」と女性が呟いたが、振り返るとそこには誰もいなかった。

入院した病室には自分以外誰もおらず、向かいの病棟にいる女性がこちらをじっと見つめていた。看護師の牧村智寿子は、その旧棟について「取り壊すのにお金がかかるから、壊していない」と説明したが、木下が見ていない時には、旧棟の窓ガラスに無数の人影が浮かび上がった。その晩、木下は寝付けず、物音がしたためベッドから起き上がり、カーテンを開けたが誰もいなかったので再び眠りについた。

翌朝、検査を終えた木下がロビーで待っていると、絡みつくような視線を感じた。そちらを見ると、昨日見た黒尽くめの女性が立っていた。恐ろしくなり立ち上がって逃げると、会社の同僚である和重とぶつかる。和重は「なんでこんなとこに入院したんだ?ここは幽霊病院で有名なんだぞ」と話した。病室に戻ると窓が開いており、カーテンを開けたが誰もいなかった。しかし、ふと上を見るとあの黒尽くめの女がいて驚いた。

木下はナースステーションに行き、気味の悪い女がいると説明したが、看護師の一人が「もしかして、例の?」と呟き、智寿子はそれを制して何も話さず誤魔化した。廊下を歩いていると、向こう側から生気のない服が汚れた老婆がやってきた。木下は顔を背けてやり過ごそうとしたが、振り返るとその老婆が再びそちらに現れ驚く。逆側からは例の黒尽くめの女が迫ってきて、挟まれて逃げ場のない木下はその場にへたりこんだ。女は何か呪文を唱え、老婆を追い払ったところに、智寿子がやってきて女を追い返そうとした。しかし、女は木下の手を握り、屋上に連れて行き説明を始めた。

その女性は霊能者であり、陰陽道を用いて一時的に結界を張ったと話した。木下は見えるのに自分を守れないのかと呆れる女は、この病院はいくら払っても、次々に霊が集まってきて切りがないと嘆いた。さらに、そもそもこの場所は地場的に病院を建てるのに適していないというのに、旧棟を取り壊すことすらしないから最悪だと批判した。木下が「ここはそんなにやばいのか?」と尋ねると、女は「厳密に言うと、ここではない。霊は場所につくわけじゃない。人の心につくの」と説明した。そして「今のままだと取り返しのつかないことになる」と警告し、その直後、智寿子が警官を連れてきて女を追い出そうとした。女は去り際に木下に電話番号を書いたメモを渡す。メモには「必ずビデオ通話で」と但し書きが添えられていた。

彼女が張った結界が効いたのか、その後は何事もなく日が過ぎた。しかし、退院前夜、寝苦しくて目を覚ますと、病室には大勢の霊が立っていた。驚いた木下は叫び、リネン室に逃げ込み、鍵をかけて息を潜めた。すると、ドアを叩く音が聞こえ、木下は急いで女にビデオ通話をかけた。女は通話に出ると、ドアのほうに画面を向けるよう指示し、呪文を唱えて霊たちを一時的に追い払った。そして、木下に扉を開けて外に出るよう命じた。

木下が外に出ると、女は「まずい、大勢来るわ」と言い、木下にファイルを送った。そのファイルには呪文が書かれており、女は「記憶力はいいほう?急いで全部覚えて」と促し、木下は覚えながら食堂の厨房に向かうよう命じられた。

厨房に到着すると女は「もうすぐ大勢で襲ってくる。あんたを完全にロックオンしたみたいだから、新たな結界を作るのよ」と指示した。木下は言われるままに酒を器に注ぎ、塩をその中に入れ、それらを一列に並べた。女性が苦しみ始め、霊たちが木下から遠ざけようとしていると告げた。木下は身を隠し、置いた器が一つずつ転がりながら近づいてくるのを見守った。

最後の一個が転がると、木下は逃げようとしたが背後からうめき声が聞こえてきた。振り向くと、大勢の霊が立っており、驚いた木下はその場にへたりこんだ。食器類がガタガタと揺れ、女はスマホで呪文を唱え続けた。木下も恐怖を抑えつつ、呪文をたどたどしく唱え続けた。呪文を唱え終えると、霊たちは姿を消した。

翌朝、木下が帰り支度をしていると女がやってきて「私と組まない?あんた、霊能者のセンスがある」とスカウトしたが、木下はそれを断った。その後、智寿子がやってきて女に文句を言うと、女は呪文を唱えて結界を解いてしまった。「せっかくよかれとして色々やったのに、あんな言い方されたら、ね」と笑う女を見て、木下は急いで荷物をまとめ、病院を後にした。

感想

度々驚かす演出がある話なので、怖がりな人は注意が必要な話です。向こう側から歩いてくるゾンビっぽい老婆が、振り返るといるシーンとか、カーテンを開けるがいない、が続いた後、大勢の霊が立っているというシーンなどが、驚かせポイントです。最初は霊能者の女も、幽霊かと思う演出なので怖いです。

霊能者の女性と協力して、素人の木下が結界を張るという話です。大勢の霊がやってくるので、追い返すのも大変ですが、何とか木下はやり遂げます。病院に病気で入院したのに、こんな怖い思いをしたら、余計に具合が悪くなりそうです。しかもなんだかこの病院、夜は真っ暗で誰もいません。そもそも病院としてそこが怖いです。

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第2話「真夜中のチャイム」

キャスト

  • 宮内史郎…山内健司(かまいたち)
    実演販売員
  • 幸代…ふせえり
    宮内の隣人
  • 脚本:三宅隆太
  • 演出:國武俊文

3行で要約

宮内が住み始めたアパートで、深夜に謎のチャイムが鳴り、覗き窓から血まみれの男が見えるという恐怖体験をした。

翌日、隣人からアパートのそばで事故があり、男性が亡くなったと聞かされ、彼が助けを求めていたのかもしれないと感じるが、チャイムの音は実際の音と異なっていた。

その後、宮内は恐怖から引っ越し、アパートの現状は不明だが、霊が今も救いを求め続けている可能性がある。

詳細なネタバレ

青森県青森市での出来事である。2年前の夏、宮内は新しく住み始めたアパートで、不気味な出来事を体験する。ある深夜、宮内が眠っているとチャイムの音が聞こえた。最初は隣の部屋の音だと思ったが、どうやら自宅のチャイムであることに気づき、「こんな時間に誰だろう」と恐る恐るドアの覗き窓から外を見た。そこには俯いて顔の見えない人物が立っていた。酔っ払いかもしれないと思いながらも、大根を手にドアを開けたが、そこには誰もいなかった。宮内は、相手が間違えに気づいて立ち去ったのかもしれないと考えた。

翌朝、宮内は隣の家に回覧板を持って行き、昨夜のチャイムの音がうるさかったのではないかと尋ねたが、隣人の幸代は何も聞こえなかったと答えた。幸代は、「あまり気にしないほうがいいわ。特に夜中は外に出ないほうがいい」と忠告した。

その日の夜、宮内はもしかしたらこの場所の治安が悪いのではないか、と少し後悔し始めた。すると、再びチャイムが鳴り響いた。2日続けて酔っ払いが来るとは考えにくく、宮内は恐る恐るドアに近づいた。すると、「たすけて…」といううめき声が聞こえてくる。「あの、何かご用ですか?」とドア越しに声をかけるが、返ってくるのは助けを求めるうめき声だけだった。覗き窓から覗いてみると、血まみれの男がこちらを見ていた。宮内は思わず大声を上げて叫んだ。

翌朝、宮内は幸代にこの出来事を話すと、幸代は少し前にアパートの前で事故があり、通りかかった男性が亡くなったと教える。もしかしたらその男性が、自分が死んでいることに気づかずに、助けを求めに来たのかもしれないという。「だからあんなにピンポンピンポンって鳴らしていたんだ」と宮内がつぶやくと、幸代は驚き「チャイムがピンポンって鳴っていたの?」と尋ねた。宮内の家のドアを開けたまま幸代がチャイムを押すと、「ブー」という音が鳴った。幸代は「どの部屋もこの音のはずだ」と言い、宮内はあの晩聞こえた音が何だったのか疑問に思った。

その後すぐに宮内はアパートを引っ越した。現在、そのアパートがどうなっているのかは分からないが、もしかしたら今でも、事故の被害者の霊が夜中に救いを求めて、あの部屋のチャイムを鳴らし続けているのかもしれない。

感想

この話は他の話に比べて短めです。驚かすシーンとしては、覗き窓から覗いた2回目、血まみれの男がこっちを見るシーンだと思います。

夜中にチャイムが鳴ったら、誰かがいても怖いし、いなくても怖いです。どっちにしろ、ドアを開けないほうがいい気がします。チャイムの音が違うというオチが、何を意味しているのかは分からず終わります。

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第3話「視える!?」

キャスト

  • 磯村武…香取慎吾
    明共学園高等学校の教師
  • 神保美咲…豊嶋花
    磯村の教え子
  • マリエ…山下容莉枝
    「スナックMarie」のママ
  • 神保加世子…藤倉みのり
    美咲の母、中華料理屋を経営している
  • 脚本:三宅隆太
  • 演出:森脇智延

3行で要約

高校教師の磯村は未来が見える能力を持ち、ある日、教え子の美咲が強盗に襲われるビジョンを見る。

占い師から未来を変えることに注意するよう警告されるが、磯村は美咲を守るために行動する。

強盗に立ち向かった磯村は、結果的に美咲を救った。

詳細なネタバレ

都内某所にある明共学園高等学校での出来事である。高校教師の磯村は、遅刻しそうになって走っていたところ、ふと足を止めた瞬間に上から物が落ちてきた。職員室に行くと、病欠の先生がいて保護者会で配る資料ができていないという問題が発生していたため、磯村は「もしよかったら」と自分で用意した資料を差し出した。

磯村は少し前、同僚と居酒屋でテレビドラマを見ていた際に「この人死んじゃう」とつぶやき、実際にその登場人物がドラマ内で亡くなったことがあった。さらにその直後、ニュースサイトでその俳優が実際に死去したという記事を見た従業員は驚いて磯村を見た。

磯村が教室に行くと、いきなり「危ない!」と叫んでロッカーの上の植木鉢を押さえ、床に落ちた画鋲を指摘した。生徒たちは「ミライ先生は心配性なんだから」と笑い、授業が終わった後、質問に来た神保美咲に説明しようとしたが、ふと「雨が降る」と忠告し、その後、「危ない!離れろ!」と叫びながら錆びついた電灯を押さえた。

その夜、磯村はスナックMarieに行き、ママのマリエに手相を見てもらった。最近、未来が見える回数が増えていると話す磯村に対し、マリエは「必要に迫られてそうなっている」と言い、「未来を変えちゃっている」と警告した。彼女は「バタフライエフェクト」を例に出し、他人の人生には深く関わらない方がいいと忠告した。

店を出た磯村は、女性が客引きに絡まれている場面に出くわし、戸惑いながらも助けに入るが、その際に男たちに殴られてしまった。しかし、逃げた女性が機転を利かせて警察に電話をするふりをすると、男たちは逃げていった。その女性はなんと神保美咲だった。磯村は彼女の実家の中華料理屋で話を聞くことになり、美咲が家と学校に内緒で居酒屋でバイトをしていたことを知る。磯村は学校には言わないと約束し、感謝した母親から食事を振る舞われた。

翌日、磯村は授業を終えた後、美咲がバイトに行こうとするのを見て「いっちゃだめだ、バイトに」と止める。美咲は納得していない様子だったが、「分かった」と約束してその場を離れた。しかし、その夜、磯村は再び未来の映像を見て慌てて店を出る。美咲のバイト先の居酒屋に駆けつけると、彼女は強盗に襲われていた。磯村は迷わず強盗に突っ込み、もみ合いになったところでパトカーのサイレンが聞こえ、強盗は逃げて行った。泣きじゃくる美咲を磯村は抱きしめ、「大丈夫、大丈夫」と優しく慰めた。

翌日、磯村はいつものように学校に行き、美咲がやってきて心配するが、磯村は「大丈夫だ」と安心させた。美咲は礼を言い、磯村は「問題なしです」と答えた。「どうして分かったの?もしかして本当に…」と美咲に聞かれた磯村は、「まあ、自分にできることはやりたいんだよね。後悔したくないから」と答え、「みんなには内緒だよ」と笑った。

感想

唯一怖くない話です。こんな髪色の先生がいるのか、こんなに早く先生は帰れるのかなど、突っ込みどころはありますが、驚かしたりするシーンもありませんし、安心して見れます。

ホストの稲垣さんの盟友、香取さんが出演しているので、なんてコメントするか見ていたら、香取さんは怖がりだという話をしていました。なのに番組に出てくれたことに稲垣さんは喜んでいました。

何がきっかけで見えるようになったのかなどは、不明です。今も自分にできることはしているのか?未来が見えるといっても、何でもいつでも見えるわけではなく、見える時に見えたものが見えるようなので、競馬や株など金儲けには使うことはできないようです。

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第4話「暗澹の部屋」

キャスト

  • 遠山詩織…森七菜
    「サニーキッズシッター」所属のシッター
  • 藤川雪乃…山口紗弥加
    シングルマザーで働きながら美菜を育てる
  • 藤川美菜…諸林めい
    雪乃の娘
  • 谷口…辻本耕志
    「サニーキッズシッター」代表
  • 脚本:三宅隆太
  • 演出:下畠優太

3行で要約

福岡県某市の古い団地でキッズシッターを務めた詩織は、依頼人宅のある一室で赤いスカートをはいた女の幽霊に遭遇する。

前のシッターは、幽霊が出た部屋のベランダから飛び降りて亡くなっていたと聞き、娘の美菜を守ろうとしたが、雪乃との関係が悪化し解雇されてしまう。

後に雪乃がその部屋のベランダから飛び降りて亡くなり、美菜は親戚に預けられることになった。

詳細なネタバレ

福岡県某市の古い団地の4階にやってきた詩織は、大学を卒業したばかりで、子ども好きな性分からキッズシッターの事務所に籍を置いていた。この日、詩織は念願の初仕事であり、雇い主の雪乃の家を訪れた。雪乃から渡された細かい予定を書いた紙を手に、詩織は正式なシッターが決まるまでの1週間から10日の間、子守りを任されることになった。

詩織は早速、娘の美菜に会いに行ったが、彼女はベッドの下に隠れて出てこなかった。美菜は「お姉ちゃんもどうせ、いなくなっちゃうんでしょ?」と意味深な言葉を呟き、詩織を戸惑わせた。その後、詩織が掃除をしていると、物置のような暗い部屋で赤いスカートを履いた女が宙に浮いているのを見て驚いた。美菜はそのことを知っていたようで、画用紙に描いた赤いスカートの女の絵を見せ、「内緒にしててね」と頼んだ。詩織は雪乃が戻ってきた夜、あの部屋のことを話せなかった。

次の日、詩織は美菜がベランダの柵に登ろうとしているのを見つけ、「危ない!」と止めたが、美菜は「だって、おいでって言われたから」と答えた。詩織は美菜を外に連れ出し、この家に彼女をいさせてはいけないと感じたが、雪乃にこのことを話しても、前のシッターがベランダから落ちて亡くなったことを聞いても、雪乃は深く取り合わなかった。詩織は雪乃に美菜との時間をもっと大切にするよう促すが、雪乃は「手一杯なの」と感情的に返した。

翌日、雪乃から「もう来なくていい」と事務所に連絡が入り、詩織は家庭の事情に首を突っ込んだことを理由に解雇された。詩織は反論したが、谷口から「家族じゃないんだから、背負うことはできない」と諭された。しかしその後、雪乃から急な出張で美菜を一晩預かってほしいという依頼があり、詩織はれいの部屋のことが気になるものの、美菜を思って引き受けた。

詩織が昼寝中に目を覚ますと美菜がいなくなり、れいの部屋で赤いスカートの女に手を引かれてベランダへ向かっているのを発見する。詩織は「その子を離して!」と止めに行くが、女に突き飛ばされ、何かに取り憑かれたように美菜と一緒にベランダから飛び降りようとする。そこに、雪乃が戻ってきて2人を救い出した。

後に、雪乃が美菜のことを気にかけて戻ってきたことを知った詩織は、これを最後に美菜たちとの関わりを絶った。数ヶ月後、谷口から雪乃があのベランダから飛び降りて亡くなったという知らせが入り、美菜は親戚の家に行くことになった。葬儀に出席した詩織は、あの部屋で何があったのか、雪乃に何が起きたのか、知るすべもなく思いを巡らせた。

感想

貞子系の幽霊が出てくる怖い話です。驚くシーンとしては、掃除していた詩織が顔を上げると、睨む幽霊と目が合うシーンや、最後、幽霊と対決する時に、睨みつけられて飛び降りそうになるシーンなどです。

雪乃は結局死んでしまったといいますが、やはりあの霊に取り憑かれたのかは不明です。ただ、前のベビーシッターも雪乃もあの部屋のベランダから飛び降りて亡くなっています。多分、最初から呪われていた部屋で、だからお札とかで封印されていたのではないか、という演出を匂わせます。

そもそも古い団地の4階から、大人が足側から落ちて死ぬのだろうか?という疑問はありますが、それでも死んでしまう呪いなのかもしれません。

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5話「見知らぬ同僚」

キャスト

  • 吉永初音…生見愛瑠
    研究員
  • 所長…橋本拓也
    研究所の所長
  • 研究員…荒井啓志
  • 脚本:酒巻浩史
  • 演出:下畠優太

3行で要約

石川県小松市の研究所で働く初音は、仕事に慣れず悩んでいたが、白衣の女性の霊が現れる奇妙な体験をする。

ミスを犯した際、その霊が助けを与え、初音は事なきを得た。

後にその霊は、かつて仕事に悩み命を絶った女性であったと知り、初音は感謝を込めて花を供えた。

詳細なネタバレ

石川県小松市でのこと。これはとある企業の研究所で、私が働き始めた頃の話である。私の仕事は都市開発における環境への影響を調査、分析することであったが、所長からデータの間違いを指摘されるなど、なかなか職場に慣れることができず、一人悩むことが多かった。

ある日、再びデータを取りに実験室へ向かった際、うめき声が聞こえて振り返ったが、そこには誰もいなかった。その頃の私は毎日残業が続き、日に日に疲れが溜まっていた。そんなある晩、廊下で白衣を着た髪の長い女性が歩いているのを見かけたが、その女性が部屋に入ったかと思えば、そこには誰もいなかった。後で他の人にこのことを聞いてみたが、その時間帯に女性は私しかいないと言われ、話はうやむやにされた。

数日後、実験室で仕事をしていた時、再びうめき声が聞こえた。後ろを振り返ると、そこには白衣を着た女性が立っていた。驚いた私は叫び、そのことを他の研究員に伝えたが、疲れているのかもしれないから今日は帰ったほうがいいとだけ言われ、取り合ってもらえなかった。

納期が迫っていたある夜、疲れがピークに達していた私は、薬品を間違えてしまい、取り返しのつかないミスを犯してしまったことに気づいた。その時、再びあのうめき声が聞こえてきた。振り返ると、そこには彼女がいた。怯える私に霊が迫り、棚から何かが落ちてきた。そして彼女は消えた。落ちたものを確認すると、それは先ほど使ってしまった薬品の効果を打ち消す作用があるものであった。それを使ったことで、事なきを得た。

後に聞いた話では、この研究所には以前、なれない仕事に悩んでいた女性がいたという。その女性はある日、自ら命を絶ったという。もしかしたら、彼女は今の私にその頃の自分を重ねて、助けてくれたのかもしれない。私はそう思い、彼女に花を供えて手を合わせた。

感想

このドラマも短めです。怖いシーンは実験室で女性の霊と遭遇するシーンです。黄色っぽい目をした霊と目が合うシーンはビックリします。

しかし、この霊は悪霊ではなく、彼女の失敗をリカバリーしてくれます。後で聞いた話だと、職場になじめず自殺してしまった女性がいたといいます。足を引っ張る悪霊ではなく、いい霊で良かったですが、出てくる時はやっぱり霊の出方なので怖いです。

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【ほんとにあった怖い話 25周年スペシャル】の総評

今回は1話だけ怖くない話でした。

1話目の「共作結界」は、大量の霊を霊能者と協力して結界を張ることで助かる人の話でした。最近『医龍』シリーズが再放送中の坂口憲二さんが、久しぶりに新作ドラマで見れる回です。2話目の「真夜中のチャイム」は短めの話で、怖い部分だけを抜き出した話でした。

3話目の「視える!?」は香取さんが主演する、唯一怖くない話です。稲垣さんいわく怖がりな香取さんなのに出演し、頑張っているそうです。4話目の「暗澹の部屋」は、人をあの世に連れていってしまう悪霊が登場します。個人的にはこの話が一番怖かったです。

最後の5話目の「見知らぬ同僚」は、一見すると怖い話なのですが、霊自体は悪い霊ではなかったという話でした。

怖いのが苦手な人はちょっと見れないかもしれませんが、怖い部分だけをぎゅっと圧縮しているドラマなので、怖いのが好きな人はテンポよく見れていいです。来年もまた放送があるか?30周年目指して頑張って欲しいものです。

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