【ほんとにあった怖い話2022夏の特別編】の全話ネタバレと感想

スペシャルドラマ
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2022年8月20日に放送された【ほんとにあった怖い話】夏の特別編2022のネタバレと感想・キャストをまとめています。

今回は「非常通報」「遊び待つ」「謝罪」「憑けてくる」「一言のあやまち」全5話構成となります。

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1話「非常通報」

キャストとスタッフ

  • 高橋亮太…神尾楓珠
    警備会社に勤める警備員
  • 西田哲志…千原せいじ
    亮太の先輩警備員
  • 山内一茂…遠藤たつお
    シルバーセンターの入居者
  • 如月美沙…大友花恋
    亮太の彼女
  • 如月郁恵…田中美佐子
    美沙の母
  • 脚本:酒巻浩史、三宅隆太
  • 演出:下畠優太

あらすじ

警備会社に勤める新人警備員の高橋亮太(神尾楓珠)は、ある日先輩警備員の西田哲志(千原せいじ)と一緒に夜間勤務をしていた。管轄内のシルバーセンターから非常通報が入り、高橋が現場へと向かった。

部屋に入ると住人の山内一茂(遠藤たつおが苦しんでいたのを発見し、すぐさま救急車を呼ぶが間に合わず亡くなってしまう。高橋は自分がもう少し早く到着していればと悔やんだ。

恋人の如月美沙(大友花恋)とデートに行った高橋だが、美沙の母・郁恵(田中美佐子)からの電話で美沙は帰宅を促される。まだ来たばかりで夕方なのにとぼやく高橋。美沙と口論になってしまい彼女が先に帰ろうとするが、階段で立ち止まったまま動かない。様子がおかしいことに高橋が気付くと……。

ネタバレ

美沙はうつむいたまま低い声で「お前なんか…。お前のせいで…」とぼそぼそつぶやき始める。高橋が声をかけても同じ事を繰り返し言い続け、しまいには高橋に襲い掛かってきた。その肩越しには亡くなった山内の姿が見えた

美沙は憑き物が落ちたように動きを止めたかと思えば、そのまま階段から落下し病院に運ばれてしまった。病院で美沙の母親郁恵に高橋は謝罪をした。花瓶に水をくみに行きにその場を離れた高橋が戻ろうとすると、郁恵は不機嫌な顔をして立っていた。

「そもそも私はあなたとお付き合いさせるの、反対だったのよ」と美沙の前にいる時とは違って、一方的に高橋に文句を言ってくる。郁恵の背後にまた山内の姿が見えた。怯えた高橋は郁恵の言葉も耳に入らず、慌ててその場を逃げるように離れた。

やっぱり山内さんは自分のことを恨んでいる。そう確信した高橋だが、どうすればいいのか分からなかった。そこへ先輩の西田哲志がやってきて、「最近、お前何連れて歩いてんの?」と言う。西田には真っ黒い影みたいなものが、高橋の後ろに見えていた

そこで高橋は今までの経緯を説明し、自分のせいで山内を死なせたと後悔する。すると西田は「それは分かんないよ」と言い、高橋の長所でもある優しさには注意したほうがいいと助言した。

ある晩、美沙から「助けて」というメッセージを受け取った高橋は、仕事中にも関わらず急いで駆けつけた。美沙は少し早く退院したので、高橋を驚かすために送っていた。そんな美沙に日ごろの不満が募り、つい強く言いすぎてしまう。

美沙はうつむきながら高橋の優しさにかえって傷つくと言い、やがてどこからもなく風の音が聞こえてきた。そしてまた「お前なんか…」とぼそぼそと低音で繰り返しつぶやき始める。正気を取り戻すよう何度も呼びかけているうちに、美沙の顔が郁恵に変わっていた。

驚いた高橋が急いで車の外に出ると、郁恵に憑依された美沙が地を張って迫ってくる。その瞬間、急に暗闇で光り照らし出したのは山内の姿だった。美沙は正気を取り戻し、地面にそのまま倒れこんだ。

西田にその話をすると、山内の霊は最初から高橋を助けようとしていたのではないかという。確かに山内の姿が見えた時は、いつも高橋の身に危険が迫っていた時だった。美沙に取り付いていたのは、恐らく母親の郁恵だろうという。娘に対する強い思いと歪んだ愛情が、高橋に対する怒りとして表れていたのかもしれなかった。

それ以来、おかしなことは高橋の周りでは起こらなくなった。美沙とも変わらず交際を続けているが、時々ただならぬ気配のようなものを高橋は感じていた。ある日、美沙の家に迎えに行った高橋を、二階の窓のカーテン越しに郁恵は睨みつけていた。

感想

亡くなった人の霊かと思ったら、母親の生霊が憑依していたという話でした。

恋人の美沙を演じる大友さんの演技力にかかっているような話で、突然母親が憑依するとまるで別人に豹変します。地面を這って近付いてくる姿は恐ろしく、そのまま襲われるのかと思いきや、実は亡くなった山内が助けてくれていたというオチがつきます。

美沙の家は母子家庭で、母娘とても仲が良い関係です。そのためか、娘を盗られたような気になったのか、母親の強い思いが生霊としてやってきます。この母親がいる限り、高橋と美沙の関係はどちらにせよ大変そうなのですが、なぜか高橋は別れずに交際を継続します。

美沙も自分でも言いますがなんだか面倒くさい感じの女性でして、高橋でなくてもうんざりすると思います。神尾さんが演じているものですから、こんな女性でなくても引く手数多ではないか?とつい、思いたくなる話でした。

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2話「遊び待つ」

キャストとスタッフ

  • 田所弓子…松本若菜
    シングルマザーの看護師
  • 沖本香織…富田望生
    学童クラブの指導員
  • 田所可奈…落井実結子
    弓子の娘
  • 上野初美…三浦真椰
    学童クラブのママ友
  • 上野泉…古川凜
    可奈の友人
  • ユカリ…川端夏奈
    お屋敷にいる少女
  • 脚本:酒巻浩史
  • 演出:森脇智延

あらすじ

シングルマザーで看護師の田所弓子(松本若菜)は多忙な日々を送り、娘の可奈(落井実結子)を学童クラブに預けていた。娘を迎えに行った帰り道の途中、ある大きな屋敷の前で可奈が立ち止まる。何かをじっと見ている様子を弓子は不思議に思った。

ある日、学童クラブの指導員である沖本香織(富田望生)に、可奈が不気味な絵をスケッチブックに描いていることを伝えられる。それはあの帰宅途中にある屋敷の絵だった。ページをめくっていくと家の奥に少女の姿があり、次のページをめくるとさらに姿が大きくなっていた。その脇には“ユカリちゃん”と書かれていた。

可奈と一緒に帰っている最中に電話が鳴り、弓子は応対をしていた。可奈はその間、なぜか笑いながら誰かと話しているようだった。何をしているのか聞くと「遊んでるの」という。誰と遊んでいるのかと聞けば「ユカリお姉ちゃん」と答えた。

後日、沖本の話ではあの屋敷は幽霊屋敷と呼ばれているという。何年も前にあの場所で女の子が亡くなり、それ以来女の子の幽霊が出るようになったという噂だった。弓子はその日の帰りに、屋敷の前でユカリお姉ちゃんと遊ばないことを可奈に約束させる。授業参観に必ず行くからと言って、指切りをした。

授業参観の日、弓子は急患の対応に追われていく事ができなかった。学童クラブに可奈を迎えに行くが、今日は来ていないという。まさかあの幽霊屋敷にいるのではないか、弓子は恐る恐る屋敷に入って行くが……。

ネタバレ

学童クラブに同じく通う泉から、あの話は本当だと聞かされる。昔、自分もユカリお姉ちゃんに遊んでもらっていたといい、今でも時々お屋敷の前にいるというのだ。その話を聞いた弓子は屋敷に向かい、可奈を捜しに入っていった。

門を抜けて1つのドアに手をかける。鍵はかかっていなかった。室内は薄暗く人が住んでいる気配はなかった。可奈の名前を呼びかけながら、奥へと入って行く弓子。ふとどこかで駆ける足音が聞こえてくる。可奈かと思って呼ぶが反応はない。

さらに奥に進み階段を上がっていくと、長い髪で顔を覆われた少女が立っていた。恐怖に怯えながら可奈はどこにいるのか弓子は問いかける。すると少女はある方向を指で指した。しかし可奈はいない。しかも前にいたはずの少女が、背後に現れた。

驚いた弓子は急いで逃げるが、少女は笑いながら追いかけてくる。逃げ惑う弓子がドアを開けて入ろうとするが、鍵がかかっていて開かない。お願いだから開けてと可奈に呼びかけると、ドアが開いて中に入れた。しかし、その中には追いかけていたはずのあの少女が立っていた。

再び逃げ出す弓子、可奈の名前を何度も呼びかけて走り回る。やがて床に可奈の帽子が落ちていたのを見つけ、床に倒れていた可奈を発見した。可奈を抱き上げて屋敷から出ようとする弓子だが、少女が再び現れて「遊ぼう」と言ってくる。

「可奈はあなたとは遊ばない」と可奈を抱き締めたまま弓子は必死に叫んだ。笑いながら近付く少女と弓子の叫びが響き渡る。やがて少女の声が聞こえなくなったのでゆっくり目を開けると、すぐ間近で少女が笑いながら顔を覗き込んできた。弓子は思わず絶叫した。

その後、2人は屋敷を脱出することができたのか、弓子は「今はもうあの屋敷に近付くことはありません」と回想した。

感想

母親が約束を破ったせいで、子どもが幽霊と遊んでしまうという話でした。

可奈はユカリお姉ちゃんのことを恐れているどころか、一緒に笑い合うぐらい親しくしています。しかし、母親は不気味に感じて遊ばないよう命じました。可奈も母親が授業参観に来てくれるならと思い、その約束を守ります。

ですが、仕事の事情で授業参観に来なかったため、可奈はユカリお姉ちゃんと遊んでしまいます。娘を取り返しに家に行く母親が、結局どうやって出てこれたのかはドラマ内では描かれません。ただ回想で今はもう屋敷に近付かないと言っているので、どうにか脱出できたのでしょう。

うかつに出来もしない約束をする母親へ、幽霊が罰を与えたような、そんな話にも感じました。

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3話「謝罪」

キャストとスタッフ

  • 福本光生…岩田剛典
    転勤でマンションに引っ越して来たサラリーマン
  • 福本茉奈…志田未来
    光生の妻
  • 管理人…梶原善
    マンションの管理人
  • 脚本:後藤博幸、板谷将行
  • 演出:下畠優太

あらすじ

仕事で失敗し、地方の支社へ左遷されてしまった福本光生(岩田剛典)は、あるマンションに引っ越してくる。管理人室のドアを叩くが応答がなく、困っていると遅れて管理人(梶原善)がやってきた。鍵を受け取り部屋へ行こうとすると、管理人が意味深に「4階ね」とつぶやいた。

妻の茉奈(志田未来)と話しを終えた頃、ドアをノックする音が聞こえてくる。扉越しに誰か聞いても答えず「ねえ?開けて」とだけ女は繰り返す。気味が悪いと思いながらも覗き窓から見てみるが、誰の姿もない。扉を開けて確認してもやはり誰もいなかった。

その翌日、眠っているとまたドアをノックする音が聞こえてくる。女は泣きながら「ねえ?開けて」と相変わらず言っていた。光生は恐怖に駆られながらも扉を開けるが、やはりそこには誰もいなかった。

管理人にその話をしたところ、以前あの部屋に住んでいた男性の彼女が浮気して、彼氏の部屋に毎晩毎晩謝りに来ていたという。最近はその話は聞かなかったが、光生がその彼氏に似ていて、彼女は勘違いしているのかもしれないという話を聞かされる。しかも、その女性はもう何年も前に亡くなっていた。

その話を妻にした光生は、ドアの脇に盛り塩をすることにした。すると音や声が聞こえてくることがなくなった。だが、それから何日かたったある日……。

ネタバレ

再びドアをノックする音が聞こえてくる。盛り塩に目をやると徐々に黒ずみ、しまいには乗せていた皿が割れた。女は「ごめんなさい。ごめんなさい」と何度も謝ってくる。光生は自分が何をしたというんだと叫び、ドアを開けずにいた。

するとドアに浮かび上がる白い影。女はドアをすり抜けて室内に入ってきた。何で開けてくれなかったと執拗に迫る女、光生は「来るな!」と何度も言って追い払おうとするが、女は聞かず迫ってくる。なぜ開けてくれないと聞く女に「お願いします。許して」と光生は願う。やがて女は「ただ謝りたかっただけなのに」とその場で足を止めた。女の顔を見た光生はこの世のものではない姿に絶叫した。

翌日、光生はマンションの外で花を供え、安らかに眠るよう供養した。またある日、妻と電話をしているうちに会社に行く時間になり、光生は慌てて走って向かう。道を横切ろうとした瞬間、トラックが光生を目掛けて突っ込んできた。

間一髪のところで光生は助かっていた。ケガ1つ負っていない状態だった。光生は思い返す。もうだめだと思った瞬間、自分の腕が何かに強く引っ張られたことを。あれはもしかしたら、彼女からのお礼だったのかもしれないと思った。

感想

前の住人の恋人の幽霊が勘違いして訪ねて来るが、供養をしたら命を助けてもらったという話でした。

毎晩部屋を訪ねてきては、開けて欲しいと言ってくる幽霊です。よく開けるなと思って見てましたが、この幽霊の場合開けないと逆に襲ってきました。そして入って来た幽霊に許しを請うと、謝りたかっただけなのにと言われます。その後、どうなったのかはわかりませんが、光生は翌日供養することにしました。

なぜかマンションのそばで花を供えますが、彼女がそこで亡くなったのかは分かりません。とにかく供養をしたことで、その後は訪ねて来なかったようです。そしてオチとして、自分が死にそうになった時、彼女が助けてくれたのかもしれないと終わります。

自分の世界に引っ張るのではなく、命を助けてくれた幽霊だったので良かったです。幽霊も恩返しをすることがあるんだなと、怖がらずに向き合った光生が何気に凄いと思う話でした。

下先生の話では謝りたかった元彼と同じ魂を持った男性が住み始めたので、再び謝れると勘違いして彼の前に現れたのだろうということでした。そして、供養してくれた彼に対して、感謝の気持ちで危機から救ったということです。

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4話「憑けてくる」

キャストとスタッフ

  • 高城れに(ももいろクローバーZ)
  • 百田夏菜子(ももいろクローバーZ)
  • 玉井詩織(ももいろクローバーZ)
  • 佐々木彩夏(ももいろクローバーZ)
  • 脚本:三宅隆太
  • 演出:國武俊文

あらすじ

ももいろクローバーZのメンバー高城れに(本人)は、日々充実する中である悩みがあった。ツアーでホテルに泊まったとき、金縛りや怪現象に襲われるという。

ある晩、夜中にリコーダーの音が聞こえてきたと思ったら、そこに子ども幽霊が立っていた。またある晩は、部屋の壁を叩く音が聞こえ、外に出てみたら角部屋なので隣室はなかった。

眠っていると今度はベッドの下から音がして、恐る恐る下を覗いてみたが誰の姿もない。そのまま眠ろうとするが、ベッドから生えてきた無数の手に押さえつけられ、声を出したくても喉を押さえられて出なかった。

そのことをメンバーに話すが信じてもらえない。ふと、物音がして時計を見るとグルグル凄い勢いで回りだす。やがて針は4時30分を差して止まった。その時間は、昨晩金縛りにあった時刻だった。ようやくメンバーも信じてくれたようだが、実はみんなにも話していないきっかけになった出来事があって……。

ネタバレ

今から12~13年前、ももクロがデビューして間もない頃、当時れには電車で仕事に通っていた。ライブを終えて1人で夜道を歩いていると、その先に誰かがいると感じた。急いでれには来た道を戻ることにするが、塀の上を何かが這って近付いてくる。

必死に走って逃げるれに、それは黒い物体で人の頭のように見えた。物陰に隠れてやり過ごしていると、物体は奥の方へ戻っていた。安心して立ち上がった瞬間、目の前に女の首が現れてこっちを見ていた。れには絶叫して逃げ出した。

その日以来、幽霊が自分をつけてくるという。今、この瞬間もずっと自分には見えていた。それの姿が。

感想

あるきっかけがあって以来、ずっと幽霊につけられているという話でした。

ももクロのメンバーも出演し、本人が再現ドラマで演じます。幽霊を1つどころかいくつも見るようで、旅先だろうがどこにいようがついてくるようです。この話は映像が結構怖く、頭だけの霊なので見た瞬間非常にビックリしました。

下先生の話では彼女たちと同じように、アイドルになりたかった女性の霊なのではないかということです。霊感が強いため、彼女についてきた霊以外にも多くの関係ない霊も見えてしまっているようです。時計の現象は彼女が亡くなった時刻なのではないかといいます。

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5話「一言のあやまち」

キャストとスタッフ

  • 荻野愛奈…山下美月(乃木坂46)
    全寮制の学校に通う女子高生
  • 小山千尋…鈴木ゆうか
    愛奈の友人
  • 遠藤唯…佐々木ありさ
    愛奈の友人
  • 橘桃香…小野花梨
    愛奈の友人
  • 脚本:穂科エミ
  • 演出:森脇智延

あらすじ

全寮制の高校に通う荻野愛奈(山下美月)は、親友の橘桃香(小野花梨)遠藤唯(佐々木ありさ)と共に女子寮で生活していた。以前は仲良くしていた小山千尋(鈴木ゆうか)だが、ある日を境に避けられるようになっていた。

友人たちと恋愛話で盛り上がっていると、桃香には好きな人がいるという。それは同じ高校のバスケ部のエースだった。告白をしようか迷っている桃香に愛奈は、「当たって砕けろ精神で」と背中を後押しした。

告白の結果、桃香はふられてしまう。今は誰ともつきあうつもりがないと相手は言うが、他に誰か好きな人がいるような気がすると凹んでいた。そんな桃香を愛奈と唯は慰めた。

ある日、入浴をしに行った帰り、脱衣所に置いてあった愛奈の洗面道具が床に散らばっていた。その時に出て行ったのは千尋だった。自分に対して何か恨みでもあるのか、愛奈は不安になってくる。唯はもしかしたら千尋の生霊の仕業ではないかと言い、そうなると本人にも大変なことが起きるという。そこで愛奈はもう一度、千尋と話してみることにする。

頬を何かが触れていったと思ったら、どこからか「…い…れば…さない」という途切れ途切れの声が聞こえてくる。そんなことが何回か繰り返された。そして夜、愛奈が寝ているとまたあの声が聞こえてくる。ふと部屋に目をやると、髪の長い女が立っていた。

このままではいけない、千尋と話をしないと。愛奈は千尋を呼び止めて話をするが……。

ネタバレ

ようやく話せた千尋は愛奈に対して、あることがショックだったと話す。それは愛奈の中学のときの同級生に会った時、愛奈はその子たちに紹介するとき“同じ学校の子”と紹介した。千尋はその言葉にショックを受け、それ以来愛奈を避けるようになったという。愛奈はちゃんと謝罪し、千尋もそのことを許した。

これでもう大丈夫だと愛奈は思った。しかし、夏休みが始まってみんなが帰省する中、愛奈は1人寮に残った。漠然とした不安はあったが、特に何も起こらなかった。ただ、10日ほどたったある夜、眠っている愛奈の元にまたあの声が聞こえてくる。

「…い…れば…さない」という声がやがて鮮明になり「あんたが…言わなければ…許さない」と聞こえてきた。部屋にいた女は次第に愛奈に近付いてきて、何度も「許さない」と言ってくる。千尋とは和解したと思っていたはずなのになぜなのか?髪の長い女の正体、それは桃香だった

桃香は愛奈の一言で告白をしたが、そのせいで失恋した。それをずっと恨みに思っていたのだ。夏休みが明けて始業式の日にちゃんと謝ろうと愛奈は考えた。

始業式の日、生徒のざわめきが聞こえてくる。大怪我を負った桃香が、痛々しい姿で車椅子に乗って現れたのだ。桃香は夏休みの間に何が起こったのか、すぐに彼女は転校してしまったため、その後どうなったのかは分からなかった。

ただ、愛奈は今でも桃香に言ってしまったあの一言を後悔していた。

感想

友人に言ったうかつな一言のせいで恨まれてしまい、生霊に襲われたという話でした。

愛奈は結構うかつな女性です。友人の千尋のことは“同じ学校の子”程度の扱いで紹介し、桃香に対しても他人事だからか興味本位か告白をけしかけました。きっと本人に悪い事をしている自覚がないため、また同じことを今後も繰り返しそうです。

人を呪わば穴二つを地でいくような話です。強い怨念が生霊となって現れ、相手を苦しめる代わりに自分も苦しみます。そうして桃香は大変な事になってしまいました。

この話は愛奈側の話もいいですが、桃香側の話でなぜだか知らないが不幸な目に遭った。という話でも見てみたいです。知らず知らず生霊となってしまい、大変な事が起きたという話のほうが面白そうだなと思いました。

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【ほんとにあった怖い話2022夏の特別編】のまとめと感想

今回は死霊が3つ、生霊が2つという構成でした。どの話も霊が直接やってきて、危害を加えようとしてきます。話としては生霊の2つの話が、今も現在進行形で起きそうなので怖いですが、映像としてはダントツで「憑けてくる」が怖いです。

首だけの霊がなぜか塀の上を這い、霊なのに重みがあるのか、這う音が聞こえてきます。首だけというのがどうにも怖い上に、やっといなくなったと思ったらそこに首があるというシーンが結構怖いです。しかも意外とハッキリ映るのでリアルタイムで見ていて驚きました。

恒例の下先生の話は2話分しかなく、残りの3話については説明がありませんでした。個人的には下先生パートが、昔懐かしな番組っぽさが出ていて好きなので、全話分分析して欲しいものです。

昨今のコンプライアンスで引っ掛かりやしないかとも思いますが、今後も引き続き頑張って欲しい番組の1つです。

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