2019年10月12日に【ほんとにあった怖い話 20周年スペシャル】が放送されました。オムニバス形式の全5話で、どの話もドキっとさせるシーンがありました。さらには『あなたの番です』へのオマージュかパロディか、そんなセリフをいうシーンなどもありました。
第1話「赤い執着」のネタバレ
- 自宅の玄関前で風が吹き、下を見ると赤い服を着た女が立っていた
- 常連の吉岡に紹介された大谷は、何が起きているかを知っているようだった
- 清めの塩を玄関に置くことで、しばらくの間、女を見ることがなくなる
- ある日、また風が吹いて下を見たら誰もいないが、今度は廊下に立っていた。驚いた真衣は慌てて家の中に入る
- 食事も喉を通らず仕事も手に付かない。バイト先の居酒屋で、赤い服を着た客を見て驚く状態にまでなる
- 代々神主の家系だという大谷は、真衣に清めの塩とお札を渡す
- 次に女が現れたら何があってもそれを離さないように。その女に何かされても絶対に視線を合わせないようにと忠告される
- 家族にも被害が及ぶかもしれないと言われ、大急ぎで帰宅する真衣がエレベーターに乗るが、なぜか屋上まで行く
- 恐怖を感じながらエレベーターを下り、急いで下の階へ向かうとそこに赤い服の女がいた
- 部屋の中に入るため鍵を探す真衣、しかし鍵を落としてしまう。女は真衣の腕を掴んで妨害する
- 「視線を合わせたら駄目」と大谷言われていた真衣は、女が顔を覗き込んで来る恐怖に耐えながら、お札と塩が入った包みを握り締める
- 「もうやめて!」と叫んだ途端、女の姿はなくなり握っていた塩が真っ赤になっていた
- その後、女を見ることはなくなった。しかし、妹が赤い服を着ている変な女がいたという
第1話「赤い執着」の感想
ドラマ内でサブリミナルコントロールのように、所々赤い色の傘や小道具が出て来て、赤=怖いという印象を植え付けてきます。
この霊が結構積極的に追っかけてくるので怖いです。ホラー映画あるあるな、鍵を探すけどすぐ見つからない。見つけたけど落っことすという慌てぶりも、見ているこっちが「早く早く」と慌てるような演出です。
結局、姉が見なくなっても妹が見ていたりする辺り、まだ恐怖は続くのかなといった感じで終わる辺りも怖いです。
第2話「誰にも言えない」のネタバレ
- 卒業生の美奈子が小学校の教師に赴任してくる
- プリントを回すと突然風が吹いて飛んでいってしまう
- 授業中、掃除用具入れが開いて中の物が出てくる
- 生徒の男子が椅子から突然倒れ落ちる
- 写生のモチーフの花瓶が割れる
- 生徒の佐藤が「先生も気付いているんでしょ?」と美奈子に異変について問う
- 美奈子は知らないふりをして誤魔化す
- 佐藤は転校してしまい、その後も教室では度々怪現象が起きる
- 美奈子は原因を知っているが立場上言えない
- 怪現象は自分が小学生の頃から起きていた
- 窓の外を美奈子が見ると生首が落ちてきた
第2話「誰にも言えない」の感想
このドラマは非常に短く物語としては、そういうことがあったというだけです。
主人公が恐怖に怯えるシーンもなければ、その原因を究明して解決しようとしたりはしません。淡々と教室で起きるおかしな現象について描かれます。
また、教師という立場からか子ども達に原因を言えず、悩んで葛藤するとかもありません。
第3話「肩の女」のネタバレ
- 繁盛していないラーメン店の原因が氷川は分かっていた
- バイトの立花の肩に上半身だけの女が絡みついているのが見える
- 買って来た本を見て清めの塩を作り立花にまこうとする
- しかし、立花が振り向くためうまくいかない
- 下半身だけの女が今度は店に現れる
- 氷川が立花に向かい塩をまくとどちらも消えた
- すると店が大繁盛し忙しさに追われる
- 疲れた氷川が眠っているとベッドには四角い箱があり、下半身だけの女も現れる
- 朝起きて鏡を見ると自分の肩にあの上半身の女が絡みついていた
- 祓ったのではなく結果として自分に取り憑いてしまう
- 何とか祓おうとネットで検索し除霊方法を見つける
- そして書いてあった通りに作った粉末をまく
- まいたら急に体が楽になり霊が祓われた
- そしてまた店が繁盛する
- 自宅に戻り眠っているとまた下半身の女と足元に箱がある
- 箱の中から上半身の女が現れて這い上がってくる
- ベッドのそばに置いてあった清めの粉末を叫びながら投げつける
- 朝起きると自分の周りは粉末だらけだった
- 店に行きバイトの立花の肩にまた女が絡みついていた
- 結局元に戻りお払いをすることはやめた
第3話「肩の女」の感想
怖いのですが笑ってしまう、そんな感じの話です。上半身だけの霊と下半身だけの霊が現れるため、なんとも不思議な画面になっています。
また、佐々木蔵之介さんが必死になってお祓いの塩をまくのが、面白い反面、その形相が鬼気迫るため逆に怖いです。
そんな感じで見ていると、最後足元に置かれた箱から出てくる上半身が怖く、その部分で一気に恐怖へ引きずり込まれます。
第4話「机と海」のネタバレ
- リサイクルショップで見つけた机に一目惚れして買って帰って部屋に置く
- 先輩の有希が自宅に泊まった夜、物音が聞こえ机の引き出しが開いていた
- 引き出しの中を見ても何もおかしいところはなかった
- 父が原因不明の体調不良で入院し、弟はバイトで事故を起こして入院する
- 真佐美も突然の高熱で会社を休む
- 夜中に物音がして真佐美は足や腕を何者かに捕まれる
- 朝起きると捕まれた痕が残っていた
- 有希に相談し知り合いのそういったものに詳しい人と会って話す
- 今のうちに手を打たないと大変なことになると言われる
- 今夜3時丁度に一人で九十九里浜で机を焼くよう言われる
- 真佐美は言われた通りに海へ軽トラに机を乗せて向かう
- 3時ぴったりに机に火をつけて燃やす
- すると背後から女性の声がする
- 事前にもし声をかけられても、絶対に振り向いては駄目、反応しないで知らんぷりしてと言われていた
- その後もしつこく声をかけられるが無視する
- すると無数の手が闇から伸びてきて触られそうになる
- その瞬間、机が燃え落ちて手は消えた
第4話「机と海」の感想
見つけた机がいったいどういったものだったのか、ということは一切分かりません。なぜか引き出しが開いてそこから霊が出て来て、襲ってくるという内容です。
また、知り合いの詳しい人として登場するのが『あなたの番です』で赤池美里役を演じていた、峯村リエさんです。そのせいなのか「次はあなたの番です!」というセリフを言ってきます。アドリブなのか台本なのか、そこら辺は不明です。
バラして持っていくのではダメなのか、軽トラに机を積んで真夜中の真っ暗な海で机を焼くのはシュールです。それこそ、誰かに見つかったらすぐに通報されそうな状況です。除霊するつもりが逮捕されてしまいかねません。
反応したらダメと言われていたのに思いっきり「すみません」と謝ったり、「えっ?」と言ったりしてました。振り向くとこ以外は問題ないのか、謎な掟となっていました。
第5話「汲怨のまなざし」のネタバレ
- 子供と一緒にバス停に行き背後に気配を感じるが誰もいない
- 自販機のそばにうずくまってる女性に声をかける
- 「げんこつ山のたぬき」を歌いながら追いかけてくるので急いで自宅に戻る
- バスに乗って会社に行くが、そのバスにれいの女性が乗っていた
- 夜中に子供が泣くので妻が見に行き、戻って来たかと思いきやあの女が隣で寝ていた
- 会社に行くと孝史にどうしても会いたいという人が来ていると言われる
- それは真鍋ちづるという女性で、姉の件で来たと言う
- 真鍋みなみという専門学校時代一緒だった人物が、日記に孝史のことを書いていたという
- どうやらそれは妄想ということで妹は帰ろうとするが、孝史は日記を見せて欲しいと言って預かる
- 日記には毎日自分とみなみの日々がつづられ、線香花火が挟まっていた
- 子供とUFOキャッチャーをし、両替しに行ってる隙に子供がいなくなる
- 妻と一緒に探しみなみに連れられて行く子供を見つける
- 踏切内に入り立ち止まる子供とみなみ、電車が入って来るのを見て孝史がダッシュする
- 間一髪間に合い、子供は無事救出された
- パパのこと“たーくん”って言ってたと子供が言う
- 日記に挟まっていた写真の神社へ孝史は向かう
- するとみなみが現れ孝史の腕を掴む
- その瞬間、みなみの記憶と思いが孝史に流れ込んでくる
- みなみは孝史のことが好きで、花火を一緒にやった日にもらった線香花火を大事に取っておいてた
- その後、具合が悪くなりその間も孝史を思い、日記に妄想をつづっていた
- 彼女は恨んでいたのでも憎んでいたのでもなく、心の底から孝史との幸せを望んでいただけだった
- 孝史はその思いにようやく気付き、覚えてなかった謝罪と覚えていてくれた感謝をみなみに伝える
- するとみなみの姿は消えてなくなり、その後、現れることはなかった
- 彼女のことを忘れずに生きていくことが、自分なりの彼女への供養になると思った
第5話「汲怨のまなざし」の感想
趣里さんが幽霊役として出演しています。可愛いのだけど怖い、そんな幽霊に付きまとわれるのが佐藤健さん演じる主人公です。
話としてはストーカーのようでもあり、孝史には何の落ち度もないと思います。この役は佐藤健さん並みのイケメンが演じているから成立するのであり、ちょっと格好いい程度の人が演じるとぼんやりしそうな話です。
幽霊=女みたいな印象が強いため、男の人に付きまとう幽霊の話でしたが、男性バージョンもありうる内容です。それこそ芸能人のような有名人の場合、こんな一方的な思いの幽霊が付きまとってきそうな気がします。大変です。
【ほんとにあった怖い話 20周年スペシャル】のまとめ
どの話も怖いです。追っかけられたり迫ってきたりといった怖さと、振り返ると突然いる驚きの部分での怖さもあります。ほん怖クラブの子供が本当にこの番組を見て耐えられるのか?トラウマになりそうな予感です。
実際に身に起きたら嫌だなという話は、机の話は海に燃やしに行かないとならないので嫌です。見ていて怖かった話は、何気に肩の女は笑えるのですが箱から出て来るシーンが非常に怖かったです。
コンプライアンスの問題もあって、胡散臭い心霊ものなどがテレビで放映される機会が減っている現在、こういった番組はある意味貴重です。今後も変わらず放送していって欲しいものです。