【フィクサー1】最終回のネタバレと感想|犯人の正体と総裁選の結果

WOWOW
記事内に広告が含まれています。

WOWOWのドラマ【フィクサーシーズン1】最終回のネタバレと感想をまとめています。

総裁選が始まる中、設楽は最後の仕上げに向かう。事故を企てた犯人の正体と動機はなんだったのか?そして設楽が最後に手にしたものとは……。

スポンサーリンク

【フィクサー1】最終回のあらすじ

須崎一郎(小林薫)は中埜弘輝(藤木直人)に設楽拳一(唐沢寿明)を排除するよう告げる。設楽はその頃、総裁選で新田さゆり(富田靖子)を勝たせるべく、村川穂積(駿河太郎)の説得にあたっていた。

やがて中埜は覚悟を決め、設楽を自宅に招く。設楽はその誘いを受け、自宅に向かった。

事故を企てた犯人の正体は誰なのか?動機は何だったのか?そして総裁選の行方は?全ての片がついた時、設楽の手にはあるものが握られていた。

←4話

スポンサーリンク

最終回のネタバレ

けじめ

中埜弘輝(藤木直人)は須崎一郎(小林薫)に妻の死を伝えると、彼はその悲しみを利用して選挙に出ることを提案する。しかし、まずは“けじめ”をつけるよう言い、設楽を排除するよう中埜に告げた

一方、設楽拳一(唐沢寿明)は新田さゆり(富田靖子)と料亭で密会していた。設楽は自らが村川穂積(駿河太郎)に出馬を勧めたことを認め、それを聞いたさゆりは怒りを露わにした。総裁選の結果は大泉勇作(陣内孝則)が1位でさゆりが2位、穂積が3位になるだろうと設楽は予測していた。

しかし、誰も過半数に達しないため、大泉とさゆりの間で決選投票が行われるだろうと予想していた。つまり、穂積の支持を受けることが勝利への鍵となると設楽は考えていた。

設楽はさゆりに対して「私があなたを勝たせることができますよ」と持ちかけ、その代わりもしさゆりが総裁になったら、望みをを一つだけ叶えて欲しいと条件を出した

その頃、板倉晃司(小泉孝太郎)は沼田孝作(飯田基祐)の解剖書を確認しに行っていた。そこで検出された酒はごくわずかであり、また使用された薬は市販薬ではなく、病院でのみ手に入るものであることが分かった。

地獄への招待状

総裁選直前のある日、本郷吾一(西田敏行)の元で大泉を総裁にするための会合が開かれていた。本郷は新しい友人を紹介すると言って出てきたのは、廃人のように変わり果てた佐久田直紀(酒向芳)だった。出席者たちは異様な姿に驚愕し、本郷の説明に耳を傾ける。

本郷は佐久田に余興を披露してくれるよう頼み、付き人がピアノで第九を演奏し始めると、佐久田は狂ったように歌いだした。その様子を見て、出席者たちは引きつった表情を浮かべた。本郷は須崎に向かって「あんたの友人はどうだ」と問いかける。須崎は意味深な笑みを浮かべながら、「けじめをつけるよう手配した」と答えた。

中埜は暗い部屋で亡き妻の遺影を見つめていた。やがて覚悟を決め、設楽に家に来て欲しいと電話する。設楽は中埜の誘いを受けて電話を切ると丸岡慎之介(要潤)に「招待状をもらったよ。行き先は地獄かもな」と不敵に笑った。

説得

穂積は設楽のもとを訪れる。彼は自分が言いなりになったのではなく、意思があることを示したかったのだという。設楽は穂積に「あなたは勝つことができます。ただし、今回ではなく将来です」と言い、その時のためにさゆりを支持するように告げる

穂積は大泉たちを敵に回すことを避けたいと断るが、設楽は大泉を支持した場合、穂積は確実に終わるだろうと宣言した。なぜなら、穂積が裏切って出馬したため、大泉が総裁になった場合、穂積は主要なポストから外される可能性が高いからだ。そうなったら、穂積はもっと媚を売らなければならず、それは議員としての終わりを意味する。設楽は穂積が父に反抗する決断力を持っている人物なのだから、潰したくないと説得した。

そして、総裁選の結果は設楽の予想通り、大泉とさゆりの間で決選投票が行われることになった。開始されるまでの空き時間を利用して、設楽は中埜に会いに行くことにした。

真犯人と動機

設楽が中埜の家にやってくると、中埜は冷蔵庫から取り出した缶ビールを設楽に渡した。それから中埜は事故の真相についてたずねながら改めてお茶を用意し、設楽のグラスに薬を入れる。しかし、設楽は出されたお茶を見て、中埜のグラスと入れ替えて一気に飲み干した。そして、運転手の沼田に飲ませた薬と同じものかとたずねた。

中埜が最初にビールを缶ごと渡して信用をさせ、次に出したお茶はグラスに入れたのは眠らせるためだったのだろうと設楽は推察する。運転手の沼田に酒と薬物を飲ませたのは中埜であることが、板倉の裏取りによって明らかになっていた。沼田が飲んだ薬は、中埜の妻の病院で処方された薬と一致していた。

設楽は最初から中埜が犯人だと推測していた。なぜならまだ解剖の結果も出ておらず、警察も事故だと見ていた時、中埜は殿村茂(永島敏行)が「命を狙われている」と口走ったことに疑念を抱いた。怪しいと感じた設楽はあえて一緒に真相を探ろうと提案した。やましいことがなければ誘いを断るはずなのに、中埜は協力すると言った。それは設楽が真相に辿り着かないように監視するためだった。

なぜ殿村を狙ったのかたずねると、殿村が自分を秘書の1人にしか思っていなかったからだと答えた。それを聞いた設楽は、きっと殿村は選挙に配るティッシュ程度にしか思っていなかっただろうと語る。周りを踏み台にしても罪悪感を抱かない神経がなければ、総理大臣にはなれない。殿村を聖人君子だとでも思っていたのかと皮肉り、中埜を秘書失格だと切り捨てた

何よりも運転手を巻き込んで死なせたことを非難すると、中埜は怒りに駆られて設楽に襲いかかる。間一髪で板倉が現れると、手にした割れたグラスの破片で中埜は自殺しようとした。設楽は「中埜!逃げるな」と声をかけて踏み止まらせた。そして自分がここにいなかったことにして欲しいといい、板倉が追及したことにするよう告げて部屋を後にした。

その後、設楽は沢村玲子(内田有紀)に中埜が犯人だと伝え、板倉は渡辺達哉(町田啓太)に中埜を逮捕したとメッセージを送った。

総裁選の結果

決選投票の開票の結果、さゆりが勝利し新たな総裁に決まる。当然当選するつもりだった大泉は、裏切った穂積に怒りみんなのいる前で怒鳴りつける。しかし、穂積は表情1つ変えずに「自分の信念に従って何が悪い」と開き直って去った。

こうして、日本初の女性総理大臣が誕生した。

後悔

板倉は中埜の取り調べをする。殿村は政治家を目指したらどうだと言い、地盤を譲ると言ってくれたと中埜は言う。しかし、殿村はいざ娘が結婚すると、その婿に地盤を譲るつもりだったことが分かる。本気にした自分が愚かだったと中埜は悔やんだ。妻にその真実を告げることができずにいた。

あの日、中埜は運転手の沼田に薬を混入した栄養剤を渡す。計画では殺すつもりはなく、わずかな事故を引き起こして殿村を運転手の飲酒運転で失脚させることだった。それによって地盤を引き継げず、妻に出馬できなかったことを納得させるつもりだった。しかし、中埜は権力に取り憑かれ、自分が何をしても許されると勘違いしていたと悔やんだ。中埜が何度も「申し訳ございません」と繰り返す姿を見て、板倉はゆっくりと目を閉じた。

その頃、佐久田はまだ諦めていなかった。彼は監禁されていた本郷の家から脱出し、貸金庫に向かう。そこから何かを取り出し、封筒に入れてポストに投函した。やがて本郷の手下たちが追ってきて、佐久田は必死に逃げた。

設楽の望み

設楽は殿村に中埜が犯人だったことを報告する。殿村が高い理想を追い求めて他の人を見捨てていたことを指摘し、「あなたは、総理の器ではなかったんです」と告げる。聞いた殿村は肩の荷が下りたように安堵し、「ありがとう」と設楽に感謝した。

その後、設楽はさゆりに電話をかけて、自分の望みを叶えてもらうよう頼む。その望みとは、須崎を幹事長にして欲しいというものだった。なぜそれを望むのか問われると、設楽はそのうち分かると言ってはぐらかした。

やがて佐久田が遺体で見つかったとの報告を受けて、板倉は現場に到着する。車に飛び出してひかれたのが死因だった。密約のスキャンダルのタネをまいたことを苦にしての自殺、ということで警察は処理することになったと聞いた板倉は悔しがった。

和解

渡辺は上司に中埜の取材を求めたが却下される。せめて運転手が飲酒運転ではなかったという事実を、記事に書かせて欲しいと頼むが、上司は渋って応じなかった。

そこで渡辺は「たった1人でも、救える人がいるなら書くのが新聞じゃないんですか?」と力強く訴える。その結果、翌日の新聞に記事が掲載されることになった。その記事には中埜がアルコールと薬物を故意に飲ませた、と自供している内容が記されており、新聞を読んだ由里(吉川愛)は喜んだ。

渡辺は由里の家を訪ね、小さな記事だったことを詫びる。由里は「感謝してます。本当に」と言い、さらには渡辺のお陰で生きる勇気が湧いたと感謝した。それを聞いた渡辺は、由里と握手を交わした

置き土産

ある日、設楽のもとに郵便物が届く。封筒の裏には“N.S”とだけ書かれていた。設楽が封を開けて中身を確認した瞬間、誰が送ったものか見当がついた。

須崎がクラブでくつろいでいると、そこに設楽が現れる。須崎は驚きながらも、さゆりから幹事長になって欲しいと話があったと設楽に告げた。設楽が音声データのことをたずねると、須崎はもう終わったことだと言って気にもしていない様子だった。

設楽はお祝いの言葉を告げ、須崎が帰るのを見送る。その時、設楽の手に握られていたのはUSBだった。

スポンサーリンク

最終回の結末

渡辺は母親の部屋で偶然にも設楽の切り抜き記事を大量に見つける。驚きと興味が入り混じる中、渡辺は面識のない人物になぜ情報をくれたのかとKへメールを送った。

一方、丸岡は本郷のもとを訪れていた。丸岡は土下座しながら「力不足で申し訳ありませんでした」と謝罪する。本郷は丸岡に、よく見張ってくれたと感謝の意を示し、札束を渡した。ただ、顔を潰されたままでは終われないという本郷の言葉に、丸岡は承知しましたと応えた。

その頃、設楽はギャラリーで玲子と会っていた。玲子は設楽に向かってフィクサーにでもなるつもりなのかとたずねると、そんなくだらないものになるつもりはないと笑い飛ばした。

設楽子どもの頃、旅館の外で遊んでいると、ある男が声をかけてきた。「ヒーローになりたいのなら、政治家になれ。日本を乗りこなすんだ」と言いながら男は金を渡した。設楽は感謝の言葉を述べながら受け取り、羨望の眼差しで去っていく男の背中を見た。

←4話

スポンサーリンク

【フィクサー1】最終回のまとめと感想

事故を計画した犯人は中埜で、総裁選はさゆりが勝利しました。

設楽は最初から中埜が怪しいと気付いていたため、あえて中埜に協力を要請しました。そして板倉の協力もあって、中埜を逮捕することができました。

中埜は自分が特別だと思っていましたが、実際は単なる使い捨ての秘書だったということに気付きます。しかし、妻に今さら本当のことが話せず、殿村を失脚させようと画策しました。そのせいで、運転手は巻き込まれて死亡します。設楽はそれが許せず、中埜のことを糾弾しました。

さゆりを選挙で勝たせたかと思えば、自分を排除しようとした須崎を幹事長に据えさせます。どういう魂胆なのかさっぱり分かりませんが、いずれ分かると設楽は言います。

佐久田は事故に見せかけられて殺害されますが、その前に設楽に密約の音声データを送ります。設楽はそれをどう使うのか、きっと次のシーズンで明らかになるでしょう。

丸岡が実は本郷の配下の人間だったり、設楽が幼少期に本郷に会っていたなど、新事実も最後になって出てきました。新シーズンではそれらがどう関係してくるのか、今から楽しみです。

都合よく物事が運びすぎる部分もありますが、それもまた面白みになっています。本郷がとにかく気になる存在で、最終的に設楽と対決するとは思いますが、どういう幕引きとなるのか?展開が読めません。

次シーズンは7月9日から全5話で放送予定です。

【フィクサー1】最終回 のいいセリフ

人を殺した人間と殺していない人間の間には、大きな河があります。

←4話

タイトルとURLをコピーしました