【大富豪同心】第6話目は、いきなり卯之吉の隠し子騒動から始まります。
卯之吉は身に覚えがないようですが、赤ん坊と添えられていた紙にはそう書いてありました。そのままにしておくわけにもいかないので、卯之吉は家で預かることにします。
しかし、この子供を狙っている人たちがいて……。
ドラマ【大富豪同心】6話のあらすじ
「この子は、同心の八巻様のお子…」と荒海ノ三右衛門(渡辺いっけい)の家に、置手紙といっしょに謎の赤ん坊が届けられた。誰の子なのか解らないまま子守で右往左往する卯之吉(中村隼人)と美鈴(新川優愛)。実はその赤子は盗賊・神竜一家の亡き親分・権太夫と兼(雛形あきこ)との間に生まれた子であることが判明。子供をまっとうに育てたいと望む母の思いから卯之吉を頼ったのだ。
公式HPより引用
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ドラマ【大富豪同心】6話のネタバレ
武蔵殺害犯
十三郎(出口高司)
動機
お兼は武蔵に赤子の産着に先代の隠し金の地図を縫い付けているという嘘を言って、武蔵と一緒に一家から足抜けをする。
十三郎は武蔵を捕まえて殺すが、既に武蔵は十三郎たちに産着の話をしてしまっていたため、お兼も危うくなる。子供だけはなんとか助けたく、江戸で噂の同心である卯之吉の子といって荒海に預けた。
解決の道筋
卯之吉がいない時に子供をさらいに来る神龍一家の者たちを、水谷が追い返したところに荒海がやってくる。新吉の母親を見つけたといい、連れてこられたお兼の話をそこで聞く。
お兼は無理矢理先代の権太夫の情婦にされ、新吉はその権太夫との間に出来た子だった。子供を悪の道に染めたくないと思ったお兼は、武蔵と一緒に一家を足抜けする。子供だけは助けて欲しいと卯之吉に頼むお兼と、水谷の後押しもあってある作戦を立てる。
そして、お兼の格好を美鈴にさせて囮にし、そこを襲ってきた神龍一家を挟み撃ちにして捕らえる。
ドラマ【大富豪同心】6話の感想
いきなり隠し子騒動から始まる今回の話ですが、最終的には良い話として終わります。
赤ん坊を急に預けられた卯之吉と美鈴、慣れないながらも赤ん坊の天真爛漫な笑顔に癒されていきます。卯之吉は医術で培った縫い物の腕が、おしめを縫うという意外なところで役に立ちます。
また、用心棒の水谷の過去の話や、卯之吉と美鈴の恋の話もまた少し進展します。
卯之吉の隠し子騒動
夜中に荒海の家を誰が訪ねて来ますが、外に出てみると誰もいません。代わりに置いてあったのは赤ん坊です。
そこに一枚の紙が置いてあったので、見てみると“父は同心八巻様 名は新吉”と書いてあります。そこで荒海が卯之吉の家に赤ん坊を連れて来ました。
- 卯之吉に渡すと子供が泣き止む
- 昼間は美鈴が子供の面倒をみる
- しかし子供に与える乳はない
- 荒海が乳母を連れてきてくれる
- 卯之吉が医術の腕を使っておしめを縫う
卯之吉は身に覚えはないようですが、そのまま返すことはせずに受け入れます。
そして荒海に乳母を手配してもらったり、母親を探してもらったりをお願いします。美鈴も嫌がらずに慣れないながらも面倒を看て、赤ん坊の笑顔に癒されていきます。
最終的に母親が見つかるのですが、泣き声が聞けなくなるのは少し寂しいなんて卯之吉は言ったりします。擬似的な家族ではありましたが、2人とも嫌がらずにちゃんと受け入れていたのは好感が持てました。
美鈴と卯之吉の恋
卯之吉に子供が実はいたのかとちょっと慌てていましたが、美鈴はちゃんと子供の面倒を看ます。
そして卯之吉も子供の時もこんな感じだったのかも、なんて話をすると卯之吉は寂しそうな顔をします。美鈴はその理由を知りたくて菊野の所へ行きます。
最初はよくわからないと濁す菊野ですが、2度目に2人きりで会う時には本当のことを話します。卯之吉は過去に親に捨てられたと、それが心にぽっかり開いた穴の原因だと。
卯之吉のことが好きな菊野が、なぜ美鈴に話したのか?理由はいくつかあります。
- 美鈴は本当に卯之吉のことが好きだから
- 美鈴なら卯之吉の心の穴が埋められると思ったから
- 人を寄せ付けなかった卯之吉が、初めてそばに置いたのが美鈴だったから
- 美鈴なら卯之吉の心を開かせられるかも
恋敵にも関わらず冷静に2人の関係を見てそう感じます。祖父の徳右衛門は美鈴をあてにはしていないようですが、菊野は同じ男を愛したという立場からか、美鈴のことを信じています。
このまま素直に身を引くのか?それはわかりませんが、美鈴には一目置いているようです。菊野は本当に卯之吉のことを思っているがため、卯之吉の心を開かせる可能性を美鈴に託したのかもしれません。
しかし、このまますぐにくっつく2人ではありません。
- 料理がいまいちでも「食べられないほどじゃない」と気をつかう卯之吉
- しかし美鈴とのことを新八にからかわれると「私にその気はないですよ」と答える卯之吉
- 赤ん坊抱く美鈴を“似合っている”と褒める
- 自分は美鈴に何もできないから、そろそろ父上の所に戻ったら?と美鈴に言う
好きなのか気がないのか、天性の女たらしなのか、ツンデレなんていう言葉では表現しきれない卯之吉です。
最後に美鈴を家から出て行かせようとすると、美鈴は涙ながらに訴えます。「それだけはできません。私は卯之吉様のおそばにいたいのです。どうか、ここにいさせてください」ここで今回の話は終わります。恐らく美鈴を追い返すことはしないのではないでしょうか。
水谷の過去
祖父に金で雇われた浪人である水谷ですが、実は妻子がいた過去がありました。
最初はいつも世話になっている卯之吉に差し入れをしに来た水谷と由利之丞ですが、そこに来たお兼の話を聞いて話し出します。
- かつて結婚していた
- その女房が原因で女嫌いに
- 子供もいた
- 浪人になってしまったから、甲斐性なくて女房が子供を連れて出て行った
- 女房には未練はないが、子供にはまた会いたいと思う
- 金のために人を斬る父を、子供はどう思うのかと時々思う
結婚していた時の女房が原因で女嫌いになったらしいです。どんな女房だったのかわかりませんが、荒海が連れて来た乳母によく似ているそうです。
それ以来、由利之丞のような人と一緒にいるようになったようです。赤ん坊の頃に出て行かれたのか、それはよくわかりませんが、赤子の笑顔には思い出があるようです。
そんな過去のある水谷は、今回の件で自ら頭を下げて何とか赤ん坊とその母親を救って欲しいと卯之吉に願います。卯之吉ももちろんそれに応えて、捕物に向かうといった流れになります。
ドラマ【大富豪同心】6話のその他気になったこと
- みんなで赤ん坊を苦手だといって回し合う
- 十手は重いので新八に持たせる卯之吉
- 相変わらず美鈴に話を聞いてもらえない源之丞
- 偶然大八車につまづいて隠れる卯之吉
- 卯之吉の異名は“千里眼”
- 夜なべしておしめを縫った卯之吉
ドラマ【大富豪同心】6話のまとめ
以前、3話目でやった子供の話は悲しい話で終わりますが、今回はお上に情状酌量されてお咎め無しでした。お兼はこの後、罪を償うために寺に仕えて子供と過ごしたいと言って江戸を離れます。
普通の時代劇だとこういった感じで丸くまとめてくるのですが、3話目はそこをあえて尖らせて終わる回でした。
前回がちょっと悲しい話だったので、今回はハッピーエンドの話を持ってきたのか?色々な話があって面白い大富豪同心です。