【コーチ】最終話「最後の事件」のネタバレと感想をまとめています。
コートの持ち主として浮かび上がった被疑者を、見張り続ける捜査員たち。やがてDNAを入手することが出来て鑑定に出すことになった。西条は向井に被疑者を逮捕してもらいたいがため、思わずそのことを話してしまう。話を聞いた向井は、暴走を始め……。
【コーチ】最終回のあらすじ
事件現場の防犯カメラに映っていた男が着ていたコートの持ち主は古屋英俊(木幡竜)と判明し、西条猛樹(関口メンディー)と正木敏志(阿久津仁愛)は張り込みを続けていた。
やがて古屋のDNAを入手することができ、西条は鑑定に持ち込む。その時、偶然会った向井光太郎(唐沢寿明)に逮捕してもらいたいがため、被疑者の情報をを漏らしてしまう。
鑑定の結果、現場に落ちていた髪の毛と一致し、逮捕状を請求する益山瞳(倉科カナ)。だが、逮捕しに行った時には古屋は既に退職していた。行方を捜す瞳のもとに、富永由里(木村多江)から向井が無断欠勤しているとの連絡が入る。
その頃向井は古屋と接触していて……。
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【コーチ】最終回のネタバレ
向井は古屋になぜこんなことをしたのか問いかける。すると古屋は理由なんかない、衝動だと答えた。そこにようやく瞳たちがやってきて、向井の暴走を止めようとする。15年前の事件の時、古屋は海外出張に行っていてアリバイがあった。つまり、妹を殺した犯人ではないと所が伝える。
しかし向井は古谷の首に手をかけて締め上げ続ける。なぜなら古屋がけだものと変わらないからだという。瞳は向井のお陰でここまで来れたこと、そして刑事であるなら法に則るべきだと説得し、向井はようやく手を離した。その後、向井は謹慎となった。
瞳は係長に昇進し、みなが喜んでいるところに新人がやってくる。それは謹慎が明けた向井だった。向井は富永に頼んで瞳の部署に配属してもらったのだった。
被疑者に前科
古屋英俊(木幡竜)には31歳のとき、暴行罪で逮捕された過去があった。酔った勢いで女性に抱きつき、通報された事件だったが、この件は示談で処理されている。そのため、警察にDNAなどの捜査資料は残っていない。事件後、古屋はグローネル社に就職したものの、そこも間もなく退職している。この経歴を見た正木敏志(阿久津仁愛)は、会社でも何か問題を起こしたのではないかと疑念を抱く。
翌日、所貴之(犬飼貴丈)と正木は古屋の行動を洗い直し、当時の動きを確認することにする。一方、益山瞳(倉科カナ)と西条猛樹(関口メンディー)はグローネル社を訪れ、古屋の勤務状況について話を聞いた。古屋は店舗営業を担当しており、仕事ぶり自体は真面目で、勤務態度に問題はなかったという。
しかし退職の理由は別にあった。過去の逮捕歴が社内で噂になり、それが広まったことを知った古屋は、噂話を平然と流すような会社は信用できないとして、自ら辞表を提出したのだという。さらに調べを進めると、古屋が退職したあと、複数の女性社員からストーカー行為を受けていた事実も明らかになる。
加えて、古屋は会社側が何か対応を取る前に、先回りする形で退職届を出していた。その動きの早さに、瞳は強い違和感を覚えるのだった。
張り込み
所たちは、古屋の現在の勤め先が自宅近くの金属加工会社であることを突き止め、その情報を共有する。さらに瞳は、古屋の過去の逮捕時に採取された指紋と、萌の家に残されていた指紋が一致したと報告する。ただし、その指紋は状態が悪く、鮮明とは言えないため、決定的な証拠として使えるかどうかは微妙だという。
この情報を向井光太郎(唐沢寿明)に伝えるべきかどうかを正木が問いかけると、所も西条も、できれば向井と合流して捜査を進めたいと主張する。しかしその後、三田義徳(坪倉由幸)係長から指紋はやはり証拠としては不十分だという判断が下される。
方針は切り替えられ、交代で古屋を張り込むことが決まった。その際、係長からは、15年前の事件とは切り離して考えるよう忠告がなされる。過去に引きずられず、あくまで現在の事件として古屋を見極める必要がある、という警告だった。
獲物探し
夜の張り込みは正木と西条が担当することになった。正木は向井の無念を晴らしたいと口にし、西条もまた同じ思いだと応じる。やがて古屋が動き出し、自転車でどこかへ向かう。緊張が走る中、その後を追う車の中には向井の姿があった。
古屋は自転車で外出したものの、約2時間後には何事もなかったかのように自宅へ戻ってきた。正木たちは尾行できなかったことを瞳に詫び、古屋を追っていた車は向井ではないかと報告する。瞳はすぐに富永由里(木村多江)へ電話を入れ、向井の様子を確認した。
その後、防犯カメラの映像から、古屋がコンビニに立ち寄っていたことが判明する。古屋は店の前で待ち伏せするように立ち、女性が1人で出てくると後をつけようとするが、連れが現れるとすぐに引き下がっていた。その様子は、まるで獲物を物色しているかのようだった。しかし、映像の中に向井らしき人物は映っていなかった。
瞳は事態を整理した上で所に対し、15年前の事件当時における古屋のアリバイを改めて調べてほしいと依頼した。
決定的な証拠
正木と西条は古屋の職場から尾行を続ける。古屋が食事を終え、ゴミを捨てようとした瞬間、正木は捨てられたゴミを回収しようと動いた。しかし、その不自然な動きに古屋は気づき、警戒した様子を見せる。
一方、西条は向井のもとを訪ねる。古屋のDNAサンプルを科捜研に提出したこと、そして15年前の事件と同一犯である可能性が高いことを伝え、捜査に加わってほしいと頼んだ。さらに、西条は向井自身の手で古屋を逮捕してほしいと切り出す。しかし向井は、「それは私の仕事ではありませんよ」と冷静に言い、要請を拒否する。
その後、科捜研から決定的な結果が出た。古屋のDNAが一致し、逮捕状が出されることになる。だが同時に、富永から不穏な連絡が入る。向井が姿を消し、無断欠勤しているという報告だった。
向井の行方
西条たちが張り込みを続けているもとへ、瞳が駆けつける。古屋を逮捕しようと動いたそのとき、古屋は15分前に退職したばかりで、すでに工場内にはいないことが判明する。裏口から出た形跡もなく、どうやって姿を消したのか分からない状況だった。
やがて防犯カメラの映像を確認すると、古屋が作業着から私服に着替え、何事もなかったかのように工場を出ていく姿が映っていた。瞳はすぐに向井へ電話をかける。向井は電話に出たものの、何も答えないまま通話を切った。その不自然な対応に、古屋と向井がなぜ一緒に行動しているのかという疑念が浮かぶ。
すると西条は前日に向井へ、古屋が容疑者としてDNA鑑定にかけられていることを話してしまったと打ち明ける。瞳は先ほどの電話の感触を思い返し、向井がいる場所は電車の走る音が近い工場地帯だと気づく。
そこへ富永から連絡が入り、向井が容疑者と接触している可能性が高いと伝えられる。そして「向井さんを止めて。それができるのはあなたたちしかない」と強く頼まれる。一方、所は15年前の事件当時の古屋の動向を掴んだと報告し、正木は周辺を調べる中で、近くに一軒だけ稼働していない工場があることを発見した。
ケダモノ
向井は人けのない工場で、すでに古屋を追い詰めていた。古屋を捕らえると、床に落ちていたパイプ椅子を拾い上げ、広げてそこに座るよう命じる。向井は淡々と、萌と理央を殺害した事実、そして現場に残されていた毛髪と古屋のDNAが一致したことを告げた。
だが向井は、自分の目的は古屋を逮捕することではないと言い、15年前の事件について語り始める。手口が似ているからといって、古屋を犯人だと決めつけているわけではない。ただ知りたいのだと向井は迫る。なぜ彼女たちが殺されなければならなかったのか。いや違う、お前は、お前たちはなぜ彼女たちを殺したのか。その理由を教えてほしいと、強い視線を向ける。
すると古屋は突然笑い出す。警察は動機だ理由だと、意味を求めすぎるのだと言い、結局は自分たちのような人間が怖いだけだろうと嘲る。そしてあっさりと語る。理由などない。ただの衝動だ。なんとなくやりたかったし、殺したかっただけだ、と。衝動に理由などあるわけがないだろうと、開き直ったように言い放つ。
さらに古屋は、殺害の際の状況を生々しく語り始め、その興奮を隠そうともしない。その言葉を黙って聞いていた向井は、「そうか」と一言だけ告げると古屋に近づき、「ならこれも衝動だな」と言って首に手をかけ、「死んで償え」と低く言い渡す。
その瞬間、瞳たちが現場に駆け込んでくる。所は古屋には15年前の事件当時、アリバイがあったと告げる。古屋は海外出張中で、日本にはいなかったという。しかし向井は、それは分かっていると答え、「こいつはね、けだものなんですよ」と吐き捨てる。
周囲から一斉に制止の声が上がる。ここで古屋を殺してしまったら、誰が沙織を殺した犯人を捕まえるのかと訴えられる。瞳は前に出て、向井が自分たちをここまで導いてくれたのだと語りかける。そして、我々は刑事だと告げ、今すぐその手を離し、容疑者を引き渡すよう強く求めた。
しばらくの沈黙の後、向井は静かに手を離す。その場で古屋は逮捕され、身柄を確保された。瞳は向井に対し、今回の行動については本部に報告すると伝える。その上で、犯人逮捕に協力したことへの感謝を、はっきりと口にするのだった
【コーチ】最終回の結末
古屋を連行して署へ戻ると、相良孝文(古田新太)が待ち構えていた。向井が機転を利かせ、逮捕に協力してくれたのだと、所たちは一様に説明する。向井自身も、行き過ぎた行為だったことは認めており、しかるべき処置を取るよう求めた。相良は短く「もういい、連れていけ」と命じ、古屋はそのまま連行される。
その後、向井と相良は廊下ですれ違う。相良は、それなりの処分は下るだろうなと告げた上で、「そろそろ乗り越えたらどうだ。1人じゃなくて、あいつらと一緒にな」と言い残し、その場を通り過ぎていく。
そこへ瞳が駆け寄り、向井が警察を辞めてしまうのではないかと不安を口にする。そして、辞めないでほしいと訴え、まだやるべきことが残っているのだと真剣な表情で伝えた。さらに、もう一度向井と一緒に仕事がしたいと願い出て、深く頭を下げる。
やがて向井は富永のもとを訪れる。「富永課長。相談したいことが」と切り出すと、富永はすでに察していたかのように「わかってますよ」と微笑んだ。
その後、瞳は係長へと昇進する。富永からは、代わりに新人を1人回すという話が伝えられた。
そこへ姿を現したのは向井だった。謹慎は昨日で解けたという。向井は改めて、「新人の向井幸太郎です」と挨拶する。その言葉に、周囲からは一斉に安堵と喜びの空気が広がった。
瞳は向井に向かって、「おかえりなさい、コーチ」と告げる。場は一気に和らぎ、最後は全員で写真を撮った。
【コーチ】最終回のまとめと感想
妹を殺した犯人は別人で、向井は瞳のところの新人としてやってきたという話でした。
15年前に起きた事件の犯人は古屋ではありませんでした。どうやら向井も最初からそうだろうとは思っていたようで、だからか瞳たちに誘われても断っていたのかもしれません。
しかしそうなると犯人は誰なのか?今ものうのうと生きているのか、それとも死んでるor塀の中なのか?気になるところです。
新人として向井が瞳のチームにやってきます。序盤はコーチがメインで後半は向井個人の話がメインでした。本当のチームとしての話は、これからとなります。ぜひ続編で見たいものです。
刑事それぞれが適材適所で犯人を挙げる、そんなチームワークのいい話を1話ぐらい見たかったです。
おかえりなさい、コーチ。
