【コーチ】5話「爆破」のネタバレと感想をまとめています。
多摩西署管内で車両爆発事件が発生し、瞳たち四係が出動要請される。それと同時に特殊班も出動し、瞳は特殊班の係長である高嶋にいちいち嫌味を言われ、捜査の主導権を握られる。手がかりが見つからずに行き詰っていると、向井が瞳にアドバイスを与え……。
【コーチ】5話のあらすじ
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⋱11月14日金曜よる9時⋰
ついに、物語は第二章へ─。
“向井チルドレン”が捜査一課に集結!
向井(#唐沢寿明)の過去には一体何が…
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多摩西署管内で車両爆発事件が発生し、警視庁から特殊犯と四係に出動要請が来た。向井光太郎(唐沢寿明)の教えを受けた益山瞳(倉科カナ)、所貴之(犬飼貴丈)西条猛樹(関口メンディー)正木敏志(阿久津仁愛)の4人の“向井チルドレン”が初出動となった。
捜査本部に行くと特殊犯三係の係長・高嶋克也(田辺誠一)は早速、自分たちが帳場を仕切ると言い出し、瞳は従うしかなかった。その後も高嶋は事あるごとに瞳をイビり、捜査のやりづらさと同時に手がかりが見つからず頭を抱える。
そこに向井がアドバイスを与え、瞳は教えに従って勝手に捜査を進め……。
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【コーチ】5話のネタバレ
被害者の指紋を同意なく勝手に採取してデータベースと照合し、瞳は身元を判明させる。男は元彼女への傷害で一度逮捕されたものの、厳重注意で釈放されていた。
元彼女への聞き込みによると、被害者の金谷は頑なに何の仕事をしているかは教えなかったという。ただ、金回りはいいようで、しょっちゅう高級車を乗り換えていたという。
被害者の車についていたナンバーは、人気動画配信者の桜井の車のものだった。だが、桜井は金谷のことは知らないといい、風邪でしばらく寝込んでいたからいつ盗まれたかわからないと供述した。
高嶋は向井のことを侮辱し始め、正木は耐え切れずに切れてしまう。そのことを富永は向井に伝え、瞳たちに差し入れを持っていくよう命じる。
やってきた向井にアドバイスを求める西条、向井は聞き込みなどで得た情報を全て共有するよう告げる。するとそれぞれが気になった情報を上げることで、金谷と桜井の繋がりが見え始め、彼らが盗難車を売買していたのではないかと考える。
そこで捜査三課の五十嵐に掛け合い、五十嵐が高嶋が嫌いなことを利用して盗難事件の捜査情報を入手する。その結果、桜井と金谷は友人であることが判明した。
西条と正木は夜通し桜井を張り込み、早朝に動き出す桜井に声をかける。逃げ出そうとしたところを正木が得意の柔道の技で取り押さえ、署まで連行した。瞳は証拠は何もないので自供を引き出すのが重要だと、所に取り調べを託す。
桜井が連行された後、向井は気になって桜井の家を見に来ていた。すると二階の窓から男が様子をうかがうように覗いていた。
車両爆発事件発生
みんなが食事している中、向井光太郎(唐沢寿明)が背後の席で黙って食事を取っていた。そこへ、多摩西署の管轄で車両爆発が発生したとの連絡が入る。益山瞳(倉科カナ)たちにも出動要請がかかり、現場へ向かう。爆発が起きたのは本日午前11時30分頃。男性1人がやけどを負って病院に搬送され、現在意識不明の重体となっている。所持品は全て消失し、身元は特定できず、車両にはナンバープレートも付いていなかった。
現場では特殊犯三係の係長・高嶋克也(田辺誠一)が姿を見せ、指揮を取り始める。瞳は逆らえず、従うしかなかった。
その後の捜査会議では、全体に緊張感がなく、高嶋は「死者も出ていない以上、本部が動く規模ではない」と判断していた。だが瞳は立ち上がり、死者が出ていなくても重大事件であることに変わりはないと主張し、殺人事件と同等の注力度で捜査にあたるよう求めた。しかし応じたのは彼女の部下4人だけで、他のメンバーは返事すらしなかった。
向井チルドレン出動
瞳たちは被害者の入院する病院を訪れる。医師によれば命に別状はないが、意識が戻らない可能性もあるという。所貴之(犬飼貴丈)と西条猛樹(関口メンディー)は共に行動し、再び現場へ戻って近隣住民への聞き込みを開始する。
住民の弥恵(増子倭文江)から話を聞いたところ、このあたりは高齢者が多く、日中も人通りが少ないという。ただ、昨日の朝に黒い車が止まっているのを見たと言う。自分の車と同じ車種だったため印象に残っていたらしく、見たのは昨日の朝6時頃で、ナンバープレートは付いていたように思うと証言した。
西条たちは再度現場へ戻り、周囲を確認する。そのとき西条が近くの木にナンバープレートが引っかかっているのを発見する。
ナンバープレートを照合した結果、車種と持ち主が判明したことを瞳は高嶋に報告する。持ち主は桜井龍太(濱正悟)で、爆発炎上した車とは別の車種だった。だが高嶋は「たまたま見つけただけで調子に乗るな」と冷たく言い放ち、功績を軽視した。
その後、捜査班は桜井の動画を確認する。彼は人気配信者で、多くの視聴者を抱えていた。瞳は桜井本人に直接話を聞くため、所と正木敏志(阿久津仁愛)を向かわせる。
2人は桜井のもとを突然訪ね、車の確認を依頼する。桜井が案内した車にはナンバープレートだけがなくなっており、2人は鑑識を呼んで周辺に手がかりが残っていないか調べさせた。桜井に心当たりを尋ねたが、特に思い当たるものはないとの返答だった。
向井のアドバイス
警視庁へ戻った瞳は向井と顔を合わせる。向井は、高嶋の下でやりにくく感じていないかと気遣う。瞳が「全然耳を貸してくれない」とこぼすと、向井は「それは実力でわからせるしかない」と静かに答えた。瞳がその姿勢を不安視すると、向井は「理不尽な目に遭ったときには、相手を黙らせることも必要です」と助言する。理屈に基づいた指示なら相手も従わざるを得ない、と続けた。
向井はさらに、リーダーには2種類いると語る。生まれつき才能を持つタイプと、仲間と苦労を共有しながら徐々に指導力を身につけるタイプ。そして瞳はその両方の資質を備えたハイブリッド型だと言い、「生まれ持った素養に加えて経験を積めば、まさに鬼に金棒だ」と励ました。
瞳は自分に務まるのかと弱音を漏らすが、向井は「1人じゃない。みんなで苦労しながら積み上げるんです。あなたにはいい仲間がいるじゃないですか」と笑いかける。良いメンバーが揃っているのだから、リーダーシップだけでなくチームワークも育てていけばいいと続けた。
そして最後に、向井は被害者の指紋採取を提案する。瞳が「意識不明で同意が取れない」とためらうと、向井は「これで突破口が開くなら、怒られたっていいじゃないですか」と背中を押した。
突破口
瞳は捜査本部へ戻り、被害者の指紋がデータベースと一致したことを高嶋に報告する。しかし高嶋は案の定、「何勝手なことをしている」と怒りをあらわにした。
被害者の名は金谷亮太(田島亮)。1週間前に傷害罪で逮捕されていたが、厳重注意のみで釈放されていた人物だった。高嶋は金谷宅の家宅捜索について「自分たちがやる」と主導権を奪い、手柄を持っていく姿勢を露わにする。瞳はその間に金谷が起こした、傷害事件の背景を調べることに決めた。
被害届を提出したのは、東名大に通う金谷の元恋人の女性だった。瞳は所と正木に彼女への事情聴取を任せ、西条には桜井と金谷に面識があったかどうかを確認させるため、現地へ向かわせた。
元カノの証言
所と正木は喫茶店で元彼女の野本玲奈(小川李奈)から話を聞く。玲奈は「もう思い出したくない」と前置きし、金谷とは音信不通になって1年が経ち、ようやく安心していたところに突然現れたと語る。再会した際、金谷はいきなり彼女をひっぱたいたという。
2人は半年ほど交際していたが、金谷は感情の制御ができず、カッとなると手がつけられなかった。敵も多かったはずだと玲奈は振り返る。
所は金谷が車の爆発炎上に巻き込まれたことを告げ、姿を消した時の状況を尋ねた。玲奈のもとには突然「もう会えない」というメールが届き、その後連絡は途絶えたという。また、金谷は仕事について何を尋ねても教えてくれなかったにもかかわらず、金回りはよく、いつも高い車に乗っていたと話した。
呼び出し
捜査本部へ戻った瞳は、西条から報告を受ける。桜井に金谷の顔写真を見せたが面識はないとのことで、さらに玲奈にも事件発生時のアリバイが確認された。家宅捜索の成果について話していたところ、八木(旭惟吹)が現れ、相良孝文(古田新太)が呼んでいるため本部へ戻るよう告げた。
瞳が相良のもとへ向かうと、そこには高嶋も同席していた。相良は「少しはっぱをかけていた」と言い、向井の指導を受けた者たちが集められていることに触れる。自分の部下が異動になった穴を埋めるためらしいが、相良は「こんなことは前代未聞だ。誰のどんな力が働いているんだろうな」と意味深に笑った。
そして、「まあいいさ。せいぜい頑張りなさい。お手並み拝見というところかな」と軽く言い残し、瞳を下がらせた。
侮辱
捜査本部へ戻ると、高嶋は苛立ちを瞳にぶつけ、さらには向井のことまで貶し始めた。瞳が「筋が違いませんか。向井さんの悪口を言うのはおかしい」と反論すると、高嶋は鼻で笑い、「向井が人事にいるのは、一課を追い出されたからだ。捜査を勝手にかき回して事件を迷宮入りにした。あいつはそういう男なんだよ」と言い放った。
その言葉に正木が激昂し、「やめてください。これ以上向井さんを侮辱しないでください」と高嶋に食ってかかる。場の空気は一気に険悪になり、他のメンバーが慌てて制止に入った。
一方その頃、富永由里(木村多江)は向井にあなたのことを悪く言われて、正木が切れたと伝える。富永が「何かアドバイスでも送ってあげたらどうでしょう」と促すと、向井は「新人は失敗から学ぶものです」と穏やかに答えた。
さらに富永は、所轄に行って瞳たちへの差し入れをするよう向井に言う。向井は苦笑しながらも、差し入れを受け取った。
仕切り直し
正木は先ほどの態度を反省していた。瞳もまた、自分が挑発に乗ったことが原因だったと認める。貢献できていないのも事実だと語り合っているところへ、向井が姿を見せた。瞳たちが「向井さんの顔を潰してしまった」と頭を下げると、向井は「喧嘩上等ですよ。本気の喧嘩は人を成長させ、仲間との絆を深めてくれる」と笑い、不問に付した。
西条が「何かアドバイスを」と求めたところ、向井はまず「情報は全て上げているか」と尋ねる。些細な違和感の中に手がかりが隠されていたり、小さな嘘が事件解決の糸口になることもある。少しでも気になる情報があれば、自分1人の判断で切り捨てず、必ず共有するべきだと助言する。メンバーは互いに顔を見合わせ、考え込んだ。
そこで所が口を開く。桜井は「この1週間は風邪で寝ていて車にも乗れなかった」と言っていたが、4日前に友人の配信動画へゲスト出演していたことを思い出した。桜井は嘘をついていることになる。正木も続ける。爆発した車にそもそもナンバープレートが付いていなかったことが気になっていた。盗難車の可能性がある。また、金谷が元恋人に仕事を隠していたのは、車の盗難で金を得るような裏稼業に関わっていたからではないか。1年前に姿を消したのも、警察にマークされていたからかもしれないと推測した。
車両盗難事件の捜査は捜査三課の担当で、課長は五十嵐(平山祐介)。瞳は西条を連れて話を聞きに行くことにする。しかし向井が制止し、「いきなり出向いて情報を簡単にもらえると思うな」と忠告する。仮に金谷が犯人なら、捜査は難航しているはずで、もし三課が資料を見せたことで事件の手柄を奪われたと感じれば、三課の面子は丸つぶれになると説明する。
瞳は「こちらに悪気がなくても、向こうがどう感じるかということですよね」と理解し、「それなら大丈夫」と何か考えがある様子を見せた。去り際に向井は「せっかくなので」と言って、とっておきの情報を渡す。「切り札として使えるかもしれない」とだけ言い残し、その場を後にした。
切り札
瞳と西条は五十嵐のもとを訪れ、車両盗難事件について話を聞こうとする。しかし五十嵐は当然のように協力を拒否する。そこで瞳は「悪い話ではない」と切り出し、いま自分たちが抱えている事件の状況を説明したうえで、「こちらの事件が解決したら、掴んでいる情報をすべて提供します。そちらの捜査にも役に立つはず」と提案した。
五十嵐は「取引しようというのか?」と目を細め、「無理だな」と一度は断る。だが瞳は続けて「もう1つ、お伝えしたい素敵な情報がある」と笑みを浮かべた。
その結果、瞳は捜査資料を借り受け、本部へ持ち帰ることに成功する。資料によれば、1年前に都内で高級車を狙った盗難事件が頻発していたことが分かった。
向井がくれた「素敵な情報」が効いたのだ。五十嵐が大嫌いな人物――捜査本部の指揮を執っているのが高嶋であると告げ、「私も毎日イビられていて、めっちゃ嫌いです」と正直に話したところ、五十嵐は大笑いし、「先に言えよ」と言って資料を渡してくれたのだった。
マウンティング
全員で五十嵐から借りた資料に目を通した結果、金谷が1度は捜査三課にマークされていたことが判明した。当時は決定的な証拠が見つからず、警察の動きを察知した金谷はそのまま姿を消したらしい。
さらに金谷の通話履歴を確認すると、桜井龍太の名が含まれていた。人気配信者・桜井と金谷に接点がある可能性が浮上し、班は桜井についても詳しく調べる方針を決めた。
正木は「このことを高嶋さんに報告するんですか?」と尋ねるが、瞳はきっぱりと「ここは私たちだけでやりましょう」と告げる。向井の言葉――“噛みついてどちらが上か証明しろ。相手を黙らせるにはそれが一番だ”――を思い返しての判断だった。瞳の姿勢に、メンバーの士気も一気に高まる。
そのとき、向井の別れ際の言葉を思い出す者がいた。「クッキーでも食べて腹ごしらえでもしてください。勝負は明朝でしょうから」。正木は「明日の朝に勝負をかけろって意味か」とつぶやき、西条も「桜井に時間を与えたら証拠隠滅される可能性がある。つまりそういうことだ」と納得する。
瞳は西条と正木に今夜、徹夜できるかを尋ね、2人は迷わず頷いた。
【コーチ】5話の結末
翌朝、桜井がガレージを開けて車で出かけようとしていた。そこへ西条が姿を現し、「どこに行くんですか」と声をかける。さらに「署で話を聞かせてもらえませんか」と同行を求めた瞬間、桜井は逃走を図る。しかし正木が駆けつけ、見事な投げで桜井を取り押さえた。
公務執行妨害で逮捕することも可能だったが、西条は「そういうやり方は好きじゃない」と言い、あくまで“任意”として桜井を連行する方針を選んだ。西条から報告を受けた瞳は「次は所くんの出番」と告げる。
桜井が車両爆破事件の犯人だと決定づける証拠は現時点で存在しない。瞳は「取り調べで確実に自供を取れなければ逮捕はできない」と言い、所は静かに「必ず落とします」と決意を示した。
一方、連行されていく車を向井は遠くから見送っていた。ふと桜井の家の窓を見上げると、そこに連行する車を見下ろす男の姿があった。
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【コーチ】5話のまとめと感想
車両爆発事故の被害者は盗難車を売買する裏家業についていたかもしれず、人気動画配信者もそれに関与していた可能性が浮上したという話でした。
今回で話は完結せず、次回以降へ続きます。向井チルドレン初出動は、嫌がらせや失敗の連続でした。瞳たちはそれでもくじけず、時に向井のアドバイスをもらって前へ進みます。
まるでタイムアウトを取ったときにアドバイスを与える監督のように、向井の与えるアドバイスが見事はまります。
そしてそれぞれの特性を活かした展開になり、西条は張り込み、正木は柔道の技を使って投げ、所が聞き込みや取り調べをします。いざとなれば向井がいますが、基本的にプレイヤーは向井チルドレンです。
ただ、どうやら一筋縄ではいかないようで、爆発事件にはもう少し理由が隠されている雰囲気です。
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理不尽な目に遭ったときには、相手を黙らせることも必要です。
