【コーチ】2話「取調室」のネタバレと感想をまとめています。
いざ取り調べが始まると被疑者に翻弄されてしまい、何も聞き出せない刑事のコーチに向井は向かう。やがて起きた傷害事件の被疑者が有名俳優だと知り、刑事は余計に緊張してしまい何もできず……。
【コーチ】2話のあらすじ
#ドラマコーチ
— ドラマ『コーチ』金曜よる9時放送中 (@tx_drama9) October 24, 2025
放送まであと30分
⋱第2話 相関図⋰#犬飼貴丈#渡邊圭祐 #田中洸希 ( #SUPERDRAGON )#阪田マサノブ #黄川田雅哉
❯❯リアルタイム配信はこちらhttps://t.co/Wnp54AggZh pic.twitter.com/v8r3ggifn4
向井光太郎(唐沢寿明)が派遣された東新宿署の刑事・所貴之(犬飼貴丈)は、取調官になりたいという夢があった。だが、いざ被疑者を取り調べるとなると、相手にペースを握られてしまい何も聞きだせずにいた。
そこにやってきた向井が交代し、被疑者の取調べをする。老獪な向井の取調べを見た所は、やり方がずるいと非難する。しかし向井はむしろ所がバカ正直すぎると呆れた。
やがてクラブで乱闘騒ぎがあり、駆けつけた所と向井は被害者の近藤一太(黄川田雅哉)から誰にやられたのかを聞き出す。すると近藤は人気俳優の増岡大賀(渡邊圭祐)の名前を言う。
まさかの有名人を取り調べることになった所はますます緊張してしまい、結局増岡から何も聞きだせずにいた。だが、向井は具体的な指導はせず、所にヒントを与えるだけで……。
←1話|3話→
【コーチ】2話の見逃し配信
『コーチ』の見逃し配信は、TVer、ネットもテレ東で1週間無料配信しています。無料配信終了後はPrime Videoで独占配信中です。
Prime Videoでは1話から最終話まで見放題。30日間無料体験も実施しています。
本ページの情報は2025年10月時点のものです。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。
【コーチ】2話のネタバレ
増岡から供述を引き出せないうちに、彼がハリウッド映画に出演するため、渡米するという情報が入る。海外へ行ってしまう前に事件の片をつけなければと焦る所だが、自供させるに充分な証拠が何もなかった。
向井はドラマのスタッフなどに話を聞いてみてはどうかとヒントを与え、所と一緒に聞き込みに行くと、増岡が最近手にあざがあったという話を聞く。
さらにSNSにクラブで増岡を見たと投稿した人物に話を聞くと、当時の状況を動画で撮影していた。しかし、肝心の殴った瞬間は映っておらず、さらに増岡かどうかもよく分からなかった。それでもやらなければならないと、向井に言われた所は腹をくくる。
所は再び増岡の聴取をする。手の怪我のことを指摘し、さらに当日の動画を相手に見せないまま流す。しかし増岡は勝手に動画を見るなり、自分が殴った瞬間が映っていないのを知り、所のことをあざ笑う。
所は最初からこうなることを計算し、増岡にその場にいたことの自供を引き出す。その上で今増岡の指にはまる指輪と同じ指輪が映像にも映っていると指摘し、もし被害者を殴っていたら彼のDNAが指輪に付着しているはずだと迫る。
そこで所は永久に芸能界から追放されるか復帰ができるかは、証拠を固められる前に自供することで、弁護士の協力を得ることだと。そして罪は罪として償った上で、理由次第では世間から同情を得て復帰を早めることができるかもしれないと話す。
増岡は所の言葉に自供を始める。当日、大麻を買わないかと持ちかけてきたので断ると、近藤は演技が下手だと挑発してきた。挑発に乗った増岡は思わずカッとなって、近藤を殴ってしまう。その結果、近藤は頭から血を流す重傷を負った。
増岡は全面自供し、指輪はDNA鑑定に回された。後に近藤の意識が戻り自宅から大麻が押収され、退院したらすぐ逮捕される手はずとなった。
向井のお陰だと所は感謝し、向井は所に最後に「相手が手袋やサングラスを身に着けているときは、必ずはずさせ全身を確認すること」とアドバイスを与えて去った。
取り調べが苦手な刑事
所貴之(犬飼貴丈)が宮川翔太(田中洸希)の取り調べを担当していた。容疑は宮川が友人の綾野(朝里升尋)を階段から突き落とし、全治1ヶ月の怪我を負わせたというものだった。だが取り調べは難航し、課長の村山健(阪田マサノブ)からの連絡で所はいったん部屋を出ることになる。その際、本部から応援が来ていると聞かされ、現れたのは向井光太郎(唐沢寿明)だった。以後の取り調べは向井が担当することになった。
向井は相手の話を遮り、自分のペースで取り調べを進めた。向井が内定先の建設会社の人事担当と話をしたと口にした瞬間、宮川の態度が変わる。人事担当は「裁判で執行猶予判決が出た場合、再チャレンジしてもらっても構わない」と述べていたという。
向井は事件の全貌を明らかにし、反省を示せば未来は開けると促すが、宮川は迷いを見せる。向井は「だめか」と呟き、席を立とうとした。そのとき、宮川が立ち上がり「マウンティング」と口にする。彼は相手が総合商社に内定しており、自分を見下したことに激昂したと語った。「就職先を馬鹿にされてかっとなったのか」と問われ、「はい」と答えた。
取り調べを終えた向井は、村山の紹介で所と顔を合わせる。所は向井のやり方に不満を示し、「執行猶予がついたとしても、あちらが採用するわけがない」と言う。向井もそれに同意した。所が「それではつけ込んだようなものだ」と言うと、向井は「うわぁ、真面目ですねぇ」と呆れたように返した。
容疑者は俳優
向井が食事をしているところへ所が現れ、2人は同じ席で食事を取ることになった。所は捜査一課志望であることを明かし、「学生1人も落とせなかった」と自嘲気味に落ち込む。そんな中、所の携帯電話が鳴り、近くのクラブ「ブラックパス」で乱闘騒ぎが発生したとの連絡が入る。所は急いで店を出ようとし、向井も同行した。
現場のクラブに到着すると、負傷者が確認された。所が「誰にやられたのか」と尋ねると、被害者の近藤一太(黄川田雅哉)は「増岡」と答える。俳優の増岡大賀(渡邊圭祐)に殴られたというのだ。その報告を所は村山に伝える。店員によれば、確かに増岡はVIPルームに入っていったが、乱闘の際にその場にいたかどうかは分からないという。乱闘時には他にも7~8人の客がいたが、騒動の最中に逃走しており、身元の特定には至っていなかった。
向井は「とりあえず増岡を引っ張ったらどうだ」と提案する。その後、増岡が署にやって来た。所は取り調べを任されるが、相手が有名俳優であるために気後れする。同行を頼むと、向井は「なんで自分が?」とあっさり断った。
相手が一枚上手
取り調べが始まると、所は序盤から増岡に主導権を握られてしまった。その様子を、村山と向井が別室で見守っていた。増岡はクラブに行ったこと、そしてVIPルームに入ったことを認める。しかし、被害者の近藤については「知らない」と主張し、自分は騒ぎが起きる前に店を出たと話した。所が「その後どこへ行ったのか」と尋ねると、「それは言えない」と拒み、増岡は「そろそろ撮影がある」と言い残して退出した。
取り調べを終えた所に向井は「相変わらずバカ正直だな」と呆れた様子を見せる。所が「そう思うならアドバイスをくれ」と開き直ると、向井は冷静に推測を述べた。「嘘かもしれない。名前を明かせない相手と会っていた。名前が分からなければ証明はできない。不倫相手を匂わせておけば、こちらも強く追及しにくい。なかなかしたたかな男だ」所が「彼が犯人だと思うのか」と問うと、向井は「それが分かってたら取り調べなんていらない」と笑った。
その後、課長から新たな報告が入る。近藤の妻への聞き込みで、増岡とは顔見知りだったことが判明したという。さらに、近藤には大麻所持の前科があり、事件のあったクラブも以前、違法薬物の密売容疑でガサ入れを受けていた。2人は薬物絡みのトラブルで揉めた可能性が浮上する。
また、永井達郎(板倉武志)がSNSの書き込みを確認しに来る。そこには「俳優Mを事件の夜、店で見た」という投稿があった。課長は翌日に再調査を命じ、「ヤクをやっていたなら、薬物反応が切れる前に動け」と指示を出した。
再聴取
翌日、増岡に対する再調査が行われ、尿検査も実施された。しかし彼の主張は前日と変わらず、「近藤という人物は知らない」と繰り返すのみだった。検査の結果、薬物反応は検出されず、向井がその事実を所に伝えた。
署内のベンチに腰掛けながら、所と向井は言葉少なに話す。所は落ち込み気味で、「なぜ指導してくれないのか」と愚痴をこぼす。そして「自分は取調官には向いていないかもしれない」と弱音を吐いた。向井はそれを静かに聞き、「緊張していたのは、相手も同じだ」と語る。所が「そうは見えなかった」と返すと、向井は「演じるのが彼の仕事だ」と言い、「額にうっすら汗をかいていた。気づかなかったか?ああ見えて彼も必死だったのかもしれない」と言い残し、その場を去った。
手がかり
翌朝、ネットニュースで俳優・増岡大賀がハリウッド映画への出演を決め、来週には渡米すると報じられる。被害者の近藤はいまだ意識が戻らず、このまま増岡が海外に行けば事件は迷宮入りになる恐れがあった。焦る所に向井は問いかける。「きみが今やるべきことは何ですか?」所が「有無を言わせぬ証拠を見つけること」と答えると、向井は静かに頷いた。
2人はまず、増岡に近い関係者を探ることにした。撮影中のドラマのスタッフに話を聞くため、監督の中谷(かないしゅう)を訪ねる。中谷は「当日も普段と変わらなかったが、メイクにいつもより時間がかかっていた」と証言した。次にメイク担当の滝玲菜(富山えり子)を訪ねるが、彼女は「信用を失いたくない」と口を閉ざした。
そこで所は別の角度から攻めることにした。もう一人のメイクスタッフ・岩崎香澄(鎌田あゆ)に話を聞くと、「顔ではなく手のメイクを担当した」と明かす。増岡の右手には怪我の痕があり、あざも見られたという。
向井は最初からその点に気づいていた。だからこそ、メイク関係者に当たるよう指示したのだ。初回の事情聴取の際、増岡は手袋を着け、右手をずっとテーブルの下に隠していた。「これだけでは決定打にならない。他に手がかりは?」と向井が問うと、所は「SNSの書き込み」を挙げた。
所と向井は、SNSに「俳優Mを店で見た」と書き込んだ人物・上野芳樹(田村健太郎)に話を聞くため、彼のもとを訪れた。だが、上野は2人の姿を見るなり突然逃げ出した。大麻に関する捜査だと勘違いしたのだ。追いついた所は、「薬物の件ではない」と説明し、SNSの投稿について尋ねる。
上野のアカウントで間違いないことが確認され、彼は乱闘騒ぎがあった当日の動画を所たちに見せた。しかし、顔は映っておらず人物の判別は困難だった。上野自身も「殴る瞬間は見ていない」と証言する。それでも向井は「これで勝負するしかない」と決意を固めた。そして所に向かって言う。「取調官に必要なのは、決定的な証拠だけじゃない。相手の心に訴えることも、一つの方法だ」
覚醒
再び増岡が呼び出され、所は取り調べに臨むことになった。緊張を隠せない所に、向井は静かに助言を送る。「最後にもう一度、あの映像を目を凝らして見てみるといい」
取り調べが始まる。所はまず「右手を見せてください」と求めた。増岡は従うが、「このあざは近藤を殴ったときのものではない」と否定する。続いて所は、証拠映像があるとして動画を再生するが、画面は増岡に見せないで「近藤を殴る瞬間が映っている」と虚勢を張る。
「何か言いたいことはありますか」と問うと、増岡は「弁護士を呼んでくれ」とだけ答えた。さらに「この動画について何か言いたいことは?」と尋ねると、「言ったら終わりだ」と返す。所は静かに告げる。「言わなくても終わりなんですよ」
その瞬間、増岡は苛立ちを見せ、「じゃあ見せてもらおう」と言ってPCを奪い取り、自ら映像を確認する。映像には殴打の瞬間は映っておらず、増岡は勝ち誇った笑みを浮かべた。「ほら、殴ってるところなんてない。これじゃ証拠にならない」そう言って席を立とうとする増岡に、所は立ち上がり声をかけた。「立ち去った男があなた自身だということは、認めるんですね?」一瞬の沈黙。
所は続ける。「映像の中のあなたも、同じ指輪をしています。もし近藤さんを殴っていたなら、その指輪には彼のDNAが付着しているはずです――指輪、お借りできますか?」そして静かに詰め寄る。「あなたですね。近藤さんを殴ったのは」
所はさらに言葉を重ねる。「芸能関係に強い弁護士と話しました。もし起訴されれば、ハリウッド行きは白紙。復帰の道も遠のき、芸能界から永久に姿を消すことになるでしょう。ですが、証拠を固められる前に自供すれば、裁判での心象も世間の印象も変わります。弁護士も協力してくれるでしょう。罪は罪として償うとしても、理由によっては世間から同情を得て、復帰の道を早めることもできる――どうですかね?」そうして所は、最後の取引を持ちかけた。
事件の真相
増岡はついに崩れ落ち、事件当日の出来事を語り始めた。「あいつがナメたこと言うから…」その夜、近藤から大麻を買わないかと持ちかけられたが、増岡は「興味ない」と断った。すると近藤は鼻で笑いながら言った。「真面目すぎんだよ。だからつまんねぇ芝居しかできないんじゃねぇの?」
その言葉に、増岡は怒りを抑えきれなかった。「素人のお前に芝居の何がわかるってんだよ!」と胸ぐらを掴んで突き飛ばす。近藤も負けじと「わかるよ、あんたが下手ってことはな」と言い返し、逆に胸ぐらを掴み返した。その瞬間、増岡は激情に駆られ、「ふざけんじゃねぇ!」と叫んで拳を振り下ろした。拳は近藤の頭を直撃し彼はそのまま倒れて流血した。
「なんでそんな挑発に乗ったんですか」と問う所に、増岡は小さく笑ってつぶやいた。「なんでだろうね?自分の芝居に自信があったら、そんな挑発乗らなかったのかも」所は黙ってその言葉を受け止め、増岡から指輪を預かった。「改めて、当日のことを詳しく聞かせてください」そう言って、正式な取り調べを再び始めた。
【コーチ】2話の結末
増岡は全面的に自供し、事件は決着を迎えた。彼の指輪は証拠としてDNA鑑定に回された。その後、被害者の近藤も意識を取り戻し、自宅からは大麻が発見された。退院次第、逮捕される手はずが整えられていた。
「よく頑張ったな」と課長と永井から労いの言葉を受けた所は、「全部、向井さんのおかげです」と頭を下げた。だが、向井の姿はすでになく、所は慌てて彼を追いかける。「もう君に教えることは何もないと思ってね」と向井は微笑む。「取り調べ、いい感じでしたよ。フェイクの芝居も様になってました」と冗談めかして褒めると、所は「映像のことに気づかせてくれたのは、向井さんのおかげです。それに、散々言われましたから」と照れくさそうに答えた。
向井は立ち去る前に、最後のアドバイスを残す。「相手が手袋やサングラスを身に着けているときは、必ずはずさせ全身を確認すること」といい、あざを見逃していたことを指摘する。「面目ないです」と所が頭を下げると、向井は「最初はそんなもんだ。すぐに慣れるさ」と穏やかに励ました。
所は一歩前に出て言った。「経験を積んで、いつか向井さんと一課で一緒に仕事がしたいです」向井は笑いながら首を振り、「それは無理だよ。俺の所属は人事二課だから」と名刺を差し出した。「人事二課…?なんで向井さんみたいな人が現場じゃなくて?」と所が驚くと、向井はとぼけたように肩をすくめた。「その理由、いつか取り調べの腕を上げて、必ず聞き出してみせますから」と所が意気込むと、向井は背を向けて言い残した。「落とせないですよ。私は」その背中に向かって、所は敬礼をし、静かに見送った。
数日後、新聞の一面には「俳優・増岡大賀、傷害容疑で逮捕」の見出しが躍った。その記事を見ながら、向井はふっと笑みを浮かべる。一方、所は新たな自信を胸に、次の取り調べ室へと向かった。
←1話|3話→
【コーチ】2話のまとめと感想
取り調べが苦手な刑事に向井がアドバイスをし、最後は被疑者を自供に追い込んだという話でした。
向井は取調べをしても一流で、所が何も聞き出せなかった被疑者から易々と自供を引き出します。最後は人と人、事件を解決するために相手の気持ちに訴えるのも一つの方法だと、向井は所に助言します。基本的に向井は指導というよりあくまで助言といった感じで、最終的には本人に気付かせました。
ちなみに今回このドラマの原作者・堂場瞬一氏が、ラグビーチームのヘッドコーチ役で出演されました。向井が元ラガーマンという設定は、堂場氏がラガーマンだったことからのようです。今後もちょこちょこ参加してくれるのか?楽しみです。
向井がなぜ捜査二課にいるのか?その理由は今のところ分かりませんが、次週少し語られるようです。
←1話|3話→
言わなくても終わりなんですよ。
