【ちょっとだけエスパー】2話「天使」のネタバレと感想をまとめています。
今回のミッションはある画家を、目的地に着くのを阻止するミッションだった。文太だけでなく四季やエスパー仲間も一緒に、必死に画家を止めようとする。やがて他の仲間の能力や、四季の過去も判明し……。
【ちょっとだけエスパー】2話のあらすじ
今夜🌠9時
— テレビ朝日宣伝部 (@tv_asahi_PR) October 28, 2025
🐝『#ちょっとだけエスパー』🐙第2話💊
新ミッション🦸🏻🇯🇵
【ある画家が目的地に着くのを阻止】
ちょっとだけ心の声が聞こえるエスパーとなった文太(#大泉洋)はエスパー仲間と世界を救うべく芦ノ湖へ🚠
“仮初の夫婦”の妻・四季(#宮﨑あおい)は、よそよそしい文太に不機嫌モードで…😵
今回与えられたミッションは売れない画家の千田守(小久保寿人)が、目的地に到着するのを阻止するというミッションだった。
文太(大泉洋)だけでなく、半蔵(宇野祥平)、円寂(高畑淳子)、桜介(ディーン・フジオカ)の3人も同じミッションで、そこに四季(宮﨑あおい)も加わりミッションに挑む。
当初彼がどこへ何をしに行くのか分からなかったが、文太が偶然を装って心を読み、芦ノ湖に行って絵を売るという目的だと知る。
仲間たち全員で力を合わせて何とか阻止しようとするが、千田の真の事情を知った文太は千田側についてしまい……。
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【ちょっとだけエスパー】2話の見逃し配信
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【ちょっとだけエスパー】2話のネタバレ
売れない画家の千田は描いた贋作を持って、画商に売りに行こうとしていた。画家としては食べていけず、やむなく贋作に手を出そうとしていた。
当初みんなで千田を止めようとしていたが、千田の話を聞いて文太は世界が自分を助けてくれたこともないのに、世界を救うなんて知ったこっちゃないと言って、千田を目的地まで届けようとする。
目的地でロープウェイを降りた千田だが、そのまま逆方向に乗り換えて戻っていった。千田の心の声を聞いていた文太は分かっていた、彼がきっと引き返すと。千田は心の中で「黒い玉子が描きたい」と、途中で食べた黒い玉子を描きたいと、文太に本当にやりたいことをきかれて考えていたのだ。
ミッションを終えて湖の畔で寛ぎながら、円寂たちは文太に四季の夫は交通事故で亡くなっていると教える。目の前で夫が亡くなり、それを受け入れられずに四季はいた。彼女の心は壊れてしまい、今は夫を文太に重ねているのだと。
やがてミッション達成の通知が届く。「千田守は画家として一生を終える」というメッセージを見て喜ぶみんな。その頃千田は絵を描き終えて車に乗ろうとしたが、飛んでいったビニール袋を追いかけて車道に飛び出し、やってきたトラックにはねられた。
ミッションの結果
文太(大泉洋)がノナマーレに向かうと、兆(岡田将生)から「週に1錠、飲むのを忘れないように」と例の薬を渡された。文太が「超能力が身につく薬なんてすごい」と改めて感心すると、兆は「それは少し違う。力が発現するかは本人次第だ。だから“エスパー”と呼んでいる」と返す。続いてミッションについて尋ねると、兆は順を追って語った。
世界は木のように分かれている。太い幹から枝葉が伸びるように、無数の分岐点がある。ひとつの出来事が別の出来事につながり、新しい未来をつくる。一見つながりのない出来事でも、どこかで波紋を広げる。いわゆるバタフライ・エフェクトだ。
鈴木はあの夜、杖をなくした大富豪に出会い、たまたま持っていた傘を杖代わりにしたことがきっかけで大金を得て借金を返した。佐藤は5分早く目覚め、遅刻を免れてエリアマネージャーに会い、昇進の機会をつかんだ。高橋は婚活アプリの相手と会うはずが、スマホの電池切れで流れた。だがその相手は運命の人ではなく、その後に本当の相手と出会い結婚した。
「小さなミツバチ1匹が、地球の命運を変えることもある」と兆は言う。ミッションはその連鎖をつないで「世界の形をよくする」ことにあった。
さらに四季(宮﨑あおい)の話になった。四季はノナマーレの社員ではなく、クリーニング店で働いている。事情があって社宅で暮らし、自分のことを本当に夫だと本当に思っているようだと文太がきくと兆は「気にするな。夫のフリをして平凡なサラリーマンとして、世界を救ってくれ」と言い残し、その場を離れた。
新たなミッション
朝、再びミッションが届く。内容は「ミッション57――千田守が目的地に着くのを阻止せよ」。ちょうどその頃、四季が「どこか行かない?」と誘ってきたが、文太は仕事があると言って断った。千田の家を見張っているとほどなく半蔵(宇野祥平)も現れ、同じミッションを受けていると告げる。続いて円寂(高畑淳子)が合流し、千田守(小久保寿人)ことセンマルは絵描きで、以前は絵画教室を開いていたと明かした。
千田が家から出る。追って駐車場へ回り込むと、桜介(ディーン・フジオカ)が待ち受けていた。車に乗せまいと桜介はバンパーを外したが、千田は意に介さず車を走らせる。追跡のため、店が休みの四季に頼んで店の車を持ってきてもらう。仕事のことを問われて戸惑う文太を、円寂がさりげなく取り繕った。
やがて千田の目的地が芦ノ湖だと分かる。四季も乗り気になり、一行はそのまま追跡に移った。
レンチン系エスパー
車内で円寂が念じながら紙コップの水を温める。彼女の力が“レンチン系”のエスパー能力だと文太は知る。ほんのりとしか温まらないせいか、四季はそれを特技の延長だと思っていた。文太はその力で千田の体温、とりわけ膀胱を温めてトイレへ向かわせてはどうかと提案する。試してみると、なぜか文太のほうが急に尿意を催し、同じ頃合いで千田もサービスエリアへ入った。
トイレで千田と鉢合わせた文太は、そっとその背に触れて心を読む。「300万…その価値があるのか?」という声が聞こえた。戻ってから一行でその意味を検討する。桜介が先ほど電話していたことを思い出し、文太は千田が絵を売りに行くのではないかと気づく。円寂は千田は売れていない画家だと補足した。
そこへ四季が戻り、文太の好物だと芋を手渡す。思わず「そこまで好きではない」と口を滑らせると、円寂が文太の腕をそっと握り、合わせろと合図する。その瞬間、文太の耳に円寂の心の声が流れ込む。自分が触れる側だけでなく、触れられたときにも心が聞こえることに、文太は静かに驚く。
動物お願い系エスパー
千田の車が動き出す。芦ノ湖まで行かれてしまうのではないか――文太の胸に不安がよぎる。「みんな、本気で世界を救えると思っているのか」と呟くと、桜介が「それを聞いてやめるのか」と返す。文太は「仕事だからやる」とぼやき、窓を少し開けた。
外には鳩の群れ。半蔵が「来ました」と短く告げる。ほどなく鳩は千田の車のフロントガラスに次々と糞を落とし、視界を奪った。車が減速し、やがて停まるのを確認して、文太たちも脇に車を寄せる。半蔵は外の鳩に礼を述べる。文太は「操れるのか」と目を見張るが、半蔵は首を振る。「操れはしないんです。動物お願い系エスパーです。お願いベースで、少しだけ頼みを聞いてもらえるんです」その説明に文太は黙って頷く。
と、その隙に千田がタクシーへ乗り換えた。文太たちは顔を見合わせ、慌てて追走に移った。
最後の晩餐
箱根ロープウェイの早雲山駅に着く。終点の桃源台駅の先に芦ノ湖がある。四季は千田に「写真を撮ってくれ」と頼み、桜介がわざと近づいて絵箱に体当たりし、落とさせた。怒った千田が中身を確かめると、それは天使の絵。パウル・クレーの後期作だと主張し、相場はおよそ2000万だと言い張る。
金額の違和感が胸に刺さる。文太は千田の肩に触れ、心を読む。「偽物だけどね。俺が描いた」その声を拾い、千田が場を離れた隙に仲間へ共有する。千田は贋作師なのではないか。芦ノ湖で待っているのはおそらく画商で、千田の描いた絵を300万で買い取り、2000万で誰かに売り抜ける算段だ。ここで止めるには手を分けるしかない――文太はそう提案した。
作戦は偶然を装うこと。乗り換え地点で文太が千田の行く手をふさぎ、昼食に誘う。千田は断ろうとするが、そのたびに文太はさりげなく触れて心の声を拾い、言葉を選んで揺さぶる。やがて千田の足が止まる。そして薄く笑い「犯罪者になる前の最後の晩餐か。お昼なのに晩餐」と心の中でつぶやいた。
肩に天使
千田は朝から不運が続くとこぼし、まるで神が「そっちへ行くな」と告げているようだと、食事の席で肩を落とした。四季はそうした時には天使が肩に手を置くことがある、と静かに語る。千田は生活に金がかかる現実を口にし、芸術だけを見つめてはいられないと続けた。どれほど美しい色をのせたくても、やがて濁っていく――絵の上でも、人生でも。藁にもすがる者は、止められても藁をつかむしかないと嘆いた。
どう引き止めるべきか答えが出ないまま、一行は黒玉子を勧めて時間を稼ぐ。そこで文太が不意に「千田さんは立派だ」と言い、自分が会社で横領に手を染めた過去を明かした。軽い気持ちで始め、犯罪者になる気などなかったと打ち明ける。
300万ははした金だ、と言い切る文太に、千田は即座に否を唱える。文太は退かない。失ったものに比べればはした金だ、と重ねる。自分の人生や一生が300万だと思った瞬間、その安さに涙が出たと続けた。沈むと知りながら藁をつかむのなら、誇りを捨ててでもつかんでやる――どうせ世の中は金だ、と投げやりな説得に場がざわつく。
千田は静かに首を振る。自分がつかもうとしているのは金ではない。むしろ誇り、絵の価値そのものだと断じる。贋作師に欺かれた美術館の話を引き合いに出し、世間は本物かどうかに頓着しない、と吐き捨てる。画家がどれほど魂を削ろうが、壁に掛かり体裁さえ整えば、それが芸術であり名画になる――滑稽で愉快な話だ、と。
文太は席を立ち、芦ノ湖へ行こうと促した。贋作が世の中に1枚増えたところで何だというのか。どうせ世の中は嘘っぱちだ。そして誰にも言わない、と付け加え、「最後の晩餐だ、噛み締めて食え」と千田に告げる。世界を救う気などさらさらない。世界が自分を助けたためしはない――文太はやけになっていた。
桜介が無理に引き止めようとするが、文太が制してロープウェイへ戻す。「千田さん、お元気で。やりたいことをやってください」と背を押した。千田はそのまま目的地へ向かうかに見えたが、一礼を残し、反対方向のロープウェイへ乗り換えた。
天使に見放された者たち
芦ノ湖のほとりで、4人は腰を下ろして話し込んでいた。
「なんで千田は戻ったんだろうな」と桜介がこぼす。円寂は「文太は知っているはずだ」と言い、文太の肩に手を置く。次の瞬間、文太の頭の中に声が響く。「おぬし、心の声を読んでいるな」円寂はその反応を見逃さず、文太の能力を他の2人に明かした。文太は観念して「ちょっとだけ聞こえる」と口にする。当然、千田が何を考えていたのか、全員が知りたがった。
文太は語る。千田は画商に連絡していて、「やりたいことを思いついてしまった」と考えていた。文太が触れたとき、千田の心からは「黒い玉子。黒い玉子を描きたい」という声がはっきり聞こえたという。円寂は呆れ、「それを描きたくなったから降りたってこと」と肩を落とす。画商と話す千田は、ただの黒い玉子の絵が美術館に掛かったら、贋作よりもっと愉快だと笑っていた。そして奇妙な連中に会った。警察かもしれない。もし違うなら――あれは天使だったのだろう、とも語っていた。
そこから話題は四季に移る。さっきの四季の話を聞いて寂しくなった、と円寂は言った。「だってここにいるみんな、天使が肩に置いた手に気づけなかったんでしょう?」ここにいるのは、人生失敗チームだと円寂は続ける。
四季は事故で夫を亡くしていた。目の前で、悲惨な形で。彼が死んだことを受け入れられず、心が壊れてしまった。そして彼女は文太を、その亡くなった夫と重ねている。思い込みの中で、文太を「夫」として見ている。
それでいいのか、と文太は迷う。桜介は笑って言った。「思い込みでも、その人が幸せならいいんじゃないか。贋作の旦那でもさ」
円寂は視線を落とし、「世界なんてどうでもいい。私だってそう。これまでの人生、世界には見捨てられてきたんだから」と漏らす。それでも、と彼女は続ける。「でも、目の前の四季ちゃんを救うってことならわかるじゃない」
【ちょっとだけエスパー】2話の結末
湖のほとりで、文太と四季は並んで腰を下ろした。四季は景色を切り取るように何枚も写真を撮り、文太は「自分の肩にも天使の手が乗っていたのだろうか」とつぶやく。四季はそっと文太の肩に手を置き、心の声で伝える――「私がいること、忘れないでね」。その瞬間、携帯にミッション成功の通知が届く。「千田守は画家として一生を終える」とあった。仲間たちにも知らせると、逮捕を免れたのだと皆が安堵した。文太は「いつか美術館で黒いたまごの絵に会えるかもしれない」と微笑んだ。
ほどなくして、千田は絵を描き終え、車の窓を磨いて出発の準備を整える。風が吹き、ビニール袋がふわりと舞い上がった。千田はそれを追って道路へ出る。次の瞬間、走ってきたトラックが彼をはねた。空には風だけが残り、黒い卵の輪郭だけが、静かに世界に刻まれていた。
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【ちょっとだけエスパー】2話のまとめと感想
贋作を売りに行こうとする画家の千田を止めたが彼は車にはねられてしまい、結果として千田は画家として一生を終えたという話でした。
最後のシーンを見て驚きました。ほのぼの緩い系の話かと思っていたので、まさかのブラックなオチにびっくりしました。千田を画家で一生終えさせるために、贋作を阻止して殺したのか?結果ありきのミッションなのかと、思わず疑いたくなります。
四季の夫が死んだのも、実はこうなることを決められていたからなのか?文太が横領で捕まったことも、何もかもすべて誰かが結果ありきで決めたことだったのか?などなど、色々考えたくなります。
分岐して運命が変わっていくというのは、脚本家の野木さんの好きなテーマなのか、『MIU404』でもそんな話が盛り込まれていたなと思い出しました。
次回以降は果たしてブラックなオチなのか?それともほのぼの路線なのか?先が読めないドラマです。
←1話|3話→
思い込みでも幸せならいいんじゃん?贋作の旦那でも。
