【相棒24】第11話 ネタバレ解説|犯人の正体と“逆さの本”のトリック

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【相棒 season24】第11話「老人と寧々」は、久徳記念文庫で起きた“ネタバレ書き込み事件”をめぐる物語でした。

本が逆さに置かれ、付箋が貼られる――まるで犯人が次の発見を誘導しているかのような不気味な手口に、慶明大学ミステリー研究会の大門寺寧々は強い興味を示します。

右京と寧々は監視カメラまで用意して犯人を追い詰めようとするが、翌朝にはまた新たな“逆さの本”が現れました。

本記事では、事件の時系列、トリックの仕組み、そして犯人が隠していた動機までをネタバレありで分かりやすく解説します。

※本編を視聴済みの方向けのネタバレ解説記事です。

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★第11話 事件ポイントまとめ

・久徳記念文庫で、ミステリー小説の余白に犯人名を書く“ネタバレ書き込み事件”が発生
・本は逆さに置かれ、付箋が貼られるという不可解な手口が続く
・犯人は第三者ではなく、文庫の管理人・番人による自作自演だった

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結論

「久徳記念文庫」で起きていた“ネタバレ書き込み事件”の犯人は、文庫の管理人・蘇我文在ヱ門(通称:番人)だった。

本を逆さに置き、付箋で「次の発見」を演出してきたのも番人の自作自演。目的は犯人捜しに来るミステリー研の大門寺寧々と、少しでも長く一緒にいるためだった。

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登場人物

  • 大門寺寧々(茅島みずき):慶明大学ミステリー研究会会員
  • 蘇我文在ヱ門(嶋田久作):久徳記念文庫の管理人。通称「番人」
  • 鷺宮嘉留人(西野遼):ミス研部員
  • 尾沢七味(中村守里):慶明大学文学部学生
  • 楠ノ木詠一(斉藤莉生):ミス研部員
  • 鯨浜真士郎(安清光星)/小谷野寛(山下諒)/双葉耕起(渡辺色):ミス研部員
  • マユ(樋こゆき):久徳記念文庫受付係
  • 鵲晶子(岸田茜):蘇我の娘
  • 鵲琉生(五十嵐はじめ):蘇我の孫
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ネタバレあらすじ(時系列)

①右京の小説に“犯人に告ぐ”|ミス研に乗り込む右京

亀山が、右京の書いた小説が掲載された新時代ミステリー「亡霊たちの咆哮」を見せてもらうところから始まる。
そこには挑発的な張り紙――

久徳記念文庫所蔵の本の余白にネタバレを書き込んだ者、名乗り出よ。
慶明大学 ミステリー研究会

右京は状況を確かめるためミス研へ。事件はすでに複数冊に及び、3冊目は「霧ヶ峰の一族」。
“犯人の書き込みがある本は逆さに置かれている”“付箋が貼られている”という奇妙な共通点が語られる。

②痴漢騒ぎ発生|最初の模倣犯が判明

文庫内で突然「痴漢された」と騒ぎになる。被害女性の七味が「鷺宮が痴漢した」と主張し場が混乱。
だが右京は、彼女自身が本の余白に犯人名を書き込んだ“模倣犯”だと見抜く。

番人は損害賠償を匂わせつつも、「模倣犯が出たのは本物の犯人のせいだ」と妙な理屈で“本命”に責任を押し付ける姿勢を見せ、寧々はそこに違和感を抱く。

③ペットカメラ設置|それでも“4冊目”が出る

右京と寧々の提案で、ペットカメラを文庫に設置。ミス研メンバーは夜通し張り込むことに。

しかし翌朝、番人が来館すると本棚に逆さの本+付箋があり、“新たな犯行”が成立してしまう。

死角なく配置したはずの監視を、どうやって潜り抜けたのか。亀山は強い疑問を持つ。

④右京の小説にもネタバレ|七味と楠ノ木の件

麗音により、右京の小説にもネタバレ書き込みがあると発覚。書かれたのは「右京たちが引き上げてから、アラートで起きるまでの間」だった。

疑いはその時いた七味に向き、楠ノ木が「自分の責任だ」と告白する。前日に七味に頼まれて、楠ノ木が小説を渡してしまっていたのだ。

この場面で印象的なのが、ミス研内の空気が荒れる中での亀山の言葉。「こんなこと、謝りゃ済む。警察官の俺が言うんだから間違いない」

さらに「大人の世界は手を出したら負けだ。覚えとけ」と釘を刺し、若者側を守るように収めていく。

⑤七味の本音と番人の激昂|“好きだろ”の指摘

七味は右京の小説が載る本のことを、ミス研のみんなが「お宝」と言っていたことが気に障ったと語り、番人はその態度に苛立ちを募らせる。

七味は「夢も希望もない」「年寄りが楽しみ倒した後の、残りカスみたいな社会」と吐き捨て、番人はついに声を荒げる。

そして七味は核心を突くように、番人へ言い放つ。
「寧々のこと、好きだろ。見てれば分かる」と。

⑥右京が狙う“極めて簡単な結論”|番人の仕込みを暴く

決定的瞬間が映っていない。巧妙に隠したのか、番人が犯人なのか。寧々が悩む一方で、右京は「導き出される結論は極めて簡単」と断じる。

やがて右京は、番人と話している最中にアラームが鳴る状況を利用し、ミス研が夜に来館する様子を“画面越し”に確認。

番人は、すでに本棚に何冊も“ネタバレを書き込んだ本”を仕込んでおき、発見のたびに「その場で新犯行が起きた」ように見せかけていた。

カメラを設置されたことで、逆さにする演出をしなければならず、本棚へ駆け寄り、体で手元を隠しながら本を抜き、挟んであった付箋を“伸ばす”ことで、あたかも犯人が残した合図のように演出していたのだ。

⑦孫・琉生の証言|“書けるけど読めない字”

右京は番人の孫・琉生にも会い、文字について確かめる。琉生は読めないが、番人に言われて「書いたことがある」と証言。

右京が見せたメモには「お疲れさん」「犯人」「リチャード」「真相」「計画殺人」「犠牲者」と書かれていた。それは、ネタバレとして書き込まれていた文字の数々だった。

右京は静かに言う。「悪い、おじいちゃんですねぇ」

⑧自白|動機は“寧々に会いたい”ただそれだけ

本棚からは仕込みが見つかり、番人は他にも15冊を仕込んだと認める。

3か月前、寧々がネタバレ書き込みに怒鳴り込んできた姿が強烈に残り、「また事件が起きれば彼女は来る。親しくなれる」そう信じて自作自演を続けた。

続けるつもりだった期間は「寧々が卒業するまで」。
事件が解決しなければ、寧々と一緒にいられる――それが番人の“幸福”になってしまった。

⑨終幕|退職と、苦い余韻

番人は寧々に謝罪。寧々は「動機は八百屋お七だね」と、恋い焦がれる一心を言語化する。右京は「身の処し方はあなたに任せます」と告げ、番人は深々と頭を下げた。

その後、右京は自作小説のネタバレ箇所を墨で消すが、のり弁状態にしたい衝動に駆られ、亀山が慌てて筆を奪う。

雨の中、番人は傘をさして大学を振り返り、微かに笑って去る。のちに依願退職した。

右京は「いくつになっても恋するだけなら罪ではないが、理性を保てなかったことが敗北」と語り、自分は理性を保ったがゆえに小説を廃棄できなかった――その悔しさをにじませるように、苦い表情で締めくくられる。

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トリック整理|“逆さの本”と付箋の正体

  • 逆さの本は、犯人(番人)が事前に本棚へ仕込んでいた
  • 「発見 → その場で書き込み」と見せるため、番人が本を抜く動作で手元を体で隠す
  • 付箋は最初から挟んであり、抜いた瞬間に“伸ばして”新犯行の合図に見せる
  • 監視カメラがあっても「新しい逆さの本が出た」という事実だけが残り、カメラの無力感を演出できる
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動機整理|“老人と寧々”が描いたもの

番人の動機は金でも恨みでもなく、「寧々に会いたい」「一緒に犯人捜しをしたい」という恋情だった。

ただし恋そのものが問題なのではない。“会いたい”を叶えるために、他人の善意(ミス研の情熱)と公共の財産(本)を利用し、理性を踏み外したことが罪として残った――という話である。

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Q&A|相棒24第11話で分かりにくかった点を整理

Q1. なぜ監視カメラに決定的瞬間が映らなかったの?

A.番人は事件が起きる前から本棚に“ネタバレを書き込んだ本”を複数冊仕込んでいた

カメラ設置後に行っていたのは、「逆さになった本を発見する芝居」だけだったため、犯行の瞬間そのものは映らなかった。

Q2. なぜ本を“逆さ”に置く必要があった?

A.逆さにすることで「犯人が新たに現れた」という視覚的な異変を作り出すため。

特に監視カメラ設置後は、“カメラがあっても事件が起きる”という印象を与える必要があり、逆さの本+付箋という演出が欠かせなかった。

Q3. 付箋はいつ、誰が貼っていた?

A.付箋はすべて番人が事前に挟んでいた。

本を棚から抜く際に体で手元を隠し、付箋を伸ばすことで、あたかも犯人が残した合図のように見せていた。

Q4. 番人は何冊の本を仕込んでいたの?

A.番人は自白の中で、少なくとも15冊の本+発見された5冊=20冊を仕込んでいたと語っている。

実際には3か月という期間を考えると、さらに多かった可能性も示唆されている。

Q5. なぜ番人はこんな回りくどいことをしたの?

A.ミステリー研究会の大門寺寧々と一緒に“犯人捜し”をする時間を得るため。

事件が解決しなければ、彼女といられる。その歪んだ幸福のために、番人は自作自演を続けていた。

Q6. 番人の恋は罪だったのか?

A.作中で否定されているのは恋そのものではない。

右京が指摘したのは、恋心を満たすために公共の財産と他人の善意を利用し、理性を失ったことこそが“敗北”だったという点である。

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まとめ|相棒24 第11話を理解するための3つの要点

  • 事件の本質はトリックではなく“時間稼ぎ”だった
    逆さの本や付箋は犯行そのものではなく、事件が続いているように見せるための演出。
    番人は犯人を逃がすためではなく、事件を終わらせないために仕掛けを重ねていた。
  • 監視カメラを破ったのではなく、カメラを“無力化”した
    番人はカメラ設置前から本を仕込み、映る必要のない「発見の芝居」だけを行っていた。
    テクノロジーを出し抜いたのではなく、人の思い込みを利用した事件だった。
  • 描かれたのは“恋の罪”ではなく“理性を失った結果”
    寧々への想い自体が断罪されたわけではない。
    想いを満たすために公共の財産と他人の善意を使い、一線を越えてしまったことが、右京の言う「敗北」だった。
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この回が刺さる人/刺さらない人

刺さる人

  • 派手なアクションよりも、人の感情や動機を丁寧に描く回が好きな人
  • 犯人当てよりも、「なぜその一線を越えたのか」を考えたい人
  • 右京の理性と、そこからにじむ弱さにこそ相棒らしさを感じる人

刺さらない人

  • スピード感のある展開や、明快な勧善懲悪を求める人
  • トリックの派手さや、意外性重視のどんでん返しを期待する人
  • 余韻よりも、事件解決の爽快感を優先したい人

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