【相棒24】7話のネタバレと感想|最強の盾を貫くのは決死の矛

2025秋ドラマ
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【相棒シーズン24】7話「息子」のネタバレと感想をまとめています。今シーズンの中でも印象的な回です。

角田課長から人捜しを頼まれた右京たちは、弱者支援団体へと行き当たる。恵まれない人たちを支援し、新たに人生をやり直させて、弱者を守るユートピアを作るという理想を語る代表に、右京は違和感を抱き始め……。

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【相棒24】7話のあらすじ

角田六郎(山西惇)課長から里吉詩郎(大西利空)という人物を捜してくれないかと、杉下右京(水谷豊)と亀山薫(寺脇康文)は頼まれる。里吉は課長が暴力団の事務所をガサ入れした際にいた10代の少年で、取調中にやけに懐き、少年院を出た後も度々顔を出すようになったという。

しかしここ半年ぐらい顔を出さなくなり、電話をしても繋がらないという。何らかのトラブルにでも巻き込まれてないか、気になっていた。

右京たちは快く依頼を受け、捜査を始める。すると転居先となっていたのは、「オオキナアイ」というNPO法人だった。里吉の行方をきいても教えてもらえず、次第に右京はこの団体に違和感を抱き始め……。

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【相棒24】7話の見逃し配信

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【相棒24】7話のネタバレ

保護された少年が持っていたメモ帳は、里吉のメモ帳だった。里吉は職業訓練所に行ったはいいものの、そこでは軟禁状態の生活を強いられていた。しかも、3Dプリンターで違法な銃を作らされていた。

訓練所にいたかつての自分を思い起こさせる少年が、職員たちのイジメでいつか殺されてしまうと思った里吉は、その少年を施設から逃がしてやる。その時にメモ帳を託していた。

メモ帳には職業訓練所が違法な銃を作っていることのほか、角田の役に立つために更なる情報を探っている旨が記されていた。それを手に角田はオオキナアイ関連施設を含め、一斉捜索を実施する。その結果、職業訓練所の所長である村越も連行された。

自分たちは前科者だから弱者であるといい、長手に利用されていたと開き直る村越。右京は取り調べで「あなたのどこが弱者でしょう?被害者ぶってるんじゃありませんよ」と一喝した。

続けて長手も連行される。母親の死後、離婚した父親である山形が長手に近づき、他に身寄りのない長手は逃れられなかった。やがて山形は実子に振込み詐欺のかけ子をやらせ、そこで得た金を大学の学費にあて、起業する費用にあてた。

しかし起業に失敗して昔を思い出す。かつて貧しい子供たちを対象にした遊園地に連れて行かれた日の事を。自分の金でもないのに上から恵んでやっているような感を出す引率の人に接し、子供ながらに惨めだった。そこで長手は気付く、税金を利用すればいいのだと。そして弱者救済ビジネスを始めた。

だが出所した父親は過去をネタにゆすり始めた。挙句の果てに母親を侮辱した。それが許せず長手は父親の殺害を決意し、3Dプリンターで作った銃で村越に山形を殺させた。

殺害され職業訓練所内に埋められていた里吉の遺灰は、角田の菩提寺が引き取ってくれることになった。どうすればよかったのかと悔やむ角田に右京は、里吉が課長に言われた言葉を思い出したとメモ帳に書いてあったが、どんなことを告げたのかときく。

角田は思い返す。いつもの中華料理屋で食事しながら、倉吉に話したことを。特別成功しなくても、いい人でなくても、ほんの一瞬でも誰かの救いになれるなら、それで立派なんだと話した日のことを。

余計なことを言ったかもしれないと角田は後悔するが、右京はそんなことない、立派な人生だったと角田と里吉を讃えた。

角田課長の依頼

角田六郎(山西惇)課長が特命係に現れ、里吉詩郎(大西利空)という人物を探してほしいとかしこまって頼む。里吉は暴力団のガサ入れで知り合った少年で、当時はまだ10代だった。取調中になついた里吉は、少年院を出た後も角田のもとに顔を出すようになった。

「オヤジ…おれやっぱ駄目かもしれない。あんまうまく笑えないしさ」と漏らした里吉に、角田は気にするな、不器用なぐらいでちょうどいいと声をかけた。社会に馴染むのに苦労し、嫌なことがあるとよく訪ねてきていたが、この半年ほど姿を見せず、電話も繋がらなくなった

角田は何らかのトラブルに巻き込まれたのではないかと心配しており、杉下右京(水谷豊)と亀山薫(寺脇康文)はその話を引き受けた。

オオキナアイ

里吉の足取りを追うため、右京と亀山は彼の以前のバイト先の飲食店を訪ねる。店長によれば里吉は3か月前に退職し、接客は向かないから手に職をつけたいと言っていたという。続いて住居を訪れるが、すでに引っ越した後だった。

転居先をたどると「弱者青少年支援団体NPO法人オオキナアイ」に行き着く。職員の前田憲太(小松健太)に里吉の所在を尋ねるものの、一切教えられないと拒まれる。右京は団体の実態を知る必要があると判断し、代表・長手健吾(矢野聖人)の講演会へ参加する。終了後のサイン会で直接訊ねようとするが、長手は里吉について何も答えなかった

会場を後にすると、露天で亀山が以前遭遇した福田香音(おぎのさな)が店員に札束を渡し、ぬいぐるみを購入している場面に遭遇する。店員の斉藤一彦(山田健太郎)に話を聞くと、その品物は職業訓練所の生徒が作ったものだと説明される。しかし警察であると明かした途端、斉藤は逃走し、そのままオオキナアイへ駆け込んだ。前田たちは逃げ込んできた斉藤をエレベーターで上階へ逃がす。亀山が斉藤について問いただすが、前田は答えられないと強く拒んだ

カリスマ活動家

右京と亀山は近隣の交番を訪ね、オオキナアイについて情報を求める。しかし警官の井上春樹(河合諒)は、あの施設には立ち入れないと告げる。オオキナアイは署も認可している協力団体であり、警察としても慎重に扱う存在だという。

次に右京たちはシェルターを運営する人々に話を聞く。工藤リサ(矢崎希菜)によれば、あの団体を訪れた後で消息を絶つ者は少なくないという。右京が彼ら自身はどうやって街で生活しているのか尋ねると、尾形真人(松山歩夢)は限られた仲間同士で助け合い、基本的には誰も信用しないと語った。

その後、小手鞠で状況を整理する右京は、長手という人物を冷静に分析する。長手は貧困家庭から一流大学へ進学し、卒業後に起業するも失敗。それでも再起してNPO団体を立ち上げたという強い物語を掲げ、人々を惹きつけている。美和子(鈴木砂羽)の調べでは、活動家の間で長手はスーパースター級の存在であり、オオキナアイ以外にも関連団体を複数設立していた。各所から助成金を受け取り、弱者青少年支援の第一人者として国のオブザーバーにまでなっている。さらに自身の関連団体へ助成金を回す構図も見えていた。

最強の盾

翌日、亀山は部署で長手のSNSを確認していた。投稿には派手な生活ぶりが並び、成功者としての自己演出が際立っていた。長手は年収3000万と公表しているが、実際には収入を大きく上回る支出があると右京は推測する。さらに長手の関連団体はいくつもの土地や建物を自治体から無償で借り受けており、そこは捜査の手が届かないブラックボックスとなっていた

右京は職業訓練所「アイノタネ」のパンフレットを示す。里吉が手に職をつけたいと話していたことから、何らかの関わりがあると判断したのだ。そこへ角田課長が現れ、パンフレットに写る所長・村越亮二(水野勝)を見るや、元暴力団員だと指摘する。長手は彼らにも再生の機会を与えているのかと一瞬考えさせられる。

右京たちは職業訓練所を訪ね、村越から話を聞くが、里吉の行方は教えてもらえない。村越は長手に深い感謝を抱いており、頑なに情報を閉ざしていた。中庭を通る途中、右京たちは露店でぬいぐるみを売っていた斉藤の姿を見つける

部署へ戻り、情報を整理した右京と亀山は、1週間張り込んでも若者たちの外出が全くないことに注目する。新たに入る者はいても出ていく者はおらず、実質的に軟禁状態だった。一方で村越たちは外で派手に飲み歩いていた。

右京は長手たちが弱者を“最強の盾”として利用していると語る。その構造を崩すには、それ相応の“矛”が必要だと静かに結論づけた。

抗議

やがて長手が警察本部へ抗議に乗り込んできた。応対には内村完爾(片桐竜次)刑事部長ら幹部も同席し、長手は強い口調で「私達に近づかないでほしい」と要求する。これ以上踏み込むなら弁護士を呼び、記者会見を開くとまで言い放ち、圧力をかけた。

右京は静かに「すっかり強者になられたのですね」と皮肉を返す。そして長手の著書に関して気になる点を指摘する。母親の死後、大学の学費を自分で賄ったと書かれているが、長手の出身校は高額な学費で知られている。また学生時代に起業したとされるが、初期投資を考えると学生のバイト収入では到底不可能だと断じる。長手は「投資をしていた」と答えるが、それも著書には一切記されていない。

さらに右京は、母親との絆は丁寧に描かれているにもかかわらず、父親については一行も触れられていない理由を問う。しかし長手は「一切お教えすることはできません」と笑みを浮かべ、何も明かさなかった。

残された血痕

右京たちは長手の父親について独自に調べ始めた。父親の名は山形克也(高瀬哲朗)。長手が幼い頃に離婚しており、その後の山形は暴行傷害や振り込め詐欺で複数回の実刑判決を受けていた。さらに3か月前に出所していたことが判明する。

右京と亀山が山形の自宅を訪ねると、ちょうど借金取りが取り立てに来ているところだった。山形とは2週間ほど前に連絡が取れたが、その後は音信不通だと聞かされる。不審を抱きつつ部屋に入ると、室内には血痕が飛び散っていた。右京はすぐに鑑識と一課の出動を要請する。

やがて伊丹憲一(川原和久)たちが到着し、現場検証が始まる。血痕は銃撃によるものと判断され、さらに見たことのない種類の薬莢が落ちていた。一課も本格的な捜査に乗り出すことになる。

友人の復讐

右京たちは捜査の突破口を探っていた。香音に再び会えれば話が聞けるのにと考えていると、警官の井上が斉藤の店に乗り込み、売り物を急に調べ始める。しかし結果は空振りに終わる。

その後、右京たちは井上から事情を聞く。井上は団体から抗議を受け、上司からも叱責されたと明かす。本当は見逃したくないのに、手が出せない状況に苦しんでいた。亀山が励ましていると、偶然そこを香音が通りかかった。

右京たちは香音の後をつけ、彼女がホストクラブに入るのを確認する。外で様子をうかがっていると、店内から銃声が響いた。香音は3Dプリンター製の銃を手に、ホストを殺そうとしていたのだ。

右京と亀山は急いで駆けつけ、亀山が香音の前に立ちはだかって説得する。香音は「このホストは友達を地獄に落とした」と声を震わせ、殺意を露わにしていた。しかし亀山が「こないだ声をかけたのは自分だ」と告げると、香音は「なんで自分なんかに構うのか」と戸惑いを漏らす。「苦しそうな人がいたら放っておけないだろ」という亀山の言葉に、香音の殺意はゆっくりと萎えていった。

右京はその一瞬を見逃さず、そっと香音の手から銃を取り外した

手がかり

右京たちは香音から事情を聴取した。香音によれば、友達はホストに全てを奪われ、裏切られ、最後は死に追いやられたという。その復讐のために銃を購入したが、警察は何もしてくれないと思い込んでいた。右京は、あの店に違法行為があるなら必ず摘発すると香音に約束する。

すぐに生活安全課がホストクラブを摘発に向かい、オーナーが長手と繋がりを持っていたことが判明する。亀山は「弱者を守ると言いながら、被害者だらけじゃねえかよ」と怒りを露わにした。香音の証言により銃の入手経路も特定され、山形の家に落ちていた薬莢と一致したことが確認される。

その時、美和子から連絡が入る。リサたちのもとに、少し前に逃げてきた子がいるらしい。警察にも病院にも行きたくないと言うので保護しているとのことだった。右京たちが話を聞くと、その少年は黙ってノートを差し出す。それは里吉のメモ帳だった。

託されたメモ帳

右京は少年から預かったメモ帳を角田課長に手渡す。職業訓練所に軟禁されていた少年が持っていたもので、そのノートには拙い文字で施設の真実が書かれていた。訓練所とは名ばかりで、彼らが作らされていたのは違法な3Dプリンター銃だった

里吉は、誰に何を売っているのか自分で調べてみようと思い立ち、角田課長の役に立ちたいという一心で潜入を続けていた。やがて里吉は、かつての自分のように無口で愛想のない少年が、職員の標的にされていることに気づく。このままでは殺されると感じた里吉は、角田課長に言われた言葉を思い出し、少年を逃がすことを決意した

里吉は少年にメモを託して逃がした。そしてメモにはこう記されていた。「俺は助からないかもしれない。だからこのメモを託しておく。ちゃんと届いてるといいんだけど。オヤジ今までありがとう。もう一度会って言いたかった」

長手の関連団体と施設は、犯罪ビジネスの温床となっていた。役所はそこに金と場所とお墨付きを与え、警察は完全に出し抜かれていた。角田は「すぐに取り締まる」と言い放ち、メモを手に立ち上がる。

ふと角田は「里吉はどこにいる?」と右京に問う。右京は「施設の壁の向こうにいるはずです」と答える。角田は短く「だな」とだけ言い、静かに歩き出した。

最強の矛

関連施設を含め、一斉に家宅捜索が行われた。井上も斉藤の露店を摘発に加わり、現場を見守る右京たちに敬礼した。

村越の取調べが始まる。村越は長手の命令で山形を撃ったのは自分だと認め、部下3人と死体を敷地内に埋めたと供述する。長手に漬け込まれ、元暴力団員である自分たちを都合よく利用し、違法ビジネスで利益を上げていたのだと素直に吐いた。

さらに村越は「前科者は嫌われている、究極の弱者だ。自分に責任はない」と開き直る。右京は「あなたのどこが弱者でしょう?被害者ぶってるんじゃありませんよ」と容赦なく切り捨てた。

一方その頃、長手は母の墓前で「とうとう大臣になるんだ」と報告していた。その場に一課が現れ、山形殺害の教唆容疑で長手を連行する。そこに現れた右京は静かに告げた。

「あなたが盾として利用していた弱者たち。その中の一人が、自ら矛となって命懸けの一突きをしたんです。もう逃げられませんよ」

長手は言葉を失い、そのまま連れられていった。

きっかけ

長手の取調べが続く中、政府与党は「長手が大臣になる」という報道を誤報だと火消しに走っていた。

長手は語り始める。母が亡くなった後、山形が自分に近づいてきたこと。身寄りのない自分は、父親である山形に絡め取られるように支配され、実の父によって振り込め詐欺のかけ子として利用されたこと。その金で大学の学費を払い、起業資金にしたこと。

起業に失敗して全てを失った時、長手は幼少期の記憶を思い出した。貧しい子どもたちを対象に遊園地へ連れて行かれた日のことだ。引率していた男が何度も「楽しいかい?」と聞いてくる度、恵んでやっているという上からの態度が透けて見え、惨めで仕方がなかった。自腹を切っているわけでもなく、税金でやっているのに、と子供ながらに強烈な違和感を覚えた。

そこで長手は気づいた。「同じように税金を利用すればいい。自分ならもっと上手くできる」と。その瞬間が、弱者救済を名目にした活動を始めるきっかけだったと語った。

ディストピア

出所した山形は、長手の過去をネタにゆすり始めた。長手は「金ならいくらでもやる。だから縁を切ってくれ」と懇願するが、山形は逆に母親を侮辱し始める。長手はそれだけは許せず、殺意が芽生え始めた。

亀山が強く咎めると、長手は逆ギレし、「あんな疫病神につきまとわれて、親ガチャにも程がありますよ」と吐き捨てる。右京は静かに言葉を返した。

「母親との約束を胸に光を目指す理想。そして父親の影響で闇に落ちても這い上がろうとする野望。あなたの矛盾した2つの性質が、巨大な犯罪ビジネス集団を作り上げてしまったのです

長手は「どんな手段を使っても、弱者を守るユートピアを作りたかった」と主張するが、右京は淡々と切り返す。

「ユートピアとはどこにもない場所のことです。あなたが作り上げたのは、せいぜいできの悪いディストピアでしかない

さらに右京の容赦ない言葉は続く。「人間の本質は何を言ったかではなく、何をやったかで決まります。あなたは漠然とした欲望を肥大化させただけの犯罪者にしかなれなかった。お母さんも、さぞかし悲しんでいることでしょうね

長手は言葉を失い、ただ沈黙した。

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【相棒24】7話の結末

里吉の遺灰は、角田課長の菩提寺が引き取ってくれることになった。課長は「どうすればよかったのか」と自分を責め、悔しさをにじませる。右京は里吉がメモに“課長の言葉を思い出した”と書いていたことを挙げ、その言葉とは何だったのかを尋ねた。

角田は静かに語り出す。

「成功なんかしなくていいよ。聖人君子にもならなくていい。毎日なんとか生き抜くこと。人を傷つけないこと。自分も傷つけないこと。ちょっとだけ、余裕がある時は誰かに優しくしてあげるのもいい。そんなふうに生きて、ほんの一瞬でも誰かの救いになれるんなら、それだけで立派なもんだ

亀山は里吉はその言葉を胸に刻み、だからこそあの少年を助けたのだと察する。課長は「余計なことを言っちまったかもな」と苦しそうに呟くが、右京はきっぱりと否定した。

「そんなことはありません。彼の勇気ある行動で事件は解決しました。そして多くの人が救われた。立派な人生でした

課長は背を向けたまま、「あいつ、よくやったよな。寿司でも奢ってやりてえよ……俺はいつもケチって安い中華ばっかでよ」と涙声で語った。

里吉のメモには、こんな言葉も残されていた。

「オヤジ、こんな時にバカみたいだけど、潜入捜査している気分なんだ。俺はさ、オヤジが本当の親だったらよかったのにと思うよ。そしたら俺も警察官になってさ、オヤジと一緒に捜査するんだ。それでいつか俺みたいなガキを見つけたら、あの店に連れていってやるんだ」

右京は黙って紅茶を入れ、そっと角田課長に差し出した。

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【相棒24】7話のまとめと感想

弱者を盾に犯罪ビジネスをしていた男を、弱者の男性が必死に得た情報で逮捕したという話でした。

今シーズン今のところ一番印象に残る話です。現実にある事件とうまくリンクさせながら、角田課長を慕う里吉の話を交えて涙を誘います。

弱者とは一体誰なのか?右京さんは長手に尋ねます。すると長手はもっともらしいことを言いながら煙に巻きました。かつては自分が弱者だったのに強者になった途端、弱者を搾取するビジネスを展開するというあたり、たちが悪いです。

そして救うふりをして行き場のない人を囲い、恩を売った挙句に利用して切り捨てます。長手は弱者のためのユートピアどころか、自分のためのワンダーランド作りに精を出していたわけです。

右京さんの皮肉セリフもきれきれで、最後には母親を慕う長手に、母が嘆いているとたたみかけました。また、ホストに友人を奪われた香音のキャラが立っていました。脚本家の真野さんは相変わらず短い時間にギュっと収めるのが上手で、2時間で見たい話でした。

【相棒24】7話のいいセリフ

人間の本質は何を言ったかではなく、何をやったかで決まります。

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