【相棒24】4話のネタバレと感想|杉下右京襲撃事件!?恋のライバルが登場?

2025秋ドラマ
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【相棒シーズン24】4話「みんな彼女を好きになる」のネタバレと感想をまとめています。

右京が最近親しくなった女性と一緒に夕食を終えた帰り、突然見知らぬ男に襲撃される。男は右京のことを「悪魔だ」と罵り、彼女をたぶらかしていると主張する。恋のライバルの登場に右京が彼を調べていくと、思わぬ方向へ話は進み……。

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【相棒24】4話のあらすじ

杉下右京(水谷豊)は最近親しくなった女性・熊井エリザベス(かたせ梨乃)と夕食を共にする。彼女を送った帰りに突然見知らぬ男が襲撃してきた。興味本位で右京の後をつけていた亀山薫(寺脇康文)と伊丹憲一(川原和久)たちは助けに入り、現行犯で男を逮捕した。

聴取をすると男は大企業の会長の米村隆光(吉満寛人)だった。彼の話では右京が熊井を弄んでいるという。だが右京には身に覚えのないことだった。

そこで右京は亀山と一緒に米村がなぜそんなに恨みを抱いているのか、捜査をすることに。すると熊井は降霊術で知り合った人たちに、怪しい話を持ちかけていることが分かり……。

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【相棒24】4話のネタバレ

熊井はイギリスにいる貴族の末裔であるエマと黒人で日本国籍の男と組んで、金採掘に出資をさせる詐欺を働いていた。右京に見破られた熊井は素直に罪を認め、警察に連行されていく。

その後、米村はますます熊井のことを支えようとして、彼女に求婚をし続け最終的に結婚することになった。

右京は熊井と取調室で話をする。最初からこれが目的だったのだろうと。エマが若い男に入れ込み下手を打ったため、詐欺が暴かれ逮捕されることを熊井は覚悟していた。そこで米村をとりこにした後で右京を使い、恋のライバルに仕立て上げた。

熊井は一生分だます必要があった。米村をとりこにした後、逮捕されるのも計画の一部だった。こうして彼女は罪を清算した上で、莫大な遺産を手に入れることになった。

自分は今回のことでは一言も嘘はついていないという熊井。つまり右京のことが好きだというのも本当だった。右京はもしあなたが計画を中止して打ち明けてくれたのなら、今とは全く違う2人になれていたのかもしれない。と告げると熊井は「ふざけんなよ!そんなこというくらいなら、抱き締めて連れ去ってよ!」と慟哭した。

右京は何も言わず振り返らずに去った。そしていつもと同じように、亀山たちと小手鞠で晩酌をした。

杉下右京襲撃事件発生

亀山薫(寺脇康文)は杉下右京(水谷豊)が最近誰かと会っているらしいと話す。その相手は熊井エリナという女性で、右京は彼女と食事を共にしていた。エリナは人の心理を読み取る「コールドリーディング」に長けており、右京はその観察力と洞察に興味を抱く。

会話の途中、エリナは突然「謝らなければならないことがある」と切り出し、自分の本名がエリナではなく熊井エリザベス(かたせ梨乃)であると明かす。母親がエリザベス女王に憧れて名付けたという。彼女は「杉下さん、私誓います。もうあなたに絶対嘘はつかない」と誓い、右京は静かにそれを受け入れた。

ディナーを終えた2人が店を出ると、偶然その様子を見かけた亀山が尾行を始める。別れ際、右京と熊井は穏やかに挨拶を交わして別れるが、そこへ突然、米村隆光(吉満寛人)という男が現れ右京に殴りかかる。右京は冷静に身をかわすが、米村は激昂し「お前は人の心を切り裂く悪魔だ!」と叫ぶ。亀山たちが間に入り制止し、騒然とする中、米村は伊丹憲一(川原和久)たちによって連行された。

聴取

米村は取調室で聴取を受けていた。なぜ右京に殴りかかったのかと問われると、「あいつは人間のクズだ」と吐き捨てるように答え、右京が熊井を弄んだと主張する。感情的な発言ばかりが続き、取り調べは混乱したまま終わった。

米村をいったん釈放し、今度は右京が事情を聞かれることになる。女性について問われた右京は、出会いは偶然だったと語る。行きつけの紅茶店で熊井と知り合い、連絡先を交換して何度か会うようになったという。その後、彼女が働くテーラーを訪ね、シャツを仕立ててもらったこともあると説明した。

その後、右京は内村完爾(片桐竜次)刑事部長に呼び出され、「女性関係で乱れているようだな」と厳しく注意を受ける。だが右京は冷静に受け流し、亀山に向かって「捜査を開始する」と告げる。米村が常軌を逸した恨みを抱いている理由を突き止めるため、2人は独自の調査を始めることにした

米村の過去

右京は米村の勤務先であるヨネムラ通信を訪れるが、受付の女性から「『帰れ』という伝言を預かっている」とだけ告げられる。困惑していると、そこへ弟の米村慎二(亀田佳明)が現れ、さらに妹の矢島洋子(まひろ玲希)も加わる。3人は隆光の監視の目を避けるため、裏手のバックヤードのような場所に移動して話をすることになった。

洋子はテーラーで熊井と出会ったことを語る。彼女に降霊術で占ってもらったこともあり、熊井を気に入った洋子は「熊井さんなら兄も気に入るかもしれない」と思い、兄に紹介したという。結果、兄は熊井を好きになった。人を好きになることのなかった兄が誰かに惹かれるなど考えもしなかったと、洋子は複雑な表情で話す。

洋子の話によると、兄妹の家庭環境は複雑だった。父親は多くの女性と関係を持ち、本妻以外にも子供が数多くおり、兄弟姉妹は合わせて28人にもなったという。だが母親は造園業の男と駆け落ちし、その男に財産の一部を引き出された挙げ句に捨てられ、最期は谷へ飛び降り自殺した。父親もその後急速に衰え、間もなく亡くなった。

兄は跡を継ぎ、会社を大きく成長させただけでなく、28人の兄弟姉妹全員の面倒を見た。責任感からの行動であり、最年少の妹が結婚する頃にはすでに兄は50を過ぎ、婚期を逃してしまっていたという。隆光は以前、「俺が信じられるのは、自分の舌がうまいと思った食い物くらいだ」「自分のような人間は一人で死ねばいい」と語っていた。人を根本から信じることができず、結婚相手となると猜疑心の塊のような男だった。

そんな兄が、熊井に心を奪われた。だが恋は思うようにいかず、熊井には仲の良い男性がいた。それが右京だと知った隆光は嫉妬に駆られ、恨みを募らせていったのだという。洋子は「彼女にはその気はなかった」と語り、右京は静かに頷いた。そのとき右京は、洋子の手に光る指輪に気づく。熊井がつけていたものと同じ指輪だった。

恋愛指南

部署に戻った右京と亀山。亀山はためらいながらも、「熊井という女性、少し変じゃないですか?詐欺の匂いがしませんか?」と切り出す。右京は特に反論せず、静かに考えを巡らせていた。ちょうどその時、熊井から「仕立てたシャツが出来上がった」との連絡が入る。

右京は亀山を連れて熊井のテーラーを訪れる。穏やかな空気の中、そこへ突然米村が現れる。亀山が「この人は右京さんを殴ろうとした」と説明すると、熊井の表情が一変し、「最低!出て行ってください!大嫌い!」と米村を罵倒する。動揺した米村は「俺は…死ぬ」と呟き、店を飛び出した

亀山が急いで後を追い、自殺を止める。落ち着かせるために、小手鞠の店へ連れて行き、小出茉莉(森口瑤子)を交えて話を聞くことになった。亀山が「なぜそこまで熊井さんを?」と尋ねると、米村は静かに「もともと好きだったのかもしれません。彼女に出会うために生まれてきた気がする。生まれる前から好きだった」と語る。女将は「心は熱く、頭は冷静に。そのほうが恋はうまくいくものですよ」と諭した。

米村は、最初は熊井を「胡散臭い女」だと思い、財産目当てだと疑っていたという。しかし初めて会ったとき、妹が席を外して2人きりになると、熊井は真剣な表情で「最初にお伝えしなければならないことがあります。あたくしは、あなたを好きになりません」と言った。その理由を尋ねると「好きな人がいる」と答えた。以来、彼女が他の男の話をするたびに胸が締めつけられるようだったと米村は打ち明ける。女将は彼を励まし、「我慢強く愛し続けなさい。彼女のすべてを許し、見返りを求めずにあなたのすべてを捧げるのです」と優しく背中を押した。

一方その頃、右京は再び熊井と向き合っていた。彼女の指にあった指輪について尋ね、さらに降霊術のことを聞こうとすると、熊井は表情を曇らせ「疑っている人には話したくありません」と拒む。重苦しい空気が流れ、右京は「今日はこれで」と席を立ち、去り際に「今度お茶会に招待してほしい」とだけ言い残して店を後にした

詐欺の匂い

部署に戻った亀山は、右京に「熊井さんのこと、どう思ってるんですか?」と尋ねる。右京はしばし考えた後、「もし彼女が詐欺師だったと仮定して話しましょう」と切り出した。

彼の推論によれば、熊井は仕立て屋としての仕事を通じて裕福な顧客、つまり“カモ”を見つけ、降霊会を開いて心の不安を和らげ、信頼を得る。そして最終的に“慈善事業”という名目で劇場型の詐欺を仕掛ける。純金の指輪を“感謝の印”として与え、支援者たちは善意のつもりで多額の金を差し出すという構図だ。

右京は静かに言う。「彼女は一流の詐欺師なのかもしれません。彼女には妖しい魅力がある。望めば誰でも騙せてしまうでしょう――悲しいことに」そして「もっとよく知る必要がある」と続け、独自の調査を続ける決意を示した。

熊井が支援しているという“金の採掘事業”にも疑念が生じる。彼女は“採掘された金で指輪を作り、支援者に贈っている”と説明していた。右京はその支援者たちに直接話を聞く。出資は“一口100万から”だという。

その後、右京は詐欺に関する写真や手紙を入手し、伊丹たちに「ロンドン市警に照会してもらえないか」と依頼する。出雲麗音(篠原ゆき子)が「もし詐欺が確定したら、逮捕することになりますが、それでもいいんですか?」と確認すると、右京は淡々と「それがなにか?」と答えた。そして「もう一つ頼みたいことがある」と付け加えた。

やがてロンドン市警からの報告が届く。エマ・ウォートン(ヒロカワヴァレンティーナ)という女性は、実際にイギリスの貴族出身だった。しかし裕福な家柄ではなく、若い頃は六本木の外国人クラブで働いていたという。そこには日本人スタッフのボルボルこと山崎肇(B.T.)もおり、熊井とエマの接点はその頃に生まれた。エマは若い男に夢中になり、良からぬビジネスに関与していた

そんな報告が届いた矢先、右京のもとに熊井から“お茶会の招待状”が届いた。

事件の真相

右京は熊井の家を訪ねた。そこにはすでに米村も来ており、右京に深く頭を下げて謝罪した。熊井は静かに「言いたいことがあるならどうぞ」と促す。右京は落ち着いた口調で語り始めた。

「あなたが友人たちに勧めていた慈善事業は、でっちあげです。詐欺ですね」彼は淡々と証拠を並べ立てる。熊井が語っていた話は、絶妙に真実を混ぜ合わせた大きな嘘だった。アフリカで金を採掘しているという青年は、実際には日本に滞在しており、亀山たちがすでにボルボルを拘束している。ウォートン婦人もロンドン市警の取り調べを受けており、慈善事業に資金を出した人々から被害届も提出されていた

熊井は静かに微笑み、「もう杉下さんには嘘はつかないと誓いましたから」と言い、「罪を認めます。私は詐欺師です」とあっさり告白した。そして洋子に向き直り、「あなたとお友だちに嘘をつきました」と語った。

「わかっていたんです。嘘の翼で優雅に飛んでいるつもりでも、いつか撃ち落とされて泥に塗れる日が来るって。でもまさか、恋した人に撃たれるとは思わなかったわ」その言葉を残し、右京は「続きは捜査二課で話してください」と静かに告げ、警察を呼び入れた。

連行される熊井に、米村は涙ながらに叫ぶ。「俺が君を守る。絶対に守るから!」熊井は微笑みながら振り返り、「だめよ米村さん。最初に言ったでしょ。私はあなたを好きにならないって。あれはね、あなたが私みたいな人を好きになっちゃいけないって意味だったの」と言い残し、警察に連れられていった。

後日、洋子は熊井に対して被害届を出さなかった。「あの人は家族になるから」と語った。あの事件以来、兄の思いは一層強くなり、「彼女は俺に一度も嘘をつかなかった。本当のことしか言わなかった。俺は彼女の全てを受け止め、全てを捧げる」と言い、弁護士を通じて熊井に求婚したという。熊井は何度も断ったが、最終的に兄が押し切った。兄は病を抱え余命わずかだったため、「最後くらいはわがままを許してあげたい」と洋子は語る。彼女自身もまた、熊井を完全に嫌いになることはできなかった。

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【相棒24】4話の結末

右京は拘留中の熊井を訪ねた。彼は静かに、「米村の雇った弁護団は減刑に全力を尽くすでしょう」と前置きし、「この状況こそが、あなたの狙いだったのですね」と見抜くように言った。熊井は微笑み、「そろそろ答え合わせに来る頃だと思っていました」と応じた。

熊井はこれまで、慈善事業を名目に安定的に莫大な金を騙し取っていたが、イギリスのパートナーが失策を犯したことで計画が崩れ始めた。ロンドン市警が日本にいる共犯者へ捜査の手を伸ばす前に、その情報は熊井に届いていた。すべてが暴かれる前に、彼女は一発逆転の賭けに出たのだ。

ターゲットは米村。洋子から病のことを聞いていた熊井は、彼を巧みに標的に定めた。右京は冷静に言う。「感心はしませんが、あなたの手練手管は認めざるを得ません。米村さんを虜にし、僕の存在を利用した。すべては芝居のための舞台と配役だったのですね」

熊井は微笑み、「でも出会いは偶然だったでしょう?」と問う。右京は「恋敵の役を演じるため、会話の弾む相手を探した。店主から適当な男性客を聞き出したのでしょう」と見抜く。熊井の目的は米村との結婚。そのためには一瞬ではなく一生分、彼を騙す必要があった。彼を愛に溺れさせ、さらに自らが逮捕される――それすらも計画の一部だった。逮捕するのが恋した相手ならば、その効果は絶大。結果、米村は彼女に求婚し、熊井は罪を清算した上で莫大な遺産を手にすることになる

右京は皮肉を込めて言った。「常人には思いつかないことをするのが天才です。詐欺の天才ではありますがね」熊井は「一生分騙したとは言いましたが、今回の件で一つも嘘はついていません」と返す。亀山が思わず「ということは、右京さんのことも……?」と口にしかけ、場の空気を察して席を外した。

熊井は静かに言う。「あなたの推理には一つ間違いがある」熊井は降霊術を使い霊的存在と会話する。「私は誰かを好きになったことがない。もし本当に誰かを愛せたなら、この計画はうまくいったでしょう。でもそうでなければ、私はただの犯罪者として恥辱にまみれていくだけ。その“誰か”はどこにいるのかしら?」と。そして、「霊的な正しさに導かれて、私はあなたと出会ったの」と続ける。

右京は淡々と答える。「興味深い話ですが、にわかには信じがたい。あなたという存在は、幻よりも不確かです」熊井は寂しげに微笑み、「別にいいわ。あなたが私を信じないこと、好きにならないことは最初からわかっていました」と言った。

去り際に右京は立ち止まり、「最後にひとつだけ。あなたと出会い、紅茶を楽しんだ時間――それは悪くないものでした。もしあなたが計画を中止して、僕にすべてを打ち明けてくれていたら、今とはまったく違う2人になっていたかもしれない。僕の考える“霊的な正しさ”とは、そういうものです」と告げる。その言葉を聞いた熊井は、初めて後悔の涙を流した。

席を立つ右京に、熊井は声を震わせながら叫ぶ。「ふざけんなよ! そんなこと言うくらいなら、抱きしめて連れ去ってよ…!」しかし右京は振り返らず、一言も発せずに立ち去った。

後日、小手鞠で亀山と美和子(鈴木砂羽)が「杉下右京襲撃事件、まさかこんな結末になるなんてね」と話しているところに、右京が姿を現す。「いつものを」と短く告げ、静かに席に着いた。

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【相棒24】4話のまとめと感想

右京さんと親しくなった女性は実は詐欺師で、ターゲットの財産を手に入れるために右京さんを利用したという話でした。

降霊術が関わってくるため、どこからどこまでが熊井の本当の気持ちなのかが分かりにくいです。霊的存在に窮地を脱するために人を好きになれと勧められ、そうして選ばれたのが右京さんだった。みたいな風にも取れます。

恐らく最初はそうだったが、何度も会ううちに本当に彼女は好きになってしまったのではないか?だから最後のお茶会で、霊的存在はもういないと熊井は言ったのかも知れません。つまり利用するつもりが本気になってしまったという、ある意味右京さんの魅力に熊井が負けた。ということのようにも思えます。天才詐欺師をも惚れさせる右京さん、やはりただ者ではありません。

熊井役のかたせさんが最後「ふざけんなよ!」と叫んだ時は、往年の『極道の妻たち』を彷彿とさせる凄みというか情念を感じました。

【相棒24】4話のいいセリフ

常人には思いつかないことをするのが、天才です。詐欺の天才ではありますがね。

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