【相棒シーズン24】1話「死して償え~疑惑の殺人?人間国宝の闇」のネタバレと考察、感想をまとめています。
講談師の人間国宝である瀧澤青竜に右京は弟子入りをする。一方亀山は青竜の弟子である瀧澤青蘭のカルチャースクールに参加していた。2人はなぜ講談に興味を持ち始めたのか?ジャーナリストから持ち込まれた冤罪事件の情報が潜入のきっかけとなり……。
【相棒24】1話のあらすじ
【予告映像 30秒ver.解禁🪭】
— 相棒 (@AibouNow) September 3, 2025
細かいところが
気になってしまいましてね
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杉下右京(水谷豊)は人間国宝の講談師・瀧澤青竜(片岡鶴太郎)の内弟子として、青竜の家で住み込みで働いていた。一方、亀山薫(寺脇康文)は青竜の弟子である瀧澤青蘭(しゅはまはるみ)が講師を務める、講談のカルチャースクールに出席していた。
亀山美和子(鈴木砂羽)の後輩である野々宮恵子(細川直美)から、15年前に起きた殺人事件が冤罪だという情報を右京たちは知らされる。それは青竜の息子・重松乙彦(前田峻輔)が自宅でかつての弟子だった田埜井肇(菅原卓磨)に殺害された事件だった。
右京は遺体についた傷に気になる点があり潜入を開始する。すると様々なことが分かり始め……。
2話→
【相棒24】1話の見逃し配信
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【相棒24】1話のネタバレ
右京が気になったのは遺体に残る刺し傷のうち、左脇腹の2箇所だけ他と比べて極めて浅い刺し傷だったことだった。
事件が起きた時、家にいたのは青竜、美沙子、呉竜、青蘭の4人だった。この4人が怪しいと睨んだ右京は、内弟子として潜入を始める。
敷地内にある土蔵が怪しいと感じた右京が鍵をピッキングして中に入ると、床下からお香の匂いがし床板を剥がす。そこにあった箱の中には、白骨が入っていた。右京は警察を呼び、亀山と共に自分たちの正体を青竜たちに明かした。
潜入
杉下右京(水谷豊)は瀧澤家に住み込みで働いていた。その頃、亀山薫(寺脇康文)はカルチャースクールの三分講談の実習に出席しており、終わると伊丹憲一(川原和久)たちが彼を待っていた。
夜になり、右京は伊丹たちに呼び出され、家を抜け出して寺の境内で彼らと会う。瀧澤青竜(片岡鶴太郎)の家で何をしているのかと出雲麗音(篠原ゆき子)に問われ、右京は自分が内弟子として仕えていることを明かした。彼は瀧澤青竜の13人目の弟子であり、「京竜」という名を授かったという。
麗音は先月のことの関連を疑い、人間国宝に認定された青竜の記事を見せる。伊丹たちに身分をバラすぞと脅されて、右京と亀山は渋々その理由を語り始めた。
始まり
ある日、右京と亀山は美和子(鈴木砂羽)の後輩である、フリージャーナリスト野々宮恵子(細川直美)会食する。野々宮は死刑囚の田埜井肇(菅原卓磨)と取材目的で結婚しており、真犯人を見つけてほしいと依頼する。田埜井は盗みに入ったことは認めるが、重松乙彦(前田峻輔)を殺害してはいないと主張していた。2人はその場では返答を保留する。
後日、事件について部署内で話し合う右京と亀山は、仮に田埜井が冤罪であれば、事件当夜に屋敷にいた瀧澤呉竜(青柳尊哉)、青蘭(しゅはまはるみ)、美沙子(阿知波悟美)、そして青竜の4人が疑わしいと推測する。
右京の関心は被害者の刺し傷に向けられた。胸から腹にかけて11カ所の刺し傷のうち、左脇腹の2カ所だけが極めて浅く、他の傷が15センチ以上刺し込まれていたのに対し、この2カ所だけは2センチほどしかなかった。
裁判では田埜井が激情のまま滅多刺しにした結果、偶然そうなったと認定されていた。田埜井自身も無我夢中でよく覚えていないと供述している。だが右京はこの不自然な傷に強い疑念を抱き、その違和感が結果的に野々宮の依頼を受ける動機となった。
内弟子・右京
右京は講談の公演後、青竜の楽屋を訪ね、弟子にしてほしいと懇願した。その後、2人は喫茶店に場所を移して話をするが、青竜は弟子入りの件を断り、「諦めてくれ」と告げる。しかし右京は諦めず、連日出待ちを続けた。
やがて姿を現した呉竜と青蘭に声をかけられ、内弟子は無理だと言われるものの、代わりにカルチャースクールへの参加を勧められる。結果的に亀山がそのカルチャースクールに通うことになり、一方の右京は2週間にわたり朝晩欠かさず弟子入りを願い続けた末、ついに内弟子として迎え入れられることとなった。
内弟子となった右京は瀧澤家で掃除をしながら、密かに事件現場となった部屋の様子を確認していた。
食い違う供述
その頃、警察では中園照生(小野了)たちが事件の経緯を整理していた。捜査の見立てでは、田埜井が被害者・重松乙彦を滅多刺しにした動機は、かつての内弟子時代の怨恨によるものとされていた。田埜井もまた瀧澤青竜の弟子であり、破門されたことを恨みに思い、偶然書斎で遭遇した青竜の息子・乙彦を逆上の末に刺したと考えられていた。
しかし、田埜井の供述はそれと食い違っていた。彼の話では、書斎に忍び込んだ時点ですでに乙彦は死亡しており、その死体を見た田埜井は、床に落ちていた刀を思わず手に取り、錯乱して滅多刺しにしてしまったという。騒ぎを聞きつけた青竜が駆けつけ、田埜井は見つかってしまう。
後日、面会の場で田埜井は妻・恵子に「もう人生を諦めた」と語った。だがその直後、刑務官が突然立ち上がり、まだ面会時間が残っているにもかかわらず田埜井を強引に連れ出してしまう。
一方、衣笠藤治(杉本哲太)は検事総長・臥龍岡詩子(余貴美子)に対し、右京たちが冤罪の可能性を探っていることを報告していた。
怪しい土蔵
右京は屋敷の外に出て弟子の光竜(中林大樹)から話を聞き、乙彦が外面の良い人物だったことを知る。その後、自宅に戻り蔵を確認していると、美沙子に呼び止められ、手紙を投函しに行くよう頼まれる。
ある日、公演の舞台袖で呉竜スマホを使い、オンラインカジノに興じていた。右京が声をかけると、彼は不機嫌そうに操作を止め、そのまま姿を消した。
公演を終えて外に出ると、甲斐峯秋(石坂浩二)が青竜にサインを求めてくる。さらに甲斐は記念写真を撮ってくれと右京にスマホを渡す。右京が画面を見ると、そこには「勝手な真似は結構だが、せめて僕には断ってからやれ」と表示されていた。右京は憮然とした表情で写真を撮り、黙ってスマホを返した。
その後、屋敷に戻った青竜は競馬新聞を読んで寛いでいた。右京は土蔵の中身について尋ねるが、美沙子が屋敷のあちこちを覗いていると言っていると青竜は怪しむ。かつて物乞いが勝手に蔵に住み着き、知らぬ間に自分の家のようにしていたことを語り、それをきっかけに鍵をかけるようになったと青竜は説明した。蔵の中には特別に大切なものが入っているわけではないという。
藪の中
亀山はカルチャースクールの講座が終わった後、青蘭や生徒たちと共に飲みに出かけた。二次会の場としてバーへ移動し、亀山は青蘭と2人で杯を交わす。亀山は自分が描いたイラストを見せながら和やかな雰囲気に包まれ、「先生みたいな妹がいたらいいな」と冗談めかして言う。すると青蘭は、ため息混じりに「兄はいらない」と静かに呟いた。
その後、亀山はスーパーで買い物をしていた右京にその話を聞かせる。亀山が「じれったい」とぼやくと、右京は穏やかに微笑みながら「そろそろ、藪を突いてみましょうか」と応じた。
呉竜のマンション前で、芹沢慶二(山中崇史)が彼に声をかけた。同じ頃、屋敷で掃除をしていた右京の携帯が鳴り、亀山から「呉竜が連行された」との連絡が入る。理由はオンラインカジノの利用によるもので、呉竜は「破門になったら困る」と動揺していた。警察では、15年前の強盗事件についての事情を聞かれ、ほどなくして解放された。
帰宅後、呉竜は師匠である青竜の前に土下座し、深く謝罪した。その席で、田埜井の冤罪疑惑が浮上し、水面下で再捜査が始まっていることが語られる。真犯人が別に存在するという内容だった。そのやり取りを、右京は陰で静かに聞いていた。亀山はその後、伊丹たちを連れて小手鞠を訪れ、協力への感謝を述べた。
動き出す人々
その晩、右京は夜中に目を覚まし、殺害現場となった書斎へ向かった。静まり返った室内で突然、彼は叫び声を上げる。騒ぎを聞きつけた青竜と美沙子が駆けつけると、右京は震えながら「出た」と言い、幽霊を見たと訴えた。青竜と美沙子は呆れた様子で「馬鹿馬鹿しい」と言い残し、寝室へ戻っていった。右京はその背を見送りながら、部屋でひとりほくそ笑んだ。
翌朝、美沙子は右京に川幅うどんを買ってくるよう命じ、鴻巣のスーパーへ行かせた。右京が屋敷を出ると、入れ違いに呉竜がやってくる。美沙子は一緒に書斎へ向かい、土蔵の鍵を呉竜に手渡す。呉竜はその鍵を使って蔵の中へと入っていった。
その様子を土師太(松嶋亮太)がドローンで監視しており、リアルタイムの映像を右京のもとへ送信していた。
接触
青竜の人間国宝認定を祝うパーティーが開かれ、弟子たちが一堂に会した。右京もその場に出席しており、亀山も招かれた参加者の一人だった。
宴の途中、社美彌子(仲間由紀恵)が姿を現し、亀山を伴って会場を出ていく。右京にも社から連絡が入り、トイレに行くふりをして後を追った。
案内された部屋に入ると、そこには検事総長・臥龍岡の姿があった。臥龍岡は右京に進捗状況を報告するよう求め、合理的な証拠があるならば再審開始を決定するつもりだと明言した。彼女は「邪魔をする意図はない。包み隠さず報告してほしい」と告げ、右京は静かに了承した。
その後、会場に戻った右京と亀山は、青蘭に声をかけられる。2人は関係を悟られぬよう、適当な言葉でその場を取り繕った。
【相棒24】1話の結末
自宅に戻った右京は、ついに土蔵の中を調べ始めた。床に漂う匂いを感じ取り、床板を剥がすと、そこには香炉と古びた行李が隠されていた。行李を開けると麻袋が入っており、その中から白骨が現れた。
その瞬間、背後から青竜の声が響く。驚いた右京は、なぜ蔵に入ったのかを弁明するが、青竜は冷たく「もういい、忘れろ」と言い放つ。右京が田埜井の話を持ち出すと、青竜は険しい表情で彼を睨みつけた。
一方その頃、臥龍岡は秘書に対し、田埜井の死刑を優先的に執行するよう命じていた。
やがて警察が屋敷に駆けつけ、土蔵を捜索する。捜査員たちが集まる中、右京は青竜に向き直り、自らの正体を明かした。
2話→
【相棒24】1話の考察
田埜井の冤罪は確定しているとして、真犯人と殺害の動機を考察しました。大きな謎は2つです。
- 乙彦の左脇腹の浅い傷はどうしてできた?
- 土蔵にあった白骨は誰なのか?
乙彦の脇腹の傷に関しては彼が右利きであるなら、恐らく切腹の際についたためらい傷と思われます。つまり、乙彦は何らかの責任を取って、切腹するよう命じられたと考えられます。
しかし、ビビってできなかったので、誰かが介錯よろしく殺害したということでしょう。
土蔵にあった骨は誰なのかは、当然まだ登場していない人物なので分かりません。青竜が話していた「物乞いが住み着いた」ということも関係しているかもしれません。
ただ、考えられるのは、乙彦が誤って殺害した人物とか、乙彦の恋人だが家族に反対されて殺したとか、乙彦に深く関係する人物だから彼が責任を取らされたのかなと思います。
露見すると家名を汚すことになるので、家名を守るために切腹するよう青竜が命じたのかもしれません。するとタイトルの「死して償え~疑惑の殺人?人間国宝の闇」にも合致する気がします。
殺した=介錯したのが誰かといえば、やはり身内の不始末は身内がつけた気がします。つまり、呉竜以外となります。もしかしたら誰か一人ではなく『オリエント急行殺人事件』方式で、家族みんなで刺した可能性もあります。
【相棒24】1話のまとめと感想
冤罪の可能性を探りに右京さんが内弟子として潜入したら、白骨遺体が発見されたという話でした。
最早右京さんが人間国宝のような貫禄ですが、あくまで警察官です。さすがにそろそろ無理なんじゃないかなと思いつつも、いざ始まるとドラマを楽しんで見てしまいます。
田埜井の死刑執行されるより前に事件が解決して欲しいですが、時々ある嫌な感じで終わる回だとしたら執行されてしまうかもしれません。そこで臥龍岡と右京さんたちの因縁が生まれるという展開も考えられます。
人間国宝になる代わりに身内の不始末を解決するというのが、なるための条件だったのか?タイトルの意味する「人間国宝の闇」がなんであるかは、今回見た限りだと不明です。ただ、弟子の呉竜しかり青竜しかり、ギャンブルが好きなようなので常に金に困っているのかもしれません。
人の健康大きなお世話、余計なこと。
2話→