【警視庁ゼロ係シーズン4】第6話はゼロ係に相談に来た人が、そのまま立てこもり犯になってしまう話です。人質として取られた靖子と係長、2人を無事に冬彦たちは救出することはできるのか?
【警視庁ゼロ係シーズン4】6話のあらすじ
厄介払いされたメンバーが集まる杉並中央署「なんでも相談室」、通称ゼロ係に「遊んでいる子供がうるさい」と苦情の電話が入り、冬彦(小泉孝太郎)らが現場に向かうが子供の姿はない。その頃、ゼロ係に田崎新太郎(大和田伸也)が現れて横山(片岡鶴太郎)と靖子(安達祐実)を人質に立て籠り、署内に爆弾を仕掛けていた。田崎はネット中継で、ある事件の真相を知りたいと語るが、衝撃的な情報が次々と寄せられ…。
公式HPより
【警視庁ゼロ係シーズン4】6話のネタバレ
真島美咲殺人犯
皆川健二
動機
美咲に気があるふりをして金を騙し取っていたが、美咲がそれに気づいて返金を求めると、友人たちを使って美咲をストーカー扱いする。その後、美咲にまた金の無心に来た皆川に、美咲はきっぱり断ったところキレて殺害。自殺を装うためにマンションから美咲の遺体を落とした。
逮捕の道筋
立てこもった祖父の田崎が、真相を教えてくれた人に二千万渡すと懸賞金をかける。ネットに集まる書き込みはどれもいい加減なものばかりで、美咲を誹謗中傷するものさえあった。
美咲の遺品に北海道行きのフェリーのチケットがあり、なぜわざわざフェリーなのか?と疑問に思った冬彦たちは、さらに調査を続けていく。
そして『春吉』でネットの書き込みが原因で人が来ない、食べてもいないのにでっち上げだとボヤいている春吉の言葉で気づく。そもそも美咲はストーカーにでっち上げられていたのでは?と。
皆川の店に行って友人に話を聞くと、掲示板へ誹謗中傷の書き込みは全て彼らがやっていたと自白する。そして、皆川がストーカー事件をでっち上げたことがわかる。
美咲は高所恐怖症だからフェリーで帰っていたこともわかり、不在配達の品を再配達していたがその品物がなくなっていたこともわかる。
祖父のために買った酒だったのだが、皆川がそれを持って美咲の頭を殴って殺す。美咲の自宅のカーペットを剥がすと、そこには血痕と瓶の破片が落ちていたのだった。
【警視庁ゼロ係シーズン4】6話の感想
冒頭から爆弾を仕掛けた犯人がゼロ係に立てこもってしまいます。おびき出された冬彦と寅三、ヒマで出かけた文平はその場にはいませんでした。その代わり係長と靖子が人質になってしまいます。では桜庭は?今回は殆ど出て来ないこの桜庭が、ゼロ係らしい解決方法で解決します。
今回最も活躍というか目立ったのは係長です。いつもは適当で署長の言いなりな係長ですが、実はやる時はやる男だということがわかります。ゼロ係のメンバーは普段は適当な感じに見えますが、意外とお互いを信頼していたり思いやったりします。いい関係性です。
そして今週の神沼の話は大きく動いたりはしませんが、凄くそばにいたことがわかります。神沼とはいったい何のために行動しているのか?まだまだ謎が多い男です。
今回の事件概要
田崎がなんでも相談室に相談しに来たことで、係長と靖子を人質に取り立てこもり事件が起きます。何のための立てこもりなのか?その裏側には悲しい真実が隠されていました。
まずは事件の関係者を整理します。
- 田崎新太郎(72)
- 北海道苫小牧在住
- 化学工場で火薬取り扱い主任
- 真島美咲(20)
- 田崎の孫
- 北海道の火薬工場で働いていた
- 母子家庭で7年前に母が病死
- 肉親は田崎だけ
- その後上京して三軒茶屋のキャバクラで働いていた
- 1ヶ月前ビルの屋上から飛び降り自殺
田崎には孫の美咲がいましたが、飛び降り自殺をしてしまいます。田崎は立てこもった時に、2千万円を用意しろと言います。そのお金を懸賞金として美咲の死の真相を教えてくれた人に、そのお金をやるとネット動画を投稿します。
掲示板には様々な情報が寄せられますが、段々誹謗中傷のようなものまで書き込まれます。
- 真島美咲知ってる!三茶のキャバクラでキャバ譲してる女だよw
- 俺もこのキャバ譲知ってる!ハイブランドに目がない女だよw
- 男とブランドしか興味なさそう。同じ女としてサイテー!!
- 客に遊ばれて自殺したのが真相じゃん
- 真島美咲はストーカーをしていたクズ
ストーカーをしていたという情報が寄せられ、その真相を調べに向かいます。そこで付きまとわれていたと証言する男が浮かび上がります。
- 皆川健二
- 美咲が付き合っていた男
- 飲食店経営
- 朝・昼・晩と決まっていた時間にメールをしないといけない
- 借りたお金を返せと言ってきたが借りていない
- 美咲は未成年の頃、恐喝や暴行で逮捕されている
美咲は店にまで来て金を返せと騒いだり、店の外にある花を倒していったと言います。美咲の自宅を調べるとブランド物など一切なく、むしろ倹約家なことがわかります。
また、美咲の検視写真報告書を見ると、後頭部にも傷がありました。バウンドした時についたものではないかと言います。
さらに、冬彦は美咲がストーカーだったとしたなら、遺書がないのはおかしいと言います。
- ストーカーの多くはパーソナリティ障害
- 自己愛が強く自分の思い通りにならないと他人を責める
- 遺書がなく死ぬことはあまりない
- 相手のせいで自分が死ぬと書き残すはず
と、分析します。美咲の遺品にあった苫小牧行きのフェリーのチケットは、美咲が亡くなった1週間後に出発のものでした。祖父の田崎に会いに行こうとしていたのではないか?なぜフェリーなのか?と謎が残ります。
掲示板では三咲がストーカーをやっていたということを受け、ますます荒れてきます。
- 真島美咲最低女。傲慢で男にだらしなくて、嫉妬深い。死んで当然。
- こういう女がいるから世の中ダメになるんだよな。ストーカー女最低
- ストーカーの真島美咲が自殺したのは自業自得
- 死んでよかったじゃん。真島が死んだことによって被害者が救われたよ
- 真島美咲も立てこもりしてるおっさんも無能www
- 真島美咲なんてストーカーもうどうでもいいよ。2000万円の行方はどうなるんだよw
こういった書き込みの数々を目にして、田崎は何を信じていいのかわからないと言い出します。美咲は確かに人の道を外れた時期もあったが、ここ2年ぐらいは落ち着いた田崎の身の回りの世話をしに帰って来てたといいます。
何が真相なのか?最終的に冬彦と寅三のコンビが真相にたどり着きます。なんとも悲しい結果でした。
さらば横山係長?
立てこもり犯の人質になってしまった係長と靖子ですが、係長が靖子のことを解放してやるよう田崎に交渉します。交渉の結果、靖子は解放されますが係長は一人人質として残ったままです。
事件が解決したので解放されるかと思いきや、間違って起爆装置のスイッチが入ってしまいます。残り時間が少ない中、係長を助けようと冬彦と寅三が向かいますが、爆発に巻き込まれてはいけないと思い、「来るな!」と係長は叫びます。
ここから係長のみんなに向けての別れの言葉が始まります。
- 冬彦へ:「警視、いつも空気を読んでばかりの私にとって、あなたのような生き方が憧れでした。いつまでも今のままでいてください。本当にありがとうございました」
- 寅三へ:「寺田君、君の乱暴言葉と裏腹な優しい心はかけがえのないものだ。ありがとう」
- 靖子へ:「本条君。玉にキズだが感謝しきれない。君のお説教が聴けなくなるのは寂しいよ」
- 文平へ:「文平ちゃん。君の岩手弁でいっつも心から和んでた。ありがとう、感謝してるよ」
「さよなら、何でも相談室。さよなら」となぜか桜庭宛のメッセージがありません。残り時間がなくなり爆発する手前、突如ダンボールの山が崩れて現れたのは桜庭でした。
カレー不足により眠くなった桜庭は、ずっと立てこもり犯がいるそばで寝てました。そして、目覚めた瞬間、手がぶつかって起爆装置が止まります。残り時間は0.04秒でした。
非常にゼロ係っぽいオチがつき、係長は助かりました。
【警視庁ゼロ係シーズン4】6話のその他気になったこと
- カレー食べないと眠くなる桜庭
- 子供の声とセミの声を間違えるという考え
- 身代金が200万足りないので立て替えることになる署長
- 立てこもり実況中継で賑わう春吉
- 木下のブランドの服を着る犯人設定
- 靖子の身長が低いから子供だと思われたのでは?という寅三
- 水しか飲まない客しか来ない春吉
- ネットでの評価は0.2という春吉
- そういえばタメ口を忘れていた寅三
【警視庁ゼロ係シーズン4】6話のまとめ
係長が結構いい人だということが、いざという時になってわかります。ゼロ係のメンバーはみんな普段はいがみあってますが、いざという時は信頼しているようで本気で助けようとします。過去シリーズでもそんな感じの話があったりします。
春吉の評価“0.2”というゼロでもない評価が、なんともいえない寂しさを感じさせます。どれだけ美味しくないのか、それなのにどうしてやっていけるのか、もはや奇跡の店です。
今週の神沼は春吉のカウンターで靖子の隣に実はいたという近さでした。しかし、気づいた靖子に催眠術のようなものをかけて、折り紙を渡してどこか行ってしまいます。その中には「すべてが嘘だ早く気付け」と書いてありました。神沼は掲示板に書かれていることが嘘だと、いち早く見抜いていたのが後でわかります。
敵なのか味方なのか?一切のことが謎の神沼ですが、次回は何かしらの犯行をするような雰囲気です。