前回詐欺グループの仕事を始めたばかりの誠実は、今回もう責任者の立場である“店長”になります。立場が少し上になったことで、誠実なりの改革を始めていきますが……
ドラマ【スカム】4話のあらすじ
神部は詐欺の金主たちに呼び出しを受け、店舗を増やすよう強制される。
公式HPより引用
人手不足から、誠実が急きょ店長代理を務めることに。とまどう誠実に清宮が急接近し、なかば強引に相棒を自称する。
母・幸子の疑いの目、父の病状の悪化、山田の脅し、とプレッシャーが重なるなか、誠実は自らの経験を元に詐欺のスクリプト=台本を書き、ノルマ達成を目指す。
そんなある日、詐欺の売り上げを狙った強盗が発生。誠実も夜道で襲われ、車で拉致されてしまう。
ドラマ【スカム】4話のネタバレ
- 東条に呼び出されて神部は箱を6つ増やすように言われる。そこで毒川に相談しあの5人の中で誰が店長に相応しいかを聞き、誠実が新たに店長に決まった。
- 毒川から新たな名簿を渡され、月に1億2千万がノルマだといわれる。
- 店長になったことで張り切る誠実のところへ山田から電話がかかってくる。祥太郎が持ち逃げした金を払えという話だが、誠実は神部や毒川に相談してもいいか?と言って駆け引きをする。
- 誠実はさっそく新たな台本を作り、それを元に詐欺の電話をかけまくるとうまくいった。
- しかし、集金屋が襲われて金を持って行かれてしまう。失った金は諦めて、次の詐欺をするしかなかった。
- 誠実は清宮に電話をし、今後のことを相談するために呼び出す。待ち合わせのファミレスに向かう途中、誠実は何者かに拉致されてしまうのだった。
ドラマ【スカム】4話の感想
うまくいったかと思えば奪われたりして、裏家業というのは表の仕事より大変そうです。誠実たちが慕う神部はその上にヤクザの東条がいて、さらに金を稼ぐように箱を増やせと命じられます。派手にやればやるほど逮捕の可能性が増え、今まで通りにやってたほうがいいのではないのか?そう思いますが、なんでか東条は増やせと命じます。
大金orゼロというリスクの高い仕事なので、危ない橋を渡らないというのが絶対条件だと思います。捕まってしまったらせっかく育てたプレイヤーたちもいなくなり、またいちから育成しなくてはなりません。代わりはいくらでもいるようで、向かない人と向く人とはっきり分かれる仕事です。
どう考えても目先の金よりも人が財産です。よって、目立つ行動やリスクは極力避けたほうがいいです。なのに東条は残念な人のようで、箱を増やさせます。儲けがゼロになる可能性もあるのにです。
専門用語の説明
ドラマ内で当たり前のように専門用語が結構飛び交うので、ここで改めて用語の説明をしておきます。
- 箱:詐欺グループが詰めている建物
- 店長:箱内のリーダー
- プレイヤー:かけ子
- 受け子:騙した金の受け取り役
- スクリプト:詐欺の台本
- 集金屋:受け子から金を集める役
- 名簿屋:詐欺に使う名簿を売買する人
- 一番名簿:まだ一度も詐欺に使われたことのない名簿
- タタキ:強盗事件
名前から想像つきそうなものから、ちょっとわかりづらいのまで隠語を使いがちです。誰かに聞かれたら困るからでしょうか?それともプロフェッショナル感を出したいのか?理由はわかりませんがよく使います。
今回起きた内容だと「プレイヤーから受け子に頼み、集金屋が回収したところをタタキにあった」みたいな感じです。確かに知らない人が聞いたら、分からないといえば分からないですね。
組織内の序列
誰が元締めなのか?今回初めて杉本さん演じる東条が出て来たので、序列がはっきりとわかりました。
順位 | 登場人物名 | 立場 | 説明 |
---|---|---|---|
1位 | 東条 | 金主 | 金を出している元締めのヤクザ |
2位 | 神部 | 番頭 | 箱を回している責任者 |
3位 | 毒川・誠実 | 店長 | 箱内のリーダー |
4位 | 清宮ら | プレイヤー | かけ子 |
5位 | 山田 | 集金屋 | 受け子から金を回収する役 |
6位 | 受け子 | 被害者から直接金をもらう役。逮捕のリスク一番あり |
こんな感じになっています。名簿屋などは外部の人なので、位置づけは特にありません。東条が名簿を買ったり箱を借りたりする資金を出す代わりに、売り上げの何%かを取るのでしょう。ある意味“投資”のようなものです。現場に関わらずに金だけ出して金だけ回収するので、逮捕のリスクが一番低いです。
命令は上から下に流れていき、何かあったときに下は完全にトカゲの尻尾切りで見捨てられます。しかも詳しいことは何も教えられていないので、受け子の一人や二人捕まったところで東条は痛くもかゆくもありません。なので、箱を増やせと気軽に言うのでしょう。
清宮や誠実は前回の神部の言葉に酔ってしまい、今では神部のようになりたいなど言い出す始末です。その憧れている人がまさか、上からこんな圧力をかけられて大変とは思いもしないでしょう。裏社会は上に立てなければよっぽど表の仕事をやっていたほうが、逮捕されたりしないだけマシだと思いました。
ドラマ【スカム】4話のその他気になったこと
- 上に呼び出された神部はインカム外さないまま
- 美咲のクッキーは全然いらない誠実
- 詐欺が成功すると「老害サイコー」とみんなでコール
- 通販でスタンガンを買う美咲の祖母
- しかもそれを使いたくて詐欺来いとウズウズしている
- 強盗被害にあった場合、警察に行こうと考える清宮
ドラマ【スカム】4話のロケ地
神部が呼び出されて東条と話した中華料理屋です。前回のクラブに続いての上野忍池近辺です。
中国料亭 翠峰
ドラマ【スカム】4話のまとめ
裏社会の序列のようなものがわかり、カタギの仕事のほうがよっぽど楽と思えるような回でした。誠実が新しく考えたスクリプトは自分の経験に基づいて作られたものらしく、一時期よくあった手口の「会社の書類をなくした」というやり口でした。これの良いところは一度引っかかった人でも、あれこれ理由をつけてまた騙すことができるということだそうです。
誠実は回の最後で拉致られてしまいますが、恐らく金を払わず生意気な口をきいたせいで、怒った山田が拉致ったのでは?と想像しました。普通に仕事をしていて身の危険を感じることはないので、やっぱり普通の仕事をしているほうがいいでしょう。