7月10日から始まった【刑事7人】の第1話は専従捜査班が発足し、メンバーが集まってくるところから始まります。そしてさっそく起きた事件を調べに行くと、なんとも変わった死に方をしている遺体が発見されます。これが後に続く連続殺人事件の始まりでした。1話だけでは完結せず前後編に分かれています。
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【刑事7人シーズン5】1話のあらすじ
2019年夏、複雑化・高度化する超凶悪犯罪と難解な未解決事件に特化し、早期解決を目指す、警視庁独自の部署として「専従捜査班」が正式に発足した。
公式HPより
その「専従捜査班」が結成されて間もない金曜日――。ある貸し倉庫で、所轄署の刑事・大貫敦(金橋良樹)の遺体が発見された。臨場した天樹悠(東山紀之)らが目にした大貫の遺体は、口いっぱいに金ぱくを詰め込まれていた。さらに、現場の窓には、同じ金ぱくで書いた『オマエタチハ ムリョク』という、警察に挑戦するかのようなメッセージが残されていた。
「専従捜査班」の一員でもある法医学教授・堂本俊太郎(北大路欣也)が解剖した結果、死因は、生きたまま口に金ぱくを詰め込まれたことによる窒息死ということがわかる。極めて残忍な手口であることから、天樹らは、まず怨恨の線で捜査を進めることに…。
水田環(倉科カナ)の捜査で、被害者の大貫は、強引な取り調べや女癖の悪さ、暴力団とのズブズブの関係で監察にも目を付けられていたことが判明。天樹は、大貫が担当した過去の事件を調べ始める。
翌日の土曜日――。大貫の愛人だったと思われるクラブの経営者・間宮静香(平塚千瑛)のマンションへ聞き込みに行った海老沢芳樹(田辺誠一)と青山新(塚本高史)は、ベランダで頭部に巨大な植木鉢をかぶせられた静香の遺体を発見する。青山が植木鉢をどけると、土が遺体になだれ落ち、植木鉢の裏側には『ハヤクキヅケ』と書かれたメモが貼られていた…。
「専従捜査班」の新人・野々村拓海(白洲迅)は、“金曜日に金ぱく”、“土曜日には土”と、曜日になぞらえた殺人なのではないかと言うが、班長の片桐正敏(吉田鋼太郎)は一蹴する。
しかし、拓海の発言が引っかかった天樹は、ひとり調査を行い、警視庁の管轄外で、水曜日に女性の水死体、木曜日に樹木に体を貫かれたタクシー運転手の遺体が発見されていたことをつき止める。
水・木・金・土――、これが本当に曜日になぞらえた連続殺人事件だとすれば、さらに事件は続くのか…!? これ以上被害者を増やすわけにはいかないと、天樹ら「専従捜査班」の面々は、タイムリミットが迫る“日曜日の殺人”を未然に防ぐため、奔走する!
【刑事7人シーズン5】1話の感想
専従捜査班とは?
今回新たに結成された部署ですが、具体的にどういったことをやるのでしょうか?
- 未解決の刑事事件を主に取り扱う部署
- ビッグデータを活用し、過去の捜査情報を元に未来の犯罪を防ぐ
- 高度で複雑化した犯罪に迅速に対応
- 凶悪事件から都民国民を守る
という部署となっています。【刑事7人】は現在起きた事件が、過去の未決の事件に繋がっていることが多かったですが、その部分は引き継いだまま“未来の犯罪を防ぐ”が新たに加わった感じです。
天樹が資料係を兼任している関係でビッグデータの活用が加わり、今起きている事件が未決の過去の事件なり、類似した犯罪なりを引っ張りだしてきて、照らし合わせていくと思われます。
そのためか、以前同じ仲間だった山下が今回もゲスト出演して、助言を与えるといったシーンも出てきました。そうなると山下のようなキャラは専従捜査班には必要なはずなのですが、新しく加入した野々村はそういう感じというより走り回る刑事役っぽいです。
曜日連続殺人事件とは?
曜日になぞらえた連続殺人が起き、今回だけで5人が死亡します。わかりやすいように一覧表にしてまとめました。
曜日 | 名前 | 職業 | 殺害方法 | メッセージ |
水 | 川北真琴(27) | 専業主婦 | 海で水死 | なし |
木 | 三島保(55) | タクシー運転手 | 木に刺さって死亡 | なし |
金 | 大貫敦(45) | 七蔵警察署刑事 | 口に金箔を詰められて窒息死 | オマエタチハ ムリョク |
土 | 間宮静香(32) | クラブ「明凛」経営者 | 鈍器で殴られ脳挫傷で死亡。 頭に植木鉢をかぶせられていた | ハヤク キヅケ |
日 | 渡辺郁夫(?) | 検事 | ソーラーパネルの電力を使用した、 電気ストーブで暖められ続け 熱中症で死亡 | オマエタチニハ ムリ |
土曜の殺し方が鈍器で殴って殺害後に頭に植木鉢というやり方で、これは“土”に入るのか?と思いますが、土くくりにするようです。普通に土の中に生き埋めとかで殺害すればいいのに、発見されないと困るからか土が原因で死ぬわけではありません。
残るは月曜と火曜となります。火曜は火で焼けばいいと思いますが、月曜はどうするのでしょうか?月の形をした何かで殺害とかになるのか?
三年前の事件とは?
ここで専従班らしく三年前に起きたある事件に、被害者たちは関係しているということが判明します。それぞれの関係と起きた事件についてまとめます。
- ホテルニューアルカイドの一室でホステスが首を絞められて殺害
- 加害者は同じ店で働くホステス加賀皐月
- 殺害動機は客を奪われたことへの嫉妬と怒り
- 皐月は虚偽の供述をして捜査をかく乱
- 皐月は裁判では無罪を主張していた
- 裁判員裁判でスピーディーに結審し懲役12年の判決
- 皐月は獄中で自殺
という事件となっています。しかしこの事件は調書が改ざんされていたことがわかります。
- 改ざんしたのは殺された七蔵署の大貫
- 皐月がアリバイに主張した当時会っていた同級生は、殺された川北真琴
- その待ち合わせ場所に向かうため、タクシーに乗った時の運転手は殺された三島保
- 事件があったホテルで皐月と被害者が会っているのを見たと証言したのは、殺された間宮静香
- この時の担当検事が殺された渡辺郁夫
- この時の担当弁護士が本郷健一
現在殺されている5人が事件に関わっていました。まだ殺されていない本郷は現在国会議員になっていて、当時皐月の弁護をした際「情状酌量を求めるのが精いっぱい」だと言っていて諦めたそうです。
なぜ書き換えをする必要があったのか?なぜ皐月を犯人に仕立て上げる必要があったのか?真犯人を隠すために起きた隠蔽工作の可能性があります。
と、なると、あと二人殺すのであれば、当時弁護士だった本郷と真犯人ということになるのかも?
天樹が皐月の実家へ行くとすでに廃墟のようになっていて、誰も住んでいませんでした。しかし、そこに写真が落ちていてそれを手にした天樹はまた過去へ想像の旅へ出ます。そこで見えた風景では両親、恋人、皐月の四人が写真を撮っていると、突然警察がやってきて皐月を連行してしまいます。
この事件を起こしているのが皐月の無念を晴らすため、両親か恋人が起こしているのかもしれないと匂わせるシーンでした。
その他気になったこと
- タイトルの入れ方にはこだわりがある【刑事7人】
- お茶の係扱いの野々村
- 「餅は餅屋」といわれ餅は売ったことがないと返す野々村
- “歩く昭和”といわれる片桐
- どうあっても野々村と呼んでもらえず“拓海”呼び
- 片桐の物まねをするが中途半端といわれる野々村
- 間宮のベランダの花は土もいらない造花ばかり
- スキンケアには興味がない水田
- ホッケとカシスオレンジを合わせる野々村
- リトル・ヤマシタはまだあった
- 散々脅して「簡単にしゃべっちゃ駄目だよ」と無茶言う青山
- 本郷が着ているTシャツはなぜか“7”と大きく書かれている
【刑事7人シーズン5】1話のまとめ
シリーズものはやっぱり安定しています。そして最初の事件としては盛り上がる感じの事件でよかったと思います。ゲストで山下が出てきたりして初回に力を入れているのが感じ取れました。
こういった“復讐”を扱っている場合、一番殺したい相手をなぜか一番最後に殺そうとして、そこを警察に“そんなことは亡くなった人も望んでいない!”などと言われて止められます。いつも思うのですが一番殺したい人を最初に殺すべきです。これだけの人数殺さなければならないなら、足がつく可能性が非常に高いのですから。
今回の話はちゃんと復讐を完遂できるのか?また一番殺したい相手を最後に残していたりしないのか?そこに注目して次回も視聴したいと思います。