ドラマ【スカム】第2話目は研修がメインの話となります。振り込め詐欺の研修といえばやはり電話です。しかし誠実が行った先で行われる研修は、電話をかけるにしてもちょっと様子が違いました。一体どういうことなのでしょうか?
ドラマ【スカム】のキャスト
前回のドラマ【スカム】
ドラマ【スカム】2話のあらすじ
誠実を待っていたのは振り込め詐欺の新人研修。
公式HPより引用
周りは詐欺と知らずに応募してきた若者ばかりで、誠実はそこで子持ちのダメ男清宮と知り合う。鬼コーチ毒川のしごきで次々と脱落者が出るなか、誠実は前職の営業で培ったスキルで一目おかれる。
研修最終日、誠実を含む五人は社会科見学と称して格差の現場を見せつけられる。
ショックを受けた彼らの前に現れる番頭の神部。神部は老人を日本のガンと言い切り、老人を攻撃する悪の講義を始める。
ドラマ【スカム】2話のネタバレ
- 沢山集められた人たちと事務所で電話をかけるが、投資用マンションの営業
- 客から住所を聞きだして資料送りつけるのが研修のゴール
- 誠実以外の人たちはこれが振り込め詐欺の研修だとは知らないらしい
- 誠実は台本通りでなく自分のやり方でやりたいと言って電話をかける
- 資料もマンションもないカラ営業だと毒川が明かし、これをクリアすれば月収30万はもちろん1千万も夢じゃないという
- 誠実はおしいところまでいくが住所を聞き出せず、それを見た毒川が実演してみせる。そして今やったことを考えろという
- 誠実は必死にできるようになるまでやって、やっと住所を聞きだすことができた
- 研修最終日まで残った人は5人だった
- 社会見学という名のドライブに向かう
- ゴルフ場や屋内プール、レストランで肉や酒を飲んで楽しそうにしている高齢者たちの姿を見せる
- 対照的に暗い倉庫のような場所で、弁当のカレーを食べる労働者の姿を見せる。その人たちは自分たちと同じような年齢なのだが歳を取って見えた
- 責任者の神部が来てこの研修が振り込め詐欺の研修だったと明かす。無理強いはしないが、ここの話をしたら“図鑑”に載るといってボコボコにされた人の写真を見せる
- そして神部はホワイトボードに「老人は日本のガンだ」と書く
ドラマ【スカム】2話の感想
今回もハイテンションで突っ走る回でした。研修を担当する毒川が前回見た通りのかなり暴力的な男で、なぜか片手に革靴を持っています。地獄を見せてやるといっていただけあって、最初はたくさんいた研修生も最終的にはほとんどいなくなってしまいます。普通の人なら耐えられないと思う研修です。しかし、誠実は営業の仕事をやっていたという前歴が生かされ才能を発揮します。元々一流なのだから、やっぱりコッチでも才能があるのかも?
若い人の気持ちをくすぐるのがうまく、それでいて甘やかすわけでもない。アメとムチをうまく使い分けて毒川は誠実たちを操っていきます。また、誠実自体が病院で高齢者たちの好き勝手な様子を見て嫌な気持ちになり始めます。
研修の内容
並べられた机に名簿を渡されひたすら投資用マンションの営業を電話でします。毒川が靴片手に見張っているので息つく暇もありません。どういった内容かというと…
投資用マンション 電話営業台本
突然のお電話失礼いたします。私、ネクストエステートの鈴木と申します。本日は新築投資用マンションのご案内でお電話差し上げました。
この度、お客様には、安定した収入を得られる投資用のマンションのご購入をご案内させて頂きたくご連絡致しました。
と、いう出だしで始まる台本を渡されます。そこからさらに“YES”と“NO”のような分岐が書かれ、それに対応する内容が書かれているようでした。
そしてここから“地獄”の研修がスタートします。どれだけ地獄かというと…
- 相手が電話を切ったら5秒以内に次の相手に電話
- 相手が目の前にいるつもりでやれ
- 住所を聞きだして資料送りつけるのが研修のゴール。成功するまで百万回でもかけろ
- 受話器から手を放すな
- 1件に5分かけたとしても3時間で36件、それ以下のやつは正座させてやらす
- 席は立つな。クソでも小便でも我慢できなければその場でもらせ
- 休憩明け10分前には椅子に座るぐらいのヤル気を見せろ
- 覇気がない、百万倍の気持ちでいけ。スピリットだ!
- 受話器から手を放したらぶん殴る
- だが、最後までいったら1万円の報酬
休憩時間以外では席を立つことも許されません。そして受話器から手を放したら殴られます、靴で。最初は女性もチラホラいたのですが、最終的には男性のみでした。それにしてもその場でもらすのはさすがに嫌というか、あれだけの人数いたら不衛生な気がします。
詐欺のテクニック
誠実がもう少しで住所を聞きだせそうでしたが失敗します。すると毒川が誠実相手にやってみせます。靴を受話器代わりにして。それが“かぶせ”と“こだま”です。
- かぶせ:相手の言葉を最後まで聞かずに圧倒する
- こだま:すでに話したことを永遠に繰り返す
このテクニックを誠実はできるようになるまで必死にやった結果、やっと住所を聞きだすことができたようです。このかぶせとこだまをやってくる営業がきたら、“詐欺”とまでは言わないまでも怪しいです。人の話を聞かずに話をしてきたら電話は切ってしまってもいいかもしれません。詐欺の手口を知ることが大事です。
最終研修の社会見学
この地獄の研修で生き残った人が誠実含めて5人いました。毒川いわく結果残さなかったのもいるが、根性は認めるということで残します。そして最終日はドライブだと言って5人を連れて出かけます。
ゴルフ場
- 1988年のバブル期にできた会員制のゴルフ場
- 会員以外とその知り合いしか入場できない
- 会員権は3000万円
- 平均年齢は68歳
- 温水プールのような施設も併設
- レストランもある
- そこで肉を食べワインを飲む高齢者たち
楽しそうに過ごす高齢者は生き生きとしています。会員権だけで3000万なんてものを所有し、それ以外にまだ余裕があるような人たちが集まってきています。誠実たちは中に入ることもできず、遠くからその姿を眺めています。食事をしにレストランには行くと、毒川は肉を食べてますが、他のみんなはカレーを食べるだけです。
労働者の休憩時間
- 弁当のカレーを食べてる
- 身なりは作業したせいか汚い
- 笑顔も会話もなく黙々と食事をしている
- 薄暗い倉庫のようなところで食べている
- 平均年齢は20~30代
その後、毒川たちは労働者たちが食事をしている風景を見せます。作業着に身を包みカレー弁当を食べていました。離れた場所からその姿を眺め、年齢がいくつぐらいか当てさせます。清宮が40~50代ぐらいと答えると、お前らと大して変わらない年齢のやつらだと教えます。毒川は「貧乏にまみれちまったせいで、老け込んじまってよ。さっきみた年寄りのほうが若々しいよな」と言います。
最後に年寄りと若者、金持ちと貧乏、その対比を見せることで誠実たちの意識を変えます。さらに研修に使っていた場所は、以前ITベンチャーの会社が使っていた場所でした。自分たちぐらいの年齢のやつが、一発当ててやろうと起業して潰れた場所だと知り、真面目にやってもダメだと思い知らされます。
図鑑とは?
研修を終えた5人に実は振り込め詐欺の研修だったことを明かす神部ですが、無理にやらせようとは思っていないようです。しかし、もしここの話をしたら“図鑑”に新たな一ページとして加えるといいます。図鑑とはなんでしょうか?
ちんころNo.62
なるせきよとくん
備考:出会い系アプリで出会った女の子に投資させられかけたバカ。おしっこもらしてた!
ちんころNo.63
ゆちむくん
備考:1発ぶん殴ったらすぐ泣いた。泣いてるくせに靴下がオシャレでムカついた!
ボコボコに殴られて血まみれの腫れた顔写真と共に、名前と“備考”が書いてあります。ちなみに“ちんころ”とはタレコミと同じ“密告”の意味です。研修のことを警察にチクったやつは、こういう目にあわすという脅しです。神部自体は暴力的な雰囲気はない男なのですが、ホワイトボードにこう書きます。「老人は日本のガンだ」と。今回はここで話が終わります。次週は老人はガンだから、詐欺で金を奪ってもいいみたいな流れになるのか?
その他気になったこと
- 営業の電話をかけている受話器のそばで怒鳴りまくる毒川
- 階段に並んで煙草を吸う研修生
- 電話禁止とかかれている場所で電話する誠実
- 親が造園屋で芝生に詳しい来栖
- 老人がプールで遊ぶシーンはPVみたいなスタイリッシュな映像
ドラマ【スカム】2話のロケ地
今回も千葉県ロケです。ゴルフ場やプール、レストランも含めてこの施設です。
リソル生命の森
公式HP:https://www.seimei-no-mori.com/
ドラマ【スカム】2話のまとめ
今回の話は主に研修の話でした。店長の毒川が研修生を仕切りなぜか手に持っている靴で叩きまくるという、全体的に暴力と怒鳴り散らしているシーンが多いです。しかし、そんな中で誠実は交渉をしてさらに結果を出すというある意味適応能力が高い人物です。元々一流の会社にも入れる人物だけに、どんな環境であってもきっと才能を発揮する人物なんだろうなあと思いました。
また、高齢者に対する印象が悪くなるように誘導し、やっていることが悪いことではないと今後教育していくのだろうと思います。若いだけに野心をくすぐられると、ついつい勢いで悪事に手を染めそうです。次回も楽しみに視聴したいと思います。