ドラマ『スカム』初回の放送はしょっぱなからブっ飛んでいて、期待していた以上に面白かったです。振り込め詐欺を題材とした、詐欺をやる側の話なため、出てくる人がみんなおかしいです。1話目からアクセル全開のドラマのネタバレと感想、杉野さんがドラマ内で着ていたTシャツやロケ地なども調べました。
ドラマ【スカム】のキャスト
ドラマ【スカム】1話のあらすじ
2008年、リーマンショックの影響で新卒切りにあった草野誠実は、学生ローンの支払いや大病を患った父の治療費に苦しめられる。
公式HPより引用
そんな誠実に怪しいバイトを持ちかける親友の祥太郎。幼なじみの美咲の忠告を無視して話に乗る誠実だが、そのバイトとは振り込め詐欺の現金引き落とし役だった。
犯行当日、警察に追われた祥太郎を助けようとして事故を起こしてしまう誠実。集金屋の山田に捕らえられ、振り込め詐欺の実行現場に送り込まれてしまう。
ドラマ【スカム】1話のネタバレ
- 会社を辞めて金がない誠実は祥太郎たちと飲んでいたところ、母親から電話が入る。
- 父親が目のがんになってしまい、しかもかなり進行していると聞かされる
- 眼球摘出か延命治療かの選択を医師に提示される
- 他に何か方法はと医師に聞くと、高度先進医療があるけど保険がきかないといわれる
- 税金払ってるのにおかしいと怒る誠実、医師は決まりだから仕方ないと答えるばかり
- 自宅には学費ローンの督促状が届いている
- 新しい会社の面接に行くが不採用
- 金に困って祥太郎の言っていたバイトをやるが、実は“振り込め詐欺”の出し子
- 何とか金を引き出して戻ろうとしたら、表では祥太郎が警官に追いかけられている
- 助けようと思って急いで山田の乗る車に向かう
- そして山田を車から引きずり出し、自ら運転して祥太郎を乗せる
- 逃げる途中で事故を起こして意識を失う
- 目覚めた時にはクレーンで吊るされていた
- 祥太郎は金を持ち逃げしたと山田から聞かされる
- 家族に危害を及ばせないために「何でもします」と言ってしまう
- イキのいいバカが欲しいと言われ“振り込め詐欺”の研修に行かされる
ドラマ【スカム】1話の感想
『闇金ウシジマくん』を彷彿とさせるおかしな人たちが登場します。まず山中崇さん演じる集金屋の山田がヤバいです。それと同じぐらいヤバいのが和田正人さん演じる店長の毒川です。初回からこの二人のどこかイっちゃってる演技が全開で期待していた以上に面白かったです。初回なので主人公の誠実がなぜ詐欺に手を染めることになったのか?そんな感じの出だしでした。
主人公の草野誠実とは?
リーマンショックが原因で入社した会社からリストラされてしまいます。そこで金がないと愚痴を言いながら友人たちと飲んでいたところに母親から電話が入ります。そこからが誠実の転落人生の始まりとなりました。
- 一流大学卒業後、大手不動産会社に新卒で入社
- 法人向けの営業の仕事をしていた
- リーマンショックで希望退職制度で会社が募る
- 本人いわく残ることもできたけど、新入社員に退職促す会社に疑問
- 入社半年で自ら退職してしまう
- 父親ががんになってしまう
- 大学の学費ローンがまだ残っている
- 美咲とは付き合っていない
- 美咲の家とは近所らしい
大学の入学金や学費をローンで払っている状態なところに、父親ががんになってしまいます。いい治療を受けさせてあげたくても、保険がきかないので高額になってしまうと医師から言われます。貧困家庭というわけではなさそうですが、残念ながら高額な治療費を払える余裕はありません。
家族の仲も今回見た限りは悪くない家のようですし、家も貧しくて仕方ないといった感じの家庭でもありません。ごく一般的な人が犯罪に巻き込まれていく姿を描いてました。
美咲とは幼馴染ですが、付き合ってはいないようです。美咲いわく「1000%」ないと、友人に聞かれて答えていました。しかし仲は良いようで、父親の見舞いに美咲は来てくれますし、家も近所らしく「何かあったら言って」といいます。そして母親のことを“幸子ちゃん”呼びをするので、家族ぐるみで仲が良いようです。
キャストの良さ
30分と短いドラマなのですが、本当にあっという間に終わってしまいます。話の展開が速いのもそうですが、とにかく詐欺グループ側の山田と毒川のキャラが立っていて、見ていて思わず笑いが出てしまうぐらいでした。まだどんな感じの人たちなのか、詳しいことはわからないのですが、とんでもない人たちであることはハッキリしています。
山田語録
- お疲れ様ですと言われて「性感マッサージ行ってきたばかりだぞ。疲れているわけねーだろ」
- 意識を戻した誠実に「グッドモーニーング」と拡声器で呼びかけ
- 「お前の親父入院中なんだってな、一緒に吊ってやろうか?ぶら下がり健康器つってな!」
- 「なんでもします頂きました~!」
- 「さぁ、問題です。なんのお仕事でしょ~か?」
- 「年寄りを電話で騙す、モノホンの現場だぁぁ!」
- 「おい、遅刻すんじゃねーぞ。逃げたら殺す」
基本的にノリがいいのですが、恐ろしいことを笑いながら言います。『闇金ウシジマくん』とかに出てきそうなキャラだと思ってもらえれば、わかりやすいかと思います。山田演じる山中さんがコワモテの顔でハイテンションで演じるものだから余計に怖さが増します。いいキャラです。
毒川語録
- 「10秒遅刻だ!コラァ!」といって清宮を殴る
- 「おい、明日も遅刻したら骨1本くらい持っていくからな」
- 「こんにちは」と執拗に全員に連呼させる
- 「これから10日間の研修でお前らに地獄を見せてやる。覚悟しとけ!」
いわゆる“鬼軍曹”タイプのキャラです。それを毒川演じる和田さんが鬼気迫る表情で怒鳴り散らす、山田とは違ったタイプの恐ろしさを感じさせます。どっちにしても暴力的であることには変わりありません。こちらもキャラが立っています。
もしかすると山田はあまり出てくることはないのかもしれませんが、毒川は次週結構出てくるシーンが多そうなので楽しみです。元々山中さんも和田さんも良い役者さんなので、このままノリノリな演技でやってくれることを期待します。
それと主役の杉野さんがクレーンで吊るされているシーンは、スタント無しじゃないかなと思いました。結構な高さがあるのですがちゃんとブラ下がっていました。セーラー服と機関銃へのオマージュみたいなシーンです。
この他にも友人の祥太郎役の戸塚さん、清宮演じる前野さん、母親役の西田さんといった人たちも良かったです。題材が題材だけに深夜かBSでしか放送できないのかもしれませんが、このドラマはキャストがいいだけにもったいなく思います。
ドラマ【スカム】はこういう人にオススメ
- 犯罪もののドラマが好き
- 『闇金ウシジマくん』のようなノリが好き
- 濃いメンツの濃い演技が見たい人
ドラマ【スカム】はこういう人は苦手かも
- 実際に被害者がいる題材のドラマが苦手
- 暴力的なシーンが苦手
- 緊張しながらドラマを見たくない人
その他気になったこと
- 3人で演じる定番は“鉄警”
- 電話かける前は体を動かしてリアリティを出す
- エクセルを“エクシル”と呼ぶおっさん
- 指紋を残さないように指にマニキュア
- 出し子の取り分は10%
- お金を引き出すシーンの緊張感がすごい
ドラマ【スカム】1話のロケ地
冒頭も木更津の駅の辺りから始まり、初回は木更津近辺でのロケが多かったようです。
肉汁餃子製造所
誠実たちが飲んでいた居酒屋です。
としまや弁当 中富店
誠実が出し子として金を引き出しに行くコンビニです。
ドラマ【スカム】で主人公が着ていたTシャツ
誠実が着ていたTシャツが2着ともオシャレだったので、調べてみました。どちらのTシャツも国内と海外で現在も販売されていました。
Doom SayersのTシャツ
Doom Sayersはスケートボードのデッキとアパレルのブランドです。
国内販売店
海外販売店
オフィシャルHP:Doom Sayers Club Store
Tシャツのページ:Doom Sayers Kill Television T Shirt Lemonade
PETEE’S PIEのTシャツ
PETEE’S PIEはニューヨークにある実在のパイ屋さんです。
国内販売店
PETEE’S PIE Tシャツ-RULEZ YOKOHAMA オンラインショップ
海外販売店
オフィシャルHP:Petee’s Pie Company “Absolute Best Pie in NYC” – New York Magazine
ドラマ【スカム】1話のまとめ
普通の人が犯罪に手を染めていくきっかけがよくわかりました。誰の身にも起きることで決して他人事とは思えない流れでした。ただ、このドラマは主人公が犯罪グループでのし上がっていく話のようなので、最終的にはどう終わるのか?逮捕かそれとも自分がトップになるのか?いずれにしても面白そうです。初回の放送として掴みが良くテンポも良かったです。それもこれも山田と毒川の強烈な個性のおかげだと思います。次週も引き続き楽しみに視聴していきたいと思います。