【緊急取調室 5th SEASON】最終話「蒼い銃弾」のネタバレと感想をまとめています。
新たな助っ人を呼んで再び聞き込みを始める有希子たち。山上にも声をかけて得た情報は、以前にも滝川の部下が銃がらみの不祥事を起こしていたというものだった。総力戦で挑む最後の事件の結末は……?
【緊急取調室5】最終回のあらすじ
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— 緊急取調室【公式】 (@kintori_tvasahi) December 18, 2025
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宮本が狙ったのは中里ではなく、滝川ではないか?――真壁有希子(天海祐希)はこの推察を裏付けるため、警備部時代の滝川を知る者に声をかける。それは、山上善春(工藤阿須加)の妻・彩矢(長屋晴子)だった。
妻の話では表沙汰にはなっていないが、滝川の部下が銃関係で問題を起こしたという。それがきっかけで滝川は警察学校へ異動になった。
滝川に聴取をさせて欲しいと訴える有希子、梶山勝利(田中哲司)は自らの進退をかけて磐城和久(大倉孝二)に直談判しに行く。
後には引けない総力戦、緊急取調室最後の事件の結末は……?
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【緊急取調室5】最終回のネタバレ
箝口令を敷いていた滝川だったが、菱本らの説得により教場の生徒たちはついに口を開く。宮本は中里から伊丹が違法に拳銃を持っていると聞き、何とかそれを破棄するよう説得に向かう。しかし伊丹は耳を貸さなかった。
そこで宮本は滝川にそのことを話し、伊丹を説得してもらうよう頼む。だが、滝川は宮本との約束を破り、総代候補である優秀な伊丹を守ることを選んだ。その結果、宮本は伊丹を陥れる悪者とされ、クラスで孤立してしまう。
宮本はあの時、滝川に銃の怖さを分からせてから、死のうと思ったと語る。しかし中里は宮本を守るために身を挺して滝川をかばった。そして彼女が被弾してしまった。
失敗したらおしまいだと冷徹に語る滝川に、有希子は以前発砲したことで左遷された部下の大山が、今の場所で楽しくやっている、滝川に感謝しているというメッセージを伝える。
すると滝川は動揺し始め、すかさず有希子は伊丹に自首するよう言ってくれと頼む。滝川は拒むが、自らの意思に従うよう伝えてくれと有希子に頼んだ。その後、伊丹は隠し持っていた銃を提出して自首した。
総力戦
堅物大二郎(鈴木浩介)と渡辺鉄次(速水もこみち)は、もう一度滝川隆博(玉山鉄二)に話を聞くよう指示を受け、単独で聞き込みに向かった。一方、生駒(比嘉愛未)と酒井寅三(野間口徹)は学生たちへの再聴取を担当することになる。また、真壁有希子(天海祐希)は山上善春(工藤阿須加)の妻・彩矢(長屋晴子)が警備部に所属していることに気づき、そこから新たな情報が得られる可能性を考えて接触を検討し始めた。
滝川への聞き込みで、彼は前回と同じ供述を繰り返し、それ以上語ることはないと断言する。その内容は細部まで一切揺らぎがなく、あまりにも整いすぎている点に、堅物はかえって違和感を覚えた。
一方、生駒と酒井が学生たちに話を聞いても、状況は変わらず、新しい証言は得られない。さらに伊丹学人(栗原颯人)にも事情を聞くが、返ってきたのは感情のない事務的な回答だけで、核心に迫る手がかりはつかめないままだった。
山上も参加
有希子は山上とその妻に会い、直接話を聞くことにした。そこで警察学校に異動する前の滝川について尋ねる。滝川はかつてSATに所属し、数々の手柄を挙げた人物で、その後は機動隊の小隊長として若い隊員の指導にあたっていた。警備部に移ってからも指導的な立場にあり、部下からの信頼も厚かったという。
しかし、その経歴の裏で、表には出ていない出来事があった。滝川の部下が不祥事を起こし、その責任を取る形で滝川は警察学校へ異動になっていたのだという。
有希子は、その不祥事を起こした部下である大山耕平(小日向星一)の様子を確かめるため、交番まで足を運んだ。部署に戻った後、得られた情報を仲間たちと共有する。滝川の部下が起こした不祥事は発砲事案で、施設警備中に不審な動きをした人物に過剰反応し、発砲してしまったという。幸いにも弾は誰にも当たらなかった。
本来であれば警備部のトップにまで責任が及ぶ重大な事案だったが、滝川は監察に根回しを行い、処分の拡大を食い止めていた。その結果、大山本人は交番勤務に回されただけで、上層部への処分は回避された。ただし、滝川自身はほとぼりが冷めるまでの間、警察学校への異動を余儀なくされたのだった。
梶山の覚悟
滝川から直接話を聞く必要があると感じながらも、彼には正式な疑いがかかっておらず、捜査の手を伸ばす理由がないという壁にぶつかっていた。そんな中、梶山勝利(田中哲司)が一つ考えがあると言い残し、単独でその場を後にする。向かった先は、副総監・磐城和久(大倉孝二)への直談判だった。
追いかけてきた有希子に対し、梶山はもし結果が出なければ辞職する覚悟だと明かし、そのうえで「そのときは一緒に生きていかないか」と告げる。有希子は、こんな状況で言うことではないと呆れるが、梶山は今でなければ一生言えないと譲らない。閉まりかけたエレベーターの扉を有希子が押さえ、「負け犬を引き受ける覚悟はしておく」と応じた。
梶山は磐城のもとを訪れ、頭を下げて滝川の聴取を認めてほしいと頼み込む。磐城は、梶山が首を懸けたところで誰も喜ばないと突き放すが、それでも梶山は引き下がらない。副総監にまで責任は及ばないはずだと述べ、後始末はすべて任せると覚悟を示し、滝川への聴取を強く求めた。
教官に聴取
8月28日、ついに滝川の聴取が実現した。聴取は有希子と玉垣松夫(塚地武雅)が担当し、静かな緊張感の中で始まる。有希子は、今回の事件の原因について何か心当たりはないのかと滝川に問いかけた。
別室で様子を見守る中、宮本健太郎(大橋和也)についての情報も共有される。宮本は1か月ほど前から、1人で行動する場面が増えていたという。そこから、宮本は滝川を狙っていたのではないかという可能性が浮上するが、滝川は覚えがないときっぱり否定した。
捜査側では、学生たちが何者かによって発言を止められているのではないか、という疑念が梶山から示される。菱本進(でんでん)は警察学校へ向かうことを申し出て、小石川春夫(小日向文世)は宮本本人への聞き取りを担当することになり、梶山は中里美波(森マリア)に話を聞きに行くと決めた。
聴取の中で、有希子が警察学校への異動について触れ、不本意だったのではないかと尋ねると、滝川は不快感を露わにし、勝手な筋書きで話を進めないでくれと強く反発する。聴取は次第に張り詰めた空気に包まれていった。
映像の真実
モツナベ、菱本、生駒、そして酒井の4人は警察学校を訪れ、学校長の渋谷和則(吉見一豊)に防犯カメラ映像の貸し出しを求めて交渉に臨んだ。生駒は令状さえ取れば強制的に提出させることも可能だと主張するが、学校長は協力を拒み、席を立とうとする。
そこで菱本が前に出て説得を始める。学校長がかつて一課長を務めていたことに触れ、現場を知る者同士として責任の重さを訴えた。その言葉が功を奏し、学校長は最終的に映像を見せることを認める。
引きの防犯カメラ映像を確認すると、衝撃の瞬間が映し出されていた。宮本が滝川に向けて発砲し、その銃弾を防ごうと中里がとっさに走り出し、結果的に被弾していたのだと判明する。
王国崩壊
小石川は宮本と向き合い、今日は事件については聞かないと前置きしたうえで、謝罪のために来たと告げる。余計な罪を重ねさせてしまったのは、自分たちの取り調べが未熟だったからだと頭を下げ、捜査する側の責任を率直に認めた。
一方、梶山は中里と話をする。なぜ口を閉ざし続けているのか、誰かを守るためではないのかと問いかけ、沈黙の裏にある理由を探ろうとした。
有希子は防犯カメラ映像を確認したうえで、宮本の狙いはやはり滝川だったと指摘する。その銃弾の前に中里が割って入り、結果として被弾したのだと、状況を冷静に整理した。
菱本たちは学生たちを前にし、仲間がなぜ命を懸けて動いたのか、その理由を教えてほしいと訴える。すると、堪えていた感情があふれ出し、泣き出す女子学生や、これ以上は耐えられないと声を上げる者も現れ始めた。
小石川は改めて宮本に、なぜ警察官を目指したのかを尋ねる。宮本は父が殺されたとき、担当した刑事が親身になって寄り添ってくれたことを語り、その姿に憧れたのだと明かす。そして最後に、約束を守ってもらえるとは思っていなかったと静かに口にした。
事件の真相
教室の空気は次第に張り詰め、学生たちの感情も抑えきれなくなっていく。そんな中、伊丹が挙手し、引き上げてほしいと申し出た。菱本が真相を明らかにしないで後悔しないかと生徒たちに問うと、生徒の1人が結局自分たちが宮本を追い詰めたのではないかと伊丹に食ってかかる。
事の発端は先月21日にさかのぼる。宮本は滝川に対し、伊丹が違法に拳銃を購入し、武蔵山で発砲していたと告発していた。その情報を宮本に伝えたのは中里だった。休暇の日に伊丹に誘われ、実際に拳銃を見せられたという。伊丹は射撃大会で優勝するため、個人的に訓練する目的で購入したと説明していた。
中里はこの件を重く受け止め、宮本に相談し、伊丹をどうにかしてほしいと頼んでいた。宮本は自分が説得すると申し出るが、伊丹は聞き入れなかった。それどころか、中里は自分に惚れており、卒業後は付き合うことになっている、自分は次期総代に決まっているのだから逆らわないほうがいい、と露骨に優位性を誇示したという。
宮本は最終的に滝川へ正直に相談し、この件は他言せず、こちらで処置を考えると約束された。しかし後になって振り返れば、自分で通報すべきだったと宮本は語る。教官が約束を守ってくれると信じたことが間違いだったのだと。
その後、伊丹は拳銃を購入した覚えなどない、濡れ衣だと主張し、滝川もまた、宮本が同期を陥れようとしていると判断する。そして滝川は宮本に退校を勧め、教場の秩序を守るためだと言い切った。さらに滝川は宮本の父親の事件を調べ、父が相手をだまして恨みを買った結果の事件だと言い放ち、被害者遺族であることを警察官志望の理由として語るのはやめろとまで告げた。
その瞬間、宮本はすべてが終わったと感じたという。誰も味方はいない、誰も信じてくれない。そう思い詰めた末、滝川を狙って発砲した。しかしその銃口の前に中里が割って入り、宮本は慌てて銃を下に向けて引き金を引いたのだった。
一方で、有希子は別途、大山からも話を聞いていた。大山は滝川の命令のもと、威嚇のために銃を抜いたのだと証言していた。
撃った理由
有希子と梶山は滝川の聴取に臨む。滝川は刑法上の罪に問えるのかと開き直るように言い放つが、有希子は即座に切り返す。あなたほどの凶悪犯はいないと断じ、銃を撃ってもいないし殺害もしていないことは事実だと認めたうえで、直接手を下す者よりも、そうした人間を生み出すことのほうがはるかに罪深いと指摘した。
梶山が、宮本はなぜ撃ったと思うのかと問いかけると、滝川は逆恨みだろうと答える。しかし有希子はそれを否定する。中里がなぜ前に飛び出したのかという問いに対し、滝川は自分のせいで恨みを買ったと思ったからではないかと述べるが、宮本の行動は逆恨みではなかった。
「だったら俺が最後に拳銃の怖さを教えてから死んでやる。そう思ったんです」。宮本はそう語っていたという。中里もまた、自分が告げ口したとは言い出せず、結果的に宮本を追い詰めてしまったことを悔やみ、止めなければならないと思って前に出たのだった。
梶山は、伊丹が拳銃の不法所持を認めるのかと問い、続けてそれは無駄だろうと切り捨てる。処分の指示を出したのは滝川自身ではないのかと追及した。有希子も、過去に部下の不祥事で苦い経験をした滝川が、再び拳銃絡みの問題が表に出ることを何より恐れていたのではないかと迫り、滝川の核心に切り込んだ。
本当の強さとは
ガードの堅い滝川を前に、有希子は次の一手に出る。自分に授業をしてほしいと頼み、宮本に罪を重ねさせてしまったことを悔いていると打ち明ける。今もこの場所にいていいのか迷っている、自分がかつて持っていた、被疑者と真正面から向き合う勇気を取り戻す方法を教えてほしいと訴えた。
滝川は立ち上がり、冷たく言い放つ。失敗は許されない、しくじった者は2度と浮かび上がれない。それが警察であり、日本という社会だ。だから失われた勇気は、もう2度と取り戻せないのだと断言する。そして、自分は失敗しない強い人間を育てるため、強い警察官を育てようとしてきた、そのために強い指導者を目指したのだ、それが間違いだと言うのかと問い返す。
すぐさま梶山が割って入る。失敗を許さないことは強さではない。その考え方で人は育たないと断じ、失敗からどう立ち直るかを教えることこそ、教官の使命だと真正面から反論した。
有希子は静かに、そしてしみじみと残念だと告げ、大山の現在の姿を映した動画を滝川に見せる。大きな失敗を犯しながらも、今も腐らず、真面目に働き続けている姿だった。動揺した滝川は、大山が何か言っていたのかと尋ねる。有希子は、現職にやりがいを感じており、あなたに感謝していると伝えたと答える。それを聞いた瞬間、滝川は嗚咽を漏らした。
有希子は畳みかける。これ以上、失敗を重ねてどうするのか。伊丹に罪を認めるよう伝えてほしいと迫り、「滝川教官、それがあなたのすべき最後の授業です」と強く訴える。
しばし沈黙の後、滝川はそれを断る。ただし、自分の代わりに伝えてほしいと頼んだ。連絡を受けた菱本は、伊丹と学生たちを前に、滝川からの伝言を伝える。「拳銃は武器だ。それをどう受け止め、どう向き合うかは君たち次第だ。自分の意思に従って行動しなさい」と。
【緊急取調室5】最終回の結末
8月29日、伊丹はついに罪を認め、隠し持っていた拳銃を提出し、銃刀法違反で送致されることになる。宮本もまた、殺人未遂に問われる見通しとなった。宮本は深く頭を下げ、有希子の言葉で目が覚めた、自分はまだ警察官だったのだと語り、小石川と有希子の2人に感謝の意を示した。
梶山は磐城に経過を報告し、互いに首はつながったと安堵した。ただし今回の件は各方面から厳しい批判も寄せられたという。立ち去ろうとする梶山に、磐城は、首を懸けたのは真壁のためだったのかと問いかけるが、梶山は想像に任せるとだけ答え、言葉を濁した。
一方、大山について、小石川はよく話してくれたと振り返る。立ち直るべきなのは滝川だと思うと伝えたことで、大山は口を開いたのだと有希子は語る。発砲してしまったのは大山自身のミスだったが、不審者への威嚇のために銃の使用を命じたのは滝川だった。しかし滝川はその事実を上長に報告していなかった。
小石川は、滝川がようやく自分の失敗を認め、責任を取る覚悟を決めたのだと受け止める。証拠品のラベルには「蒼い銃弾」と記されており、この「蒼」は草が青々と茂るという意味なのだと有希子は語る。
非常招集は解除され、それぞれが自分の職場で全力を尽くそうと、皆で杯を交わす。菱本と小石川は定年まで残り半年となっていた。もう2度と顔を合わせることがないようにと祈りを込め、手を重ねて締めくくる。
首がつながったのだから、あの約束はお預けだなと梶山が言うと、有希子は約束など覚えていないととぼける。分からないならそれでいい、それが自分たちらしいと梶山は笑った。
緊急事案対応取調室は8月31日付で再招集を解除される。長内政権は発足から、まもなく3年を迎えようとしていた。
【緊急取調室5】最終回のまとめと感想
教官が真実を明らかにするよりも隠蔽を選択した結果、追い詰められた生徒が発砲したという話しでした。
今後一切復活しないのかは分かりませんが、キントリはこれでドラマシリーズは最後になります。今シーズンは本来ないはずのシーズンでしたが、色々あって作られることになりました。
ある意味おまけなシーズンなのですが、印象的な回もあって面白かったです。特に4話と6話が印象的で、ゲストの演技に圧倒されました。
この後映画に繋がるような前フリは特にありませんでした。最後に再招集を解除されたというのと、長内政権が3年目だというのがテロップで出るだけでした。
