WOWOWのオリジナルドラマ【シャドウワーク】1話のネタバレと感想をまとめています。
路子に連れられてシェアハウスにやってきた紀子は、家主の昭江に入居を歓迎されそのまま入居することになった。他の入居者と楽しくやる日々、次第に紀子は自分を取り戻していく。一方、館山の海岸で身元不明の遺体が発見され、調べていくうちに薫は被害者がDVを受けていた可能性を感じ始め……。
【シャドウワーク】1話のあらすじ
『連続ドラマW #シャドウワーク』
— WOWOWオリジナルドラマ (@drama_wowow) November 22, 2025
明日午後10:00放送・配信スタート🏠
|◤第一話
夫から激しい暴力を受けていた紀子(#多部未華子)は、
命からがら逃げ出し、江ノ島にあるDV被害者用のシェルターに足を踏み入れることに―。https://t.co/hiUAKWpVhY#WOWOW pic.twitter.com/dJQzTvD5di
宮内紀子(多部未華子)は間宮路子(石田ひかり)に連れられ、湘南のシェアハウスにやってきた。代表の志村昭江(寺島しのぶ)から入居するための条件を告げられた後、入居を歓迎される。しかし、紀子はあることがきっかけで倒れてしまい、目を覚ますとそこには奈美(トリンドル玲奈)、洋子(上原実矩)、雅代(須藤理彩)の入居者がいた。彼女たちの優しさに触れ、紀子はその場で入居を決めた。
一方、千葉県館山で女性の腐乱死体が発見される。所轄の刑事・北川薫(桜井ユキ)が発見現場に行くと、本庁からやってきた刑事たちは自殺と断定する。納得のいかない薫は一人で捜査を始め、やがて被害者がDV被害者である可能性も感じ始め……。
2話→
【シャドウワーク】1話のネタバレ
胸に入れていたシリコンから、遺体は今井美佳子という女性だと判明した。自殺と断定されてしまい、遺体の引き取り手を捜すよう命じられていた薫だが、殺人の可能性も視野に入れて捜査を始める。
やがて交際相手の松島からDVを受けていた可能性を察し、薫は松島を聴取しようとするが本庁の刑事たちに止められる。しかたなく美佳子の勤務先、居酒屋の女将・まゆみで話をきくと、彼女は元夫からも暴力を受けていたという。だが、その元夫は皮から転落して死亡していた。
美佳子が救急搬送された際入っていた一時保護施設に行く薫は、自分がそこにいるような錯覚に陥る。施設を出ると非通知の着信がひっきりなしに入っていたことに気付く。すると荒木から連絡が入り、松島が死んだという情報がもたらされる。
薫はまゆみに松島が死んだ話をすると、自業自得だと言い、美佳子に別れるよう言っていたのに彼女は自分に原因があると言っていたという。暴力をふるう男を引き寄せる何かか自分にはあるのだと。さらに何日か前に2人の女性と歩いていたのを見たという。
署に戻った薫は荒木から、美佳子が救急搬送された時の看護師の居場所をきく。その看護師はシェルターに紀子を連れて行った間宮路子だった。
紀子は夜のレクリエーションのカードゲームで、様々な適正を試されていた。しかし今日のレクリエーションは、栗の皮を剥いてみんなで食べるための仕込みだった。久しぶりに季節感を思い出し、ようやく笑うこともできた紀子だった。入居者の体にはみな痛々しいヤケドや傷跡が残っていた。
薫に執拗に非通知で電話をかけてくるのは夫の晋一だった。薫は電話に出ようとはしなかった。
シェアハウス
極楽寺駅に到着した紀子(多部未華子)を、路子(石田ひかり)が迎えに来た。案内されて建物に入ると、紀子は昭江(寺島しのぶ)に挨拶をする。ここでは苗字を使わない決まりで、入所期間にも制限はないが、定員は4人と決まっている。紀子には子供がいないため問題なかったが、子供がいる人は受け入れていない。また、アルコール依存症の者、両親が健在な者、前科のある者、いわゆる高齢者の年齢にあたる者も断っているという。場所は極秘のため、外部に漏らさないよう注意が求められていた。
ここで暮らす住人は働くことになるという。入居は無理に強制するものではなく、嫌なら断ってもかまわない。いくつか決まりはあるものの、昭江は「シェアハウスのようなもの」と説明し、気負う必要はないと伝える。紀子は昭江の案内についていき、家の中を見て回る。そして用意された自室に通されるが、そこでガムテープを目にした瞬間、動悸が激しくなった。マスクを取り出そうとしたものの、耐えきれず倒れてしまう。
紀子は布団に寝かされ、しばらくして目を開けると、他の住人たちが集まっていた。奈美(トリンドル玲奈)、洋子(上原実矩)、雅代(須藤理彩)の順に入居したという3人が、それぞれ明るく自己紹介をし、優しく声をかけてくる。紀子は恐縮しながらも、その気遣いに素直な感謝を示した。
路子は「後のことは昭江さんに任せてある」と言い残して帰り、紀子はここを気に入ったと入居をその場で決めた。
遺体発見
海岸で身元不明の遺体が発見される。推定年齢20~40歳、身長160、体重50。死後2週間は経過しており、外傷は見当たらない。詳しい死因は解剖しなければわからないにもかかわらず、捜査員たちは早々に自殺と決めつけ、北川薫(桜井ユキ)の意見にも耳を貸さなかった。荒木悠真(川西拓実)は遺体を直視できず、嘔吐するばかりだった。
その後、遺体は正式に自殺と断定され、署長の斉藤義久(宮崎吐夢)は身元だけ確認して終わりにすると言い放つ。胸のシリコンの製造元から身元が割り出せるとわかり、斉藤は薫に「深追いはするな」と念を押した。
薫は荒木とともに美容整形クリニックを訪れ、遺体が今井美佳子という女性であることを突き止める。薫は彼女がDV被害者だったと考えており、荒木に自殺だと思うかと問う。荒木が「違うんですか?」と戸惑いながら返すと、薫は何も言わず席を立った。
薫と荒木は遺体の引き取り手を探すため、美佳子が住んでいたマンションを訪れる。管理人に写真を見せ確認すると、彼女を最後に見たのは半月ほど前だという。駅前の「さつき」という店を手伝っており、同居していた男とたびたび騒ぎを起こして警察沙汰にもなっていたと話す。住人の証言では、夜中に喧嘩する声がたびたび聞こえ、美佳子が片足を引きずって歩く姿も見たことがあるという。完全に「ヒモ」との同居生活だった。
薫が美佳子の部屋を訪ねると、男はまだそこにいた。松原と名乗るその男は、美佳子を捜していたと言う。薫が、館山で溺死体として発見されたことを伝えると、松原は驚いた様子だった。
家のルール
翌朝、紀子は敷設で目を覚ます。昭江はこの場所では色々なことが持ち回りで進み、いくつかルールがあると説明する。朝と夜は全員で食事をとること、食事作りも朝晩の当番制、お風呂やトイレの掃除、洗濯も持ち回りとなっていた。携帯は一度解約し、新たに契約し直す決まりもある。
平日は昭江が経営するパン屋で働くことになり、時給は1500円で月末払い。その中から家賃として月2万円を徴収される。店での仕事も段階的に任され、最初は洗い物、次に焼き、成形、仕込みを覚え、最後に接客を担当する流れだという。
さらに、新しい住人が入ると、寝る前に全員で集まってレクリエーションを行う決まりがある。その夜、紀子はババ抜きをすることになり、奈美から「相手の表情を見るように」と助言を受け、見事にババを引かずに切り抜ける。奈美は「次のゲームもいけそうですね」と昭江に話しかけ、どこか含みを持たせていた。
紀子は、寝る前のゲームが何かの訓練なのかと奈美に尋ねる。しかし奈美は「全部これからのためだよ」とだけ答え、具体的な説明は一切しなかった。
妨害
斉藤に松原を呼んで聴取したいと申し出た薫だったが、遺体のある病院に同行させるよう指示される。病院へ向かう車内で、薫は松原への聞き取りを始めた。松原は新宿で客引きをしていた頃、通行人と揉めて傷害事件を起こした過去があり、興奮すると自制が利かなくなると語る。
薫は美佳子に暴力を振るっていたのではないかと問い詰める。「色々ある」と曖昧に答える松原に対し、薫はいつものように殴った結果、彼女が死に、その遺体を海へ運び捨てた可能性もあると指摘する。松原が「自殺だろ」と反論すると、薫は精神的に追い詰められた末の自殺である可能性もあると返す。
松原が「人権侵害だ」と叫ぶと、薫は「他人の人権を尊重しない人間が言うことか」と挑発する。その瞬間、車の前に小山内と水澤が立ちふさがり、松原を車から降ろし連れて行こうとする。小山内は薫に向かって「お前が一課にいられたのは旦那のおかげだろ。なのに恩を仇で返した」と言い捨て、背を向けた。薫は激しく睨みつける。
荒木には、薫がなぜここまでこの件に固執するのか理解できなかった。本部の判断が覆らないのはいつものことなのに、なぜここまで。薫は荒木に向かい、「人1人死んでんだよ」と低く凄んだ。
元夫の死
美佳子の勤め先「さつき」で、薫は女将のまゆみに松原との関係を尋ねる。まゆみは、美佳子はあまり恵まれた人生ではなかったと語る。前の夫からもDVを受けており、身よりがないため逃げ出すこともできず、相当な苦労をしていたという。元夫は酔って目黒川に落ち、事故死したと聞かされる。
薫は目黒中央警察署を訪れ、美佳子のDV被害歴を調べさせてもらう。6年前、美佳子は結婚していたため当時の名前は鈴木美佳子。救急車を呼ぶほどの騒ぎがあり、顔に裂傷を負って1週間入院していた。にもかかわらず、美佳子は被害届を出していなかった。その後、一時保護所に入所していたことが記録に残っており、薫はその施設の場所を教えてもらう。
レクリエーション
紀子はかつてケーキ屋で働いていたと話し、江の島には行ったことがなかったという。奈美によれば、江の島に行くのは「家を出ていくと決まってから」の決まりごとのようなものだという。
その夜のレクリエーションでは、紀子が1~6のカードから1枚を選んで隠し、洋子と雅代が紀子の様子を観察してどのカードを隠したか当てる練習を行った。紀子がカードを隠すと、昭江が即座に「1ね」と言い当てる。昭江いわく、1を選んだ時だけ紀子の視線が右から左へ流れる癖があったという。実際に隠していたカードは1だった。
紀子は「もう1回だけやらせてほしい」と申し出る。その姿を見ていた昭江は、小さく「さすが、路子さんね」とつぶやいた。
一時保護施設
その頃薫は教えてもらった敷設へ向かった。担当者の友里の話では一時保護期間は2週間と決まっており、入居者は番号で呼ばれる仕組みだった。個人情報保護のためでもあり、既婚者が夫の苗字で呼ばれることへの抵抗を避ける意味もあった。保護期間を終えた後の足取りはわからず、誰かと連絡を取っていたとしても施設側から情報を明かすことはできない。
薫は「参考までに敷設の中を見せてほしい」と頼みながら、担当者が美佳子を番号で呼ぶ方針に強い違和感を覚え、思わず「美佳子さんです」と感情的に口走ってしまう。友里は困惑しつつも施設内を案内した。
単身で来た入居者は個室に通される。薫は廊下を歩きながら、ある女性の首に火傷の跡が残っているのを見て思考を巡らせる。食堂には番号札が貼られ、それぞれの席が割り振られていた。薫はそこで番号で呼ばれながら、食事をしていた美佳子の姿を想像する。
そしてその向かい側には、あざだらけの顔の自分自身が座っている。そんな錯覚に陥った。
【シャドウワーク】1話の結末
署に戻った薫は、荒木に美佳子の救急搬送時の担当医について確認する。担当医は2年前にくも膜下出血で死亡しており、当時の看護師の名前と住所だけが記録に残っていた。その看護師は池袋南部病院に勤めていた間宮路子だった。薫は池袋南部病院を訪れるが行き違いになり、出勤予定だけ教えてもらう。
その頃、敷設では夜のレクリエーションが始まろうとしていた。昭江は無言でナイフをテーブルに置き、「うちはなんでも持ち回りだから」とだけ告げる。紀子は思わず緊張したが、その日の“持ち回り”は栗ご飯の下処理で、全員で栗を剥く作業だった。
紀子は「これまで季節というものがなかった」とこぼす。路子は穏やかに「これからは季節が来るから安心して」と諭す。冗談を交わすうちに、紀子は思わず笑顔を見せた。だが、ふと気づくと、入居者たちの体には火傷や刺傷など、紀子も含めて痛々しい跡がそれぞれに刻まれていた。
一方その頃、北川晋一(竹財輝之助)は非通知設定のまま何度も薫に電話をかけ続けていた。しかし薫はそのどれも取ろうとはしなかった。
【シャドウワーク】1話のまとめと感想
DV被害にあった紀子はシェアハウスに入居し、その後、DV被害者と思われる遺体が発見され、さらに加害者も遺体で発見されたという話でした。
DV被害者は見るのが辛いかもしれないドラマです。しかし、話の展開的にDV被害者たちがDV加害者を仕置きする、必殺仕事人的な話なのか?とも見えます。
路子が病院に搬送されたDV被害者の中から、適正を持つ人間をスカウトしてシェアハウスに連れて行き、そこで色々仕込んでから持ち回りで殺害に向かう。みたいな雰囲気も感じられます。それならそれで面白いとは思いますが、どうやらもう少し重い展開がありそうです。
刑事の薫もまたDV被害者のようなのですが、彼女はどういう立ち回りをするのかも気になるところです。
2話→

