【ちょっとだけエスパー】3話「世界を救う私たち」のネタバレと感想をまとめています。
文太はみんなの過去が気になり、当人に直接聞いてもはぐらかされてしまう。偶然桜介と一緒に薬を取りに行った文太は、その帰りに桜介に息子がいることを知らされる。今はなぜ一緒に暮らしていないのか?その理由は桜介の過去に起きたある出来事が原因で……。
【ちょっとだけエスパー】3話のあらすじ
今夜🌠9時
— テレビ朝日宣伝部 (@tv_asahi_PR) November 4, 2025
🐝『#ちょっとだけエスパー』🐙第3話💊
新ミッション🦸🏻🇯🇵
【爆発で人が死ぬのを止める】
にぎわうお祭りで人々を救えるのか💥
文太(#大泉洋)を“本当の夫”だと思い込む四季(#宮﨑あおい)との距離も近づいて…?
さらに桜介(#ディーンフジオカ)に息子がいることや衝撃の過去が発覚…⁉️
エスパーたちはミッションがない日は清掃活動などをして、世間に貢献していた。文太(大泉洋)はみんなの過去が気になり、半蔵(宇野祥平)に以前何をしていたのかをきくが、円寂の話をしてはぐらかされる。そこで桜介(ディーン・フジオカ)に話をきくと、人を殺しているという。円寂(高畑淳子)は桜介も色々あったらしいというが、詳しい事は語られなかった。
ある日、薬を取りに桜介と一緒に兆(岡田将生)の所へ行った文太は、桜介に実は子どもがいることを知らされる。なぜ今は一緒に暮らしていないのか?気になる文太がきくと、桜介は自分の過去を語り始め……。
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【ちょっとだけエスパー】3話の見逃し配信
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【ちょっとだけエスパー】3話のネタバレ
桜介は家族を守るために、知人の男を殺すつもりで殺害した。その結果、服役することになって妻とは離婚し、幼い息子・紫苑はそのまま妻が引き取った。
やがて元妻は再婚し、息子は再婚相手と養子縁組をして、桜介の存在は息子の人生から消された。
ある日ミッションで偶然桜介は息子の名前を呼ぶ声が聞こえて足を止める。高校生になった紫苑を見た桜介は、彼の通う学校の通学路に花屋を出して、通学する姿を遠くから見守っていた。
文太は桜介の過去を聞き、ふと自分の幼い頃を思い出す。父親の声が聞こえたなら、そう願っていたことを思い出した。
話を聞いた四季は文太を気の毒に思い、近所の神社で縁日がやるから一緒に行こうと誘う。文太は彼女の誘いに乗り、エスパーの面々も縁日に行こうとした。その矢先、「爆発で人が死ぬのを止める」というミッションが入る。
円寂は具合が悪くなったふりをして、四季と一緒に社宅に残ることにする。その間に文太たちが爆発を止めに向かう。なかなか見つからずにいたが、やがてガス漏れしているのを発見する。その瞬間、文太は幼少期の自分のように泣いていた子どもをかばい、桜介は偶然縁日に来ていた紫苑と友人を守るため、鉄板を持ち上げて盾にした。
その結果、死者は出ることはなかった。その様子を遠くから市松が見ていた。兆はどうやら未確認因子があるせいで、発令がぎりぎりになってしまったとモニター画面に向かって話していた。
文太は四季と線香花火をしながら、四季の大きな愛情を感じつつ、幼い頃の自分も今日救ったと語った。
翌朝、四季が体調を崩して仕事を休むという。文太は心配しつつふとテーブルの上に置かれた薬を見ると、Eカプセルを飲んだ痕跡があった。四季は風邪薬と間違えて、Eカプセルを飲んでしまったのだ。
みんなの過去を探る
文太(大泉洋)は四季(宮﨑あおい)が社宅にいる理由を尋ねると、半蔵(宇野祥平)は「ボスの知り合いのお嬢さんで、頼まれて面倒を見ている」と答えた。四季はかつて後を追いかねないほどの状態だったが、円寂(高畑淳子)が付き添い「長期出張に出ている」と嘘をついたことで、次第に元気を取り戻した。彼女を励ますために開かれたのが、タコパ(たこ焼きパーティー)の始まりだった。
半蔵にノナマーレに入る前のことを尋ねても、彼は「円寂さんはとにかく質素なんです」と話題をそらし、過去を明かそうとしない。円寂には家族がいないと語るが、再び問い詰めても答えをはぐらかした。
次に桜介(ディーン・フジオカ)に話を聞くと、彼は「半蔵は動物バカだ」と笑いながら言った。動物に頼まれると放っておけず、つい連れて帰ってしまうらしい。桜介は「家族は動物なんじゃないか」と冗談めかして言った後、表情を引き締めて「あいつは人を殺している」と告げた。
一方で円寂は、桜介にも昔いろいろあったと語る。エスパーになってから花屋を始め、潜入にも使えるからとボスが許可し、空き店舗を借りてくれたという。
半蔵の過去
兆(岡田将生)のもとへ全員で訪れた一行に対し、兆は「ヒーローには責任と高い倫理観が求められる」と語る。例えば「近所を綺麗にすること」など、一見些細な行動でも「その一歩一歩がやがて世界を救うんです」と説く。
しかし文太が「もう少し具体的な目標はないのか」と尋ねると、「幸福を数値に換算できると思っているのか。そういうところが駄目なんです」と諭されてしまう。続けて兆は「病は気から、ヒーローはその気から」と述べ、「私はちょっとだけエスパーで、ちょっとだけヒーロー」と言ってみろと文太に命じる。文太は何度も繰り返し言わされ、渋々ながら従うのだった。
その夜、社宅でたこ焼きを囲みながら文太は「社長に熱を感じない」とぼやく。そんな中、半蔵がアイスピックを手にしているのを見て文太は緊張する。その様子を見た半蔵は桜介に「余計なことを言ったか」と確認するが、円寂が見かねて「半蔵は元警察官だった」と明かす。
正確には警察犬係で、かつて犬を虐待していた業者を殴ったという。狭い部屋に多数の犬を閉じ込めて繁殖させる業者だったが、上層部は動かず、半蔵は犬を逃がそうとした際に見つかり、相手を殺しかけた。犬たちは助かったが、半蔵は実刑を受け、懲戒免職となった。
その頃の彼はまだエスパーではなかったが、「昔から動物の気持ちがわかれば」と願っていたという。半蔵はEカプセルについて、「それは人の願望が形になるものなのかもしれない」と語った。
ヒーローの掟
翌日、文太は桜介とともに薬を受け取りに行った。薬の効果が切れると能力も消え、その時点で自動的に解雇となると警告を受ける。二度と復帰の機会はないという厳しい条件だった。兆は桜介の自覚のなさに苛立ちを隠せない様子だった。
文太が「なぜ人を愛してはいけないというルールがあるのか」と問うと、兆は淡々と答えた。「我々にはミッションを達成するという使命がある。使命よりも大切な存在があってはならない。愛はいつだって人を惑わせ、判断を鈍らせる」と。さらに「ヒーローの恋は、アイドルの恋以上にあってはならない」と言い切り、桜介に「息子に近づくのはよくない」と忠告した。
帰り際、桜介は「息子は自分のことを何も知らない」とつぶやく。その言葉を残し、サッカーの練習をしている息子の姿を遠くのグラウンドから静かに見つめていた。
桜介の過去
かつて桜介は、妻の瑞希()と息子の紫苑()の3人で暮らしていた。漁師として働き、ささやかながらも穏やかな日々を送っていたが、ある日、自宅に陣内()という男が現れる。彼は桜介に仕事の話を持ちかけるが、桜介は断った。しかし陣内が紫苑のことを持ち出したことで、桜介は逃れられなくなってしまう。やがて陣内が電話をかけて背を向けた瞬間、桜介は鉄パイプで彼を殴り殺した。
「殺すって決めて殺した」と桜介は語る。逮捕後、面会に来た瑞希は「どうして殺すまで殴ったの?」と問い詰めた。桜介は「中途半端じゃやり返される。逃げ切れない」と淡々と答える。瑞希は涙を浮かべ、「紫苑を殺人犯の子供にしたんだよ?」と責めた。桜介は「後悔したのは、これまでのクソみたいな人生だ。幸せな普通の生活なんて夢見たことが間違いだった」と吐き捨てた。
約2年後、瑞希は再婚し、新しい夫が紫苑の父親となった。特別養子縁組によって桜介は法的にも紫苑の人生から完全に消された。「当然だよな」と桜介は静かに語る。その後、ボスに拾われてノナマーレに入り、ミッションで偶然、紫苑の暮らす町を訪れる。
グラウンドで友人が紫苑の名を呼ぶ声を聞いた瞬間、桜介は思わず立ち止まった。紫苑がサッカーの試合をし、瑞希と再婚相手が笑顔で応援している姿を見つめる。その光景には、かつて夢見た“幸せな普通の生活”があった。桜介は「俺のことなんて知らなくていい。でも、自分は父親だと思っているから、見守るくらいはしてもいいだろ」と言う。
彼の花屋は紫苑の通学路にあった。通り過ぎる息子をただ静かに見送る日々。桜介は「みんなには言うなよ、だっせえから」と笑う。文太は「いいお父さんだよ。殺人犯の中では一番いいお父さんだ」と応じ、桜介は笑いながら咲かせた花を文太に手渡した。
幼い文太の思い出
たそがれ時、文太がひとり物思いにふけっていると、四季が静かに声をかけた。文太は「父親の背中を思い出していた」と語り始める。父は子どもとの歩幅の違いに気づかない、不器用でせっかちな人だったという。ある日、縁日に行こうと誘われて一緒に出かけたが、父はどんどん先を歩き、文太ははぐれてしまった。結局、縁日にはたどり着けなかった。
そのとき、文太は子どもの頃の思いを思い出す。「もしおやじの心の声が聞こえたらと思っていた」と。父は不器用なだけで、本当は自分を愛してくれていたのではないか。心の声が聞けたらそれが分かったのに、と悔やむように言葉を続けた。結局最期まで変わらない父親のまま、病院のベッドで息を引き取った。その時、涙は出なかったという。文太は「親が親なら、息子も息子だ」とつぶやき、自嘲気味に笑った。
そんな文太を気遣い、四季はそっと寄り添う。そして「近所でお祭りがあるから、今年は浴衣を着て行こう」と誘った。文太は少し照れながらも「そうしよう」と応じ、静かに約束を交わした。
ミッション発生
祭りの日、円寂も浴衣姿で現れ、桜介と半蔵は作務衣を着てやってきた。和やかな雰囲気の中、突如ミッションの通知が届く。内容は「ミッション77・爆発で人が死ぬのを止める」。しかも制限時間は30分を切っており、場所は祭りの行われている神社だった。
四季が到着した直後、円寂が急に苦しみ出す。彼女は「リンゴ飴を買ってきてくれ」と文太たちに頼み、なんとかその場に四季と一緒に残ることにした。その頃、神社に到着した文太たちは、群衆の中に紫苑の姿を見つけ、桜介が慌てて彼を追いかける。文太は人々に「爆発が起きるから避難してほしい」と呼びかけるが、誰も信じず混乱だけが広がった。
半蔵は相棒の佐助に爆発物の捜索を命じ、やがて怪しい男を発見する。文太が心を読んでバッグの中身を確認すると、それは爆弾ではなく万引きした品だった。落胆しながらも再び佐助に探索を続けさせる。
その途中、文太は泣きながら父親を探す子どもを見つけ、過去の自分と重ねて胸を締めつけられる。そしてついにガス漏れ箇所を発見するが、止めようとしたその瞬間、戻ってきたたこ焼き屋がポータブル電源を入れてしまった。火花が散り、漏れたガスに引火。瞬く間に爆発が起きる。
文太は咄嗟に子どもを抱きかかえて守り、桜介は鉄板を盾にして紫苑をかばい、半蔵は佐助を抱えて衝撃に備えた。神社は炎と轟音に包まれ、光が一瞬すべてを呑み込んだ。
未確認因子
遠くから救急車のサイレンが響く中、四季は朝に見た「文太が死ぬ夢」の不吉な予感を思い出し、胸騒ぎに駆られて神社へと走った。境内に着くと、鳥居の向こうから歩いてくる文太たちが見えた。皆、大きな怪我もなく無事だった。その姿を見た四季は胸をなでおろし安堵した。
警官が現場の子どもに「誰に助けられたのか」と尋ねると、少年は「パパじゃない、知らないおじさん」と答えた。紫苑たちも「鉄板を持ったすごい人がいた」と語り、混乱する現場の中で感謝の声が上がる。その様子を、人垣の中から市松(北村匠海)がじっと見つめていた。
一方その頃、兆は「正体不明のファクター──未確認因子が存在するようだ」と語っていた。ミッションの発令はぎりぎりだったが、結果として成功。神社の縁日は翌年も開催されるという報告が上がる。兆は静かに画面を見つめながら、「世界はたやすく変容する。思い通りとは限らない。その枝はもろく、はかない」と独白するように呟いた。
【ちょっとだけエスパー】3話の結末
文太と四季は社宅の縁側で線香花火を手にし、静かに火の玉が落ちるのを見つめていた。四季は「縁日で好きなものを買ってあげたかった。子どもの頃の文ちゃんも含めて」と微笑む。文太はその言葉に少し照れながらも耳を傾ける。そして「両親から、しっかりと中身の詰まった愛情をもらったんでしょうね。だから躊躇なく人を愛せる。漬物石みたいに、どっしりと」と文太は語った。四季は小さく笑いながら、「私に愛されているのに、他人事みたいに言うよね」とつぶやいた。
文太は今日出会った、泣きながら父親を探していた子どもを思い出す。「置いていかれて泣いていた子どもの頃の自分を、今日は救えた気がする。助けられてよかった」と語る。その言葉に四季は静かにうなずいた。文太は消えゆく火の玉を見つめながら、「人間は自分自身を救うことが一番難しいのかもしれません」とつぶやいた。
その頃、桜介は店で赤ん坊の頃の紫苑の写真を見つめ、穏やかに頬を緩めていた。半蔵は佐助と語らいながら、警官時代の写真立てに目をやる。「昔の相棒が恋しいんじゃないの?」と佐助の声を聞くと、半蔵は静かに答える。「二度となくさないように、自分を戒めるために置いてるんだよ」と。
円寂は夜の公園でホームレスたちと並び、リンゴ飴をかじりながら昔の男を思い出していた。「人生、台無しだ」と呟きつつも、どこか安らかな表情を浮かべていた。
翌朝、四季は体調を崩し、仕事を休むことにした。机の上を見ると、そこにはEカプセルが置かれていた。何の疑いもなく、Eカプセルを風邪薬と勘違いして飲んでしまっていた。
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【ちょっとだけエスパー】3話のまとめと感想
桜介に子どもがいることが分かり、ミッションで文太たちはそれぞれ大事なものを救ったという話でした。
桜介は殺人を犯して服役した過去があり、半蔵は警察犬係だったが悪徳ブリーダーを半殺しにしたことで、懲戒免職されたという過去が分かりました。これで過去が分からないのは円寂のみとなります。
初回に出てきたきり、物語に関わってこなかった市松がここに来て少し登場します。どうやらエスパーの力を試しているような感じです。
また、四季が薬を飲んだことで、恐らく彼女もエスパーになるのだろうと思います。Eカプセルはその人の願望が現れるというので、どんな能力なのか楽しみです。しかし掟破りの人を愛していることで、すぐに能力を消されてしまうかもしれません。
仮に四季の願望が夫の事故の原因になった人を殺したいとかで、その原因が実は兆だったら?そして四季は文太と対立するとかでも面白そうです。まだまだどうとでも物語は転がるので、どんな展開になるのか楽しみです。
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人間は自分自身を救うことが、一番難しいのかもしれません。
