【ちょっとだけエスパー】1話「愛してはいけない妻」のネタバレと感想をまとめています。
無職だった男がやっと入社した会社で、妙な薬を飲まされ“今日からちょっとだけエスパー”にさせられる。どんな能力があるのか分からないまま任務をこなし、自宅にいる謎の妻と一緒に生活を始める。しかし、決して愛してはいけないという掟があり……。
【ちょっとだけエスパー】1話のあらすじ
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— 『ちょっとだけエスパー』火曜よる9時【テレビ朝日公式】 (@chottodakeesper) October 20, 2025
明日は #ちょっとだけエスパー
??電波ジャック??
????4:55? #グッドモーニング@goodmorning_tv
????8:00? #羽鳥慎一モーニングショー@morningshow_tv
??9:55? #じゅん散歩
????10:25?#大下容子ワイドスクランブル@widescramble
??19:50?#火曜の良純孝太郎… pic.twitter.com/FyQYZQDS2J
無職で八方塞の文太(大泉洋)は、ある日ノナマーレという会社から面接の通知が届く。駄目かと思われた面接だったが、なぜか最終面接まで進む。社長の兆(岡田将生)はそこにあるカプセルを飲むよう文太に命じ、戸惑いながらも文太は飲んだ。
晴れて合格となった文太に兆は「たった今からあなたはエスパーです」と言い、世界を救うよう命じられる。理解が追いつかない文太に、兆は社宅でスタッフと夫婦として暮らしてもらうという指示もする。
社宅に行くとそこには四季(宮崎あおい)という名の妻役の女性がいて、文太は戸惑いながらも彼女との生活を始める。
自分に何の能力があるのか分からないまま、会社から指示されたミッションをこなしていく文太。やがて、彼の能力が判明し……。
2話→
【ちょっとだけエスパー】1話の見逃し配信
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【ちょっとだけエスパー】1話のネタバレ
文太は人に触れるとその人の心が読める能力の持ち主だった。仲間の協力もあって無事ミッションを終えた文太が自宅に戻る途中で、仲間たちと遭遇し社宅へとみんなで向かう。
四季が完全に自分のことを夫だと勘違いしていると言う文太だが、円寂は彼女は何も知らないから話を合わせるように言われる。
桜介も自分はエスパーだと言い、彼が庭の朝顔に触れると夜なのに花が咲いた。驚く文太を尻目にやってきた四季は、開花した花を見て喜んだ。文太は彼女の肩にそっと触れて心を読む。すると「幸せ…。いつまでもこうしてたい。愛してる」と彼女は思っていた。
心惹かれそうになる文太だが、兆からの電話でエスパーになったルールとして、人を愛してはならないと告げられた。
どん底
文太(大泉洋)はネットカフェで寝泊まりを続けていた。ある日、ノナマーレという会社から面接の通知が届き、着替えを済ませて会場へ向かう。面接では氷河期世代としての不遇を語り、同席した応募者にまで説教を始めてしまう。だが、兆(岡田将生)に「そんなあなたがなぜ無職なのか」と問われ、言葉を失った。
面接を失敗したと感じた文太は、会社ロビーの椅子に腰を下ろし、虚ろなまま時間を過ごしていた。そこへ兆が現れ、再び「なぜここにいるのか」と尋ねる。文太は、かつて勤務先で横領を犯して逮捕され、懲戒解雇となったことを明かす。起訴を免れるために過去10年分の返還を行ったが、家庭内別居だった妻には離婚を突きつけられ、財産分与と慰謝料で全てを失ったという。
「こんな自分を雇う会社などない。よく呼んだものだ」と自嘲する文太に、兆は「仕事がない、貯金がない、明日が見えない。死ぬしかない」と文太の境遇を語る。だが最後に兆は、「イノベーションが必要な人材を求めている。明日もう一度来てくれ」と告げた。
ちょっとだけなエスパー
翌日、文太は最終面接の会場を訪れた。部屋に入ると、そこには兆が待っていた。彼は文太に、机の上に置かれたカプセルを飲むよう指示する。文太は戸惑いながらも、最終的にそれを飲み込んだ。
すると兆は、「合格です。おめでとう、あなたは選ばれました」と告げる。続けて、「たった今からあなたはエスパーです」と言い放った。理解が追いつかず納得できない文太に対し、兆は「エスパーといっても少しだけです」と言いノナマーレはそういう会社だと説明を加える。文太が「どういった仕事を?」と問うと、兆は真顔で「世界を救ってもらいます」と答えた。
さらに兆は、エスパーであることを他人に知られてはならないと警告する。社宅が用意されており、そこではスタッフと夫婦として暮らすことになるという。家庭内ではエスパーに関する話題は禁句であり、彼女のペースに合わせて会話するよう指示される。最後に兆しは、「文太だから“ぶんちゃん”と呼ぶそうです」と告げた。
演技派な妻?
社宅に行くと、文太を出迎えたのは四季(宮崎あおい)という女性だった。彼女は「ノナマーレ」での勤続年数が約2年だと話す。文太が敬語で話すと、四季は不思議そうに「なんで敬語なの?」と首をかしげた。彼女の中では、文太と共に暮らしてきた日常がすでに成立しているようで、過去から続く夫婦生活が当たり前のこととして認識されていた。
文太はそれが“設定”なのだと悟り、話を合わせようとするが、四季は「なんかぶんちゃん、変だよ」と訝しげに見つめる。文太が「俳優か何かの仕事をしているの?」と探りを入れても、四季は明確な答えを返さなかった。
やがて寝る時間になると四季に「ベッドで寝て」と促され、文太は恐縮しながら横になる。すると、少し遅れて四季も同じベッドに入り込んできた。驚いた文太は思わず飛び起き、「そこまで奥さんのふりをしなくてもいいんじゃないですか?」と声を上げる。
すると四季は文太の手を握り、「私のこと嫌いになった? 離婚したいって思ってる?」と静かに問いかけた。文太が無言で首を横に振ると、四季は安心したように「寝よう」と微笑み、再び彼をベッドに誘った。文太は緊張しながらも言われるまま横になり、すると四季はそっと文太の肩に頬を寄せ、「おかえり……おやすみ」とつぶやいて眠りについた。
本日のミッション
翌朝、文太は緊張のあまり一睡もできなかった。そこへ半蔵(宇野祥平)という男が訪ねてくる。彼は会社のアプリのログインコードを届けに来たと言い、淡々と手渡した。文太は半蔵に四季はちょっとおかしくないかときくが、半蔵は「いい人ですよ。それじゃ」と笑って帰ろうとする。去り際、彼はふと立ち止まり、「文太さんのエスパー、何でしたっけ?」と尋ねた。文太が意味をつかめずにいると、「大丈夫です。時間がかかる人もいますから」と言い残して立ち去った。
その後、四季は先に仕事へ出かけていった。文太がアプリを立ち上げると、“本日のミッション”が表示される。ミッション52──「外出する鈴木琢磨に夜まで傘を持たせる」とあった。地図付きの指示を見た文太は、半信半疑のまま鈴木琢磨()の家を訪ね、即興の芝居を打って見事に傘を持たせることに成功した。
残るミッション
次に現れたミッションは、「佐藤満の目覚まし時計の時刻を5分早める」というものだった。文太は佐藤満()の家へ向かい、自分が“エスパー”であることを思い出す。念じて時計の針を動かそうとするが、何も起きず諦めかけたその時、背後から女性の声がした。振り返ると円寂(高畑淳子)と名乗る人物が立っており、「もう一度やってみれば?」と促す。文太が断ると、円寂は無言で鍵を開けてくれた。文太は仕方なく部屋に入り、手動で時計の針を5分進めた。
次のミッションは、「3番テーブル・高橋健作のスマホの充電を14時までにゼロにする」というものだった。文太は方法を思案していたが、その矢先、高橋健作()が腹痛を訴えて席を立った。好機と見た文太はすぐにテーブルへ向かい、スマホを確認する。バッテリー残量は48%。時刻は13時42分。残り18分でゼロにしなければならなかった。
文太はあらゆる手段を駆使して電池を減らそうと試み、最終的にゲームを起動してひたすらプレイを続けた。順調に残量が減っていくが、あと一歩のところで高橋がトイレから戻ってくる。焦る文太の前に、桜介(ディーン・フジオカ)が現れ、高橋が席に戻るのをさりげなく妨害する。おかげで文太は期限ぎりぎりでミッションを完了させた。席に戻った高橋は、スマホの電池が切れているのを見て目を丸くした。
文太の能力
任務を終えた文太は、会社に電話をかけて完了報告をする。しかしその瞬間、通りを歩く鈴木が傘を持たずにいるのを見かける。ミッションの内容を思い出した文太は電話を切り、再びアプリを確認。“夜まで傘を持たせる”と書かれた指令を見直し、失敗に気づく。追いかけようとするもためらっていると、桜介が現れ、「カバンと傘、コンビニのレジに置いてありましたよ」と差し出した。
文太は礼を言って傘を受け取り、鈴木を追って声をかけた。「傘、忘れてましたよ」と差し出すと、鈴木は「お知り合いでしたっけ?」と驚く。文太は鈴木の背中に軽く触れ、「近所の者です」とだけ答えた。鈴木は「親切な人だな、でもちょっと馴れ馴れしい」と心の中で思う。すると文太が即座に「馴れ馴れしい?」と反応したため、鈴木は心を読まれたことに驚き、慌てて謝った。文太は自分の手を見つめ、ついに自分が“本当にエスパーになった”のだと気づいて、息をのんだ。
確信と絶望
立ち食いそば店に入った文太は、自分が本当に人の心を読めるのか試してみようと考えた。前に並んでいた客の背中にそっと手を触れると、「ここのカレー、いまいちなんだよな」という心の声が流れ込んでくる。文太が「ここのカレー、いまいちですよね」と話しかけると、その男は驚き、「心の声、聞こえちゃった? エスパー?」と目を丸くした。
その後も文太は、店を出て通りを歩く間、偶然を装って人の肩や背中に触れ、心を読む実験を続けた。誰に触れても心の声が聞こえることを確かめると、文太は満足げに笑みを浮かべた。
しかし、ビラ配りをしていた居酒屋の店員に触れた瞬間、「しんどい」という声が聞こえ、もう一度触れると「死にたい」という言葉が胸の奥に響いた。その途端、文太は不安に襲われる。別の通行人に触れても、次々とネガティブな感情が流れ込み、文太は立ち尽くした。
やがて彼は公園のベンチに腰を下ろし、ひとり黄昏れていた。そこへ偶然、通りかかった四季が彼を見つけ、声をかけてきた。
おかしな妻
心配そうに覗き込む四季に、文太は「わかりません。わけがわかりません」と漏らした。四季はどんなミッションなのかと尋ねると「素材に合わせた洗剤を選ぶ。シミを取る。完璧にアイロンをかける」と答えた。
「まるでクリーニング屋みたいだ」とぼやく文太は、ふと「くたびれたワイシャツって、もうやり直せないんですかね。捨てるしかないんですか」とつぶやく。すると四季は笑って、「くたびれたワイシャツに糊を効かせて新品みたいにするの得意」と言った。
そのまま四季は、「ねえ、もうすぐ花火の日だよ」と微笑む。それは、2人の“プロポーズの日”を指していた。文太が「妄想力がすごいですね」と苦笑すると、四季は少し拗ねたように「どうせ私は重い女ですよ」と返した。
そして彼女はふと、「あの漬物石くれたの、ぶんちゃんでしょ」と言う。文太は思わず考え込む。四季の誕生日に漬物石を渡す自分の姿を想像してしまい、「あの漬物石にも、そんな物語を……!?」と呟く。
「プロポーズの言葉も決めているのか?」と尋ねると、四季は「普通だったよね」と懐かしそうに笑う。文太は花火の日、夜空を見上げながら「結婚してくれませんか?」と告げる自分の姿をありありと思い描き、危うくそれが本当にあった記憶のように錯覚した。「お上手ですね」と言うと、四季は不機嫌そうに「昨日からなんなの?」と問い返した。
文太は彼女の背中にそっと手を伸ばし、心を読もうとした。だがその瞬間、円寂と半蔵が現れ、二人を呼び止める。文太と四季は並んで歩き出し、静かな夕暮れの街を進んでいった。
エスパー仲間
文太は円寂に「あなたも社員なんですか」と尋ねた。円寂は頷き、「部屋の管理の手伝いをしているの。それに、周りの人たちとはできるだけ仲良くしておこうと思って」と穏やかに答えた。文太が「彼女、芝居がうますぎるんじゃないですか」と言うと、円寂は「お芝居じゃないの。話を合わせてあげて。それも仕事!」と諭した。
その夜、社宅には桜介もやって来た。馴れ馴れしい態度に警戒しながらも握手を交わすと、桜介はにやりと笑い、「テイクダウン、2秒だな」と心の中で思った。文太は苦笑して「優しくしてください」と返し、握った手を放さなかった。
やがて3人は1階の閉店したたこ焼き店に集まり、鉄板を温めてたこ焼きを作り始めた。桜介は「今日のハイライトは高橋の飲み物に下剤を入れたことだな」と得意げに語る。文太が「みんなもミッションをやってるのか」と尋ねると、円寂は「日によって色々よ」と答えた。
「何ひとつ生産的なことをしていない。これで給料が出るなんて、会社として理解不能です」と文太が呟くと、3人は笑って「ボスには資産がある。金持ちの道楽」「世界を良くするための社会奉仕みたいなもの」と口々に説明した。
そのとき、全員のスマホが同時に鳴り出した。文太も画面を開く。そこにはミッションの結果報告が並んでいた。ミッション52の鈴木は傘を持っていたおかげで借金を完済でき、ミッション53の佐藤は5分早く起きたことで昇進が決まり、ミッション54の高橋はスマホの充電が切れていたおかげで結婚が決まったという。
報告を見つめながら、文太は「3つのミッションを達成したから、こうなった……ということですか?」と疑念を抱く。3人は静かに頷き、円寂が微笑んで言った。「小さな積み重ねが、世界を救うの!」
【ちょっとだけエスパー】1話の結末
文太の能力はなんだったのかと問われ、文太は周囲を見回した。どうやら全員が同じ“エスパー”らしいと気づく。すると桜介が「じゃあ俺が見せてやる」と言って庭へ出た。朝顔の蔓にそっと手を触れると、花がみるみる開いていく。
「種も仕掛けも何にもない。撫で回すと花が咲く、植物系エスパー・桜介!」と決めポーズを取る桜介に、文太は目を丸くして「すごいエスパーだ…」と呟いた。だが桜介はすぐに真顔になり、「社外にバレたらクビだから、静かにしろよ」と釘を刺した。その様子を、建物の外から市松(北村匠海)がこっそり見ていた。
「どこでも花見ができるなんて最高じゃない」と円寂たちが喜ぶ中、文太は冷静に問う。「花を咲かせて花見ができる……それで何の役に立つんです? この力でどうやって世界を救うんですか?」円寂は笑って、「みんな“ちょっとだけ”エスパーなんだから、そこはいいっこなし」と返した。
そこへ四季がやってきて、庭の花に気づく。桜介が「見てください」と庭へ誘うと、文太はその隙に円寂から耳打ちされた。「四季ちゃんにはエスパーのことは内緒。あの子は社員じゃないし、世界を救うミッションのことも知らないの」と。
「誤魔化しておいて」と桜介に頼まれた文太は、不思議がる四季に「ブラジル時間で咲いちゃったのかな?」ととぼける。四季は特に追及せず、「きれい……」としみじみ呟いた。彼女は文太の腕にそっと腕を絡め、微笑む。その瞬間、桜介が四季の肩に触れると、四季の心の声が文太に流れ込んだ――「幸せ……いつまでもこうしてたい。愛してる」文太は息をのむ。
そのとき、ノナマーレから電話が鳴った。兆からだった。彼は文太にミッション達成を祝福したあと、静かな声で告げる。「秘密は厳守です。そして、もう一つ――いちばん大事なこと。“non amare”人を愛してはならない」
2話→
【ちょっとだけエスパー】1話のまとめと感想
文太は人の心を読む能力を身につけた代わりに、人を愛してはならないというルールに従わなければならなくなったという話でした。
今回見た感じだとSFと言っても藤子・F・不二雄氏のSF短編集や、星新一氏の短編集のような雰囲気だなと思いました。日常の延長線上の物語なので、SFが苦手な人でも楽しめると思います。
今のところ人を愛してはならないルールを破ると、どうなるのかがまだ分かりません。死ぬのかもしれませんし、能力がなくなるだけかもしれません。恐らく四季を好きになる展開だと思うので、代償は重いほうが文太が葛藤して物語に深みが増すと思います。
また、ちょっとだけ悪いエスパー軍団が来たりして、文太たちと対決するとかも面白そうです。いずれにしても大規模な展開になると話に無理が出てくるので、そこそこの規模で収めておいて欲しいものです。
兆が何のためにこんなことをしているのか?そして四季はいったい何者なのかなど、先の展開が楽しみなドラマです。
2話→
小さな積み重ねが世界を救うの!