【緊急取調室5】1話「橙色の殺人」のネタバレと考察、感想をまとめています。
蓄電施設事業再開発に伴い、関係者2人が殺害される連続殺人事件が発生。有希子らは招集され『キントリ』再結成となった。しかし、有希子と因縁のあるニュースキャスターが、番組で犯人を挑発した結果、自らも被害者となってしまい……。
【緊急取調室5】1話のあらすじ
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現在使用されていない品川区の放水設備を大規模蓄電施設として再利用する、地下再開発計画が行われる中、関係者2人が相次いで殺される事件が発生する。これに伴い磐城和久(大倉孝二)は真壁有希子(天海祐希)と梶山勝利(田中哲司)を呼び、キントリ再結成を命じた。
有希子と因縁のあるニュースキャスター・倉持真人(山本耕史)が、自身のニュース番組内で犯人に向けて挑発をする。その結果、倉持の父親・磯貝信吾(竜雷太)が自宅で殺害され、倉持自身も負傷してしまう。
同一犯の犯行かと思われたが、小石川春夫(小日向文世)は凶器の違いに違和感を覚え……。
2話→
【緊急取調室5】1話の見逃し配信
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【緊急取調室5】1話のネタバレ
最初と2件目の殺人は圧着ペンチを使用されて殺害されていたが、3件目の事件に使用されていた凶器は異なるペンチだった。
報道では“作業用ペンチ”としか報じられなかったので、犯人は圧着ペンチで殺害されたと知らなかったのではないかと有希子は推察する。
そこでさらに思い出されたのが、以前辻本に話を聞きに行った時に撮影していた動画だった。改めて見直すと辻本は迷うことなく、圧着ペンチを指し示していた。まるで凶器が最初からこれだと知っているようだった。
有希子たちは辻本の聴取を開始。有希子の挑発に乗った辻本は、自ら犯罪の正当性を主張し始めた。だが、3件目の殺人は自分ではないと否認する。その日、倉持の家まで行ったが、先に女がいたのでやめたという。
女の顔を見たという辻本、それは倉持の別居中の妻・利津子だった。有希子は利津子に話を聞きに行くと、彼女は素直に殺害を認めた。
違和感を覚えた梶本は倉持と利津子、2人同時に聴取することに決めた。
2年前の立てこもり事件
2023年4月24日、調布中央病院で立てこもり事件が発生した。現場にばらまかれたビラには、「妻が2月に病院で死亡したが、死因に不審な点がある」と記されていた。犯人は妻を亡くした田部正平(螢雪次朗)であり、爆弾を所持したまま院長室に立てこもった。
真壁有希子(天海祐希)が田部の説得を試みる一方で、かつてフィルム工場を経営していた経歴を持ち、ニトログリセリンの入手が容易であったため、爆弾が本物である可能性は高いと判断された。
倉持真人(山本耕史)は規制線内に入り、中継を通じて番組内で犯人に呼びかけを行った。その放送を見た田部は窓際に現れ、テレビを通して訴えを始める。これを機に鬼塚貞一(丸山智己)たちは突入を決断し、田部は無事に確保、爆弾も回収された。
田部が搬送される車に倉持が近づこうとした際、有希子は下がるよう命じた。倉持がなおも食い下がると、有希子は「事件は見世物じゃない」と毅然と告げた。
2つの殺人
2025年7月25日、新日本クリーンエネルギーパワー前で再開発反対のデモが行われていた。辻本裕太(角田晃広)がデモ隊の対応に当たり、梶山勝利(田中哲司)と有希子もその様子を見学していた。
同日、ニュース番組『ジャーナル・ゲート』に長内洋次郎(石丸幹二)総理が出演し、都心の地下再開発計画について語った。内容は、現在使用されていない品川区の放水設備を、大規模蓄電施設として再利用するというものだった。しかし、先日この計画に関わる2名の関係者が相次いで殺害される事件が発生しており、番組内では予定にない質問が投げかけられる展開となった。
殺害されたのは、帝都大学教授で蓄電施設事業の非常勤アドバイザーを務めていた榎本浩(中村優希)と、シンセップ株式会社常務取締役で、蓄電施設架設事業の中心人物であった吉田晴信(岩田明)である。
榎本は7月11日に帰宅途中で、吉田は7月15日にマンション駐車場で殺害された。両者には三つの共通点があった。いずれも政府の再開発計画関係者であり、蓄電施設事業に関わっていたこと、そして同じ凶器で殺害されていたことである。凶器は作業用ペンチで、死因はいずれもペンチで殴打されたことによる外傷性ショック死だった。
倉持は番組内で、事件は再開発に対する抗議が動機ではないかとの見方を示した。さらに倉持は長内総理に対して挑発的な質問を投げかけたが、総理は冷静に応じ、「いつでも疑問があれば答えます。私は逃げません」と述べて番組は終了した。
放送後、SNS上では倉持に対する批判が殺到し、番組は炎上した。プロデューサーの井沢京平(望月章男)は謝罪を検討すべきだと進言したが、倉持は聞き入れようとはしなかった。
しわ寄せ
有希子と梶本は、シンセップ社で辻本と川上晃司(足立学)から話を聞いていた。榎本は地質学の教授であり、吉田はシンセップ社の常務として今回の蓄電施設計画の中心を担っていた人物だった。梶本が「再開発に反対する人間が犯人ではないか」という見方を示すと、川上は「反対だからといって殺しますか?」と疑念を口にした。
架設作業は現在も進行中であり、辻本によれば、使用される工具は厳重に管理され、24時間体制の警備下に置かれているため、持ち出される可能性は極めて低いという。有希子と梶本は実際に工事現場を訪れ、動画を撮影しながら工具の確認を行った。再利用によって予算を削減している一方で、その負担が現場にのしかかっている実情も明らかとなった。
辻本は、毎日のように反対派から罵声を浴びせられている現状を語り、「過激な行動に出る者が現れてもおかしくない」と胸の内を明かした。
再結成
7月28日、梶本と有希子は磐城和久(大倉孝二)から、緊急事案対応取調班の臨時運用が正式に決定したことを告げられた。磐城は速やかにメンバーを集めるよう指示し、有希子は「最初から解散しなければよかったのでは」と皮肉を返した。再運用の目的は、旧東京放水路に関連する一連の事件を一日も早く解決するためであり、この提案を上申したのは磐城自身であった。
同じ頃、『ジャーナル・ゲート』では倉持が、番組内で改めて謝罪の意志がないことを表明した。彼は、大規模蓄電施設開発事業が一連の殺人事件の動機と考えられる点、そして凶器として作業用ペンチが使われている点を指摘した上で、犯人に向かって「伝えたいことがあるなら話を聞く。いつでも会いに来てくれ」と訴えかけた。
一方、有希子たちは再びメンバーを集め、馴染みの居酒屋で今後の方針を話し合った。菱本進(でんでん)、小石川春夫(小日向文世)、玉垣松夫(塚地武雅)はあまり乗り気ではなく、酒井寅三(野間口徹)と生駒亜美(比嘉愛未)は現職で活躍していたため、上司の許可が下りず参加できなかった。被疑者のいない段階で何をすればよいのかと、菱本は疑問を口にした。
その時、梶本の携帯に連絡が入る。倉持の自宅が襲撃され、父親が殺害され、倉持自身も負傷したという知らせだった。凶器はこれまでの事件と同様に作業用ペンチだった。状況を把握した梶本は、静かに「みなさん、出番です」と告げた。
新たな殺人事件発生
7月29日。監物大二郎(鈴木浩介)と渡辺鉄次(速水もこみち)が事件現場に到着した。倉持に対し、父親の磯貝信吾(竜雷太)を発見した際の状況について詳細を尋ねた。
倉持の証言によれば、当日の放送は10時54分に終了し、その後ミーティングを行ってから控室で弁当を取りながらネットの反応を確認していた。その後、局が手配した車で自宅へ戻ったという。自宅に着くと、玄関の鍵が開いていることに気づき、異変を察知した。電気がつかなかったため懐中電灯を手に父親の部屋へ向かったが、姿はなかった。さらに奥の部屋に入ると、父親が頭部から血を流して倒れており、すでに死亡していた。
倉持が警察に通報しようと電話をかけた瞬間、部屋の中に潜んでいた犯人が襲いかかってきた。しかし通話がすぐにつながったため、犯人は逃走したという。倉持は昨年から妻と別居しており、事件当時は父親と2人で暮らしていた。父親は時々部屋を間違えて眠ることがあり、その夜も倉持の部屋で就寝していた。
倉持は、「番組で自分の部屋の特徴を話してしまったことで、犯人がそこを自分の部屋だと誤解したのだろう」と述べ、放送中に犯人を挑発したことが今回の襲撃につながったのではないかと語った。
凶器の違和感
キントリのメンバーたちは部署で、倉持家の事件について情報を共有した。倉持と父親の姓が異なるのは、倉持が中学生の時に両親が離婚していたためである。解剖の結果、父親の死亡推定時刻は7月28日10時から翌日午前0時の間と判明し、死因はペンチによる頭部への殴打による脳挫傷、および外傷性ショックであった。
菱本の報告によると、今回の凶器は前の2件とは異なるタイプのペンチであり、以前は圧着ペンチが使用されていたという。現場からは被害者や倉持のものではない足跡が検出されたが、第1・第2の事件で見つかったものとの一致はなかった。
また、隣家は空き家で目撃者も存在せず、自宅周辺には防犯カメラも設置されていなかった。ただし、付近に住む大学生が午前0時前後に黒いフードを被った小太りの男性を目撃しており、不審人物として注目されている。倉持がその家に住んでいることは近隣住民の間でも知られていた。
アリバイと疑惑
倉持には犯行時刻の一部に明確なアリバイがあった。午後10時54分までニュース番組に出演しており、午後11時30分までは局内にいた。その後、タクシー運転手の証言およびドラレコ映像から、倉持の帰宅時刻は午後11時53分であったことが確認されている。
事件後、倉持は番組内で自ら事件について語った。自分が犯人に狙われ、父親が誤って殺害された可能性があると述べ、放送中の発言が事件の引き金になったかもしれないと認めた上で、「それでも自分の発言を後悔していない。誰よりも自分を信じて応援してくれたのは父だった」と語り、涙ながらに「一日も早く警察に出頭してほしい」と犯人に呼びかけた。この放送によって、ネット上では倉持に対する世論が一転し、同情の声が広がった。
その後、モツナベが新たな報告をもたらした。倉持家の家政婦・時田史恵(峯村リエ)に事情を聞いたところ、事件については何も知らないと証言したという。なぜなら当日は休みで、事件の2日前に倉持から「しばらく休むように」と言われていたことも判明した。
一回目の聴取
7月30日、倉持の事情聴取が行われた。扱いは被疑者ではなく、被害者遺族としてであり、通常の取調室ではなく部署で行われた。
倉持は事件当日、父親が一日中ひとりで過ごしていたと述べた。家政婦を休ませたのは、自身の番組での発言をきっかけに彼女が恐怖を感じていたためであり、以前から時田を辞めさせようと考えていたことも理由のひとつだったという。
母親は約10年前に病死しており、妻との別居については、自身がキャスターに就任して以降、家庭や父親の世話を妻に任せきりにしていたことが原因かもしれないと語った。
その後、倉持はリュックから1冊のファイルを取り出した。中には、彼の個人アカウントに届いたダイレクトメッセージのコピーが綴じられており、内容はどれも過激で執拗なものだった。倉持は「これを有希子さんに託そうと思っていた」と述べ、「あの時、有希子さんに怒鳴られた時、この人は本物の警察官だと思った」と静かに言葉を添えた。
聴取はそのまま終了し、倉持は部屋を後にした。
妻に聴取
有希子は倉持の妻・利津子(若村麻由美)の店を訪れ、話を聞いた。利津子によると、倉持とは昨年から別居しており、子供もいないため、それ以来一度も会っていないという。かつて同居していた際、倉持は2階の寝室を一人で使っていたが、2年前に高速道路でバイクを避け損ねる事故に遭って以来、1階で生活するようになった。
義父の部屋と倉持の部屋が似ていたのか、また義父が部屋を間違えるような健康状態だったのかと尋ねると、利津子は「短い間しか一緒に暮らしていなかったのでわからない」と答えた。彼女が義父と同居し始めたのは昨年11月で、年末にはすでに家を出ていたという。それ以前、義父がどこで暮らしていたかは知らず、交流もほとんどなかった。
なぜ同居することになったのかについては、「年を取って一人でいるのが不安になったのだと思う」と語り、家を出た理由を尋ねられると「俗に言う、嫁と舅の問題です」と淡々と答えた。そして「自分がいればこんなことにはならなかったかもしれません。本当に悔しいです」と言葉を残し、開店時間だからと席を立った。
一方、小石川と菱本は東和テレビを訪れ、番組プロデューサーの井沢から話を聞いていた。井沢は「倉持があんなことになっても仕方ない」と述べ、彼を止めようとしなかったのかと問われると、「止めたが、かえって過激になった」と答えた。
その頃、有希子が調布中央病院の前で待っていると、小石川から電話が入った。小石川は「反省していると言うときは、実際には反省なんてしていない。別の考えがあるときだ」と鋭く指摘し、有希子に「すぐ戻ってこい」と告げた。
家政婦に聴取
菱本と玉垣は、倉持家の家政婦・史恵を取り調べていた。事件当日、警察が現場に来た際には恐怖から隠れていたと説明する。史恵は家事代行会社の紹介ではなく、偶然「大丈夫ですか」と倉持に声をかけたことがきっかけで雇われたと語った。以来、家事のほか義父の体調管理も任されており、掃除の際には薬のケースを確認していたが、いつも空だったという。
取り調べが進むにつれ、史恵は疑われていることに動揺し、自分ではないと強く否定した。そして「疑うなら利津子さんの方では」と主張し、義父がよく利津子の悪口を口にしていたことを明かした。
さらに、5年前に史恵がタレントへのストーカー行為で、厳重注意を受けていた事実も判明する。その際も「家事代行」と称してタレント宅に入り込み、妻の不倫をSNSに書き込んでいたという。激しく感情を昂らせた史恵は、「私は倉持さんの役に立ちたいだけ。足の悪い人を置いて出ていく妻とは絶対に違う!」と叫んだ。
一方その頃、利津子は倉持のもとを訪ねた。彼女が鏡のことをきくと倉持は「大きなヒビが入った」と答えた。利津子はさらに、「事件の前日、お義父さんが店に来た」と告げたが、倉持は驚き、「知らなかったな」とだけ呟いた。
皮肉なことに、倉持の出演する番組は視聴率が好調を維持していた。倉持は「報道番組の限界に挑戦するよ」と語り、利津子は冷ややかに「立派ね」とだけ言葉を残した。
確信
7月31日。被害者である倉持の父は、毎晩自室で睡眠薬を服用する習慣があったことが確認された。
有希子は、「第1、第2の事件と本当に同一犯なのかな」と疑問を口にした。小石川も同様に、今回の凶器がこれまでと異なる点に違和感を覚えていた。
「同一犯なら、凶器の種類はそろえそうだ」と有希子は指摘し、「倉持の父を殺害した犯人は、凶器の形を知らなかったんじゃないか?」と推測した。これに対し梶本は、「公表されているのは『作業用ペンチ』という情報だけで、警察内部の人間以外が詳細を知る手段はない」と補足した。
その言葉を受け、有希子はふと、辻本がなぜ凶器の形を知っていたのかに気づく。以前の映像を見直すと、辻本は明らかに凶器が“圧着ペンチ”であることを把握しているような話し方をしており、その目線も他の工具には一切向けられていなかった。
対決
連行された辻本は激しく抵抗し、暴れた末にようやく着席した。職業を尋ねられると、現職ではなく以前所属していた部署の名を答えるなど、挙動は終始不安定だった。モツナベが「話を聞きたいだけだ」と伝えると、辻本は突然逃走を試みたという。
取調べでは、小石川が事件当時の動画を再生しながら、「凶器であるペンチの扱いを知っているように見える」と指摘した。「殺人現場にいたから知っていたのではないか」と追及すると、辻本は激昂。菱本が脅すように詰め寄ると、「この人を変えてくれ」と訴え、春は菱本を叱責して退室させた。部屋を出た菱本は笑みを浮かべ、梶本は「要求を一つ受け入れれば、警戒心が下がる」と分析した。
その後、有希子が取調べに入った。辻本が「動画で俺をはめたのか」と責め立てると、有希子は「そんなつもりはない」と静かに否定し、再び動画を再生した。「あなたの発言は、再開発反対の意見のように聞こえる」と指摘すると、辻本は「反対ですよ。当然でしょう!」と強い口調で言い切った。
辻本は旧東京放水路の再開発計画を激しく非難した。「あの場所はもともと脆弱な地盤に造られた。だから一度は破棄されたんです。もし想定外の災害が起きれば、地下に敷設された大型蓄電池が爆発して、大量の死者が出る。調査結果は計画発表後に出たが、もう中止できないと隠蔽され、安全性が改ざんされた。吉田常務と経産省の担当者が絡んでいて、データをまとめたのは榎本教授でした」と語り、怒りをあらわにした。
さらに辻本は、「正しいことを言った人間が飛ばされ、私腹を肥やす連中ばかりがのさばる。このままでは日本は終わる!」と激昂。有希子は冷静に「もういい? 一番の動機は左遷への恨みでは?」と切り込む。辻本は立ち上がり、「そんな単純な人間じゃない!僕は未来のためを思ってやったんだ。100年後の100万人を守るためです!きっと未来の教科書には、英雄的行為として掲載されるよ」と言い放った。
続いて有希子が「倉持さんの父親もあなたが殺したの?」と問うと、辻本は淡々と「ええ。あれだけ挑発されたら、逝ってもらうしかないと思いました」と認めた。しかしすぐに「でも、できませんでした」と続けた。
「家に行ってみたが、女が家の前に立っていたので諦めたんです」と述べ、犯行を断念した理由を語った。そして最後に、「黒っぽいフードをかぶっていました。顔を見ました」と証言した。
【緊急取調室5】1話の結末
有希子は辻本の供述をもとに、利津子に同行を求めた。すると利津子は静かに、「倉持の父親を殺したのは私です」と自ら犯行を認めた。さらに、「夫もそれを知っています」と言葉を続けた。
その直後、旧東京放水路関連の連続殺人容疑で、辻本が逮捕されたというニュースが東和テレビに入り、局内は騒然となった。
部署に戻った有希子は、「倉持は本当に知らないふりをしているのか?」と疑問を口にした。梶本は、「たとえ別居中であっても、配偶者の殺人容疑をかばうことはまずありえない。リスクが大きすぎる。もしそうしているなら、そこには特別な理由がある」と、自身の別居・離婚経験を踏まえて語った。
そして梶本は、「夫と妻、2人を同時に聴取しよう」と提案した。
2話→
【緊急取調室5】1話の考察
倉持か利津子が殺人に関わっている前提で考えてみました。気になる謎は3つです。
- 義父は利津子の店になぜ来たのか?
- ヒビの入った鏡
- 事件当日なぜ利津子が外にいたのか?
倉持は疎遠だった義父となぜか同居することになり、代わりに利津子は出て行きました。義父との関係がうまくいかずに出たと利津子は言いますが、事件の前日に父親は店を訪ねています。
胃の内容物から倉持が証言した親子丼は確かに合致しますが、それを利津子の店で食べた可能性もあります。そうなると、利津子と義父の関係は決して悪くなかったことになりそうです。
利津子は倉持に会った際、鏡はどうなったかをききます。その鏡とは恐らく倉持の部屋にある姿見のことで、何かがぶつかったかのような跡があり、確かにヒビが入っていました。
もしかすると鏡に頭をぶつけて死んだが、その死を連続殺人事件に見せかけようとして偽装したのかもしれません。それは視聴率を取るためと、自身に同情を集めるためだった可能性もあります。
そして事件当日、利津子は家のそばにいたことを辻本に目撃されています。実は倉持が利津子に襲うよう頼み、そのためにやってきたのかもしれませんし、義父から話を聞いて心配になり様子見に来たのかもしれません。
ここまで色々考えてみましたが、一番気になっていることとして、実は倉持は歩けるのではないか?ということです。誰もが歩けないと思っているから、彼に殺害の目は向きませんが、実は歩けるのだとしたら?犯人の可能性もあります。
【緊急取調室5】1話のまとめと感想
再開発に反対していた技術者が左遷された腹いせもあり、正義感を振りかざして専門家を殺害したという話でした。
犯人は有希子が動画を撮っていたシーンで、勘のいい人ならすぐ分かるという演出でした。当然勘の鈍い自分は普通に視聴していて、最後に明かされるまで分かりませんでした。粋な演出です。今回で先の2件についての犯人は逮捕されましたが、倉持の父親の殺人事件については解決されていません。
初回に相応しく、キントリに出て欲しいと思っていた、山本さんと若村さんが2人が同時にゲストで出演しました。個別ゲスト回でも見てみたかったなとしみじみ思います。
色々あって映画は取り直しになる部分もあり、総理大臣役は石丸さんが演じることになりました。今回の話はそれを皮肉っているかのような話で、高齢の父親が自宅で死亡し、本人も負傷して疑われるという話です。そして犯人が倉持だとしたら、笑えない話になりそうです。
寅さんと生駒は名前は出ましたが、途中で善さんの息子設定の山上の登場はあるのか?映画のほうには3人ともクレジットがあるので、もしかしたら登場するのかもしれません。無事今回こそ映画が公開できるよう祈りつつ、新たなシーズンを楽しみに視聴したいと思います。
2話→