【怪物】8話のネタバレと感想|妹を殺した犯人が判明

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WOWOWのオリジナルドラマ【怪物】の8話のネタバレと感想をまとめています。

署長を殺害した犯人が誰なのか分からない状況の中、田所の記憶を呼び起こすために真人は、琴音が発見された地下室に連れて行くよう富樫に勧める。すると田所の記憶が徐々に戻り始め……。

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【怪物】8話のあらすじ

殺害された秋山和彦(利重剛)署長が生前頻繁に電話をかけていたのが、田所加代(高畑淳子)だと分かり富樫浩之(安田顕)と八代真人(水上恒司)は田所幹男(藤森慎吾)に協力してもらって罠を張る。

加代は田所と食事をしながら、25年前に琴音(糸瀬七葉)と会っていたのが、防犯カメラに映っていたと田所に話す。そしてその映像を秋山にもみ消してもらっていた。

過呼吸になって倒れた田所は病院に入院させられるが、病室から逃げ出してしまう。偶然出会った真人は、田所から話をきくうちに富樫のためにも思い出すよう迫る。

そして富樫に琴音が発見された地下室へ田所を連れて行き、強引に記憶を呼び覚まさせたらどうかと提案をする。

真人の案を受け入れた富樫は、地下室に田所を連れて行くと、苦しみながらも徐々に記憶が戻り始め……。

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【怪物】8話のネタバレ

中橋が署長の持っていた防犯カメラ映像を確認すると、柳の留置所に釣り糸を差し入れている自分の映像だった。約束の場所に行った中橋は、いつも持っている杖の先で頭を殴り殺害した。

田所が思い出したのは、地面に倒れていた琴音を車でひいてしまったことだった。自分が殺してしまったと嘆く田所を、富樫はあえて自宅に帰しておとり捜査に使う。

ついに警察庁長官になった八代正義だったが、彼には気になっていたことが1つだけあった。それは、飛び出してきた琴音を車でひいてしまったことだった。

怪しい関係

五十嵐(早乙女太一)は八代真人(水上恒司)が秋山和彦(利重剛)署長の動向を探っていると八代正義(渡部篤郎)に報告した。正義は五十嵐に対し、捜査の進捗を逐一報告するよう命じた

生活安全課でも、署長死亡のニュースをテレビで確認していた。真人は署長の死体検案書を提出し、死因は鈍器による後頭部への打撃に起因する脳挫傷と判明した。森平三郎(光石研)課長は、柳辰夫(小手伸也)は死亡したが事件は終結していないと明言した。

遠藤翔子(真飛聖)は田所幹男(藤森慎吾)を訪ね、署長が母親の加代(高畑淳子)の携帯に繰り返し電話していた事実を指摘した。田所は再開発案件との関連を示唆し、心当たりを否定した。母と秋山は25年前の事件以来の知己である。田所が任意同行に応じた後にも、署長は妻の松子(仙波恵理)を同伴して現れた。同行時、母は激しい剣幕で秋山を罵倒していたが、息子が無罪放免となったのち、両者の関係が変化した可能性を田所は示唆した。

署長宅の土地は加代から購入され、約25年前に相場のおよそ半値で取得されていた。さらに署長の妻の預金明細の調査により、加代の会社「タドコロチケン」から毎月の入金が確認された。

もみ消した映像

田所は、加代と中橋陽平(橋本じゅん)が会っている最中に加代へ電話し、食事に誘った。加代は上機嫌に応じ、2人はレストランで向き合う。田所は切り出し、以前署長と何を話していたのか尋ねると、加代は再開発の件だと答えた。田所は、25年間にわたり定期的に金を渡していたはずだと指摘する。加代は仕事の報酬だと主張するが、詳細を問われると曖昧にした。

田所が脅迫の有無を質すと、加代は「あなたのためよ」と述べ、25年前に田所が琴音(糸瀬七葉)と会っていた事実が防犯カメラに記録され、事件直後で真っ先に疑われる状況だったこと、そして映像は秋山が揉み消し、金はその謝礼だったと明かした。

そこへ富樫浩之(安田顕)と真人が入店する。田所が会話を録音していたことが発覚し、真人は殺人容疑としては十分だと述べ、直接手は下していないはずだから担当刑事に話すよう促した。富樫が「あの日、会っていたのか」と田所を追及すると、田所は過呼吸を起こして倒れる。すると富樫は室内の盗聴器に気づき、外へ出ると中橋の姿があったが、彼は逃走した。

誰が署長を殺したのか?

翔子は加代に聞き込みを行い、25年前のあの日に琴音と会っていた事実確認を求めた。加代は面会自体は認めたが、関与は否定した。翔子は盗聴器を提示して心当たりを質したが、加代はないと答えた。翔子が退出すると中橋が現れ、盗聴器の設置を自認し、目的は再開発の推進だと述べた。

その後、加代は中橋を呼び出し、盗聴の意図を追及した。中橋は背後に富樫らがいると疑ったからだと弁明し、「あの日のことが露見してもよいのか」と牽制したが、加代は本人は何も覚えていないと返した。

さらに加代は、琴音の遺体はあなたが処理すると約したのに、なぜ富樫の家から出てきたのかと問い詰めた。中橋が沈黙すると、加代はいがみ合いの終結と今後のお互い隠し事はなしだと取り決め、最後に「あなたが署長を殺したの?」と問うた。

実は中橋は動画を確認し、柳の留置場の防犯カメラ映像に自分が映っている事実を認識していた。待ち合わせ場所に行くと杖で署長を殴打し、死に至らしめた。しかし中橋は「この足ですよ。私がやるわけないでしょう」と否認を続けた。

田所が病院に入院したとの報を受け、中橋は一般病棟である点に不安を示し、「息子さんは時限爆弾なんですよ。爆発したら我々は一巻の終わりだ。私が処理しましょうか?」と持ちかけた。加代は秘書を呼びつけた。

時限爆弾

中橋も加代から土地を安く買っていた。時期は約25年前。田所家は一帯の地主だったが、現在はその土地の半分以上が中橋建設名義に移っている。富樫は、加代が中橋に弱みを握られていた可能性を指摘する。

中橋が杖をつくのは交通事故の後遺症によるものだが、富樫はその杖が凶器になり得たと見立てる。通話記録の精査で、翔子は中橋が警察庁次長・正義に最近頻繁に電話をかけていた事実を掴んだ。

一方、秘書の小島(保田賢也)が田所の容体確認に病院を訪れたところ、田所の姿はなく、すでに病院を抜け出していた。ほどなく車が到着し、降り立ったのは真人だった。田所は「俺が…鹿を」と口走り、そのまま真人の車に乗り込み、人気のない空き地へ移動する。

真人は25年前、田所が入院中に「鹿を殺した」と語った件をただす。田所は「鹿を見た記憶しかない。本当だ。他は思い出せない」と主張する。真人は、田所が富樫をたびたび裏切ってきた事実を踏まえ、忘れたいがゆえの“記憶の不在”を疑い、「僕は富樫さんとは違う。あなたを信じられない。何かを隠している。富樫さんのためにも思い出す努力をしてください」と迫った。

琴音の死因

炎炎亭で荒川律子(入山法子)が富樫に、琴音の死因に関する見立てを示した。高所からの落下であれば頭蓋骨骨折が伴う例が多いが、琴音の遺体にその所見はない。両下腿骨の同一高位骨折はバンパー衝突に符合し、走行速度は時速45km/h以上の可能性が高い。事故時の琴音は立ち止まり、進行してくる車両の方を向いていたと推定される。

そこへ真人が現れ、田所を保護したと伝える。富樫の自宅で待機中につき、地下室へ案内するよう提案した。琴音の発見現場を見せれば、記憶が戻る可能性があるからだった。松田凛子(剛力彩芽)は自業自得と突き放しつつも、記憶回復を望んでいるのは田所本人であるかもしれないと述べた。

甦る記憶

富樫は自宅に戻る。田所は眠ったまま待っていた。富樫は田所を地下室へ連れ、琴音が発見された場所を示す。「目をそらすな」と命じ、壁の前に座らせる。「お前が琴音を殺したのか」と詰めると、田所は「違う……いや、わからない」と揺れる。

田所は「鹿を轢いたと思った。鹿だ、間違いなく鹿だった。信じてくれ」と主張するが、富樫は、事件当日に琴音に会っていたことも、美緒(久保史緒里)に会っていたことも黙っていたこと、留学の話も虚偽だったことを挙げて糾弾し、「いつか本当のことを話してくれると信じていた」と突き放す。

田所は「本当に何も覚えていない」と泣き崩れる。富樫は琴音が入っていた壁を叩きながら問い詰め、「覚えていないなら、どうして違うと言い切れる」と迫る。すると田所は過呼吸に陥る。

――事件当日。田所は琴音に富樫のギターピックを見せ、「小屋に富樫がいる。留学したら会えなくなるから来てほしい」と呼び出した。しかし琴音は「もう帰る。ついてこないで」と拒み、帰路につく。田所は「止めない。帰るなら帰れ」と背を向けて見送ったのち、小屋へ戻り、寝ている富樫を確認する。

田所は薬を飲んで車を走らせ、路上に倒れていた琴音に気づくのが遅れ、そのまま轢過した。通報しようと携帯を取り出した際、富樫のギターピックをポケットから落とした

現在に戻り、田所は「俺だ……俺が殺した」と思い出し、泣いて懇願する。そして「殺してくれ」と富樫に縋る。富樫はハンマーを手に取り、「ああ、わかった」と言って振りかぶった。

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【怪物】8話の結末

真人が富樫の家を訪れる。富樫は1階で写真を見つめていた。「はっきり思い出したのか」という問いに「ああ」と答える。富樫は田所を家へ帰したと告げ、真人は取調べが先だと迫るが「彼を餌に使うつもりか」と返すと、富樫は「あんたが得意なおとり捜査だ」と応じる。

真人は、田所が母親と手を組む可能性や裏切りの恐れを挙げ、「まだ彼を信じるのか」と問い詰める。富樫は「お前ならどうする?家族が道を踏み外した時、手を組むか?」と切り返す。

ほどなく2人の携帯に一斉に連絡が入り、正義が警察庁長官に就任したとの報せが届く。富樫は「おめでとう」とだけ告げ、真人をじっと見据える。

正義はみなに祝われながら、心に気がかりがあった。25年前――道路へ「助けて!」と飛び出した琴音が車にはねられる。運転していたのは正義だった

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【怪物】8話のまとめと感想

署長を殺したのは中橋で、琴音を最初にひいたのは正義だったという話でした。

時系列が混乱しやすいので整理しますと、琴音が田所に呼び出されて会いに行き、その後帰っている時に柳に拉致られます。車から逃げ出した琴音が、助けを求めて道に飛び出したところ、正義にひかれてしまいます。正義はそのまま逃げ、遅れてやってきた田所が路上にいた琴音に気付かずひいたという流れになります。

どの時点で琴音が死んでいたかが重要で、正義の時点で死んでいたなら、田所は殺人ではありません。正義はひいて誰も見ていないのを良い事に、その場に置いて逃げたのだと思われます。もしかしたら、ひかれた時点で救急車を呼んでいれば、琴音は助かったかもしれません。

つまり、この街は柳という殺人鬼以外にも、正義や中橋といった殺人犯もいた街だったわけです。怪物ランドとして開業するなら別ですが、再開発はもう諦めたほうがいいと思います。

どこまで罪が暴かれ、そして逮捕されるのか?どうなるのか残り2話が楽しみです。

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