【大追跡~警視庁SSBC強行犯~】Episode5「11秒の空白」のネタバレと感想をまとめています。
殺人事件が発生し、防犯カメラ映像から被疑者を特定するSSBCだが被疑者は犯行を否認する。捜査をしていくうちに、被疑者には生き別れの双子の兄弟がいることが分かり……。
【大追跡】5話のあらすじ
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— 『大追跡 警視庁SSBC強行犯係』【公式】 (@daitsuiseki2507) July 30, 2025
『#大追跡 ~警視庁SSBC強行犯係~』
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殺人犯は天才ピアニスト!?
捜査を惑わす【双子】の罠..
コンクール中に起きた"ミスタッチ"の衝撃真相とは…!?
そして…一課長 八重樫(#遠藤憲一)
にまさかの双子の兄が…!?
第5話 放送は8月6日(水)よる9時☑️ pic.twitter.com/M4ZFQS9ORn
河川敷で遺体が発見され、伊垣と名波は現場に臨場し、防犯カメラ映像を探す。やがて被疑者としてピアニストの浜田響(濱田龍臣)が浮かび上がるが、響はその日、大学の選考会で演奏をしていたと犯行を否認する。
捜査を進めると響には生き別れの双子の兄がいることが判明する。2人の父親こそ遺体で発見された倉田一郎(眞島秀和)だった。母親が亡くなった後、父親に虐待された2人は児童養護施設に預けられる。
兄の純一(濱田龍臣)はクリーニング店を営む家庭に引き取られ、弟の純二は不動産会社社長夫妻に引き取られ、名前も響と改名した。純一はその後、半グレ組織に所属したり、響とは全く違う人生を歩む。
父親を殺したは響か?兄の純一か?同じく双子の兄弟がいる八重樫雅夫(遠藤憲一)は、その動機が知りたくSSBCに捜査依頼をするが……。
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【大追跡】5話のネタバレ
同じ双子でも育った環境の違いで当初は響のことを憎んでいた純一だったが、響の演奏を聴いたことで感銘を受ける。偶然出会った父親の倉田から、響の養母を恐喝していることと、響の左耳は実は虐待が原因で幼少期から聞こえないことを知らされる。
逆の耳も聞こえなくなったら、ピアニストとしておしまいだとあざ笑う倉田に、響を守るためになんとかしないとと考える。だが、他に方法が思いつかなかった純一は、響のために父親を自らの手で葬り去った。
双子
久世俊介(佐藤浩市)と名波凛太郎(相葉雅紀)は小料理屋「まえだ」で会食していた。実は名波は正義感が強く、人助けのたびに殴られたり交番の世話になったりしていていた。
そんな名波に対して久世は「SSBCにはお前のような人間が必要だ」と語り、名波も「あの事件を解決するためにも」と応じる。久世は犯人を必ず逮捕すべきだと決意を示した。
ふとテレビを見ると八重樫雅夫(遠藤憲一)一課長がマグロをさばいて宣伝する場面が。名波は思わず目を疑った。翌日、八重樫が現れ、その件を話すと八重樫には双子の兄がいると判明する。兄は青森で寿司屋を営み、性格は弟と正反対だという。
やがて事件が発生し、一行は現場へ臨場することになった。
事件発生
河川敷の茂みで腐敗臭の強い遺体が発見された。左胸と左脇腹に刺し傷があり、鑑識は死後1週間から10日、8月4日~7日と推定する。身元は倉田一郎(眞島秀和)51歳。恐喝で3度逮捕歴があり、指定暴力団竜元会の構成員だった。常連のスナック「貴子」で、金づると見込んだ裕福なピアニストを脅していたと、スナックのママ・河野貴子(幸野紘子)から証言があった。
倉田は8月5日19時57分、遺体発見地点から20m離れた場所の防犯カメラに映っていたのを確認できた。同時刻頃には計36人が映っており、問題のピアニストは倉田の11分前に写っていた。ピアニストは各種コンクールを制し、将来を嘱望されている人物だった。
捜査員の佐倉大(本田大輔)と青柳遥(松下奈緒)は浜田宅を訪れ、母親の百合子(山下容莉枝)と息子の響(濱田龍臣)に事情聴取を行う。響は8月5日にウィーン留学特待生選考会へ参加していたと述べる。選考会は13時開始で、響は21時にステージで演奏し、22時終了したと証言。倉田の死亡や脅迫については知らないと主張する。
防犯映像を提示しても響は当時大学にいたと重ねて主張するが、大学から現場までは1時間足らずで到達可能な距離だった。青柳はアリバイ確認のためスマートフォンの提示を求めた。
生き別れの兄弟
捜査班は部局に戻り、学内選考会の映像を確認した。響がステージに上がったのは21時4分で、スマホの位置情報も大学構内から動いていなかった。しかし映像を見た際の響と母親の態度には不自然さがあった。さらに、響は演奏を途中で止めて最下位となっていた。一課長は「倉田を刺殺したことで集中を欠いたのではないか」と推測する。
直後、佐倉が新情報を報告した。倉田には双子の息子がいた。平成9年に妻が病死し、その1年後に虐待と育児放棄が原因で児童養護施設へ預けられた。兄は倉田純一、弟は倉田純二。2人は別々の家庭に養子入りし、純一は静岡でクリーニング店を営む家庭に、純二は東京の不動産会社社長・浜田孝弘(近江谷太朗)夫妻に引き取られ、「響」と改名している。
伊垣と名波は食事をとりながら「防犯カメラに映っていたのは双子の兄ではないか」と議論する。青柳は「2人は5歳で生き別れ、すでに16年経過している」と補足した。その場に偶然、八重樫の双子の兄が現れ、一同は思わず色めきだった。青柳は恐縮しつつも状況を説明した。
双子の縁
青柳は純一(二役:濱田龍臣)のもとへ赴き、事情聴取のため連行した。八重樫が取り調べると、純一は8月5日に蒲田のコンビニで10時から6時までアルバイトをしていたと主張する。勤務後は渋谷で友人と遊んでいたというため、7時過ぎには犯行現場へ行ける計算になる。
SSBCでの調査によれば、純一が養子に入ったクリーニング店は彼が中学2年のころ不況で廃業し、その頃から素行が荒れ始めた。逮捕歴はないが半グレ集団に関わっていた経歴がある。
青柳は純一に防犯カメラ映像を提示するが、純一は自分ではないと否定し、弟との縁も切れていると述べる。八重樫は「双子には双子の縁がある」と迫るが、純一は何も知らないと繰り返す。
その後、青柳と名波らは浜田家を再訪し、父親を交えて響からも事情を聞く。父親は関与を否定し、響も倉田殺害について知らなかったと答える。
純一について尋ねると覚えていないと返すが、7月15日の多摩音大創立記念コンサートの防犯映像には、ホール裏で純一と接触する姿が映っていた。純一は「不公平だ」と言い残して去ろうとすると、響は連絡先を聞き出してスマホに番号を入力したが、その後連絡はなかったという。捜査班がスマホ提出を求めると、響は拒否した。
知りたい動機
捜査班はSSBCに戻った。響はSNSに演奏動画を投稿しており、半年前から「アンガーハンマー」を名乗る人物が悪意あるコメントを書き込んでいた。
純一は関与を否定するが、スマホ解析で8月5日21時20分に響へ発信していたことが判明する。響はその時間ステージ上にいたため応答していないと推測され、彼のスマホも押収された。
着信履歴と削除済み留守電を復元すると「俺だ、純一だ。もう心配するな。お前を邪魔する奴はもういない。この留守電を聞いたら削除しろ」という音声が残されていた。
「邪魔する奴」が倉田一郎を指し、純一が殺害を請け負った可能性が浮上するが、響は否定する。新たな防犯映像には遺体発見現場から約300メートル離れた国道の歩道橋で、人物がトラック荷台へナイフらしき物を投げ込む姿が映り、純一が疑われる。
やがて福島の工事現場で倉田の携帯と血痕付きナイフが見つかり、ナイフから倉田の血液と純一の指紋が検出された。その後、純一も響も黙秘し何も語らない。
送検するには充分な証拠は集まっていたが、八重樫は動機がどうしても知りたかった。そして係長の葛原茂(光石研)に頼み、倉田の携帯と兄弟双方のスマホの追加解析、防犯映像の収集がSSBCに指示された。
【大追跡】5話の事件の真相と結末
倉田の通話記録には響の母親の番号が残されていた。倉田がゆすっていた相手はこの母親であり、「自分のようなヤクザが実父だと知られればピアニストとして終わりだ」と脅迫していたが、母親は殺害依頼を否定した。
スマホを解析した結果、悪意ある書き込みは7月13日で途絶え、その後も動画は投稿されていたが純一は一切コメントしていない。また、7月16日には純一がクラシック音楽をダウンロードしている。
7月15日、多摩音大近くの防犯映像で純一と倉田が接触していることが確認された。あの日、倉田は突然純一の前に現れ、母親から金を受け取っていると告げるとともに、響の左耳が3歳時の虐待で聞こえなくなった過去を嘲笑し、「右耳まで失えば終わりだ」と脅した。
純一は「最低の人間が死んで当然だ」と語るが、それだけが動機ではなかった。彼はその日のコンサートで響が弾いた「幻想即興曲 嬰ハ短調」をダウンロードし、演奏を聴いて涙を流したという。喧嘩に明け暮れる自分と努力を続ける弟を比べ、強い衝撃を受けた結果、他の手段を思い付けぬまま倉田を刺したと自供した。八重樫は複雑な表情でその告白を聞いた。
八重樫は記者会見で純一を殺人容疑で逮捕したと発表した。動機を問われると突然涙を流し、双子にしか共有できない感覚を言語化できなかった。伊垣は響の選考会映像を確認し、演奏開始から1分が経過した21時05分頃に純一が倉田を刺した可能性を指摘した。演奏が途切れた瞬間、弟が何かを感じて手を止めたのではないかと推測する。
その後、響から青柳にメールが届き、伊垣らと屋上で共有された。響は事件によってSNSが炎上し家族や周囲が嘆いている現状を謝罪しつつ、実力の世界で再び人々の心を揺さぶる演奏を行い、もう一度純一に聴かせたいと決意を示した。伊垣は返信を促し、戸惑う青柳に名波は「頑張れ双子」と送ったらいいと笑った。
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【大追跡】5話のまとめと感想
双子の兄が弟を守るために、実の父親を刺殺したという話でした。
一卵性双生児なので指紋も同じなのかと思いきや、調べたところ指紋は違うそうです。なので、殺害したのは純一で間違いないのでしょう。純一が他のやり方が思いつかなかったというのが、育った環境の違いなのかなと思わせる悲しいポイントです。
弟と兄が入れ替わっていて、実は弟が殺害していたが、兄がかばっていた。ぐらいのひねりがあるかと思ったら、割とストレートな内容でした。
タイトルになっている11秒の空白とは、いったい何のことなのか?考えてみると、響が演奏を止めた時間なのか?よく分かりません。また、冒頭で久世と名波が話す事件の件は、今後少しずつ明らかになるのだと思います。
ピアニストの話だったので青柳役の松下さんが何か絡むかと思ったら、特に何もありませんでした。ゲストもちゃんとしていて、これだけレギュラーも人数が出ているのに、もうちょっとどうにかできなかったのかなと思える回でした。
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