【ライオンの隠れ家】10話のネタバレと感想|愛生とライオンがついに救出!

2024秋ドラマ
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【ライオンの隠れ家】10話のネタバレと感想をまとめています。

何も出来ずに帰ってきた洸人を弟の美路人が励まし、再びライオンと愛生を救出に向かう洸人。楓や柚留木の力を借りて、ライオンの救出に成功する。しかしその後、洸人は何をすればいいか悩み始め……。

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【ライオンの隠れ家】10話のあらすじ

ライオン(佐藤大空)を救出できなかった自分の弱さを嘆いていた小森洸人(柳楽優弥)に、弟の美路人(坂東龍汰)は何とかしようと考える。それは船木真魚(平井まさあき)が新たに立ち上げた、グループホームのプレ体験に参加するということだった。そうすることで、洸人がライオン救出に専念できると、美路人なりに考えた答えだった。

美路人に背中を押された洸人は救出を決意する。そして柚留木(岡山天音)に電話し、ライオンの持っていたぬいぐるみから居場所を特定する。

柚留木はその隙に橘愛生(尾野真千子)の救出へ向かい、洸人は工藤楓(桜井ユキ)に協力してもらいながらライオン救出へ向かうが……。

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【ライオンの隠れ家】10話のネタバレ要約

柚留木は愛生を救出し、洸人は祥吾からライオンを何とか救出した。その後、祥吾は逮捕された。

愛生が戻って来たことで洸人は自由時間ができるが、何をすればいいか分からなかった。

いつもの洸人の迎えがなく一人戻って来た美路人は、兄の姿が部屋にないことに戸惑った。

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【ライオンの隠れ家】10話の詳細なネタバレ

樺島の逮捕と祥吾の立場

小森洸人(柳楽優弥)はスマホでニュースをぼんやりと見つめていた。画面には「樺島容疑者逮捕」の速報が映し出されている。松脇奈美子殺害への関与、そしてリニア関連の失踪事件にも関与している疑いがあると報じられていた。

その時、スマホが鳴った。工藤楓(桜井ユキ)からの電話だ。「警察で樺島は取り調べを受けています。リニア関連の失踪者の件も追及していくそうです。橘祥吾の関与も明らかになるでしょう。逮捕までいけば、愛生さんも安心できるはずです」

洸人は深く息を吐いた。「ありがとうございました」短く礼を言って電話を切った。胸の奥には、どうしようもない悔しさが広がっていた。何もできなかった自分の無力さに苛まれながら、ただニュースを見つめ続けた。

一方、橘家では緊迫した空気が漂っていた。会社のオフィスに呼び出された橘祥吾(向井理)は、兄の春一(黒田大輔)から冷たい声で告げられた。「樺島との関係は切る。お前もだ、祥吾」

激しい怒りと恐怖が交錯する中、祥吾は言葉を失った。亀ヶ谷宗史郎(岩谷健司)からも「別の人間に頼む」と突き放され、孤立感が深まる。「何とかしないとな。君はあまりにも多くのことを知りすぎたから」と亀ヶ谷。暗い脅威が彼の運命を覆い始めていた。

洸人の決意

洸人は船木真魚(平井まさあき)と話す。船木は新たにアートグループホームを立ち上げたといい、その活動内容を熱心に説明してくれた。弟の美路人(坂東龍汰)も興味を示し参加してみたいと言っているという。その言葉に洸人は驚き、どうしようかと思い悩んだ。

帰り道、美路人がぽつりとつぶやいた。「本当に行くの?知らない人と過ごすことになるのに」その声には少しの不安が混じっていた。しかし、すぐに真っ直ぐな目で続けた。「お兄ちゃん、ライオン助けます」

洸人は戸惑いを隠せなかった。「お兄ちゃんのため?」と尋ねると、美路人は「ライオン、会いたいです。プレ体験、行きたいです」とはっきり言った。

その瞬間、洸人は胸の奥が熱くなるのを感じた。ずっと自分が支えていると思っていた弟が、いつの間にか強く成長し、自分の背中を押してくれる存在になっていた

翌朝、美路人はプレ体験へ向かう準備を整え、車に乗り込む前に洸人の前に立った。「お兄ちゃんは頑張ります」と力強く言い、ハイタッチを交わす。洸人は胸にこみ上げる感情を抑えながら、微笑んだ。

「でも今は、僕が美路人に背中を押されている」洸人はそう思った。迷いや恐れを振り払い、強い決意を胸に、ライオン(佐藤大空)を助けるために一歩を踏み出した。

愛生を保護

洸人は焦りを隠せない声で柚留木(岡山天音)に電話をかけた。「お願いがあります」その切実な響きに、柚留木はすぐに聞く体勢を整えた。

「ライオンのぬいぐるみの中にある盗聴器を使って、声を聞きたいんです」洸人の頼みを聞いた柚留木は、システムを稼働させた。しかし、聞こえてきたのは沈黙だった。期待が打ち砕かれ、胸が重く沈む洸人に、柚留木は冷静に「後で落ち合いましょう」と伝えた。

その頃、橘愛生(尾野真千子)は未だ監禁されたままだった。暗い部屋の中で、苦悩の色を浮かべながらも必死に抵抗の糸口を探していた。

一方、ライオンは眠りから覚め、「ママはどこ?」と無邪気に尋ねた。だが、祥吾は「いいから早く着替えろ!」と荒々しく怒鳴りつけた。怯えながらも、ライオンは大切なぬいぐるみを抱きしめて車に乗り込んだ。「どこへ行くの?」と恐る恐る聞くライオンに、祥吾は冷たく「少し遠くへ行く」とだけ答えた

柚留木と落ち合った洸人は、「声が聞こえ始めた」という言葉に一縷の望みを抱いたが、愛生の声はどこにもなかった。不安が広がる中、柚留木は橘家に向かう決意を固め、洸人にはライオンの後を追うよう指示した。

洸人は急ぎ楓に連絡し、車に乗せてもらう。互いに視線を交わし、言葉を交わす間もなく走り出した。

その頃、柚留木は橘家に到着。迷うことなく窓ガラスを叩き割り、冷たい空気と共に室内へと飛び込んだ。目的はただ一つ、愛生を救い出すことだった。

信じる力

ライオンはサービスエリアのトイレに入り、静かにぬいぐるみの中を探った。指先に触れたのは、ノートだった。開いてみると、「ライオンぜったいむかえにいくからね ひろと みちと」と、揺るがない決意を込めた文字が並んでいた。ライオンの胸に、かすかな希望の光が灯る。

トイレから出たライオンは、祥吾に「おなかすいた」と言った。その目にはわずかな光が戻り、食べ物をねだるその仕草には、救いが来ると信じて時間を稼ごうとする意志がうかがえた

一方、高田快児(柿澤勇人)には匿名の通報が入り、愛生が監禁されていたと知らされる。子どもも連れ去られたと聞き、橘祥吾の確保に向かう決意を固めた

同じころ、柚留木から洸人へメッセージが届いた。「愛生さんは暴行を受け、監禁されていました。救急車で病院に向かっています」その言葉に洸人の胸は張り裂けそうになった。

そのころ、祥吾はライオンを養護施設「きぼうのりんご園」に連れて行った。そこは彼が幼い頃暮らしていた場所だった。しかし、すでに閉鎖され、朽ちた建物だけが静かに立ち尽くしていた。祥吾は荒れた敷地を見つめ、「そうか、もうないのか。パパの場所は、もうどこにもないんだな」とつぶやき、深い孤独に囚われたように立ち尽くした。

遠く離れた場所で、美路人はプレ体験をなんとかこなしていた。彼もまた、不安と葛藤の中で必死に自分の役割を果たしていた。

家族の思い

洸人たちはその場に車で急行する。到着するなり車を降り、彼を守るため探しに向かう。

その頃、祥吾はライオンに問いかけていた。「愁斗はパパといてくれる?この先もずっと」だが、ライオンは言葉を失ったままだった。祥吾は彼の手を握り、「行こう」と促すが、ライオンは強く足を踏ん張り「嫌だ、行きたくない!」と叫んだ。

反発するライオンを無理やり引きずろうとする祥吾。その瞬間、洸人が追いつき、祥吾の手を力強く振りほどき、ライオンをしっかり抱きしめた。「これ以上、この子を巻き込まないでください!」と必死に訴える洸人。しかし祥吾は「僕の子なんだから関係ない!」と激昂する。

「この子には関係ないでしょ!あなたがこれまでやってきたことも、今からやろうとしていることも!」洸人は必死に言葉を絞り出す。祥吾は怒りに震え、「家族面するな!」と洸人を激しく投げ飛ばした。「家族のために全部やってきた!お前には到底わかるはずがない!」

祥吾の言葉に、洸人は倒れたまま天を見上げた。しかし、泣きじゃくるライオンの姿を見て再び立ち上がり、全力で祥吾に立ち向かった。「わかりたくないですよ!わかりたくないのに、きっと僕も同じ間違いをしているのかもしれません…家族のためだと言いながら、結局は自分のために相手を縛って…

祥吾は戸惑い、動揺する。「あなたも純粋に愛していたときがあったはずです!でもそれがいつしか歪んでしまったんじゃないですか?気づいているんでしょ?楽ですよ、気づかないまま終わらせられたら。でもきっと、それじゃダメなんです

祥吾の手は力なく下がり、涙が頬を伝った。「今だって、この子を愛している…」と声を震わせるが、その言葉を飲み込むように、遠くからパトカーのサイレンが響き渡る

洸人はライオンの頭を優しく撫で、「よく頑張ったね」と抱きかかえ、その場を離れた。ライオンは父の姿を振り返り、ただ見つめるしかなかった。

祥吾は一人、涙を流しながら立ち尽くしていた。

病院では、柚留木が愛生の見舞いに訪れていた。「橘祥吾は逮捕されました。そしてライオンも洸人さんと一緒にこちらに向かっています」と報告する。安堵の涙が愛生の瞳から溢れた。柚留木は静かに部屋を後にした。

一方、祥吾は高田たちに手錠をかけられ、警察署へと連行されていった

3人が再会

小野寺武宏(森優作)と美路人は夜、アートグループホームの部屋で話をしていた。小野寺はふと遠くを見るような目で、「僕には弟がいるんだ。でも、自分のことは面倒くさいから会わない」とつぶやいた。その言葉に美路人は戸惑いを隠せなかった。

「今日はいつか一人になるときの練習なんだ」と小野寺が続ける。美路人は思わず首を振った。「僕は一人になりません。お兄ちゃんがいます」と、一人になるということが受け入れ難かった

その頃、洸人は病院の一室にいた。愛生と保護したライオンがようやく再会する。洸人は二人の姿を確認すると、静かに部屋を後にした。

美路人のスマホが鳴った。洸人からの電話だった。

「みっくん、明日、ライオンと一緒に帰れることになったよ」と洸人は報告した。美路人は喜びに満ちた声で、「お兄ちゃん頑張りました!」と精一杯の言葉を贈った。

「みっくんが力をくれたお陰だよ」と洸人は笑った。

翌朝、美路人は急いで家に戻った。玄関を開けると、静かなリビングに一瞬不安を覚えたが、突然背後から「わーっ!」という声が響いた。

振り返ると、そこにはいたずらっ子のような笑顔のライオンが立っていた。美路人は驚きと喜びに目を見開き、ライオンとの再会を喜んだ。

その日の午後、洸人、美路人、そしてライオンの三人は、かつてライオンが迷子になった思い出の公園へ足を運んだ。青空の下、ブランコの近くのベンチに腰掛け、仲良くパンを分け合って食べた。

風に揺れる木々の葉音と、子どもたちの笑い声が響く中、三人の心には新たな絆が強く結ばれていた。

柚留木の過去

楓は病院の休憩所で愛生と向かい合っていた。

「今回の偽装死に至るまでのこと、もう一度聞かせてもらえますか?」と楓が切り出すと、愛生は静かにうなずいた。目には、過去の重い記憶が浮かび上がっているようだった。

「柚留木さんとは、今も連絡を取っていますか?」と尋ねる楓に、愛生は少し考えた後、首を横に振った。「音信不通になったんですか?」と重ねて聞かれると、愛生はうなだれた。

楓はため息をつきながら、「彼のことを調べてみたんです」と語り始めた。「彼もあなたと似た境遇だったみたいです。幼い頃、父親からDVを受け、母親と一緒にシェルターや施設を転々としていたそうです。中学の頃、母親は過労で亡くなっていました。精神的な病も抱えていたようです」

愛生は黙って聞いていた。

「もしかすると、柚留木さんはあなたと息子さんに、自分と母親を重ねていたのかもしれませんね」楓の声は、どこか遠くを見つめるような響きだった。

愛生は柚留木の居場所を突き止め、彼が出てくるのを待ち伏せていた。驚く柚留木だが話をするために、屋上へ場所を移した。

「お礼くらい、言わせてください」と、愛生は微笑んだ。

二人は無言で並び立ち、風の音だけが二人の間を通り抜けていった。

「今思えば、不手際ばかりでした。依頼人と直接会うなんて、初めてのことだったし…」と柚留木は肩をすくめた。

「これからどうするんですか?」と愛生が尋ねる。

「さあ、わかりません」と柚留木は淡々と答えた。

愛生はふと気になり、「なんでいつも白い服なんですか?」と聞いた。

柚留木は一瞬驚いた表情を浮かべた後、「母が黒い服を嫌っていたんです。いや、嫌いというか、怖かったんです。黒が」と静かに答えた。柚留木の中では黒い服を着た父親が、母と自分に手を上げている姿が浮かんだ。

「似合ってるよ、あなたは心の奥があったかくて、素敵な人だと思うから」愛生の言葉は優しさに満ちていた。

柚留木は不意をつかれたように目を見開いたが、すぐに照れくさそうに目をそらした。

愛生は、そっと柚留木の手に借りていたスマホを返した。「しばらく弟の家に世話になることにしました。あの家にいますから…気が向いたらふらっと帰っておいでよ」

「帰るって…家族じゃないんですから」とつぶやく柚留木に、愛生は静かに歩み寄り、優しく抱きしめた。

「ありがとう」愛生のその言葉とともに、柚留木の目から一筋の涙がこぼれた。

洸人の戸惑い

戻ってきた愛生を、洸人は穏やかな笑顔で迎えた。「おかえり」その一言に、愛生の目にうっすらと涙が浮かんだ。家族の温かさが胸に広がるのを感じた。

しばらくして、吉見寅吉(でんでん)もやってきた。手には立派なカニを抱え、「祝いにはこれだろう!」と豪快に笑った。驚いた愛生は「こんなに幸せでいいのかな…」とつぶやいた。

「何言ってんだよ、今まで散々苦労してきたじゃないか。その分、これからは幸せになってくれよ」寅吉の言葉に、愛生の心はじんわりと温かくなった。

その夜、愛生は洸人に向かって静かに感謝の気持ちを伝えた。「家に呼んでくれてありがとう。柚留木さん、警察に行ったみたい。彼なりの再スタートの一歩を踏み出したんだと思う。洸人にも感謝してたから伝えておく」

翌朝、穏やかな陽射しの中、家族みんなで朝食を囲んだ。笑顔が飛び交う温かなひとときだった。その後、仏壇の前で手を合わせ、静かに祈りを捧げた。

美路人は仕事へ、愛生たちは外出の準備を始めた。その時、洸人のスマホに牧村美央(齋藤飛鳥)からメッセージが届いた。「貞本さんと3人で飲みに行かない?」という誘いだった。少し迷った洸人だが結局断った

「行ってくればいいのに」戻って来た愛生は優しく微笑んだ。そして美路人はライオンと一緒に楽しそうに遊んでいた。その光景に、洸人の心から不安が溶け、穏やかな笑顔がこぼれた。

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【ライオンの隠れ家】10話の結末

洸人は誘いに乗り、美央と貞本洋太(岡崎体育)と飲みに出かけた。久々の息抜きのはずだったが、自分の時間の使い方がわからず、どこか落ち着かないままだった。気がつくと、何度もスマホを確認していた。美路人に連絡しても返信はない。それが気になって仕方がなかった。

「復職はいつするつもり?」美央にそう聞かれ、洸人は少し間を置いて答えた。「まだ考え中かな…」

翌朝、昼過ぎまで眠り込んだ洸人が目を覚ますと、家には誰もいなかった。一人、静かな部屋でカップ麺をすすりながら、虚無感が押し寄せるのを感じた。

一方、美路人は堤防で絵を描いていた。時間になると船木と一緒に会社へ戻った。しかし、洸人が迎えに来る気配はなかった。心配した船木が「電話してみたら?」と促すと、美路人はためらいながらも洸人に電話をかけた。

しかし、洸人は出なかった。焦りと不安が増していく美路人。夕方、自宅に戻っても洸人の姿はどこにもなかった

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洸人が読んでた本

全ての問題が解決した今、洸人の読む本に意味はないと思いますが、一応掲載しておきます。今回洸人が読んでいた本はコナンドイルの『緋色の習作(研究)』です。

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【ライオンの隠れ家】10話のまとめと感想

祥吾は逮捕され、愛生とライオンが無事救出されたという話でした。

祥吾は兄からも関係を絶たれ、亀ヶ谷にも愛想を尽かされ、生まれ育った施設は廃墟と化していました。もう、彼に帰る場所はありませんでした。そんな状態でライオンを連れていた祥吾は、恐らく無理心中しようとしていたのではないかと思います。

しかし美路人に励まされた洸人が、間一髪助け出します。こうして愛生たちは無事助け出され、祥吾は逮捕されてハッピーエンドかと思ったらまだ続きがありました。

空いた時間ができたことで洸人は悩み、一方、美路人は自らの足で歩み始めます。このまま2人は別々に暮らすようになるのか?それとも変わらず一緒に過ごすのか?その答えが次週最終回で分かるようです。

ついでに祥吾が逮捕されたことで亀ヶ谷議員のことや、リニア関連の問題はどうなったのかぐらいは明かされることを期待します。

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