WOWOWのドラマ【フィクサーシーズン3】3話のネタバレと感想をまとめています。
人質交換で渡辺が監禁されているアジトに、やってきたのは浜潮建設の大貫だった。人質解放の条件は埋立事業の中止以外ないという大貫だが、事業に関わる人たちの思惑があって中止の発表ができずにいた。
さらに黒羽が都知事選を勝つため、渡辺に妨害を始め……。
【フィクサー3】3話のあらすじ
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— 【公式】WOWOW「連続ドラマＷ フィクサー」Season3: 第3話 10月22日（日）放送！ (@fixer_wowow) October 20, 2023
放送まであと2️⃣日‼️#フィクサー Season3🌊
第③話 22時〜🔥
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達哉(#町田啓太)と引き換えに誘拐犯から解放された早紀(#大友花恋)👀💥
一方、拳一(#唐沢寿明)は大貫(#古田新太)に秘密裏に接触をし…？
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浜潮建設の社長・氏原巧巳（加藤雅也）の娘・早紀（大友花恋）が誘拐され、設楽拳一（唐沢寿明）の手引きで渡辺達哉（町田啓太）との人質交換を成功させる。
実行犯の小岩井俊（白州迅）が見張っている中、アジトにやってきたのは浜潮建設の開発本部長である大貫英一（古田新太）だった。要求は変わらず埋立事業の中止だというが、関係者たちは中止にするつもりはなかった。
渡辺はここに来る前、設楽に犯人を説得するためのアドバイスを受けていた。小岩井を説得にかかる渡辺だが、まだ彼の信頼を得るには遠かった。
一方、板倉晃司（小泉孝太郎）は設楽を引っ張ろうとするが、警察は先の失態もあって手を出せない状況だった。
世間は渡辺の話題一色だった。選挙活動もしていないのに、都民の興味は彼に注がれていた。苦々しく思った黒羽真二郎（石坂浩二）は、氏原に圧力をかけて渡辺の行動は売名行為であると、新聞に言うよう強要する。
一転して渡辺が世間に叩かれ始めると、とうとう設楽は黒羽と話を直接することに決め……。
←2話｜4話→
3話のネタバレ
主犯
渡辺達哉（町田啓太）が監禁されるアジトに、大貫英一（古田新太）がやってくる。壁にある小窓を開け、顔を見せずに渡辺に話しかける。なぜこんな犯行をしたのかと問われると、「海が好きだからだよ」と答えるだけだった。
設楽拳一（唐沢寿明）は人質交換をしてくれて感謝していると、犯人へメッセージを送る。大貫は埋立事業の即刻中止発表以外、解決方法はないと返信した。文面から今までの相手とは違うと感じた設楽が、そのことをたずねるが人質を無事に返して欲しければ、埋立事業を中止しろと同じ返答をするのみだった。
自分もこの計画には賛成できないと渡辺が言うと、大貫は余計なことは喋るなと言って会話を一方的に切り上げた。
解放された早紀は警察で板倉晃司（小泉孝太郎）に事情聴取を受けていた。犯人の特徴を聞いても、目出し帽をかぶっていたので分からないという。共犯がいる可能性についても、分からないと答えるだけだった。ただ、もし渡辺が無事に戻って来なかったらどうしようと、早紀は怯えていた。
設楽は須崎一郎（小林薫）が待つバーに行って進捗を報告する。やはり埋立事業中止を要求してきていると伝えるが、須崎は埋立を中止するつもりはなかった。
犯人は早紀に一切の危害を加えていないことから、かなり慎重で腹が据わった人物だろうと設楽は考えていた。なぜ警察に情報を流したのか、余計に複雑になったのではないかと言われた設楽は、全て計画通りだと笑って答えた。
風向き
都知事選は民自党の推す川本栄太（徳重聡）と、黒羽真二郎（石坂浩二）が推す四方田正美（高島礼子）の一騎打ちだと予想されていた。しかし、渡辺が身代わりになったことで、風向きが変わった。
川本の街頭演説に応援に駆けつけた、デジタル大臣の加納弘樹（大倉孝二）が演説しても人はまばらだった。演説を聴きに来た人ですら、スマホで渡辺の応援演説を見ている始末だった。同じく正美の街頭演説も以前のように人だかりはできず、支持層の子育て世代の女性たちが渡辺になびいていた。
新聞の一面には渡辺が都知事選よりも、人質救出を優先したことを美談のように書かれていた。黒羽は苦々しく読んでいた。側近からも正美が苦戦している報告を受け黒羽は考える。人質交換は渡辺1人で考えたとは思えない、裏で設楽が糸を引いているに違いない。ならばどうするかと策を巡らせた。
助言
小岩井俊（白州迅）はニュース動画で、世間が大騒ぎになっていることを知る。そのことを渡辺にも伝え、ここから出られたら都知事に当選するかもなとからかった。渡辺はそんなに甘くないし、ちょっと後悔していると弱音を吐くと同時に小岩井に同情をする。
設楽は渡辺を送り出す前に助言をしていた。最初は犯人を刺激しないように、できる限り犯人の言葉を否定せず情報を引き出せと言われた。犯人はきっと不安に駆られているので、置かれた境遇を理解してやるようにとも設楽は言う。
徹底的に理解を見せ、信頼関係を築けたら、機を逃さずに説得にかかれと助言を受けた。渡辺はそのことを思い出して話し続ける。誘拐は死刑になるかもしれないのに、いくらもらっているか知らないが割に合わないなと同情する。小岩井は複雑な心境に陥り、小窓を閉めてしまった。
協力
設楽は浜潮建設に行き、社長の氏原巧巳（加藤雅也）と話をする。その場には大貫も同席していた。氏原は娘を助けてくれたことに感謝すると同時に、渡辺は大丈夫なのか心配する。設楽は犯人はバカじゃないから大丈夫だといい、要求に応じる用意はあるのかを問う。すると氏原は顔を曇らせて、須崎からも要求に応じてはならないと言われていると答えた。
では、交渉を有利に進めるために犯人を突き止めたいので、娘の早紀（大友花恋）と話をさせて欲しいと頼むが、氏原はそれはできないと断った。自分の感触では誘拐の実行犯は主犯ではないと思うと設楽は語る。なぜなら、当初のメールは乱暴な文面だったが、一昨日のメールの文面はもっと教養のある人物だと思ったからだ。そして恐らくそれが主犯だと告げる設楽、大貫はただ黙って2人の会話を聞いていた。
設楽が自分でも調べてみると言って帰ろうとすると、大貫は唐突に何か手伝えることはないかと言い出す。最初、設楽が交渉役になることを、反対していた大貫の突然の申し出に設楽は警戒した。だが氏原が大貫は使える男だから、どうぞ使ってやって欲しいと口ぞえされると、設楽は心強い味方ができたと、申し出を受け入れて帰った。
設楽のゴール
沢村玲子（内田有紀）は渡辺響子（斉藤由貴）に呼び出され、カフェで話をする。どうしてもいいたいことがあるという響子は、息子が身代わりになったのは設楽の計画なのかと問う。玲子は違うと否定し、最初は設楽が人質になると言っていたと教える。
なら、自分から動くように仕向けられたのではないかと響子は疑う。心配するのは分かるが、設楽も渡辺も説得を続けている最中だとなだめた。
仮に解放されたとしても、本当の意味での自由になれないと響子は不安に思っていた。そして玲子に設楽が目指すゴールを知っているのかと問う。設楽はなぜ渡辺を支援するのか、その先にあるのは何なのか、都知事選だけを見ているとは響子には思えなかった。
恐らくもっとずっと先を見越して動いているのではないか、響子には漠然とした不安があった。
新たな動画
板倉晃司（小泉孝太郎）は設楽を引っ張ろうと、中条真（世星佳）に訴える。渡辺を救出するためにも、これ以上設楽に犯人との交渉を続けさせるべきではないと訴えた。設楽はこの事件さえも都知事選に利用しているような男だと、板倉は危険視していた。
しかし警察は動く事ができなかった。なぜなら、設楽が交渉役だと知っていたことが世間に知られたら、警察の失墜に繋がるからだった。だから手を出す事ができないのだと中条は言う。納得できない板倉は、もし渡辺の身に何かがあったら責任取れるのかと食い下がる。
中条は唇を戦慄かせながら、だから責任を取らなくていいように目を瞑っているのだと声を荒げた。そして、文句を言っている暇があるなら、特殊班に協力して設楽が犯人に接触する前に挙げろ命じる。どっちが先に犯人にたどりつくかの勝負で、勝つしかないのだと叱咤した。
そこへ犯人から新たな動画が公開されたと、捜査員から報告が入る。拘束された渡辺が犯人からの要求を伝えるといって、埋立事業を中止するよう再び求めた。さらにここからは自分の意見だといって、自分も海を殺してはならないと考えていると発言する。その瞬間、配信は終了した。
売名行為
黒羽は浜潮建設を訪れ、氏原と話をする。自分ではなく設楽に相談をしていたことが気に入らず、ねちねちと嫌味を言ってきた。埋立事業には黒羽も関わっていて、中止にする気はなかった。ただ、自分も一肌脱ぐから氏原も身を切れと命じる。
渡辺の身代わりは望んだわけではなく、娘の命を売名行為に利用されて迷惑だと言えと強要してきた。氏原は唖然として言葉に詰まった。
翌日、新聞の一面に氏原のインタビューが掲載された。そこには氏原が娘が戻って来たことには感謝するが、人気を得る目的だったとしたら、非常に遺憾だというコメントが載っていた。
それを機にネットでは、渡辺が売名行為をしていると叩く意見が溢れかえる。だがしばらくたつと、同情の声のほうが上回った。その結果、埋立への風当たりが強くなってしまう。
玲子は設楽に状況を伝えると、人質でいる限り、渡辺はヒーローの座から落ちることはないという自信があった。逆に氏原がこんな発言をしたのは、黒羽が原因だろうと考えていた。
大貫の過去
設楽は大貫とカフェで待ち合わせて、記事が出た経緯について聞く。社長は拒否したが、黒羽先生を止めることはできなかった。自分の責任だと大貫は設楽に詫びた。なぜ、そこまで氏原との絆が強いのか、設楽は不思議に思っていた。
大貫は自分の生い立ちを語り始める。両親を亡くし、定時制高校しか出ていなかった自分に目をかけ、今のポストまで引き上げてくれたのが社長だという。国立大卒か有名私大卒しか役員になれない、大手ゼネコンでは異例のことだった。最初は氏原の運転手だった大貫が、ここまで上り詰めたのは氏原のお陰だった。
恩義があるから汚れ仕事を引き受けているのかと、埋立事業に反対する声を全て抑えていた大貫に言い、埋立事業は海を殺す行為なのかと設楽は問いかける。大貫は自分の立場からは答えられないし、会社は中止を発表できる立場にないと答えた。そして、犯人たちも後へは引かないだろうと。
ならば、渡辺は解放されないだろうな、と笑い出す設楽を見て大貫が一変する。「犯人と折衝するのがあなたの役目だろ！」と声を荒げた。設楽は驚いて大貫の顔を見ていると、大貫のスマホに着信が入る。会社に押しかけた反対住民の対応に戻らなければならないといい、「どうか、渡辺さんを救う方法を考えてください。協力は惜しみません」と言って帰った。
動揺
設楽は犯人と再び交渉を始める。渡辺の無事を確認した後、妥協点を探ろうと提案する。小岩井が返答に迷っている間にも、設楽は立て続けにメッセージを送る。自分では決められないということかと挑発され、キレた小岩井はそこら辺にあるものを蹴り出す。
物音を聞いた渡辺が自分に相談してみないかと言い、君を救いたいんだと声をかけるが、小岩井の苛立ちは収まらなかった。
その頃、板倉は早紀にまた聴取をしていた。何か隠しているのではないかと聞くと、渡辺は売名行為で身代わりになっているのだろうといって答えない。板倉は売名行為で人質になれると思っているなら、あまりに愚かだと非難する。なぜ協力をしてくれないのかと迫る板倉に、早紀は自分は被害者だと開き直り、渡辺を助けるのは警察の仕事だろうと突き放した。
浜潮建設では氏原が黒羽に強く出れなかったことを悔やんでいた。こうなって腹が据わった、渡辺救出のためにできる限りのことをしようと、大貫に語りかける。頼るべきは黒羽ではなく、設楽だと覚悟を決めた。
直接対決
設楽は黒羽がいる料亭に行き、直接顔を合わせて話をする。計算どおりに行かず残念だったのではと切り出し、黒羽は今の時代を読み間違えていると指摘した。
さらに設楽は立ち上がって黒羽の隣に行き、渡辺の邪魔はやめたほうがいいと忠告する。なぜなら邪魔をすればするほど、渡辺は同情を買って偶像化するので逆効果だからだ。
正々堂々と勝負しようという設楽に黒羽は、渡辺は投票締め切りまでに解放されるのかと食い下がる。設楽は「はい。犯人の目処はつきましたから」とさらりと言った。驚く黒羽が犯人は誰なのかと聞くが、設楽は教えずに部屋を後にした。
その後、設楽は須崎に黒羽と会って脅しておいたと報告を入れた。
説得
小岩井は渡辺に菓子パンを差し入れる。しかし拘束されているため、渡辺はうまく袋を開けられずにいた。見かねた小岩井が袋を開けてパンを渡してくれた。さらに小岩井は渡辺のそばに腰を下ろした。説得のチャンスだと思った渡辺は話しかける。
罪に問われるのはきっと君だけで、誘拐計画を立てた人は問われない。彼は実に頭がいい、厄介ごとは君に任せて手は汚さないのだからと揺さぶりをかける。そして君を救えるのは交渉役の設楽だけだろうと言うと、小岩井は動揺して部屋を出て行った。
黒羽は須崎と行き着けのクラブで会っていた。設楽が来たことを伝え、あれだけ強気なのは後ろ盾で須崎がいるからだというと、須崎は金に転んだわけではなく飼いならすしかないのだという。なぜなら、設楽はれいの音声データを持っているからだと教えた。
以前の須崎なら設楽を仕留めにいっただろうにと黒羽が煽ると、須崎は「そろそろ奴を処分する時期ですかね…」とつぶやいた。
3話の結末
小岩井は設楽に「あんたを信じていいのか」とメッセージを送る。設楽は「安心してくれ、警察ではない。あなたを逮捕するのが目的ではない」と返した。小岩井は「俺を自由にすることも出来るのか」と送ろうかと迷っていた。
板倉は不本意ながら設楽のところへやってきた。交渉の進捗を聞きにくるためだった。設楽は渡辺は無事に解放されると言い切る。何を根拠に言っているのかと板倉が怒り、部屋を出て行った。
その頃渡辺は解放されて外を走っていた。すぐさま設楽に連絡をし、解放されたことを伝える。設楽は板倉をこれ以上怒らせないためにも、警察に電話するよう伝える。さらに明日、できるだけ早い時間に会見を開いて自分の言葉で語れというが、警察でも会見でも犯人逮捕に繋がる情報は一切出さないよう命じた。
事件の背景を探るためには、小岩井を逃がして接触する必要があると設楽はいう。警察より先に主犯が誰か、突き止めたかったからだ。もし小岩井が逮捕されてしまったら、それまでだと設楽は腹をくくった。
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【フィクサー3】3話のまとめと感想
設楽と渡辺の説得のお陰で、渡辺は解放されました。
一度渡辺に吹いた風は止まらず、黒羽の謀略も簡単に吹き飛びました。前シーズンの本郷といい、設楽にいっぱい食わされると悔しげにする様が逆に愛らしくも見えます。
それとは対照的に大貫は不気味です。何を考えているのか表情からは一切読み取れず、冷徹な人物なのかと思いきや、渡辺を救うために折衝しろと設楽を叱咤します。大貫とは一体どんな人物なのか？過去の話が少しだけ出てきますが計り知れません。
設楽が見据えているゴールはやはり国政なのか、そこまで今シーズンでたどりつく事ができるのか。それとも途中で果てるのか。仮に設楽がいなくなったとしても、渡辺が確実にその血を引いていそうなので、野望は引き継がれる気がします。
渡辺が解放されたことにより、都知事選はどうなるのか？そして主犯と思われる大貫は逮捕されるのか？須崎も設楽を切ろうと動き出しそうですし、無事に切り抜けられるのか見ものです。
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