【十津川警部の事件簿~終着駅殺人事件~】のネタバレと感想|船越栄一郎主演のシリーズ第4弾

スペシャルドラマ
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2023年10月9日にテレビ東京で放送された『十津川警部の事件簿~終着駅殺人事件~』のネタバレと感想をまとめています。

船越栄一郎さんが演じる十津川警部シリーズ第4弾は、大学の同窓会で集まった人たちが次々と殺害される連続殺人事件が発生!鉄壁のアリバイを崩すことができるのか?

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キャストとスタッフ

メインキャスト

  • 十津川省三…船越英一郎
    警視庁捜査一課 班長 警部
  • 亀井定男…角野卓造
    警視庁捜査一課 警部

警視庁

  • 及川鉄太…桐山漣
    警視庁捜査一課 十津川班の刑事
  • 六条勝幸…大場泰正
    警視庁捜査一課 十津川班の刑事
  • 本間良介…西沢仁太
    警視庁捜査一課 十津川班の刑事
  • 羽村凛々子…大野いと
    警視庁捜査一課 十津川班の刑事
  • 長尾里帆…映美くらら
    警視庁 鑑識課

青森商科大学

  • 町田隆夫…泉澤祐希
    清掃会社勤務
  • 安田章…瀬戸利樹
    ITセキュリティ会社「マザーアース」代表取締役社長
  • 片岡清之…森田甘路
    大手総合商社勤務
  • 村上陽子…逢沢りな
    化粧品会社広報勤務
  • 樋口まゆみ…小島藤子
    金属メーカー総務部勤務
  • 川島史郎…野村祐希
    カフェ経営者
  • 三枝和美…宮崎美子(友情出演)
    青森商科大学 教授

その他

  • 根来薫…山村紅葉
    「はらら」女将
  • 根来竜二…山口竜央
    「はらら」板前
  • 松木紀子…岡本玲
    クラブホステス
  • 江野大輝…大村わたる
    紀子のストーカーをしていた男
  • 岩井昌司…平原テツ
    安田の会社の顧問弁護士
  • 町田沙月…友利恵
    町田の姉
  • 白井亮平…湯江タケユキ
    交通事故加害者
  • 相馬武…おかやまはじめ
    青森県警 交通事故捜査係
  • 佐藤克彰…伊東孝明
    青森県警の刑事
  • 西谷祥平…山口のりとも(津軽弁監修)
    青森県警の刑事
  • 白井佳代…水木薫
    白井の親戚
  • 宮地正…山口勝弘
    江田を逮捕した刑事
  • 住菱金属八王子工場の工場長…大西武志
  • 医師…川末敦
    紀子の主治医

スタッフ

  • 原作:西村京太郎『終着駅殺人事件』
  • 脚本:大石哲也
  • 演出:鈴木浩介
  • 音楽:吉川清之
  • 公式HP
  • 公式X
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見逃し配信

『十津川警部の事件簿~終着駅殺人事件~』の見逃し配信は、2023年10月16日(月)23時59分までネットもテレ東TVerで無料配信中です。それ以降はU-NEXTでの配信となります。

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本ページの情報は2023年10月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。

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あらすじ

「はらら」女将・根来薫(山村紅葉)から、常連客の店の女の子である松木紀子(岡本玲)が、突然店を辞めるといって以来、連絡が取れない状況になっていると、亀井定男(角野卓造)が相談を受ける。

亀井は及川鉄太(桐山漣)と共に、かつて紀子にストーカーをしていた江野大輝(大村わたる)の自宅前を張り込む。だが、帰宅した江野は紀子の行方を知らなかった。

やがて十津川省三(船越英一郎)から、品川の倉庫で遺体が見つかったので臨場して欲しいと亀井に要請が入る。遺体はITセキュリティ会社の社長・安田章(瀬戸利樹)という人物だった。安田は鎖で吊るされた状態で監禁され餓死していた。

1週間前、安田は秘書に大学時代の同級生たちに、新幹線のチケットを送るようメールで指示していたという。東京駅12時発、新青森行の新幹線は今日、青森に到着することを知った十津川は、及川と共に新青森駅へと向かう。

駅に到着した安田の友人である、町田隆夫(泉澤祐希)、片岡清之(森田甘路)、村上陽子(逢沢りな)、樋口まゆみ(小島藤子)は安田の死を知らされて動揺する。だが、もう1人の友人・川島史郎(野村祐希)は、仙台駅で急用のため途中下車していて……。

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ネタバレ

連続殺人事件が発生し、被害者の共通点は大学の同級生ということでした。しかし、最も怪しい容疑者にはアリバイがあり、全ての殺人を実行するのは不可能な状況だと、十津川たちは頭を悩ませます。

事件の時系列と過去に起きた事故、事件内容や犯人の動機などを説明していきます。

事件の時系列

事件の時系列
  • 8/31
    13:00~15:00頃
    安田の死亡推定時刻

  • 9/2
    品川区で安田の遺体発見
  • 11:30
    友人ら東京駅前広場に集合
  • 12:00
    東京駅発新青森行き新幹線出発

  • 仙台駅で川島下車
  • 20:00~22:00頃
    川島の死亡推定時刻
  • 9/3
    6:00
    仙台市で川島の遺体発見
  • 18:00~20:00頃
    陽子の死亡推定時刻
  • 9/4
    青森市で陽子の遺体発見

全部で3人殺害されます。川島の死亡した時刻には、他の4人は青森市にいました。陽子が死亡した時刻には、町田と片岡は東京にいて、まゆみは急性アルコール中毒で青森の病院に救急搬送されていました。

みんなそれぞれアリバイがあり、殺人は不可能に思えましたが、8年前に起きたある事故が事件を解く鍵となります。

8年前の事故

十津川は青森商科大学の教授・三枝和美(宮崎美子)に話を聞きに行く。安田を含め彼ら6人は、優秀なグループで深い友情で繋がっていたという。しかし、大学3年の夏、町田の姉である沙月(友利恵)が交通事故で亡くなってしまう。

町田は幼い頃に両親を亡くし、姉が親代わりだった。その日も遅くまで仕事をしていた姉が、帰宅途中にバイクに突っ込まれ死亡した。姉が死んでからは立ち直れず就職も失敗し、しまいには大学も除籍になった。

十津川はその後バイク事故の資料を見せてもらう。沙月は事故直後は生きていた。ただ、現場は人通りのない道で、あと10分早かったら助かったのにと医者は言っていたという。

なぜ、あの時友人たちは手を貸してあげなかったのか。十津川は疑問に思ってまゆみに話を聞く。すると、事故があった日に、安田の就職の内定祝いをする予定だったが、中止になったという。

その場所は、町田の姉の事故が起きた現場だった。

事故の推理

十津川は事故現場の写真を見てあることに気付く。そして町田に推測を話しに行く。

事故の現場近くに花火の火薬が残っていた。あの夜、彼らが飛ばした花火が道路まで飛んでしまい、それが姉が亡くなった事故を誘発したのではないかと。

そして彼らは発覚を恐れ、姉を残したまま逃走したのではないかと。だから、安田は贖罪の意味で町田に就職を斡旋したのではないか、そう話すと町田はキレて去ってしまう。

その後の調べで、事故の加害者である白井良平(湯江タケユキ)は失踪したホステス・松木紀子(岡本玲)の父親だった。白井もまた亡くなっていた。

犯人の正体

川島の死因となった青酸ソーダは、まゆみが金欲しさに依頼されて持ち出したものだった。だが、殺人はしていなかった

亀井のところに、盗聴目的の住居侵入で逮捕された江野が亀井の名刺を持っていたので電話したと連絡が入る。ふと及川が江野は紀子の部屋にも盗聴器を仕掛けていたのではないかと思いつく。

江野の部屋を捜索した結果、紀子の電話を盗聴していた音声が見つかった。そこには紀子が父が死の間際、“花火”とつぶやいていたので、真相を突き止めて欲しいと誰かと話していた。

恐らく電話の相手は町田で、やはり十津川の予想した通り、8年前の事故は安田らの花火が原因だったのだと確信する。

復讐のために2人は手を組んだに違いないが、彼らにはアリバイがあった。そこで、部下たちにある映像を見つけさせる。

陽子が殺された時、町田は川崎の職場で働いていたアリバイがあった。だが、会社の防犯カメラ映像を見ると、19時に休憩で持ち場を離れた後、30分して戻ってきたときには上着を着ていた

陽子を殺害した際、返り血を浴びてしまったからだと十津川はいう。殺害現場は青森ではなく、川崎だったのだ。あの日、職場の駐車場に陽子を呼び出して殺害し、一晩かけて青森に遺体を運んだ

陽子が殺害された日の新青森駅の防犯カメラに、陽子の姿があった。彼女が青森で殺されたのではない証拠だった。

そのことを紀子に言うと、彼女は供述を始める。町田の共犯者が紀子だった。

復讐の誓い

紀子が胸の痛みで苦しんでいると、偶然通りがかった町田が声をかけてくれた。お礼をしようと思い、名前を聞いた瞬間、被害者遺族だと紀子は気付いた。その様子を見て、町田も加害者遺族だと悟った。

しかし、2人は何度もその後も会っていた。やがて8年前の事故の話をし、お互いに疑問を抱いた。そこで町田は同級生たちをカフェに呼び出し、8年前の事故が再捜査になるらしいと話す。

自分は用があると言って立ち去るが、ボイスレコーダーを仕掛けておいた。すると彼らは口々に町田を罵ったり、事故のことを気にするなと全く反省の色はなかった

紀子はその音声を聞き、包丁を持って彼らを殺害しにいこうとする。必死に町田は止めると同時に、彼らに復讐をしようと誓った。

8年前の事故の真相

8年前、安田たちはあの場所で花火をしていた。空き缶にロケット花火を入れて火をつけると、缶が倒れてしまい花火が道路に飛んでいった

そこを偶然通りがかった紀子の父のバイクの前を横切り、驚いた父はハンドル操作を誤り町田の姉に突っ込んでしまう。

事故の音を聞いた安田たちは、慌てて現場に駆けつける。そこには倒れたまま動かない2人が血を流していた。救急車を呼ぼうとする片岡だが、安田は制止する。事故が起きたなんて知られたら、就職が全てだめになってしまうからだ。

そして誰にも見られていないし、誰かがきっと通報するだろうから逃げようと、2人をその場に置いて逃げていった。その結果、助かるはずの命が失われた。

事件の真相

陽子の殺害は町田が陽子に盗聴した音声を送り、脅して川崎に呼び出した。スパナで頭を殴った後、タオルで口を塞いで窒息させ、青森に遺棄した。

安田の時は町田が駐車場で待ち伏せて、スタンガンで気を失わせてから拉致監禁した。命乞いをするのを見て、自分の姉もあの時そう思っていたといって突き放し、拘束したままじわじわと餓死させた。

川島は録音データを送って仙台駅で降りるよう脅し、現れたところに待っていたのは紀子だった。電車の中で仲間が毒を川島の水に入れたので、解毒剤が欲しいなら泣いて土下座しろと強要する。

しかし川島は謝罪もせずに紀子の持っていた小瓶を奪い、一気に飲み干す。それがまゆみから入手した毒だとも知らずに。気付いた時には遅く、川島はその場で死亡した。

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ドラマの結末

町田は片岡を殺害するに違いないと、十津川は町田の行方を追う。町田は片岡を廃ビルに呼び出し、銃で殺害しようとしていた。命乞いをする片岡に発砲しようとした矢先、十津川たちが駆けつける

紀子が自供したといい、必死に説得を続ける十津川。紀子が難病だったから、復讐をしてやろうと町田は決意した。自分たちの人生が狂ったのは、すべてあの8年前の事故のせいだったからだ

十津川は本当に紀子を愛していたのなら、運命なんていくらだって変えられたはずだと諭す。すると町田は涙を流し、持っていた銃から手を放した。

逮捕された町田を連れて紀子のいる病院へ向かう十津川。手錠を外してやり、恐らく会えるのはこれが最後だと思うと声をかけた。

町田は片岡を殺せなかったことを紀子に報告すると、それでよかったと紀子はいう。巻き込んですまなかったと謝罪する町田に、紀子は人を恨んだり憎んだりしていたから辛かったのだと思うと告げた。そしてあなたに会えて良かったと言い、泣きながら2人は抱き合った

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登場人物の結末

登場人物が最終的にどうなったのかまとめました。

  • 町田隆夫:逮捕
  • 松木紀子:逮捕され入院
  • 安田章:町田によって監禁され餓死
  • 川島史郎:まゆみから入手した毒を、紀子から奪って飲み死亡
  • 片岡清之:片足を銃で撃たれるが無事
  • 村上陽子:町田によって窒息死
  • 樋口まゆみ:逮捕
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まとめと感想

家族を見殺しにされた復讐を、遺族がしたという話でした。

アリバイは共犯者が実はいたから成立していました。冒頭で行方が分からない女性がいると、亀さんが依頼を受け、その女性が実は共犯者だったと中盤で分かります。

なかなかに酷い話でして、事故以来、町田も紀子も不幸な人生を歩みます。それを友人たちはせせら笑っていました。もはや友人ではありません。

被害者家族と加害者家族が結託し、真の事故の原因を作った奴らに復讐を誓います。まゆみが殺害されなかったのは、あの場に彼女はいなかったからかもしれません。

大体こういったドラマだと、一番殺したい相手がなぜか最後で、目的を達せずに終わります。その点この話は、最初に一番憎い相手を殺しているのが良かったです。

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