【閻魔堂沙羅の推理奇譚】2話のネタバレと感想をまとめています。
今回沙羅の元にやってきた人物は、17歳という若さで死んでしまった女子高生です。
彼女がなぜ死んでしまったのか?沙羅と推理ゲームをして解き明かします。
【閻魔堂沙羅の推理奇譚】2話のあらすじ
今回沙羅(中条あやみ)の元にやってきたのは、向井由芽(賀喜遥香(乃木坂46))という17歳の女子高生だった。
彼女の死因は公園での撲殺というが、なぜ彼女が襲われたのか過去を振り返る。
母を亡くして自称画家の無職同然な父親・鉄矢(橋本じゅん)と2人暮らしの由芽は、生活費を稼ぐため学校で禁じられているアルバイトをして家計を支えていた。
絵が売れたらまとまった金が入るからと言って、働くでもなく絵を公園で売っているだけの父とのド底辺生活を送っていた。
しかし、父は好きな絵が描けて最低限暮らしていければいいと、貧乏を不幸だとまるで思っていない。
学校でテストを返してもらった時、普段は点数の悪い同級生の徳永晃平(伊藤真央)が、今回はなぜか100点で不正解のところにも丸がついていた。
友人の栗竹七菜香(大出菜々子)は文化祭でのヒロイン役を演じる投票で1位になり、彼女がヒロインを演じることになった。
そんなクラスメイトたちの幸運をよそに、由芽は自分のことをいじめていた江藤聖也(久保田直樹)という男子生徒の母親・未羽(赤松悠実)になぜか睨まれる。
江藤は由芽が貧乏であることをネタに意地悪をし、次第にクラスメイトからドン引きされて居辛くなり不登校になった。それをなぜか由芽のせいにするという、とんでもない人物だった。
ある日、父親が絵が売れたといって金を手に入れ、喜んでいるのを由芽は怪しいと思っていた。
思えば父の絵が売れたという日以来、おかしなことが起こり始める。
バイトから帰る途中に由芽は、隣町のホテル街で江藤を目撃する。それから2日後、父が他人の財布から金を盗っている姿を撮った写真が送られて来た。
担任の駒野秀明(田村ツトム)が江藤の母親と不倫しているという噂が流れ、七菜香は演劇の衣装に金をかけたり金遣いが最近荒かった。
そして由芽の下駄箱にクラスメイトの徳永から呼び出しの手紙が入っていて、それを見た七菜香は不機嫌になる。
由芽は真意を確かめるために呼び出された公園に向かうと、謎の人物に背後から襲われる。
しかし、その人物は逃げていき由芽が階段にいたところ、今度は誰かに呼びかけられる。
確認する間もなく由芽は石で殴られ、階段から落ちてしまい死亡して沙羅の元へやってきた。
この若さで女子高生らしいことは何一つしていない、殺されて終わりなんて絶対嫌だという由芽。
生き返りを賭けた由芽と沙羅の推理ゲームが始まる。
【閻魔堂沙羅の推理奇譚】2話のネタバレ
2話のネタバレは3つです。
- 事件の推理
- 事件の真相
- ドラマの結末
結論から言うと由芽を殺した犯人は江藤です。
なぜ彼は由芽を殺害したのか?
1.事件の推理
ゲームスタートした由芽はまず自分を殺すことができた人物について考えます。
その1:公園に来るのを知っていた人は誰か?
- ラブレターの差出人
- あの時一緒にいた七菜香
- 夜に出かけることを知っていた父親
の3人だとあたりをつけました。
その2:自分を襲った人物のこと
最初に襲ってきた人物は背後から羽交い絞めにしてきて、由芽が腕に噛み付いたらナイフで脅してきました。
その後、階段を下りて逃げて行きます。
ナイフを持っていたのになぜ石で殴ったのか?しかも逃げた方向とは違うところから現れた。
ここで、由芽は呼び出して脅迫した人物と、石で襲ってきた人物は別だと気づきました。
その3:脅迫者の正体
七菜香が塾をサボってバイト先に来た時、「すごいものを見た」と言っていました。
それが何だったのか、由芽は生きている時には分かりませんでしたが、死んでようやく分かります。
それは、担任の駒野と江藤の母親の不倫現場を見たのだと。
七菜香は動画に撮って駒野と江藤の母親を脅迫します。
でも、自分が脅迫者だとバレないように、複数のクラスメイトの要求をぶつけたのです。
だから、徳永がテストで100点をとったり、七菜香がヒロインに選ばれたりしたのです。
その4:父の絵が売れた理由
駒野と江藤の母親は、何をどう思ったのか由芽が脅迫者だと勘違いします。
そこで、由芽の父の絵を江藤の母親は10万円で購入したのです。
父親が財布から金を盗っている写真を送りつけたのは、由芽への警告の意味でした。
しかし、由芽には心当たりがないですし、七菜香の要求はエスカレートします。
演劇のための衣装を買うお金も、恐らく脅迫して得た金だろうと由芽は推理しました。
七菜香が担任の駒野と江藤の母親を脅していた
2.事件の真相
自分の身の回りに起きていたことがすべて、七菜香が駒野と江藤の母親を脅迫していた結果起きていたことだと分かりました。
ここからは事件が起きたあの日の真相に迫ります。
七菜香の要求がどんどんエスカレートし、追い詰められた駒野と江藤の母親は、直接脅迫者を脅すことにします。
しかし、2人は由芽が脅迫者だと思っていたので、由芽に偽のラブレターを出して呼び出します。
最初に由芽のことを襲った人物、それは駒野だろうと由芽は推理します。
では殺した犯人は誰なのか?
不登校のクラスメイトである江藤聖也だと由芽は言いました。
理由はこうです。
- 江藤は家に引きこもっているので母親の不倫を知っていた
- 脅迫されていることも知っていた
- 公園に呼び出したことも知っていたに違いない
引きこもりの原因を作ったと逆恨みしていたので、この機会に殺して駒野に罪を着せて別れさせようと考えたのではないかと推理します。
推理の根拠が弱いと指摘する沙羅に、由芽はさらに説明します。
- あの日江藤は由芽や駒野よりも先に来て隠れていた
- しかし、由芽の身長が今では江藤より高くなっていた
- 背後から声をかけたのは、階段の1段下で足止めするため
- 突き落とさなかったのは、殺人事件にして駒野を犯人にしたかったから
真後ろに迫っているのにわざわざ声をかけたのは、身長差をカバーするためのものでした。
殺すだけなら突き落とせばいいものを、あえて石で殴り殺人事件にしたかったのです。
沙羅は補足します。由芽はただ巻き込まれただけだと。
殺される前にホテル街で江藤を見たため、脅迫者が彼女だと思ったのか、由芽を殺そうと江藤は決めたのです。
殺したのはクラスメイトの江藤だった
3.ドラマの結末
由芽の完璧な推理により、沙羅は彼女を生き返らせることにします。
現世では2日経過し、由芽の歯についた血のDNAと噛み痕から、駒野は殺人容疑で逮捕されました。
父親は嘆き悲しみ後を追おうとして12回自殺未遂を図り、周りの人間が必死に止めている状況です。
沙羅はなぜ由芽を生き返らせようと思ったのか?
同じダメ親父を持つ娘同士だと言いながら、彼女の貧しくとも強く懸命に生きる姿を見たからだと言います。
そして時空の隙間に無理矢理ねじ込む“現世帰還”を発動し、現世に送り届けます。
あの事件の日、襲おうとした江藤はなぜかその直前に間に合った父にボコボコにされます。
七菜香は2人を脅迫していたことがバレて停学になり、駒野も処分を受けて学校を去りました。
お陰で由芽がバイトしていたのがバレてしまい、また新しい仕事を探し始めます。
父は言います。あの日酒を飲んで寝ていたら、水をぶっかけられて「娘が危ない」とサラという女性が教えてくれたと。
そして父は描き上げた絵「SALA」を最後に絵を描くのをやめて仕事を探すと宣言します。
由芽は仕事しながら続ければいい、だってこの絵すごくいいじゃないと、もう記憶にはない沙羅の絵を見て言いました。
由芽は父親のお陰で助かり、父は仕事を探すことにした
【閻魔堂沙羅の推理奇譚】2話のまとめと感想
貧しい身の上の女子高生が、現状を嘆かず懸命に生きた結果、推理ゲームにも勝って生き返るという話でした。
母親は死に父親と2人暮らし、父は働かず娘のバイト代で生計を立てている状況。
さらに学校ではいじめにあい、そのいじめた相手から逆恨みされる不条理。
そして、友人が他人を脅迫などするものだから、勘違いされて由芽が殺害されてしまいました。
しかし、由芽は貧しさを恥じず、父とも文句を言いながら仲良くやり、勉強も頑張ってテストの成績も良かったのです。
沙羅は言います。環境のせいにして文句を言う奴は、どんな環境でも文句を言うと。
人間は生まれながらにして不平等、与えられる試練が異なるのも当然だと。
由芽は手にしているものをハズレだと思わず、人生に立ち向かっていた。だから沙羅もゲームに挑戦させて生き返らせたのです。
何かのせいにして言い訳や愚痴を言う人は、人生に立ち向かわずに逃げているだけだ、と言われているような耳の痛い話でした。
次回は11月14日23時30分から放送予定です。