10月29日に放送された【科捜研の女シーズン20】の第2話「マリコのハロウィーン大作戦」のネタバレと感想をまとめました。
自分のスキルを売るスキルマーケットを利用した殺人事件が発生し、マリコたち科捜研が犯人を捕まえるためにある作戦を立てます。
【科捜研の女20】2話のあらすじ
棺に入った悪魔の格好をした人物の遺体が発見され、“普通の中年”と書かれた名刺が落ちていた。
書かれていたURLを調べてみたところスキルマーケットのサイトだった。
被害者は“普通の中年”ではなく“ダンディー部長”という名前で登録していたことが分かり、田部井亘(清水昭博)というアパレル会社勤務の人物だと判明した。
一方、“普通の中年”で登録していたのは迫田茂夫(村田雄浩)という人物で、田部井とは同じ会社の同期入社だったが、1年前に退職していた。
スキルマーケットでのやり取りを見たところ、にこにこハロウィーンという人物から依頼があったことが分かった。
そのアカウントから今回の事件のための依頼が様々な人物に出ていて、衣装、棺おけ、説教、運び出す人物などがいた。
殺人の準備は全部遠隔で他人でやらせていた人物だったが、通電しやすいよう水に濡らすのだけは誰かに依頼をしていなかった。
そこでマリコはある作戦を立てて犯人を捕まえようとするが……。
【科捜研の女20】2話のネタバレ
2話のネタバレは以下の4つです。
- 事件概要と関係者
- マリコのハロウィーン大作戦
- 事件の真相
- ドラマの結末
結論から言うと犯人は迫田ではなく、動機は横領を隠すためでした。
ろくでもない犯人に対し、めずらしく蒲原が荒っぽく怒ります。
1.事件概要と関係者
今回の事件の時系列と関係者の説明を簡単にします。
- 16:45衣装に着替え、カラオケ店を出る
- 16:50説教される
- 斧を奪われる
- 斧泥棒を追いかける
- 竹宮倉庫で感電死
- 17:10棺おけに入ったまま運び出される
- 17:19廃墟に置かれる
事件関係者
- 田部井亘:被害者。スキルマーケット「オハコ市場」アカウント名はダンディー部長。アパレル会社勤務
- 迫田茂夫:アカウント名は普通の中年。田部井と同じ会社に勤務していたが1年前に退職
- 相川洋平:アパレル会社「Premino」の社長。離婚後、子供に会わせてもらいたくて頭がいっぱい
- 野元杏子:アパレル会社の社員
- 菱沼圭太:アカウント名はスーツを着た大工。IT会社勤務
- 山崎梨乃:アカウント名はシチヘンゲ。保育士
- 大竹千鶴:アカウント名は説教マシンガン。主婦
遠隔殺人を成立させるため、スキルマーケットを利用し殺人を行うという話です。
迫田は会社を横領の疑いがあってクビになりますが、実際は横領はしておらず田部井に罪を着せられたのでは?という疑惑がありました。
被害者は指示された通り、悪魔の衣装に着替えて棺おけに入り、電飾のスイッチを入れたら感電死します。
水に濡れていた遺体だったのは通電しやすくするためで、水を調べたところ京都光葉大学都市環境研究所の屋上にある、ビオトープという生き物が生息しやすい環境を人工的に作ったものの川の水でした。
そばにはバケツと紐があり、それを使って川の水をかけたに違いないとマリコは推理し、紐に残っていた皮膚片などを採取します。
今度は相川社長へ妻を装ったメールが届き、内容が田部井が死んだときとまったく同じ内容だったため、マリコたちがある作戦を考えました。
社長殺害計画をマリコたちが阻止しようと考える
2.マリコのハロウィーン大作戦
マリコの考えた作戦はスキルマーケットに登録し、にこにこハロウィーンに依頼をさせるというものです。
それぞれどんな役目だったのか?
イケオジ家具職人(宇佐美)
コメント:家具作りが趣味のイケオジです。電気系統も得意です。
料金:2500円
お説教マダム(マリコ)
コメント:お説教好きなマダムです。お安く、とことん、お説教いたします。
料金:分/100円
強面の兄貴(土門)
コメント:『強面の兄貴』です。顔は怖いけど、なんでもやります。
チェックのハンチング帽がトレードマーク。
料金:分/100円
呂太や亜美、所長や風丘先生などは残念ながら登録しません。
にこにこハロウィーンは衣装の作成はまたシチヘンゲに頼み、その他のことはマリコたちのアカウントに依頼しました。
まずは宇佐美が棺おけを作り、衣装に着替えさせ、やってきた相川社長をマリコが説教で足止めです。
お金持ちマダムに扮した美人過ぎるマリコの説教、悪魔の格好をした社長に会社のことを説教するというなんともシュールな画です。
そこに現れたカボチャのマスクをかぶった人物に気づき、マリコは立ち上がるや否や、DNA採取のための綿棒を取り出します。
マスクの隙間から覗く首に走り去る一瞬で綿棒を触れさせるという、高等テクニックを披露します。
社長は斧を奪い返そうと追いかけ、その途中で水がかかってしまいます。
それでも指示通りに棺おけに入って電飾のスイッチを入れます。
そこに“強面のアニキ”こと土門さんがやってきて、棺おけを運べばいいのかと、隠れていたカボチャのマスクをかぶった人物に聞きます。
しかし、突然マスクを剥ぎ取り正体を暴くと、それはアパレル会社の女性社員である野元杏子でした。
彼女がにこにこハロウィーンだったのです!
棺おけに入った社長は“イケオジ家具職人”こと宇佐美が絶縁加工したお陰で、感電死せずに済みました。
にこにこハロウィーンはアパレル会社社員の野元杏子だった
3.事件の真相
警察で土門刑事に取調べを受ける杏子が真相を話します。
- 架空の請求書を使って横領をしていたのは杏子だった
- 社長が横領に気づいて犯人探しが始まった
- 迫田が横領したように書類を偽装して、田部井部長に渡した
- 田部井部長が社長に渡して迫田はクビになった
- その後に部長がでっちあげた証拠だと気づいた
- 早く自分で名乗り出ろと部長に言われた
このままだと仕事もお金もなくなる。だったら部長と社長を殺したほうがいいかなと思ったとサラっと悪びれずに動機を語ります。
棺おけを運ばせるのは、部長が殺されて一番疑われそうな迫田にあえてしたのです。
しかし水をかけるパートは誰にも頼めず、仕方なく自分でやったと供述します。
屋上でバケツを片付けていた時、施設の人に見つかって処分できずに逃げます。
その結果、皮膚片や血のりの成分が検出されたのです。
昔から計画立てるの得意だったんだけどとヘラヘラ得意げに語る杏子、珍しく蒲原が机を蹴っ飛ばして怒鳴ります。
横領がバレたので部長を殺害し、社長も殺そうと思った
4.ドラマの結末
ドラマ内で容疑者のような怪しさ満点だった迫田ですが、田部井を殺した犯人を見つけようと思い見張っていたことが分かります。
普通の中年どころか、最低最悪の中年だと自己嫌悪に陥る迫田。
そんな迫田に田部井が言っていた話を土門刑事は教えます。
しょうもないギャグを言う迫田に対し、田部井は「あれはあれで立派なスキルだ」と。
迫田のどこが普通の中年なんだと彼は言っていたのです。
アイデアはリラックスしないと出て来ない、迫田は場の空気を変えるきっかけをくれると感謝していたのです。
それなら分かるようにちゃんと言ってくれればいいのにとぼやく迫田。
「なんだか分からないけど元気になった」と、また新たな依頼が迫田に舞い込みました。
田部井は迫田のスキルを評価していた
【科捜研の女20】2話のその他気になったこと
- 「ただのつまらないおっさんだった」という普通の中年への評価
- まったく人気がない“普通の中年”
- 「栄養をたくさんとるとええよう」というダジャレ
- ダジャレの解説をする蒲原
- そのダジャレがツボに入るマリコ
- マリコのスキルは「10分で内臓切片のプレパラート20個作れます」
- 唯一のスキルを仕事にしてしまっている亜美とマリコ
- 「いい歳して働きもせず親泣かせて何がハロウィーンよ」と説教される田部井
- 「そんな奴はもうホットケーキ」というダジャレ
- 突然どこからともなく現れるトンボ
- 「胃と肝臓は大事にしないといかんぞう」というダジャレ
- マリコには大ウケな迫田ギャグ
【科捜研の女20】2話のまとめと感想
何のとりえもないと思われた人物が、実は誰かの役に立っていました。
そんな男をバカにして自分の横領を隠すため、遠隔操作殺人をスキルマーケットで依頼した人たちにやらせるという話でした。
社会や組織に属すると他人と比較して、自分の無力さや無能さが分かることが度々あります。
しかし、他の人にはない良い所が実はあったりする場合もあります。
知らぬは自分だけ、気弱な人や真面目な人、自分に厳しい人は自己嫌悪に陥りがちです。
そんな人たちが言えずにいるのを良い事に今回の迫田のように排除され、一番悪い人物が会社に残ってしまう。
声が大きい人が言ったもん勝ちで、本当にまともな人からいなくなってしまう世知辛い世の中です。
会社から弾かれた迫田が見つけた新たな道がスキルマーケットで、最初は散々な評価でしたが最後にはリピーターが現れます。
他人に認められたくて生きているわけではないでしょうが、自分が無価値であると思うと生きていけないというのもまた一理あります。
マリコがお説教マダムに扮したり、土門さんが強面兄貴に扮したりと、笑いの部分もある人情話の回でした。
次回は11月5日20時から放送予定です。