2020年9月26日に放送された【恐怖新聞】5話のネタバレと感想をまとめました。
今回の話はガラリと変わって時代劇でした。
恐怖新聞の元となる話、それははるか江戸時代にあったのです。
【恐怖新聞】5話のあらすじ
身重のシズ(白石聖)は母親のヤエ(黒木瞳)と一緒に越後屋の仁左衛門(駿河太郎)の所へやってくる。
自分たちを雇って欲しいと願うヤエだが、シズは身重な上、精神を病んでしまっていた。
そんな人を雇えないと断る仁左衛門だが、ヤエはシズには不思議な力があると言い、“お告げ”の書かれた紙を見せる。そこにはこれから起きる事故について書かれていた。
お告げに書かれていたとおりの事故が起き、仁左衛門はシズとヤエを雇うことにする。
シズはそれからも雨を予測したり、火事を予測したりした。その度に仁左衛門は必要なものを事前に仕入れ、雨が降れば傘を、火事が起きれば治療の軟膏を売って大儲けをする。
シズはなぜ予測ができるのか?疑問に思う仁左衛門にヤエが、シズのお腹の中の子供がシズに伝えるのだという。
子供は既に臨月を過ぎ、いつ産まれるのかもわからないという不思議な状態だった。
シズは夫を目の前で殺害されて以来、口も満足にきけなくなっていた。そんなシズがふらふらと表に出て行ったところ、柄の悪い男たちに絡まれてしまう。
そこを助けに来てくれたのは浪人の中村半次郎(佐藤大樹)だった。シズは無事保護され、ヤエに引き取られ越後屋へ戻る。
空元(横田栄司)という僧侶が、シズのお陰で沢山の人が助かったというが、シズのお腹の中にいる子供というのは“件(くだん)”という化け物だといい……。
【恐怖新聞】5話のネタバレ
1.件(くだん)とは?
シズのお腹にいる子供は“件(くだん)”という化け物だと空元は言います。
件とはどういったものなのか?
- 人の頭を持った牛の怪物
- 件の寿命は短く、産まれ落ちると不吉な予言を告げてすぐ死んでしまう
- 死を避けるためシズのお腹にいたままの状態
というものです。
なぜシズのお腹にそんな化け物がいるのか?現時点ではわかりません。
このお腹の中の子供がお告げを伝え、シズはそれを紙に書いて知らせていました。
空元は救世のため仏の遣わしたものだといいますが、越後屋はこの予言を私利私欲のために使っているとヤエがぼやきます。
自分たちには安い給金しかくれないと文句を言うヤエ。
そこで半次郎にチクり、何とかしてもらおうと企みます。
半次郎には妹がいましたが、不治の病にかかってしまいました。
そこで、越後屋に頼んで着物を仕立ててもらいますが、なぜか越後屋は売ってしまいます。
怒った半次郎が文句を言うと、そもそもうちに来るレベルの客じゃないといった感じで、詫び代といい金を投げて返します。
妹はその後、病状が悪化してついには着物に袖を通すことなく亡くなってしまいました。
半次郎はそれ以来、越後屋に対して恨みのような感情を抱いています。
件とは人間の頭を持つ牛の怪物
2.死を予言
シズが新たな予言として書いたのは、なんと越後屋の死でした。
内容は越後屋を恨んでいた人物に斬り殺されるというものです。
一方、ヤエに頼まれて給金の値上げをしろと、越後屋に半次郎はいいにきます。
その際、シズは半次郎が人を斬る、お腹の子も殺そうとすると言いました。
自分を殺しに来るのではとビビった越後屋は、半次郎を殺して欲しいと依頼をしに行きます。
依頼を受けた者たちが半次郎を殺しにきますが、返り討ちにしました。
なぜシズは自分が人を斬るとわかったのか?疑問に思った半次郎は、ヤエと空元がいる所へやってきます。
そこで件の話を半次郎は聞き、空元はお告げを読んだ者は寿命が100日縮まると教えます。
しかし、ヤエは越後屋にそのことを言ってなかったため、越後屋は寿命がどんどん縮まってしまったのです。
急いで越後屋の元に向かう半次郎たち、しかし彼の話を聞かない越後屋は手の者と一緒に襲ってきました。
半次郎はやむなく越後屋を斬り捨て、結果、お告げのとおりになりました。
死を予言された越後屋が死ぬ
3.ヤエの企み
空元は自分が間違っていたとここにきて初めて悟ります。
件は人間の手に負えるようなものではない、そこでシズを幽閉しようと考えました。
しかし、半次郎は件がいたらまた悪い事が起きるといい、件を殺そうと考えます。
そこで空元がお腹の子供ごとシズを刺し殺そうとしますが、ヤエが夫も殺されて哀れだと思わないのか?と妨害です。
するとシズが突然「違う」と言い、夫は母親に殺されたんだと思い出しました。
実はヤエがシズのお腹の子を件にしようとしたので、夫がそれに反対したため包丁で切り殺したのです。
その後、ヤエは儀式を始めます。シズを縛りつけて妙な液体を飲ませ、謎の呪文を唱えて子供を件に変えてしまったのです。
鬼は母だと告げるシズ、ヤエはそんな我が子を刺し殺します。
死に際にシズは「永遠に救われぬさだめよ」と言って死にました。
なぜヤエはこんなことをしたのか?
それは貧しさゆえのことだと言います。金がないために件を作り、それで金儲けをしようと考えていたのです。
詫びるヤエを空元は許すと、今度は空元を刺し殺します。
ヤエは最初から越後屋の寿命を削り、店を乗っ取ろうと考えていたのです。
空元が救民するものだから予定が狂った、またどこかで若い娘でもさらってきてやり直しだと悪態をつきます。
空元は死に際に「この恨み、決して許さぬぞ」と言って死にました。
残された半次郎がヤエを斬るのかと思いきや、シズの母は斬れないといってどっかに消えます。
件を生み出したのはヤエだった
4.ドラマの結末
その後、江戸の町では時折、不吉な凶事を記した紙が道端で見つかったといいます。
それを読んだ者は寿命が100日縮まる、そんな噂が広まります。
件が寿命を集めている、いつかこの世に生まれてくるために。とこの話はまとめて終わりました。
そして現代、詩弦が目を覚ますとそこには鬼形礼がいます。
妙な夢を見ていたと語る詩弦、礼はそれは夢ではなく前世の記憶だと言います。
今君が苦しんでいるのは、その時に背負った罪のせいだ。
その理由は詩弦がヤエだったのです!
だから父は詩弦に向かい「絶対に許さない。お前が生まれたせいだ」と言っていたのです。
君の苦しみはまだ終わっていない、地上へ戻ろうと連れられてついた先は、事故の現場でした。
詩弦はヤエだった
【恐怖新聞】5話の補足
1:件の詳細について
ちゃんと設定の紙が出てきたので、詳細をこちらに記します。
奇伝 件(くだん)という獣
人面牛身、人の顔と牛の体の怪獣にて人語話す
生まれ落ち数日にて死するも、その間、人の生死天候、作物の豊凶、病の流行、動乱の有無など預言し、
その先見、必ず齎さる事必定なりと
件の宣託受ける者、一件受くごとその寿命百日縮滅すと伝う
件その寿命を蒐集致し、再度現世に超死回生すと伝えあり
と、いうようなことが記されています。
要約すると、
- 件は人の顔に牛の体の化け物で人の言葉を話す
- 生まれて数日で死ぬが、その間預言をする
- その預言は必ず起きる
- 件の預言を受け取った者は一件受け取るたびに百日寿命が縮まる
- 件は寿命を集めて再び現世に生まれ変わる
みたいな内容です。
2:出てきたお告げについて
今回出てきたお告げはこんな感じでした。
お告げ其の一
告
皐月三十日 亥の刻
豊河町お堀ばたにおいて
酒によいひ
船頭らくすいし
おぼれ死ぬ
お告げ其の二
告
水無月十日
未の刻より
天候きゅうへんし
たりょうの雨
ふりはじめる
お告げ其の三
告
水無月廿四日
辰の刻
はりまの塩つむ船
がんしょうにあたりて
つみにごとしずむ
お告げ其の四
告
文月二日
戌の刻
うらみもたれた
越後屋
侍にきり殺される
これらの預言がイラストつきで書かれていました。
【恐怖新聞】5話の感想とまとめ
恐怖新聞の元となった話がわかる回でした。
ずっとシズ=詩弦、ヤエ=歌子と思っていたら、最後の最後にヤエが詩弦の前世だと判明します。
ヤエが生み出した“件”、それが現代にも恐怖新聞と名を変えて存在している。
詩弦が酷い目にあうのは前世の因縁だと礼は言いますが、その因縁を断ち切ることはできないのか?
前世のシズはとんでもない女ですが、現世の詩弦はまともな女性です。
とんでもないヤエを黒木さんがノリノリで演じてくれるのが面白かったです。
意地悪な女性やヒステリックな女性を演じさせたらピカイチな黒木さん、今回もイラつかせてくれます。
誰にも新聞を移さずこのまま寿命が尽きるのか?それとも運命に抗い何とかするのか?
詩弦の今後の選択に注目です。
次回6話は10月3日23時40分から放送予定です。