2020年9月9日に放送された【刑事7人シーズン6】6話のネタバレと感想をまとめました。
青山が殺人の容疑者になり逃走し、天樹たちが事件の真相を探ることに。
そしてまたあの数字が書かれていて…
【刑事7人シーズン6】6話のあらすじ
スナック店員の一色朱子(野波麻帆)が自宅で腹部を刺されて発見され、天樹悠(東山紀之)ら専従捜査班が室内を調べていたところ、野々村拓海(白洲迅)が青山新(塚本高史)が血まみれで出て行く防犯カメラ映像を見せる。
現場に他に出入りした人物はおらず、窓も閉められ凶器には青山の指紋が付着していた。普段コンビを組む水田環(倉科カナ)は呆然としていると、現場に現れた捜査一課の今野誠司(大浦龍宇一)に専従班は捜査から外れるよう命じられる。
青山は殺人容疑で指名手配され、専従班に戻った天樹たちの元に一本の電話がかかってくる。片桐正敏(吉田鋼太郎)がそれを取ると、逃亡中の青山からの電話だった。記憶がないという青山だったが、仲間はみな出頭するよう説得する。信じてもらえないと感じた青山は電話を切り、一人で何とかしようと考える。
天樹は凶器の包丁が被害者宅のものなのに青山の指紋しかついていないことを不審に思い、専従班それぞれ自分たちのやり方で真相を追うことに決める。
捜査の結果、青山は2年前に起きた今回の被害者の娘である一色橙花(三木理紗子)が、暴行された未解決事件に関わっていたことがわかる。その時、橙花のストーカーである井鳥一馬(川原一馬)が容疑者として浮上するが、証拠不十分で逮捕することができなかった。
逃亡中の青山は情報屋の百田浩二(河合郁人)のところへいき、井鳥の現在の住所を調べてもらうよう依頼する。天樹たちも青山が次向かうところは井鳥のとこだろうと考え、部屋に向かうとそこには井鳥の死体があった。現場で遭遇する青山、自分はやっていないというが、天樹たちの後をつけていた今野たちが駆けつけると逃げてしまう。
さらに被害者である朱子は白血病を患い、余命宣告を受けていたことがわかる。彼女は主治医に「最後にやらなければいけないことが見つかった」と告げていた。
青山は殺人を犯してしまったのか?2年前の未解決事件との関係とはいったい?
【刑事7人シーズン6】6話のネタバレ
1:ここまでのまとめ
登場人物
- 一色朱子:青山と同じ施設出身。スナック店員。橙花の母親
- 一色橙花:2年前に何者かにより暴行され、事件は未解決で終わる。後に自殺
- 井鳥一馬:橙花のストーカーをしていた男。容疑者にあがるが逮捕されず。何者かに殺害されて発見
- 今野誠司:捜査一課七係の刑事。今回の事件を取り仕切る
事件の時系列
- 青山が朱子と飲んで自宅へ行く
- 朝目が覚めると朱子が隣で死んでいた
- 青山はその場から逃亡
- 井鳥の遺体が自宅で発見される
謎
- 井鳥と朱子を殺したのは青山なのか?
- 2年前の事件は誰の犯行だったのか?
- 片桐は監察官と誰について話しているのか?
2:2年前の未解決事件の詳細と関係者
2年前に起きた事件の内容を時系列でまとめます。
- 新宿区角筈で帰宅途中の一色橙花が何者かに暴行を受ける
- 橙花のストーカーだった井鳥が容疑者として浮上
- 証拠不十分で逮捕に至らず
- 当時交番勤務だった青山に朱子が捕まえて欲しいと願う
- 青山が約束し、2ヶ月間朱子の家のそばを張り込み
- 青山が井鳥を別件で逮捕する
- その知らせを聞く前に橙花は飛び降り自殺してしまう
この時、橙花の事件の捜査を担当していたのが、今回出てきた今野でした。
当時未解決のまま終わってしまったので、今回は何としても解決したいと妙に張り切っています。
青山は井鳥がやっていると思っていたようで、橙花の件で捕まえられなかったとしても、また誰かを襲ったときに現行犯逮捕しようと張り込んでいました。
そして別件で逮捕したのですが、井鳥は既に出てきているらしく、現在の住所を新情報屋から聞きだして自宅へ行きます。
そうしたら死んでいたところを発見してしまい、また警察に疑われるという状況に陥りました。
2年前の未解決事件の容疑者を青山は別件で逮捕していた
3:事件の真相
青山が犯人ではない可能性として、事件当日誰かが窓から入ったのではないか?と水田たちは考えます。
そこで駐車場に停めてある車のドライブレコーダーを確認しますが、やはり誰も立ち入っていませんでした。
もう一度最初から洗い直すという水田に、天樹は既に真相にたどり着いたようで話します。
朱子は橙花の日記を見て、ある覚悟を決めたということを。
以前殺された情報屋の久喜の命日とあり、青山は久喜の墓前にいました。
水田がそこを発見し、朱子を殺すことができたのは2人しかいないと告げていると、捜査一課の今野たちも現れます。
すぐにでも逮捕しようとする今野に向かい、専従班たちはそれぞれ掴んだ証拠を提示します。
- 堂本先生に朱子の解剖所見をしてもらったら、ためらい傷があることがわかった
- 被害者は刺されたのではなく、うつ伏せの状態で凶器に覆いかぶさったと思われる
- 科捜研で鑑定してもらったところ、床にある凹みと包丁の柄の部分が一致した
- 朱子に届いた脅迫文を調べると、封をしている糊の部分から朱子の指紋が検出
- 井鳥の死亡推定時刻はおとといの午後3時~5時で、その時刻青山は専従班にいた
- 井鳥の首から朱子が死亡時に着ていた服の繊維が見つかった
これらの証拠から導いた結論はこうです。
朱子は青山に罪を着せるために、井鳥を殺害して自ら死んだ
朱子がなぜそんなことをしたのか?それは、橙花の日記にありました。
最後のページに「警察に裏切られた。お母さん、お願い。あの男を死刑にして」と書かれていたのです。
さらに交番へ話を聞きにいくと、青山は出世して刑事になったと聞かされます。
朱子は青山が橙花の事件を出世に利用したと思い、青山に対して強い恨みを抱きます。
そこで余命宣告を受けた朱子はまず井鳥を殺し、薬で眠らせた青山に包丁を握らせ、そこに自ら覆いかぶさって自殺したのです。
青山への罪はこうして晴れますが、天樹はまだ終わっていないといいます。
朱子が青山を恨み罪を着せようとした
4:ドラマの結末
天樹が終わっていないといったのは、2年前の事件の真相でした。
今野と井鳥は行きつけのバーで度々会う間柄だったのです。
そこで2年前の事件が起きたとき、井鳥が立件されないよう手引きしたのが今野でした。
今野と井鳥が2人でいるのを見た橙花は、警察に裏切られたと感じ、自ら命を絶ったのです。
そして今回、今野がしゃしゃり出てきたのも、井鳥との関係がバレることを恐れて捜査を志願したのです。
別行動で暗躍していた片桐は、監察官から頼まれ今野の隠し口座を見つけます。
そこには事件の謝礼か、不審な入金が井鳥から振り込まれているのがわかりました。
今野は仲間に連れていかれ、今後取調べを受けることになります。
片桐が監察官になぜ調べるようになったか教えてもらうと、匿名のタレこみがあったといいます。
そして今野と井鳥が会っている写真を4枚渡され、並べてみるとそこには「18512」の文字が浮かび上がりました。
あの“0-A”の事件の1つだったのです。
今回も“0-A”にあった事件だった
【刑事7人シーズン6】6話のネタバレまとめ
一色朱子殺害犯
自殺
動機
青山が娘の自殺を出世に利用したと思い、青山に罪を着せようと計画した。
井鳥一馬殺害犯
一色朱子
動機
娘の日記を見て余命宣告を受けた朱子は、2年前の容疑者である井鳥を殺害しに行った。
【刑事7人シーズン6】6話のその他気になったこと
- 上に従わないのは専従班の専売特許
- 通路で競馬新聞を読む老夫婦の演出
- 見つかりそうになり「剣道やってなかった?」と引き止める海老沢
- 一番似ちゃいけない先輩に似てきた拓海
- なぜか地下に隠れてやり過ごす青山
- なぜかクーラーをつけない百田
- 競馬新聞読んで隠れる青山
- なぜか橋の下に隠れる青山
- しっかり命令無視して動いている専従班
- 朱子の使った薬は鑑識に回収されていない謎
- 今野の罪が暴かれ一緒にいる捜査員がドン引き
【刑事7人シーズン6】6話の感想とまとめ
結局青山は何の罪も犯しておらず、逆恨みされていたという話でした。
親身になって捜査し、別件ながら逮捕までしたのに恨まれるという気の毒さです。
そんなことをすっかり忘れてなのかお人よしなのか、彼女がこれで浮かばれたらいいなと思う青山です。
かつて『臨場』などでもあった、包丁を固定した状態での自殺というトリックに、ヒントを散りばめながらたどり着きます。
今回の話のほうが前回の話よりも、ちゃんとヒントを与えて解決する話なので良かったです。
また、“0-A”の事件にあった未解決事件で、タレこみがあったため監察が動いたというオチがつきます。
そろそろ資料を盗んだ犯人が出てきて、天樹たちと対決する話になるのか?最終回まで出てこないのか?
とりあえず今週はちゃんと“刑事7人”いたので良かったです。