ドラマ【働かざる者たち】2話のネタバレと感想をまとめました。
今回の働かざる者はウィキの文章を読んでいるだけという、校閲部にいる通称“ウィキさん”です。
橋田は彼を見て何を思うのか?
【働かざる者たち】2話のあらすじ
校閲部のシステムを直すよう校閲部の部長の柳瀬(矢柴俊博)から橋田(濱田岳)はいわれ、校閲部で作業を始める。元はと言えばマンガのアイデアを考えていたせいでミスをしたのは橋田だった。
部の中にただウィキを見てはメモ帳にペーストして読んでいるだけの三木勲(梶原善)を見た橋田は、この部にも働かざる者がいると発見する。
鴨志田(大水洋介)と新田(古川雄輝)と酒を飲みながら橋田は、校閲部には変わった人が多いと感想を告げる。同じ部にいる鴨志田から校閲は何をする場所なのか、そしてどんな人が働いているかを橋田は聞く。
中でも“伝説”と呼ばれる校閲のエピソードがあり、それは今の部長の柳瀬が若い頃に見つけたものだと教えてもらった。
どこがおかしいのかわからず、橋田はシステムを直せずにいた。今日まで直すといったのに直っていないことに柳瀬は文句を言う。
一方、ウィキさんといえば、どうせ会社は校閲部やシステム部を子会社化して、安い給料で働かされるようになるのだから、のんびりやろうと橋田に告げる。
しかし、柳瀬部長がなぜウィキさんを目の敵にするのか、橋田にはわからずにいた。
新田から実はウィキさんはできる人だったが、あることが原因で今のようになってしまったという話を聞かされる。
その話を聞いた橋田は仕事というものについて、再び悩み始めてしまう。
【働かざる者たち】2話のネタバレ
1:ウィキさんの真実
新田から聞かされたウィキさんの話は、何とも悲しい話でした。
- ウィキさんは京大卒の校閲部のエースだった
- ある原稿に見過ごせない記述を見つけた
- それは論説委員長の神前さんの記事だった
- 新人のウィキさんが指摘するのはまずいとみんな思っていた
- ウィキさんは間違いは間違いだと直接言いに行く
- 神前は指摘に対して「素晴らしい」と言った
- 誰が校閲したのか?と聞かれ、柳瀬が自分だという
- それ以来、ウィキさんはすっかり人生の歯車が狂って今に至る
柳瀬が指摘したと言われた“伝説の校閲”、それは実はウィキさんが指摘したものだったのです。
ウィキさんは柳瀬らと同期の94年組です。念願の校閲部に配属され、仕事が認められたタイミングで柳瀬に横取りされてしまいました。
校閲部にはその仕事が好きで入った人が多く、ウィキさんもその1人でした。
柳瀬に酷い仕打ちを受けたせいで、まるで復讐をするように仕事をしなくなったのです。
伝説の校閲はウィキさんがしたものだった
2:川江のアドバイス
そんな話を聞いた橋田は、自分は念願の仕事という喜びを知らないといいます。
自分はウィキさんや八木沼さん以下なのではないか?と思い始めました。
そこに川江がやってきて、屋上で2人は話します。
最近なぜマンガを描かないのか?給料が上がったり出世も望めないのだから、保険でマンガを描いたほうがいい。と川江が地に足がついたアドバイスをします。
あんなマンガ保険にならないという橋田に、川江はアドバイスを送ります。
そして、今の橋田の仕事を楽しみにしている人はいるのか?でもマンガなら楽しみにしている人はいるかもしれないと、意味深なことをいいます。
そんな川江からのマンガのアイデアはこうです。
- 次のマンガに猫を出す
- 画力があれでも猫は猫に見えるはず
- サラリーマン社畜あるあるを盛り込む
前回の異世界で無双するケツ太郎に続き、流行をうまく取り入れる川江のアドバイスです。
それを明日の朝までにアップしろと言われ、問答無用で彼女は去って行きます。
マンガを楽しみにしている人、それはもしかして彼女なのか?橋田は都合のいいように解釈しました。
そのお陰か言われた通りのマンガを無事アップしました。
橋田のマンガを待っている人がいるかもしれない
3:ウィキさんの助け
相変わらずシステムが直らない橋田は、また柳瀬に文句を言われます。
それを聞いていたウィキさんが、横から口を出して橋田を助けてくれました。
- 正しく仕事することが大事
- 急いで復旧してミスがあったら意味が無い
- 校閲こそそういう仕事じゃないか
もっともらしいことをいうウィキさん、柳瀬は働かない奴に言われたくないと反論です。
すると、ウィキさんはこんなことを言いました。
ウィンストン・チャーチルは言った。「誠実でなければ、人を動かすことはできない」と。
そして、柳瀬は誠実なのか?と、自分にした仕打ちを持ち出してか突っ込みます。
何も言い返せない柳瀬は、今日中に直しておいてといって去ります。
ウィキさんに助けてもらった橋田がお礼をいうと、ウィキに書いてあった名言だといいます。
れいの校閲はウィキさんが見つけたんですよね?と問う橋田、そんな昔のことは忘れたとキザなウィキさんです。
校閲になぜいるのか、それは校閲が憧れだったから離れたくないんだ、とウィキさんは語ります。
ちょっと格好いいやり取りですが、橋田は気づきます。なら働けよ!と。
ウィキさんは校閲が好きだからどんな状況でも離れたくなかった
4:ドラマの結末
今日あったことを新田と一緒に酒を飲みながら橋田は語ります。
ここで新田は鋭い突っ込みをしました。ウィキさんがそんなに優秀なら、他の新聞社にいけばいいのにと。
そして給料だけもらって働かないのは、年功序列のガンだとまでいいます。
橋田もそうだね、と言いながら仕事に対して迷いがありました。
新田へなぜ忙しいのに頑張れるの?とたずねる橋田、好きでやっているからと新田は言います。
橋田は再び労働というものに対して悩みます。
- 働くことに“好き”という感情は必要なのか?
- 好きなことを仕事にしたら、挫折したときウィキさんみたいになりそうだ
- 仕事は仕事で頑張ってマンガも頑張ればいいのか?
悩む橋田はこれが働くことの答えになっているのかもよくわかりません。
その頃、システム部では来月から多野が技術局の部長になるという情報が入ります。
多野という人はどんな人物なのか?八木沼は「ウッソー」と、ちょっとガッカリしていました。
“好き”を仕事にする迷いが橋田に生まれる
【働かざる者たち】2話の補足
今回の補足はウィキさんがしたという、伝説の校閲の内容についてです。
校閲とは何をするのか?同じ部の鴨志田いわく、大きく分けて2つあります。
- 誤字・言葉の誤用を指摘
- 事実関係を指摘
その中でもっと奥深い奥義があるといって教えてくれたのが、伝説の校閲になります。
某駅で、盲目の男性が電車と接触する事故が発生したため、視覚障害者らが事故現場を見て回った。
この文章の“見て回った”というのが、思いやりがないと指摘したのがウィキさんでした。
ぱっと見てはわからないことですが、視覚障害者なのに“見て回る”というのは、思いやりがないということです。
ただ、誤字や誤用、事実関係を調べるだけではない、奥深い仕事であるということがここからわかります。
【働かざる者たち】2話のその他気になったこと
- ケツ太郎が前回の説明をする
- ミスしたときに考えついたキャラはヘクソン大統領
- 校閲部は無駄に高学歴の文学少年・少女の集まり
- またつくねを食べれない新田
- 毎回なぜか2千円札を置いていく新田
- 1人だけダントツのおじいちゃん呼ばわりされるウィキさん
- 川江に呼びかけられて「すいません」とつい反応する橋田
- ケツ太郎で映画化は無理
- 俺の中の手塚治虫がうずくという橋田
- ウィキプディア見てれば仕事してるように見えるというウィキさん
- 仕事が終わったらPCも見たくない八木沼
【働かざる者たち】2話の感想とまとめ
今回の働かざる者はウィキプディアを見ているだけで、仕事をしない人物でした。
そんなウィキさんは元々優秀な人でしたが、好きな仕事に挫折した結果、働かない人になってしまいます。
ちょっといい話っぽく展開する流れを、ちゃんと「なら働け」と突っ込んだり、他の新聞社行けばいいのにと冷静に分析したりします。
ここらへんがこのドラマの面白いところで、理由はともあれ働かない人物に対しては「働け」とまとめます。
働くとはどういうことなのか?今回は仕事が“好き”という感情について、橋田は悩み葛藤します。
そしてマンガも仕事も頑張ろうかなといった感じで、今回は最終的にまとまります。
自分の仕事を待っていてくれる人はいないが、マンガを楽しみに待っている人はいるかもしれない。
川江の言葉に橋田は再びペンを取り、川江のアイデアどおりのマンガを描いたら良い反応がありました。
もう、川江が原作者のようなノリで、次回以降もまたアイデアをもらうのかもしれません。
新しく来る部長がどんな人物なのか楽しみです。
次回は9月9日深夜0時58分に放送予定です。