2020年8月26日に放送されたドラマ【働かざる者たち】1話のネタバレと感想をまとめました。
働かないおじさんにクローズアップした異色のドラマ。今回のメインとなるおじさんは、合コン大好きおじさんです。
津田寛治さんの弾けた演技は笑いと哀愁を誘います。
【働かざる者たち】1話のあらすじ
橋田一(濱田岳)は毎産新聞の技術システム部所属の入社7年目の社員。サクリファイス橋田という名前で4コママンガを副業ならぬ趣味で描いている。
会議中にアイデアが降りてきたキャラクターの絵を書類に描いていたり、それなりに仕事をしている人物であった。
同じ技術局の八木沼豊(津田寛治)は定時に上がり、若い女の子と合コンするのを生きがいにしているような社員で、何かにつけて橋田に仕事をしても意味がないと絡んでくる。橋田はそんな八木沼がうっとうしいが、適当にいつもあしらっていた。
同期の社員である新田啓太(古川雄輝)と鴨志田哲也(大木洋介)と一緒に飲んで、八木沼に対する愚痴を零す橋田。しかし、新田は仕事に戻っていってしまう。自分との差を少し感じていた。
会社では相変わらず八木沼が偉そうに講釈を垂れてくる。自分が会社をクビになったら、もうこの会社は本当にヤバいと力説する八木沼に、橋田は呆れるばかりだった。
高卒を理由に面倒な仕事を避ける川江菜々(池田エライザ)は、橋田の描いたマンガの読者だった。書類に書かれたキャラクターを見た川江は、橋田を呼び出しマンガのアドバイスをする。
てっきり副業を会社にチクられると思っていた橋田は安心するが、痛い所を突くアドバイスに何も言えずにいた。
自宅に戻りマンガに打ち込もうとしても、川江の指摘が頭を巡って描けない。そしてようやくできたマンガは、川江のアドバイスを取り入れたものだった。
翌日川江から電話でマンガの評判が良いことを伝えられ、もっとアドバイスしようか?といわれるが、悔しさから橋田は電話を切ってしまう。
八木沼が合コンにしつこく誘ってくるのを、趣味があるんでと断る橋田。その晩、残業を終えた帰りふらふらに酔っ払った八木沼を発見し……。
【働かざる者たち】1話のネタバレ
1:八木沼の真実
女子大生と合コンだと張り切って退社した八木沼が酔っ払ってクダをまいてる姿を橋田は偶然見かけます。
バレないように通り過ぎようとする橋田、しかし八木沼が酔ってるにも関わらず目ざとく発見です。
- 俺はまだいける
- こんなに人生エンジョイしている奴はいない
- 誰よりも働かず女子大生と合コン三昧
- こんなに幸せで楽しいことなんてあるはずない
八木沼は酔い潰れ女子大生もとっくに逃げていってしまっている中、橋田に自分がどれだけエンジョイしているかを笑顔で語ります。
その笑顔を見た橋田は、ちっとも幸せそうじゃなかったと感じます。
きっと八木沼は出世した同期を羨ましく思いながら定時に上がり、合コン三昧の自分を過剰に演出しているんだ。と橋田は考えます。
要するに仕事では同期に勝てないから、人生エンジョイしているという部分で彼らに勝っている。そう思いたいし思わせたいということです。
八木沼は同期との差を感じ、過剰に自分を演出していた
2:橋田の変化
橋田にもまたできる同期がいます。帰り道に新田と会いますが、彼は今は忙しいからまたと話を聞かずに行ってしまいます。
自分とは違い出世の道を歩む新田、方やそこそこの仕事をしてマンガを逃げ道にしている橋田。
さっき見た八木沼の姿が頭に浮かび、「俺の心の中にも八木沼さんはいる」と考えます。
このままでいいのか?仕事をもっと頑張るべきなんじゃないか?橋田の葛藤が始まります。
道でぶつぶつとケツ太郎が…と言い出したり、マンガに対する思いも語っている姿を、遠くで見かけた同期の鴨志田は怖がりました。
仕事に対する考えを改める
3:ドラマの結末
翌朝、橋田はすっきりした感じで、仕事に対するモチベーションも上がりまくって出社します。
途中で新田に会い、昨日のことを聞かれますが、特に愚痴るでもなくポジティブです。
机につくと八木沼が絡んできますが、あしらいかたも適当ではなく、おだてるようなことさえ言います。
昨日どこかで会ったっけ?と聞く八木沼に、何の話ですか?とシレっと返し、八木沼もすっかり忘れていました。
別の部署からエラーが出たから直してと言われると、「待ってました!」と張り切る橋田です。
この日から橋田と働かざる者たちとの熱い戦いが始まります。
【働かざる者たち】1話の補足
1:働きアリの法則
番組冒頭に出てくる橋田が語る法則です。
よく働くアリ:普通に働くアリ:働かないアリ=2:6:2
という割合になっていて、働かないアリはよく働くアリが倒れた時に働き出すそうです。
組織を長期的に存続させるためには欠かせないシステムとなっています。
今回のドラマでいうと
新田や八木沼の同期で出世した人(よく働くアリ):橋田や川江(普通に働くアリ):八木沼(働かないアリ)
という構図になっていそうです。
橋田は八木沼を見て意識を変えようと考えますが、最終的にはどこに落ち着くのか?
2:炭鉱のカナリア
八木沼が熱く自己正当化するために橋田に語ります。
炭鉱でガスを察知するカナリアにたとえて、自分はこの会社を飛び回るカナリアだと八木沼はいいます。
カナリアが炭鉱夫の命を時には自分を犠牲にして守るように、自分だってそうなんだと八木沼は自負します。
本当に八木沼が自らの身を挺して何かするかはわかりませんが、とにかく“カナリア”なのです。
八木沼がこの会社にいる=会社は余裕がある。ということになり、八木沼がクビ=会社は本当にヤバい。ということになるといいます。
よって、「俺から目を離すんじゃねぇぞ」と八木沼は橋田にドヤります。
そんな八木沼の言葉に橋田は、いったいどんな気持ちでそんなこといってんだ?と呆れました。
【働かざる者たち】1話のその他気になったところ
- 手塚先生の声が聞こえた結果、出てきたキャラは“オッパイダウジング”
- 難しい仕事は給料多めにもらっている大卒にやらせる川江
- トイレに行っても手を洗わない八木沼
- 普通の人が変人ぶって描いているという橋田のマンガ
- 橋田は天才じゃないと言い切る川江
- チート能力を手に入れ異世界で無双するケツ太郎
- 「熟女コング」のポスター
- 川江はサブカル女だが結構かわいいと評す橋田
【働かざる者たち】1話の感想とまとめ
どの会社にも1人はいる何をしているのかわからない人に、スポットライトを当てた物語です。
人生100年時代、老後の生活費は2000万円必要。そんなことがいわれている現在、終身雇用制は崩壊し、コロナ禍で明日には仕事がなくなるかもしれない不安もあります。
主人公の橋田は仕事は適当に、副業としてマンガを描くということをしていますが、どちらもある意味中途半端な状態だと気づきます。
八木沼を見て「ああはなりたくない」そう考えた橋田は、今日から仕事を頑張ると張り切りますが、今後様々な“働かざる者たち”が登場してまた考えが変わるでしょう。
働かない者がなぜ働かないのか?そしてなぜそんな人が会社にいるのか?その裏側には彼らの人生の悲哀が見え隠れします。
基本的にはコメディタッチなのですが、時折真面目な部分が心に刺さるドラマです。
働かない者を演じる人が面白いため、その演技を見ているだけでも楽しめます。
橋田の明日はどっちなのか?働くのか働かないのか?
次回は9月2日深夜0時58分から放送予定です。