【半沢直樹(2020)】6話のネタバレと感想をまとめました。
今回もまた大和田の名言が飛び出します。そしてあの男、黒崎も再登場です。
盛り沢山の第6話はどんな感じだったのか?
【半沢直樹(2020)】6話のあらすじ
政府の債務整理チームであるタスクフォースのリーダー乃原(筒井道隆)から、債権放棄をするよう言われた半沢(堺雅人)だがその場で拒否する。
半沢の再建案が順調に進んでいるように見えたが、人員削減がうまくいっていなかった。再就職先がまだ決まっていない社員への説明会をする山久(石黒賢)に、社員は組合の権利を主張し訴訟に持ち込むと両者譲らぬ状況になる。
その頃、東京中央銀行に白井大臣(江口のりこ)がやってくるという。乃原が江口に半沢が拒否したことを告げたため、大臣自ら乗り込み債権放棄の検討をするよう命じる。だが、半沢は理不尽な命令には従えないと突っぱねたため、大臣はある策をちらつかせる。
半沢は何とか残りの500名の再就職先を見つけるため、開発投資銀行の谷川(西田尚美)に会いに行く。すると、業績が良い格安航空会社スカイホープが、開発銀に大型融資を依頼してきたという話を聞かされる。今から担当者が来るから会ってみたらどうかといわれ、そこにやってきたのはなんと森山(賀来賢人)だった。
半沢は森山からスカイホープが事業拡大をしようとしていることを聞き、頭を下げて担当者に合わせて欲しいと願う。森山は快くその話を受け入れてくれた。
金融庁から与信判断にやってきたのは、あの黒崎(片岡愛之助)だった。黒崎は半沢を見るなり意気揚々とし、国から押し付けられた厄介事の恨みを晴らすよう、厳しく指摘をしてくる。
金融庁へ提出した帝国航空の再建計画と、帝国航空が発表した再建計画には赤字路線の廃止の数と、従業員削減の人数が合っていなかったのだ。当時の担当者だった曾根崎(佃典彦)は半沢に全て資料は渡したと知らないふりを決め込む。
申し開きの猶予を1時間与えられた半沢たち、短い時間では調べられずにもう少し猶予が欲しいと黒崎に頼む。そこへ、曾根崎がやってきて帝国航空側の誤りだったと山久が言っていると告げる。
この場での業務停止命令は出なかったが、この件を含めての状況説明書の提出を命じられる。その担当をするのは窮地を救った曾根崎に任せられることになる。
半沢はあの山久がそんなミスをするわけはないと考えていた。会社のメールを調べてもそんなメールはなく、直接山久に話を聞きに行く事にする。しかし山久は半沢と話すことを避け、以降は曾根崎とやり取りをすると言うばかりだった。
銀行でも半沢を外す動きが出始める。紀本常務(段田安則)は頭取(北大路欣也)に提言するといい、大和田(香川照之)はその様子をうかがっていた。話を聞いた頭取は半沢と曾根崎、2人から言い分を聞く面談の日を設けるよう指示する。
半沢はこのまま担当から外されてしまうのか?そして銀行は業務改善命令を受けてしまうのか?
【半沢直樹(2020)】6話のネタバレ
1:運命の頭取面談
頭取と紀本や大和田を含む役員たちの前で、呼び出された曾根崎と半沢が話をする面談の日がやってきました。
何かいうことがないか?と問われた曾根崎は、早速帝国航空から要望書があると見せます。
それは、半沢が山久のところにしつこくやってきて、話を聞きたがるのが迷惑だと書かれたものです。
山久の印鑑も押してあり、正式なものであると曾根崎がドヤります。
半沢は自分がもらったものとは違うといい、数字の相違についての状況説明書を見せます。
中には数字の相違について、一切弊社は関与するところではないとあり、さらには要望書は破棄してくれとも書いてありました。
それを聞いた曾根崎は怒り、偽造だと喚きますが半沢にはさらに音声がありました。
再生してみたところ、曾根崎が山久に説得しているものでした。
- 帝国航空のミスということにしてくれれば、政府のタスクフォースに従う
- 訴訟になりかけている500人をリストラしなくていいように必ずする
- 異動した連中も戻す
- 上司に確約をもらっている
ということを話しています。では、この上司とは誰なのか?
大和田取締役か紀本常務ということか?と山久が聞きますが、そんなのは誰でもいいといって曾根崎はその場で答えません。
なぜ、半沢はこの音声を入手することができたのか?
曾根崎が山久に従業員の処遇を持ち出して嘘を強要していた
2:再就職先を見つける
この問題が解決しないことには前へは進めない半沢は、あちこちに駆け回りようやく目処がつきます。
森山の助けを借りてスカイホープに話をすることができたのです。
スカイホープが開投銀に大口融資を願った理由はこうでした。
- ハワイ路線を新規に開設
- 国内のドル箱路線である東京・札幌・福岡便の増設
これによりパイロットやCAが不足するため、教育の行き届いた帝国航空の社員が来てくれるのは大歓迎だったのです。
もちろん給与面では帝国航空のようにはもらえませんが、それでもきっと彼らは今までの仕事が引き続きできるので納得してくれるのではないか?と半沢は考えています。
水面下ではありますが、スカイホープから500名を受け入れるという確約を得ます。
これにより、山久はもう嘘はつかなくてよくなり、半沢に全て事情を話したのです。
要望書を取りに来た朝、山久に協力してもらって録音したもの、それが半沢が再生した音声だったのです。
半沢が再就職先を見つけることで、山久が全て話してくれた
3:曾根崎沈…没ッ!
曾根崎はなぜか逆ギレを始め、半沢に対して「犯罪だ!卑怯だ!」と騒ぎます。
悪党に対して容赦のない男半沢、「どの口が言う!」と叱責します。
銀行だけでなく帝国航空にも泥を塗ったと怒り心頭です。
そして「日本中の全バンカーの恥さらしだ!」と怒鳴りつけます。
半沢はこんな大それたことを曾根崎1人でできるとは思っていません、誰の指示なのか?
もじもじする曾根崎に大和田は「ただ?ただ?」と迫ります。
そして、頭取に謝れと何やら不穏な雰囲気になってきます。
場所こそいつものあの場所ではありませんが、これは“土下座タイム”ではないか?視聴者の誰もが、いや、頭取が一番そう思っていたでしょう。
土下座をする曾根崎に頭取は「もういい、出て行け」と追い払います。
土下座、それはこのドラマでいう“落とし前”であり裁きです。こうして曾根崎は沈没しました。
曾根崎は誰かの指示で金融庁検査を乗り切るため改ざんしていた
4:ドラマの結末
500名の受け入れ先であるスカイホープの東京・ホノルル路線の認可が却下されてしまいます。
認可を下ろすのは国土交通省、そう白井大臣が突っぱねたのです。
なぜなら、受け入れがうまくいってしまったら、半沢の再建案が完成してしまう。だから妨害をしたのです。
さらに、曾根崎が誰かから言われて改ざんしたせいで、銀行はその責任を取らされます。
金融庁から業務改善命令が下ったのです。
大勢のマスコミのカメラの前で、頭を下げて詫びながら受け取る頭取。
その姿をテレビで見つめる半沢を始めとした東京中央銀行の社員たち。
自分が頭を下げるより辛いと半沢は言い、涙を滲ませる者すらいます。
まるで忠臣蔵のような構図になります。
そして、思いあがった国に銀行の底力を見せてやる。倍返しだ!と半沢は啖呵を切り、まずはこの銀行に潜む裏切り者をあぶりだすと締めくくりました。
スカイホープの路線の認可が下りない
業務改善命令が下る
【半沢直樹(2020)】6話の補足
1:半沢の再建計画
前回の再建計画をベースに正式な再建計画が出されたようで、番組内で説明してくれたのでこちらにも記載しておきます。
- 赤字路線の廃止
- 燃費効率の悪い大型機の売却
- 関連会社の整理
- 給与水準の引き下げ及び待遇見直しによる徹底的な経費削減
- 企業年金の大幅カット
- 縦割り廃止による社員の他部署への異動
- 全社員の5分の1の人員整理
これが正式な再建案となります。
ここでは具体的な数字が出ていませんが、赤字路線の廃止の数と社員の整理の数が金融庁に提出したものと違うと揉めます。
2:金融庁に提出したものと実際の差
業務改善命令が下ることになった理由、その差を比べてみました。
金融庁に提出したもの | 帝国航空が発表したもの |
---|---|
赤字20路線の撤退 不採算路線からの大幅な撤退と 10路線については3割の減便 |
赤字15路線の撤退 不採算路線からの大幅な撤退と 10路線については1割の減便 |
人員削減5000人 | 人員削減3500人 |
機体・機材の削減 | 機体・機材の削減 |
業務の外部委託化 | 業務の外部委託化 |
事業再編 | 事業再編 |
運航体制 | 運航体制 |
金融庁検査を乗り切るため何者かの指示により、曾根崎がこのように改ざんしました。
3:今週の小ネタ
毎回小ネタをちょこちょこ挟んでくるドラマですが、今回は帝国航空の余剰人員受け入れ先が面白かったので記載します。
- トキワ自動車:『ノーサイド・ゲーム』に登場
- 日本モータース:『ノーサイド・ゲーム』に登場
- カザマ商事:『ノーサイド・ゲーム』に登場
- 東和エレキ工業:『陸王』で宮沢大地が就職活動していた会社の名
- 帝国重工:『下町ロケット』に登場
- アイチモータース:『下町ロケット』に登場
重田エンジンという会社は出てきませんが、『下町ロケット』に重田工業という会社が登場します。その関連会社設定なのか?など考えてみるのも面白いです。
苫小牧モータース、テレフィクション、サラル電機に関しては、調べてみたところ該当する会社が見当たりませんでした。
いずれにしても“池井戸ユニバース”がちょこちょこ出てきて、ファンにはたまらない演出です。
4:裏切り者は誰だ?
大和田と紀本常務の2択なのか?他にも誰かいるのか?今の所は謎です。
曾根崎は「上司から確約を得ている」と山久に話します。
仮にこの2人のどちらかが裏切り者だとしたら、どっちが裏切り者なのか?
次週になればそれは明らかになるようですが、折角なので考えてみました。
大和田の不審な点
- 頭取の立場を守るのが正義
- 頭取が半沢推しだからあいつにやらせとけばいいのでは?
- 曾根崎のことはいいから全体を見ろ
- 頭取を窮地に陥らせるな
- 曾根崎に頭取に謝れと強要
紀本の不審な点
- 金融庁への回答を曾根崎に任せた
- 半沢が担当として適任か疑問視
- 半沢を外して曾根崎を担当にするよう頭取に提言
- 曾根崎がもじもじしていると「誰の指示だ!」と恫喝
こうやって比較してみると大和田も確かに怪しさはありますが、半沢外しよりも頭取愛を強く感じます。
気になるシーンとして、曾根崎は紀本常務に「帝国航空側のミスなんだろうね?」と聞かれたとき、「えっ、何て言えばいいんだよ。何もかもあなたの指示でやったのに」と心の声を発します。
この場には一応大和田もいるので、“あなた”がどちらをさしているのかわかり辛いですが、質問をしたのは紀本です。普通に考えると質問した人のことを“あなた”といったのではないか?
よって、裏切り者は紀本と予想しますが、知らない第三者や実は頭取だったらビックリです。
【半沢直樹(2020)】6話のその他気になったこと
- ヤクザより酷いタスクフォース
- 「債務放棄じゃダメなんですか?」と聞く白井大臣
- 写メとか撮った?と聞く花
- 大臣のサインをもらいたがる花
- 半沢は黒崎のことが好きとからかう渡真利
- ボーリングのピンのように並ぶ銀行の人たち
- 半沢を見て「ファイトまん・まん」になる黒崎
- 何を言い出すかと思えば「トイレ!」な黒崎
- 箕部は寝てて話を聞いていない
- “沈没”の“ぼ”の発音が日本語離れしている大和田
- 曾根崎の心の声演出
- 「ただ?ただ?」と曾根崎に迫る大和田
【半沢直樹(2020)】6話の感想とまとめ
感じの悪い男、曾根崎が早速成敗されました。時代劇の匂いがぷんぷんする半沢直樹、今回のラストは忠臣蔵のような展開になります。
もっとも、誰かが死んだりなどはしませんが、半沢にとって仇討ちをしてやるという動機に十分繋がります。
白井大臣の意地悪具合は凄まじく、国を敵に回すとこういうこともできるのかと、ただただ自分のような一般市民は唖然とします。
一人ずつ成敗するのか、それとも本丸の箕部を倒して全員まとめて退場か?どちらにしても半沢の証拠集めが大変そうです。
相変わらず大和田が半沢を笑わせに来ているのか何なのか、おかしなセリフを大げさな身振りと顔でいうものだから、視聴者は毎回楽しませてもらえます。
池井戸ユニバースがドラマ内で広がりを見せ、そのうち本当に池井戸版アベンジャーズのような話ができたら面白いなと思います。
まずは銀行内に潜む裏切り者を退治するといっていたので、次週はその話になると思われます。
次週第7話は8月30日21時から放送予定です。