今回で最終回を迎える【七人の秘書】のネタバレと感想をまとめました。
前回から続く話で、最後のターゲットとして財務大臣の粟田口を倒すため秘書たちは奮闘します。
しかし、秘書たちは解雇されてしまい解散の危機に!彼女たちはどうなってしまうのか?登場人物のその後についてもまとめています。
【七人の秘書】最終回のあらすじ
病院に運ばれた四朗(シム・ウンギョン)の見舞いに千代(木村文乃)と萬(江口洋介)がやってくる。四朗は千代に兄の一男(マキタスポーツ)に会ったか聞くが、千代は会ったけど逃げられてしまったと告げる。
萬は千代が来る前に一男と話をしていた。萬の敵を討つために一男は一年前から、粟田口(岸部一徳)の運転手をしていたと言う。一男の身を案じる萬は、危険だからやめろというが、一男は心配するなと告げて行ってしまう。
五月(室井滋)が見舞いに来て四朗と一緒に弁当を食べていると、そこに不二子(菜々緒)がやってくる。彼女は秘書をクビになったと言い、その後やってきた三和(大島優子)もまた秘書をクビになったと言う。その頃、千代も頭取(小林隆)に呼び出されてクビを告げられてしまう。
ラーメン屋で秘書たちは集まり、なぜ自分たちが防犯カメラに映っていた映像が流出したかを考えていた。三和は自分の父親がきっと粟田口に渡したに違いないといい、萬はこっちの動きが完全に感づかれていると気づく。ただ、七菜(広瀬アリス)だけは映像に映っていなかったため、秘書をクビにならずに済んだ。
テレビでは粟田口が記者たちに詰め寄られ、選挙の際の買収の件について聞かれている。相変わらず自分は知らない、秘書がすべてやったこととシラを切る粟田口。そこに一男が現れて、四朗を突き落とした記者の男の所へ向かう。しかし、粟田口襲撃と勘違いされ、一男は警備員に取り押さえられてしまった。
その後、一男は逮捕されて留置所へ連れて行かれ、千代と萬は面会へ行く。何をやってもダメな自分を悔やむ一男、千代は自分が粟田口を引きずり下ろすといい、萬は話を引き取ることにした。
ラーメン屋で集まっている秘書たちの元に、七菜がやってきてみんなを励ますが、逆に疫病神だと言われてしまう。表の仕事がなければ裏もないと解散し、萬もラーメン屋をしばらく閉めることに……。
【七人の秘書】最終回のネタバレ
ネタバレは以下の4つです。
- 秘書たちが暗躍
- 最終兵器は七菜
- 作戦決行
- ドラマの結末
結論から言うと、秘書たちのお陰で粟田口は失脚します。
どうやって粟田口を懲らしめたのか?見ていきましょう。
1.秘書たちが暗躍
解散したと思った秘書たちですが、それぞれ行動を起こします。
千代は銀座のホステスに復帰し、三和は父親に頭を下げてホテルの仕事をします。
五月と萬は夫の墓参りに向かい、不二子は後輩の二瓶と会います。
彼女たちはそこで何をしたのか?
- 千代:客で来た民事党の議員の話を盗み聞きする
- 三和:ホテルの監視カメラを調べて、映像の流出元を探る
- 五月と萬:夫の墓を掘り返して、中にあった粟田口後援会の名簿を取り出す
- 不二子:二瓶から特捜のマル秘文書データを入手
- 四朗:三和に頼まれてホテルの口座と、三和の父親の口座をハッキングする
そうして集めた粟田口の不正を暴くための書類の数々。誰がどう誰と繋がっているのかが分かります。
- 粟田口と15年前から付き合いのある、鹿賀山商事は萬がハメられた時賄賂を持ってきた会社
- 鹿賀山商事は三和の父親のホテルで後援会のパーティーを開いている
- パーティーに招かれているのが、民支党の林代議士
- 林代議士は6年前に東京32区の格安物件を購入
- その半年後に鹿賀山商事に高額転売
最先端科学大学院機構が32区に建設されるということを、事前に知っていたのではないか?という疑惑が出てきます。
しかし、どれもこれもすべて過去の事件で、今動いている事件でないと潰されてしまうと萬は言います。
全部繋がっているように見えるが、一本一本は切れている。金の動きさえ分かればと、秘書たちはクビになってしまった今、身動きが取れません。
繋がりが分かっても、過去の事件ばかりで決め手に欠ける
2.最終兵器は七菜
行き詰ってしまった秘書たちの元に七菜がやってきます。解散なんてしていないじゃないか、自分だけ仲間外れにしてと七菜は文句を言いました。
すると秘書たちは気づきます。七菜だけは秘書を辞めていない。彼女は自分たちの最終兵器だと。
七菜は頭取室へお茶を運びに行き、転んで思いっきり頭取たちにお茶をかけてしまいます。
怒りながら着替えに向かう頭取たち。部屋に七菜だけになった瞬間、パソコンの中にある東都銀行の融資データを送ります。
四朗の元に無事データは届き、秘書たちは大喜びです。
あとはこのデータを調べて、粟田口と関わりのある連中から証言を集めるだけ。
七菜のお陰で一気に粟田口の首根っこを掴むことができました。
七菜が銀行の融資データを抜き取る
3.作戦決行
萬は粟田口の部屋を訪ねに行きます。そして、秘書になった時にもらった古酒を返します。
数々の集めた証拠を突きつける萬。まずは6年前に起きた、慶西大学病院と風間グループと林代議士が東京32区に所有していた土地を法外な値段で売却し、そこに最先端科学大学院が建ったという話をします。
これらはすべて時効だと、粟田口もこの件に関してはまったく相手にしません。
そこで、2020年に起きた政治資金管理団体から、32区商店組合へ流れた1億円の金について追及します。
32区商店組合は椎名七津子議員の後援会で、民支党区議もたくさん所属しています。
つまり、粟田口の金で椎名議員の票を買ったということだと萬は詰め寄りました。
しかし、粟田口は秘書1人1人の調べはついていると言い、痛くもかゆくもないと開き直りです。
自分が仕えていた時から変わってしまったと萬は言い、粟田口はその青臭い正義が邪魔だったから排除したと答えます。
そして票を投じた国民に対して底辺と吐き捨て、面倒くさいと暴言のオンパレードです。
そこに秘書の八雲がやってきて、大臣室の様子がネットで全部中継されていると映像を見せます。
カメラはどこにあったのか?それは、萬が返した古酒の中でした。
即刻謝罪会見をしたほうがいいという秘書の提案に、粟田口は記者たちの前で失言について詫びます。
集められた記者たちは大臣の謝罪を聞いてポカーンとするばかりです。
なぜなら、ネットに映像など流れていなかったのです。
秘書の八雲に協力してもらい、撮った映像をあたかもネットで流れているように見せたのです。
粟田口の口から全部吐かせないと意味がない。だから萬はネットに流すのではなく、記者を集めて謝罪の際にボロを出させるという計画でした。
ハメられたと知った粟田口は慌てて逃げ出します。記者たちが後を追いかけると、SPたちが立ちはだかりました。
怯む記者たちに代わり、千代、三和、不二子の3人が戦うことに。
黒木役の坂口さんのアクションシーンがやっと見れるのかと期待しましたが、あっさりやられてしまいました。
大臣室に逃げた粟田口は、机の下に隠れるという何とも間抜けな状態です。
そこに記者を引き連れ秘書たちが現れ、机をひっくり返して粟田口の情けない姿を暴きました。
その状態はそれこそネットで中継され、ひたすら「秘書が…秘書が」といっている粟田口が映ります。
粟田口の逃げ隠れする姿を記者たちに中継させた
4.ドラマの結末
すべてを終えた秘書たちは集まり、七菜が活躍したと褒め、七菜も嬉しげにしていました。
でも、七菜は卒業をすると言います。その理由は結婚するからだと。
結婚相手とのやり取りのメッセージを見せてもらう秘書たち。
ラブラブなやり取りが続いた後、二人の新居のマンションの頭金を振り込んでくれというメッセージ。
しまいには男の口座番号まで書いてあり、そこに振り込んでとあります。
秘書たちはすぐに詐欺師だと感づきました。そこで作戦決行です。
八神と名乗る男が七菜の元に現れると、他の秘書たちも現れて、それぞれ私と結婚するんだと奪い合いが始まりました。
八神は結婚を餌に女性から金を巻き上げる詐欺師だったのです。
他の秘書たちともやり取りをしていたことがバレてバツの悪い八神。その場を立ち去ろうとしますが、揉み合いになった時に鞄の中から大量の金が出てきます。
すべてバレたと観念した八神は謝り、何者なんだ?と彼女たちに言います。
「名乗るほどの者ではございません」秘書たちはそう告げました。
一方、総理大臣室では粟田口の後任は誰にしようかと、総理大臣と秘書が話しています。
すると秘書が「後任は私が決めます」と言い、そもそもこの世を動かしているのは影の黒子たちだと告げます。
その秘書を演じるのは、冒頭のナレーションをしている岩下志麻さんでした。
一男は無事釈放されて千代と会い、秘書たちはラーメンを食べに向かいます。
一男は釈放され、秘書たちはまた新たな悪者を懲らしめる
【七人の秘書】登場人物のその後
登場人物がその後どうなったのか、現時点で分かる範囲でまとめました。
- 千代:解雇後、銀座のホステスに戻る。釈放された兄と再会
- 萬:釈放された一男とラーメン屋
- 七菜:東都銀行の頭取秘書のまま
- 不二子:解雇後、無職
- 三和:解雇後、父親のホテルで働く
- 五月:家政婦
- 四朗:退院後、大きい病院で秘書の面接
- 一男:釈放されて千代と再会。ラーメン屋に戻る
- 粟田口:大臣を辞職
粟田口の件がどこまで明らかになり、東都銀行や風間グループにまで及ぶのかは分かりません。
場合によっては頭取も辞職し、三和の父親も辞職するかもしれません。
萬と一男が2人でラーメン屋のカウンターに立っている映像はありませんが、秘書たちのセリフから想像するにこうなったのでしょう。
不二子は解雇後、どこかの秘書を受けたり働いたりしているシーンがなかったので、現時点では無職と思われます。
千代は銀座のホステスに戻りますが、その後まだ続けているかは不明です。
三和も父親のホテルで証拠入手のために働きますが、今後はまた別の仕事に就く可能性が高いです。
【七人の秘書】最終回のまとめと感想
諸悪の根源である粟田口を秘書たちが懲らしめたという話でした。
どうやって懲らしめるのかと思ったら、記者たちを引き連れて逃げる粟田口を追いかけ回すという、なんともハチャメチャな方法でした。
秘書たちが解雇されてしまい、今まであてにしてなかった七菜が最終兵器に昇格します。
何気に前回の依頼人である、由加里の内定取り消しの件はどうなったのか?そして、人事に手心を加えた常務はどうなったのか?については触れられません。勢いで何となく終わってしまいます。
結果は成功すると分かっているドラマなので、ちょっと話が長くて大掛かりな「スカッとジャパン」のような感じです。
マンネリ化する可能性もありますが、予定調和であることを求められるドラマでしょう。
【ドクターX】の脚本家である中園ミホさんが脚本を担当しているためか、所々に【ドクターX】ファンの人を楽しませるネタやキャスティングになっています。
今回は毎回冒頭にある小話を最後に持ってきて、結婚詐欺師役でドクターYこと加地役の勝村さんが出演しました。
もしシリーズ化するなら次の粟田口ポジションは西田敏行さんなのか?など、思わず期待したくなるキャスティングです。
場合によっては【ドクターX】とのクロスオーバーをしたり、なんてこともありそうな【七人の秘書】でした。