【17才の帝国】1話のネタバレと感想|現役高校生の総理大臣が誕生

2022春ドラマ
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NHK総合で放送されたドラマ【17才の帝国】1話「帝国誕生」のネタバレと感想をまとめています。

人口の半数近くが高齢者となり、GDPも戦後過去最低となった日本。AIが政策を提案する新たな実験都市を作り、そこの総理大臣となったのは17才の少年だった!?近未来の日本を描くSFドラマです。

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【17才の帝国】1話のあらすじ

高齢者が半数を占めGDPが過去最低となった日本。“サンセット・ジャパン”と人々は呼んだ。鷲田継明(柄本明)総理大臣はプロジェクト・ウーアという、AIが政策を提案する実験都市プロジェクトを実施することを決定する。

閣僚は行政AIソロンによって選ばれた4名。財務大臣の雑賀すぐり(河合優実)、厚生文化大臣の林完(望月歩)、環境開発大臣の鷲田照(染谷将太)、そして総理大臣には17歳の真木亜蘭(神尾楓珠)が選ばれた。彼らの補佐役として現内閣官房副長官の平清志(星野源)を派遣し、プロジェクト・ウーアは始動した。

真木は未来創成塾というオンラインサロンでの知り合いの茶川サチ(山田杏奈)に連絡をし、補佐官になってくれないか頼む。サチは喜んで家族と共にウーアへ移住を決めた。

第1回閣僚会議がウーアで開かれ、住民にもその様子が中継された。真木は前市議会の廃止を提案するが……。

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【17才の帝国】1話のネタバレ

初回な上に架空の世界の話なので、設定の説明が多いです。しかし、完全に理解していなくても何となく話は分かる作りになっています。

超高齢者社会になった202X年の日本。経済は悪化し斜陽となった日本を“サンセット・ジャパン”と人々は呼んだ。この状況を打破するため内閣にはある計画があった。プロジェクト・ウーアという量子コンピューターを使った政治を行う実験都市の実施だった。青波市に政治AIソロンを設置し、ソロンが提案した政策をウーアの閣僚が決定するというものだ。

そのウーアを統治する閣僚は、15才~39才までの応募者の中からソロンが選び出した4人だった。厚生文化大臣の林完(望月歩)は22歳、環境開発大臣の鷲田照(染谷将太)は25歳、財務大臣の雑賀すぐり(河合優実)は22歳。若者の選出にどよめく記者たち、極めつけは総理大臣の真木亜蘭(神尾楓珠)が17歳だったことだ。

報栄新聞デジタル報道部の山口早希(松本まりか)は、早速記者質問で経験不足の彼らに政治ができるのか疑問視した。総理の発言を遮って真木は、経験もAIに蓄積されているので問題ないと言いきった。全ての責任は自分が取ると鷲田総理が告げて発表会は終了した。その後、さすがに彼らだけに任せられないと鷲田は言い、プロジェクト推進者である内閣官房副長官の平清志(星野源)を現地に派遣する。

早希は友人の平に食事をしながらなぜ彼らが選ばれたのかを聞く。彼らは最終選考でソロンとの対話によって選ばれた。その質問は哲学的なものや思考実験も含まれていた。結局何が決め手だったのかは、ソロンにしか分からないと平は答えた。

以前から未来創成塾なるオンラインサロンで真木を知っていた茶川サチ(山田杏奈)は、彼が総理大臣に選ばれたことを喜びSNSでお祝いの投稿をする。すると真木から直接メッセージが届き、総理補佐官になって欲しいと依頼された。サチは家族にウーアへ一緒に移住して欲しいと願い、家族の抱える様々な問題について熱く説いた。

ウーアが始動する当日、青波市の前市長である保坂重雄(田中泯)や同市議会議員の佐伯豊(岩松了)らと真木は対面する。だが彼らは真木を快く思ってなく無視を決め込んだ。サチの説得もあり家族みんなで移住することになった茶川家は転入手続きをし、ウエアラブル端末のスマートグラスとリングを一人ずつ渡される。

平が早速サチを迎えにやってきて官邸へと連れて行く。そこは大正時代に作られた建物を改装した部屋だった。広いテーブルを囲んで閣僚と総理が集まり、巨大ディスプレイにソロンが映し出される。閣議はオンラインで中継され、真木は普段の各官僚の執務の様子も毎日配信したいと言いだす。さすがにそれはと反対する鷲尾照と平、しかし真木は監視がないと権力は腐敗すると説き伏せた。

市議会に提出する来年度の予算の審議を始めようとすると、真木は市議会はそもそも必要なのか?と言いだす。そしてソロンに廃止した際のシュミレーションをしてもらい、予算が削減されることや市民の幸福度が上昇するという予測をソロンは出した。その結果に議員の必要性を説く照だが、ソロンですべて代用できると真木は主張する。

市議会廃止を可決する矢先、そのやり取りを横で聞いていた平が割って入る。市議会には君たちを監視し暴走を止める役割があると言う。真木は議会はガラス張りなのだから、街自体が議会になり市民が僕たちを監視するのだと反論した。だが平は市民に議員の罷免権がないという。そこでソロンが真木の支持率が30%を切ったら罷免する、というプログラムを追加したらどうかと提案してきた。真木は構わないと答え、平も認めた結果、市議会廃止が決定した。

真木の強引なやり方に困った平は、大きな改革案がある時は事前に相談するよう忠告する。真木は了承するが、鷲田総理は思い切った改革をしろと言ったと付け足した。真木に手を焼く平が鷲田に報告するが、若造一人扱えないようじゃ総理にも総裁にもなれないぞと突き放した。

真木が総理就任演説を始める。スマートグラスをつけた市民たちには、超巨大な姿で真木が立っているのが見えた。真木が目指す政治、それは透明かつ謙虚で助けを求める人々を救う政治だと言う。市民はその理想に熱狂し、支持率はどんどん上昇し50%を超えた。一方、早希は就任演説を揶揄し、“17才の帝国”をウーアに作ろうとしていると記事を書いた。

真木を探しに来たサチが官邸内に入って行く。部屋に真木の姿はなく、本棚の隠し階段が開いていた。そーっと階段を下りていくと真木の話し声が聞こえてくる。「ここで僕たちの国づくりが始まるんだ、ユキ」と真木はユキという謎の女性に語りかけていた。

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【17才の帝国】1話のまとめと感想

AIが政策を提案する実験都市に就任した総理大臣は、17才の少年だったという話でした。

現在からそう遠くない予測しうる未来を題材にした話で、どの時代の若者でも抱いたであろう不安や不満を描いた物語です。現実と同じでかつての若者は年老いて未来よりも現在生きるのに精一杯になり、少数派の若者の声は反映されない時代です。

選ばれた優秀な若者たちは“効率”や“幸福”を重視し、無駄を省き透明化された政治を求めます。その結果、市議会の廃止という決定をしました。祖父が総理大臣の照や、現内閣の副長官である平は反対しますが、支持率が下がったら辞めるというのを条件に認めざるをえませんでした。

新しい未来を切り開くには改革が必要と訴え、市民もそれに呼応し拍手喝采を送ります。真木がやろうとしていることは何なのか?そしてソロンは人に寄り添う存在なのか?こういった未来を描く話は、崩壊して終わる傾向が強いので見ていて不安になります。

ただ、面白かった部分として細かな世界設定があります。例えば市民一人一人にウエアラブル端末が提供され、スマートグラスをかけると地図や説明が出てきたり、スマートリングで操作をしたりします。現在の技術でも既に可能なものを、一般市民が当たり前に使うとどうなるのか興味がひかれました。

設定がバカバカしいと思う人には見ていられないドラマですが、割り切って受け入れてみると面白い話でした。SFと言えば宇宙や転生、タイムリープものがドラマ化されやすいです。しかし、こういったSFも面白いので積極的にドラマ化して欲しいものです。

最終的にどうオチがつくのか、崩壊かそれとも繁栄か?17才の総理大臣が創る未来に注目です。

【17才の帝国】1話のいいセリフ

自分と自分の周りしか守らない大人になりたくない。そうなってしまう前に…僕は、未来を創りたい。

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